東京都立広尾高等学校は、渋谷区恵比寿という都心のおしゃれなエリアにありながら、落ち着いた学習環境が魅力の進学校です。「清く、明るく、直く、知性豊かに、和の心を持ち、創造の道を歩もう」という教育目標のもと、生徒一人ひとりの自主性を尊重し、高い進路目標の実現をサポートしています。

「広高(ひろこう)」の愛称で親しまれる広尾高校の最大の魅力は、何と言っても活気にあふれた生徒たちです。 勉強はもちろん、部活動や学校行事に全力で取り組む先輩たちの姿は、きっとあなたに新しい刺激を与えてくれるでしょう。国際交流も盛んで、広い視野を育むチャンスがたくさんあります。

この記事では、そんな東京都立広尾高等学校の偏差値や気になる校風、部活動、進学実績など、受験生と保護者の皆さんが本当に知りたい情報を、分かりやすく具体的にお伝えしていきます。この記事を読んで、広尾高校での充実した3年間をイメージしてみてください。

広尾高等学校の基本情報

以下に広尾高校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 東京都立広尾高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒150-0011 東京都渋谷区東4丁目14番14号
代表電話番号 03-3400-1761
公式サイト http://www.hiroo-h.metro.tokyo.jp/

広尾高等学校の偏差値・難易度・併願校

都立広尾高校への合格を目指す上で、偏差値や難易度を把握しておくことはとても大切です。

偏差値・難易度

広尾高校の偏差値は普通科で58前後とされています。 これは東京都内の都立高校の中では上位に位置しており、合格するためにはしっかりとした学力が必要です。

合格に必要な内申点の目安としては、換算内申で52点あたりが一つの基準となるようですが、これより低い内申点で合格している生徒もいます。もちろん、高い内申点を確保できている方が、入試本番では心に余裕を持って臨めるでしょう。

同じくらいの偏差値の都立高校としては、目黒高校や雪谷高校などがあります。

主な併願校

広尾高校を第一志望とする受験生の多くが、併願校として私立高校を受験します。主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 國學院高等学校

  • 駒場学園高等学校

  • 目黒学院高等学校

  • 正則高等学校

  • 日本工業大学駒場高等学校

東京都の公立高校入試では、別の公立高校を併願することはできません。そのため、併願校は私立高校から選ぶことになります。

広尾高等学校に設置されている学科・コース

都立広尾高校に設置されているのは「普通科」のみです。

  • 普通科:1年生では芸術科目以外は全員が同じ授業を受け、基礎学力をバランスよく身につけます。 2年生からは文系・理系を見据えた科目選択が始まり、3年生ではそれぞれの進路希望に応じた科目を中心に学習を進めていきます。 国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、一人ひとりの目標実現に向けたきめ細かい指導が行われています。

広尾高等学校の特色・校風

広尾高校の校風は、「自主自律」や「文武両道」という言葉で表現されることが多いです。生徒の主体性を重んじる自由な雰囲気が特徴です。

  • 宿題の量:宿題は、日々の授業の復習が中心となりますが、量はやや多めと感じる生徒もいるようです。予習・復習の習慣をしっかりつけることが大切になります。

  • 校則:以前は私服校でしたが、現在は指定の制服があります。 ただ、他の都立高校と比較すると、校則は比較的緩やかだという声が多いようです。スマートフォンの校内での使用は基本的に許可されており、授業中に使用しないなどのルールを守れば問題ありません。アルバイトは原則禁止ですが、家庭の事情などにより届け出をすれば許可される場合があります。

  • 生徒たちの雰囲気:明るく活発な生徒が多く、何事にも積極的に取り組む雰囲気があります。 学校行事や部活動では学年を超えて協力し合う場面が多く、強い一体感が生まれるようです。

  • 制服の評判:ブレザータイプの制服で、生徒からは「可愛い」「格好いい」と評判のようです。 女子はリボンとネクタイ、スカートとスラックスを選ぶことができます。

  • 土曜授業:年間18回の土曜授業が実施されており、授業時間数を確保し学力向上を図っています。

広尾高等学校の部活動・イベント

広尾高校では、勉強だけでなく部活動やイベントにも力を入れており、生徒の99%が部活動に加入しているというデータもあります。

部活動

運動部・文化部ともに活発に活動しており、多くの部が実績を残しています。

  • 運動部:特に女子バスケットボール部は「スポーツ特別強化校」に指定されており、関東大会出場などの実績があります。 野球部、サッカー部、ダンス部、ハンドボール部なども熱心に活動しています。

