工学院大学附属高等学校は、「挑戦・創造・貢献」を校訓に掲げ、これからの社会で活躍できる人材の育成を目指す、未来志向のエネルギーに満ちた学校です。理系のイメージが強いかもしれませんが、文理の枠を超えた幅広い学びと、世界を舞台に活躍するためのグローバル教育に力を入れているのが大きな特長です。2021年に完成したばかりのきれいな新校舎で、充実した高校生活が送れると評判です。

大学附属の強みを活かし、一足先に大学レベルの学びに触れられる機会が豊富なことも、工学院大学附属高等学校ならではの魅力と言えるでしょう。最先端のICT環境が整っており、生徒一人ひとりが持つPCを活用した授業が日常的に行われるなど、先進的な教育が実践されています。

この記事では、そんな工学院大学附属高等学校について、コースごとの特色や偏差値、実際の学校生活の様子、部活動、進学実績まで、受験生と保護者の皆さんが本当に知りたい情報を分かりやすくまとめました。学校選びの参考に、ぜひ最後までじっくりと読んでみてください。

工学院大学附属高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 工学院大学附属高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒192-8622 東京都八王子市中野町2647-2
代表電話番号 042-628-4912
公式サイト https://www.js.kogakuin.ac.jp/

工学院大学附属高等学校の偏差値・難易度・併願校

工学院大学附属高等学校の偏差値はコースによって異なり、56〜60程度となっています。自分の学力や目指す進路に合わせてコースを選択できるのが特長です。

  • 先進文理コース:60

  • インターナショナルコース:59

  • 文理コース:56

同じくらいの偏差値の高校としては、八王子学園八王子高等学校、拓殖大学第一高等学校、専修大学附属高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、コースや推薦・一般などの入試形態によって異なりますが、5教科で20〜23あたりが一つの基準となるようです。

工学院大学附属高等学校を第一志望とする受験生は、併願校として上記の高校のほか、桜美林高等学校や日本大学第三高等学校などを選ぶことが多い傾向にあります。大学附属の安心感と、他大学受験も積極的にサポートする体制が整っているため、幅広い学力層の生徒から人気を集めています。

工学院大学附属高等学校に設置されている学科・コース

工学院大学附属高等学校では、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応えるため、特色ある3つのコースを設置しています。

  • 先進文理コース

    国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。2年次からは、理系スペシャリストを育成する「スーパーサイエンスクラス」も設置され、より高度な学びを追求できます。

  • インターナショナルコース

    海外大学や国内の国際系学部への進学を視野に入れ、英語での授業や探究活動を多く取り入れています。実践的な英語力とグローバルな視点を養いたい生徒におすすめです。

  • 文理コース

    基礎学力を定着させ、工学院大学への進学をはじめ、多様な進路実現を目指すコースです。部活動と勉強を両立させながら、自分のペースで学びたい生徒に適しています。

工学院大学附属高等学校の特色・校風

工学院大学附属高等学校は、「自主自律」「ICT活用」「グローバル」といったキーワードで表される、先進的で活気のある校風が特徴です。

  • 宿題の量:口コミを見ると「課題は多め」という声が多いようです。特に予習・復習をしっかり行う習慣が求められる傾向にあります。

  • 校則:全体的には標準的ですが、スマートフォンは校内での使用ルールが定められているなど、自由な中にも一定の規律があるようです。頭髪や服装に関する指導は、厳しすぎず緩すぎずといった印象です。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事や部活動には積極的に参加する活発な一面もあるようです。中高一貫校ですが、高校からの入学者もすぐに馴染める雰囲気があります。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服:ブルーグレーのブレザーが特徴的な、ブリティッシュスタイルの制服です。在校生や受験生からは「上品で可愛い」「格好いい」と評判が高いようです。女子はスカートだけでなく、スラックスも選択できます。

  • 土曜授業:土曜日も授業が行われています。

工学院大学附属高等学校の部活動・イベント

部活動

工学院大学附属高等学校は、大学と連携した施設を利用できるなど、恵まれた環境で部活動に取り組むことができます。運動部・文化部ともに種類が豊富で、活発に活動しています。

  • 自動車部:全国的にも珍しい部活動で、ガソリン1Lでどれだけ走れるかを競う「ホンダエコマイチャレンジ」などの全国大会に出場しています。ものづくりや機械いじりが好きな生徒に人気です。

  • サイエンス部:大学の研究室を借りて本格的な実験に取り組むなど、理科好きにはたまらない環境です。化学班や生物班などに分かれて活動しています。

  • ダンス部:キレのあるパフォーマンスで高い評価を得ており、地域のイベントなどにも積極的に参加しています。

  • 吹奏楽部:コンクールでの入賞実績もあり、熱心に活動しています。

その他にも、柔道部が関東大会に出場するなど、多くの部が活躍しています。

イベント

生徒たちが主体となって作り上げるイベントは、学校生活を彩る大切な思い出になります。

  • 椋(むく)の木祭(文化祭):毎年9月に行われる最大のイベントです。クラスごとの展示や発表、部活動の公演、有志によるステージなどで大変盛り上がります。飲食物の屋台も人気です。

