岩手県立宮古水産高等学校は、1895年(明治28年)に日本で最初に設立された水産高校で、130年近い歴史と伝統を誇る学校です。 宮古の豊かな海の恵みを受け、水産や海洋、そして「食」に関する専門的な知識と技術を実践的に学ぶことができます。卒業生には、第70代内閣総理大臣の鈴木善幸氏をはじめ、水産業界だけでなく様々な分野で活躍する多くの著名人がいます。
岩手県立宮古水産高等学校の基本情報
岩手県立宮古水産高等学校の偏差値・難易度・併願校
岩手県立宮古水産高等学校に設置されている学科・コース
海洋生産科 船舶運航コース : 船の運航に必要な航海に関する知識や技術を学びます。 実習船「りあす丸」に乗り、ハワイ沖までの約2ヶ月間にわたるマグロはえ縄漁業実習は、このコースならではの貴重な経験です。 将来、航海士や船長など、世界の海を舞台に活躍したい生徒におすすめです。食品資源コース : カキやホタテなどの養殖技術から、缶詰やレトルト食品などの加工、流通、販売まで、水産の6次産業化について幅広く学びます。 資源を育て、食品として消費者に届けるまでの一連の流れを実践的に学びたい生徒に適しています。
食物科 日本料理・西洋料理・中国料理の基礎から専門的な調理技術までを学び、卒業と同時に国家資格である調理師免許を取得できるのが最大の特長です。 プロの料理人を招いての特別実習や、集団給食の実習など、実践的な授業が豊富に用意されています。 将来、プロの調理師や食の専門家として活躍したい生徒にぴったりの学科です。
岩手県立宮古水産高等学校の特色・校風
校風 : 「地域に貢献できる学校」を目指しており、生徒たちは明るく、元気で、やる気に満ちています。 専門分野を学ぶという共通の目的を持った仲間が集まるため、一体感があり、充実した学校生活を送れるようです。校則 : 頭髪の染色やパーマは禁止されていますが、他の校則については、厳しすぎず、比較的自由な雰囲気があるという声が見られます。 スマートフォンは、昼休み時間は教室内での使用が許可されているなど、一定のルールのもとで利用が認められています。生徒の雰囲気 : 専門的な学習に意欲的な生徒が多く、真面目に授業に取り組む雰囲気があります。 部活動や学校行事にも活発に参加する生徒が多いようです。アルバイト : 規定があり、学校への届出が必要です。制服 : 伝統的なブレザータイプの制服で、生徒からの評判は様々です。 入学式などでは、船舶職員の教員が制服・制帽で新入生を迎えるのが特色です。宿題・土曜授業 : 専門教科の実習やレポートが多く、計画的に学習を進める必要があります。土曜授業は基本的にありません。
岩手県立宮古水産高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 : 特にレスリング部は全国大会の常連であり、輝かしい実績を誇ります。過去には野球部が夏の甲子園に出場した歴史もあります。 その他、バスケットボール部、弓道部、柔道部、ボクシング部などがあります。文化部 : 宮水太鼓は地域のイベントに積極的に参加し、東北大会や全国大会にも出場するなど活躍しています。 華道部や茶道部、芸術部なども活発に活動しており、水高祭(文化祭)を大いに盛り上げています。
イベント
水高祭(文化祭) : 毎年秋に開催され、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行います。 特に、生徒が製造したサバの缶詰などの水産加工品は大変人気があり、地域住民も楽しみにしている一大イベントです。校内体育大会 : クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。応援にも熱が入り、学校全体が一体となって盛り上がります。修学旅行 : 2年生の秋に実施され、関西方面などを訪れることが多いようです。乗船実習出港式 : 海洋生産科船舶運航コースの生徒が長期航海実習に出発する際に行われる壮行会です。生徒たちのたくましい成長を願い、全校生徒や保護者、地域の人々が盛大に見送ります。
岩手県立宮古水産高等学校の進学実績
就職 : 就職希望者の決定率は例年100%を誇ります。 船舶職員や水産関連企業はもちろん、製造業、サービス業、小売業など、幅広い業種に就職しています。地元である宮古管内への就職者が多いのも特徴です。進学 : 約3割の生徒が大学や専門学校へ進学します。 推薦入学制度を利用して、水産系や家庭科系の4年制大学、短期大学へ進む生徒が多いようです。専攻科への進学 : 海洋生産科船舶運航コースの卒業生は、さらに高度な海技士資格の取得を目指す「専攻科漁業科」へ進学する道も開かれています。 専攻科は短期大学卒業と同等程度の高等教育機関と位置づけられており、他県の水産高校からの入学者もいます。
岩手県立宮古水産高等学校の特長・アピールポイント
日本で最も歴史のある水産高校 : 1895年創立という長い歴史の中で培われた教育ノウハウと、幅広い業界で活躍する卒業生との強いネットワークが強みです。充実した実習設備と実習船 : 最新鋭の実習船「りあす丸」や沿岸実習船「海翔」、食品製造実習室、栽培漁業実習場など、専門的な学びを深めるための施設・設備が充実しています。ハワイ沖までの本格的な遠洋航海実習 : 海洋生産科船舶運航コースで体験できる約2ヶ月間のマグロはえ縄漁業実習は、技術だけでなく、人間的にも大きく成長できる貴重な機会です。卒業と同時に調理師免許を取得可能 : 食物科では、3年間の学習を通して国家資格である調理師免許を取得できます。 専門学校に進学することなく資格が得られるため、経済的なメリットも大きいです。全国からの生徒募集と「いわて留学」 : 全国から生徒を募集しており、県外からの入学者もいます。 遠隔地の生徒向けに下宿の紹介や、宮古市による家賃補助制度など、安心して学べるサポート体制が整っています。地域と連携した探究学習 : 「宮古トラウトサーモン」に関する学習や、地域の食に関する専門家を招いた講習会など、地域社会と深く関わりながら学ぶ機会が豊富にあります。高い就職内定率 : 専門的なスキルを身につけた生徒たちは、産業界から高い評価を得ており、例年100%の就職決定率を維持しています。
岩手県立宮古水産高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢に直結する学習ができる」という満足の声が多数あります。 「実習が多く、座学だけでは学べない実践的な経験ができるのが楽しい」といった意見が多いようです。 「先生方が専門分野に詳しく、親身になって指導してくれる」という評価も見られます。 「同じ目標を持つ仲間と一緒に学べるので、充実した高校生活が送れる」という声もあります。
気になる点 :「専門的な勉強が合わないと、授業についていくのが大変かもしれない」という意見があります。 「普通科目に比べて専門科目の比重が大きいため、大学進学を目指す場合は自分でしっかり勉強する必要がある」といった声も見られます。 立地的に、公共交通機関での通学が少し不便と感じる生徒もいるようです。
アクセス・通学
鉄道 : 三陸鉄道リアス線「磯鶏駅」から徒歩約15分バス : 岩手県北バス「磯鶏」バス停または「商業校舎前」バス停から徒歩約5〜6分
岩手県立宮古水産高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

