岩手県立高田高等学校は、陸前高田市に唯一存在する高等学校です。2008年に広田水産高等学校と統合し、普通科と全国的にも珍しい海洋システム科を併せ持つ学校として、新たな歴史を歩み始めました。東日本大震災では校舎が全壊するという甚大な被害を受けましたが、国内外からの多くの支援により2015年に高台へ新校舎が完成し、素晴らしい教育環境が整っています。
岩手県立高田高等学校の基本情報
岩手県立高田高等学校の偏差値・難易度・併願校
岩手県立高田高等学校に設置されている学科・コース
普通科 どんなことを学ぶ場所か:大学進学から就職まで、幅広い進路に対応するための基礎学力を固める学科です。2年生からは文系と理系に分かれ、さらに3年生では国公立大学進学や就職など、より具体的な目標に合わせたコース選択が可能になります。 どんな生徒におすすめか:将来の夢がまだ具体的に決まっていない人や、大学で専門分野を学びたいと考えている人におすすめです。
海洋システム科 どんなことを学ぶ場所か:「海・船・魚」に関する生産から流通までのシステムを総合的に学ぶ、水産・海洋系の専門学科です。 2年生からは、小型船舶などの資格取得を目指す「海洋科学コース」と、食品製造などを学ぶ「食品科学コース」に分かれます。 どんな生徒におすすめか:海の生き物や船に興味がある人、将来、水産業や食品関連の仕事に就きたいと考えている人に最適です。
岩手県立高田高等学校の特色・校風
宿題の量 :「宿題は多くて大変」という声が見られます。 特に、進学を目指す生徒に対しては、放課後や長期休業中の課外授業や講習も充実しており、学習サポートは手厚いようです。校則 :他の高校と比較すると、やや厳しいという意見があります。特に服装や髪型に関する指導は厳しいようです。 スマートフォンは校内での使用が禁止されており、見つかると指導の対象となります。生徒たちの雰囲気 :全体的に真面目で、落ち着いた雰囲気のようです。「皆、仲良し」という口コミもあり、いじめもほとんどないとの声が聞かれます。アルバイト :原則として禁止されていますが、長期休業中に限り、許可を得て行うことが可能です。制服 :男子は黒の詰襟学生服、女子は紺のブレザーにスカートまたはスラックスです。デザインについては「普通」という意見が多いようです。土曜授業 :基本的に土曜授業はありません。
岩手県立高田高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 特に女子ソフトテニス部は全国レベルの強豪として知られ、インターハイにも出場しています。 過去には女子バレーボール部が全国制覇、硬式野球部が夏の甲子園に出場した実績もあります。 その他、陸上競技部、卓球部、サッカー部、バスケットボール部なども活発に活動しています。
文化部 美術部や書道部は県の高総文祭で多数の入賞を果たしています。 吹奏楽部は地域のイベントにも積極的に参加し、地域に根差した活動を行っています。 珍しい部活動としては、郷土芸能部があり、地域の伝統文化の継承に貢献しています。
イベント
高高祭(文化祭) 毎年9月下旬に開催される最大のイベントです。 海洋システム科が製造した缶詰やパンの販売は毎年大人気で、すぐに売り切れてしまうほどです。 各クラスの展示やステージ発表、文化部の発表など、多彩な企画で盛り上がります。
体育祭 クラス対抗で様々な競技に熱中し、クラスの団結力を高めるイベントです。
修学旅行 例年、関西方面を訪れ、歴史や文化を学びます。
岩手県立高田高等学校の進学実績
国公立大学 地元の岩手大学や岩手県立大学をはじめ、東北地方の国公立大学への進学者が多い傾向にあります。
私立大学 東北学院大学や東北福祉大学など、東北地方の主要な私立大学への進学者が安定しています。また、関東圏の大学へ進学する生徒もいます。
専門学校・就職 普通科からは公務員や民間企業への就職、海洋システム科からは水産・食品関連企業への就職や、水産系の大学校への進学など、専門性を活かした進路選択が目立ちます。
岩手県立高田高等学校の特長・アピールポイント
地域と連携した探究学習「T×ACTION」 「Takata Action」の略で、生徒が主体的に地域の課題を発見し、解決策を探る探究活動です。 立教大学や岩手大学などとも連携し、地域貢献と自己の進路実現を結びつける先進的な取り組みです。
全国でも珍しい「海洋システム科」の設置 普通科と専門学科が併設されており、多様な生徒が互いに刺激し合える環境です。 海洋システム科では、実習船「海翔」を使った航海実習や、ダイビング、食品加工など、実践的な学びが豊富です。
国際姉妹校との交流 東日本大震災で漂着した実習船「かもめ」がきっかけとなり、アメリカのデルノーテ高校と姉妹校提携を結んでいます。 生徒間の交流を通じて、国際的な視野を広げることができます。
充実した防災・減災教育 震災の教訓を未来に繋ぐため、地域と連携した防災教育に力を入れています。 生徒たちは自らの経験を通して、命の尊さや備えの大切さを学んでいます。
海の見える美しい校舎と図書室 高台に建てられた新校舎は、広田湾を一望できる素晴らしいロケーションです。 特に図書室からの眺めは抜群で、落ち着いた環境で学習や読書に集中できます。
地域産業を担う人材育成 海洋システム科では、陸前高田市の基幹産業である水産業の担い手を育成しています。 生徒が開発したサバの缶詰は、道の駅で販売される人気商品となっています。
岩手県立高田高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「先生方が親身になって進路相談に乗ってくれる」「地域との繋がりが強く、様々な体験ができる」といった、手厚いサポートや特色ある教育活動を評価する声が多いようです。 「部活動が盛んで、目標に向かって仲間と頑張れる環境がある」「いじめが少なく、安心して学校生活を送れる」など、生徒同士の良好な関係性や文武両道の校風を魅力に感じる生徒も多いです。 「新校舎が綺麗で、特に図書室からの眺めは最高」という、学習環境の良さを挙げる声も見られます。
気になる点 「校則が少し厳しいと感じることがある」「スマートフォンの校内使用が禁止なのが不便」といった、校則に関する意見があります。 「駅から近いが、住んでいる場所によっては通学が少し大変」という、交通の便に関する声も一部で見られます。 「進学に力を入れているが、より高いレベルを目指すには塾との両立が必要かもしれない」という意見もありました。
アクセス・通学
最寄り駅 JR大船渡線BRT「高田高校前駅」から徒歩約5分
岩手県立高田高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