  • 体育祭:クラス対抗で様々な競技に熱中します。クラスの団結力が高まる一日です。

  • 修学旅行:高校2年生の時に実施されます。行き先は年度によって異なりますが、グローバルプロジェクトとして台湾やカンボジアなどを訪れ、現地の課題解決に取り組むユニークなプログラムもあります。

工学院大学附属高等学校の進学実績

工学院大学附属高等学校は、大学附属校としての強みを活かしつつ、国公立大学や難関私立大学へも多数の合格者を輩出しています。2024年度の主な大学合格実績は以下の通りです。

  • 国公立大学:8名(東京外国語大学など)

  • 難関私立大学

    • 早慶上理ICU:12名

    • GMARCH:45名

  • 海外大学:20名

  • 医学部医学科:12名(海外大学含む)

  • 工学院大学:73名

大きな特長として、工学院大学への推薦権を保持したまま、他大学を受験できる制度があります。これにより、生徒は安心して自分の目標にチャレンジすることができます。進学実績を支える取り組みとして、放課後の補習や受験対策講座が充実しているほか、オンライン学習システム「スタディサプリ」を全生徒が利用できるなど、手厚いサポート体制が整っています。

工学院大学附属高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、工学院大学附属高等学校ならではの強みやユニークな取り組みを紹介します。

  • 工学院大学との高大連携プログラム:大学の最先端の研究室で実験を行ったり、大学教授の講義を受けたりと、高校にいながら大学レベルの学びに触れる機会が豊富にあります。

  • 先進的な3コース制:国公立・難関私大を目指す「先進文理」、世界を舞台に活躍する力を養う「インターナショナル」、文武両道で多様な進路を目指す「文理」と、目標に合わせた専門的な学びが可能です。

  • 充実したICT環境:生徒は一人一台PCを持ち、授業や探究活動で活用します。3Dプリンターなどを備えた「Fabスペース」もあり、創造性を刺激する環境が整っています。

  • ケンブリッジ認定校としての英語教育:世界基準の英語教育プログラムを導入し、「使える英語」を習得します。ネイティブ教員による授業も多く、実践的なコミュニケーション能力が身につきます。

  • 2021年完成の綺麗な新校舎:明るく開放的な学習環境で、快適な学校生活を送ることができます。

  • 独自の探究学習プログラム「K-STEAM」:科学・技術・工学・芸術・数学を融合させた独自のプログラムで、生徒の探究心や課題解決能力を育みます。

  • 多彩な海外研修・国際交流:希望者対象の海外研修プログラムが充実しており、異文化に触れる貴重な体験ができます。

工学院大学附属高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、学校生活の様々な側面について多くの声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「新しくて綺麗な校舎で気持ちよく過ごせる」という意見が非常に多いです。

    • 「PCを毎日使うので、自然とスキルが身につく」「ICT設備が整っている」など、先進的な学習環境への評価が高いです。

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「質問しやすい雰囲気がある」といった、手厚いサポート体制を評価する声も目立ちます。

    • 「制服が可愛い・格好いい」という口コミも多く、学校選びのポイントになっているようです。

    • 「工学院大学への推薦を確保したまま他大学に挑戦できるのが良い」という、大学附属校ならではのメリットを挙げる声も多数あります。

  • 気になる点:

    • 最も多く聞かれるのが「駅から遠い」「バス通学が必須で、坂道も多いので大変」といったアクセスに関する点です。

    • 「課題や小テストが多く、勉強は大変」という声もあり、ある程度の学習量が求められるようです。

    • 「スマホの使用ルールなど、校則が思ったより厳しいと感じる部分もある」という意見も見られます。

アクセス・通学

工学院大学附属高等学校への通学は、最寄り駅からバスを利用するのが一般的です。

  • JR中央線・横浜線・八高線「八王子」駅(南口)からスクールバスで約20分、または西東京バスで約20分

  • 京王線「京王八王子」駅から西東京バスで約25分

  • 京王相模原線「京王永山」駅、「京王多摩センター」駅、小田急多摩線「小田急永山」駅、「小田急多摩センター」駅からスクールバスが出ています。

八王子市内をはじめ、日野市、多摩市、町田市、相模原市など、幅広いエリアから生徒が通学しています。

工学院大学附属高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

工学院大学附属高等学校を目指す皆さんへ。この学校は、「新しいことに挑戦したい」「好きなことを深く探究したい」という知的好奇心旺盛な生徒にぴったりの場所です。特に、理数系分野やプログラミング、あるいは実践的な英語を学び、将来グローバルに活躍したいと考えているなら、工学院大学附属高等学校は最高の環境を提供してくれるでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが何よりも大切です。その上で、特に英語と数学は、応用力を問う問題にも対応できるよう、過去問などを活用して演習を重ねておきましょう。推薦入試を考えている場合は、作文や面接の練習も欠かせません。なぜこの学校で学びたいのか、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備してください。

工学院大学附属高等学校での3年間は、きっと皆さんを大きく成長させてくれるはずです。自分の可能性を信じて、合格を勝ち取ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。