  • 文化部:吹奏楽部、軽音楽部、マルチメディア部、ESS部など、様々な文化部があります。 兼部している生徒も多く、自分の興味に合わせて活動の幅を広げることができます。

イベント

広尾高校の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営されるものが多く、非常に盛り上がります。

  • 体育祭:校庭が広くないため、「日本一密度の濃い体育祭」と自負するほど、生徒と先生が一体となって熱気に包まれます。

  • 文化祭(広尾祭):毎年3000人以上が来場する、地域でも評判のイベントです。 クラスごとの展示や演劇、模擬店など、独創的な企画が多く、生徒たちのエネルギーが爆発します。

  • 合唱祭:1・2年生の各クラスが課題曲と自由曲で競い合います。 この日に向けてクラスが団結し、美しいハーモニーを響かせます。

  • 修学旅行:2年生の時に沖縄を訪れます。 平和学習や自然体験を通して、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

広尾高等学校の進学実績

広尾高校は、国公立大学や難関私立大学へ多くの合格者を輩出しており、進学校としての実績を着実に伸ばしています。

  • 国公立大学:一橋大学、東京工業大学をはじめ、首都大学東京(東京都立大学)などの国公立大学に合格者を出しています。

  • 難関私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学といった難関私立大学への合格者が多数います。GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)には、毎年多くの生徒が進学しています。

  • その他の進路:ほとんどの生徒が4年制大学への進学を希望しますが、専門学校への進学や就職など、多様な進路選択にも対応しています。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中の補習・講習が充実しています。 また、予備校講師による英語の受験対策講座や、集中して学習に取り組む「勉強合宿」なども実施されており、生徒の学力向上を強力にバックアップしています。

広尾高等学校の特長・アピールポイント

広尾高校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 恵比寿という抜群の立地:最寄り駅のJR恵比寿駅から徒歩約10分という、交通の便が非常に良い場所にあります。 周辺は落ち着いた文教地区でありながら、少し歩けば最先端の文化に触れることができます。

  • 活発な国際交流:海外の学校との交流を推進しており、異文化に触れる機会が豊富に用意されています。グローバルな視野を身につけたい生徒におすすめです。

  • 生徒の自主性を育む探究活動:総合的な探究の時間では、生徒が自ら課題を見つけ、解決策を探る学習活動が行われます。 これからの社会で必要とされる思考力や表現力を養います。

  • 充実した進路指導プログラム:1年生の時から計画的に進路指導が行われます。 大学の模擬授業や卒業生の話を聞く機会などが豊富にあり、早い段階から将来について考えることができます。

  • 生徒主体で創り上げる学校行事:体育祭や文化祭は、企画段階から生徒が中心となって進められます。 仲間と協力して一つのものを創り上げる達成感は、高校生活の大きな思い出になります。

  • 高い部活動加入率と文武両道の実践:多くの生徒が部活動に所属し、勉強と両立させながら熱心に活動しています。

  • 開放的な自習スペース:生徒が主体的に学べる自習スペースが開放されており、放課後や休日に集中して学習に取り組むことができます。

広尾高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、広尾高校での生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点:「自由な校風で、のびのびと高校生活を送れる」「行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まる」「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「恵比寿という立地が最高で、放課後も楽しめる」といった、学校生活の充実度や自由な雰囲気を評価する声が多く見られます。

  • 気になる点:「校舎や体育館などの施設が少し古いのが残念」「グラウンドが狭いため、部活動によっては活動に制約がある」「自由な分、自己管理ができないと流されてしまう可能性がある」「人気校なので倍率が高い」といった、施設面や自主性が求められる環境についての意見があります。

アクセス・通学

広尾高校へのアクセスは非常に便利です。

  • JR山手線・埼京線「恵比寿駅」(西口)から徒歩約10分

  • 東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」(2番出口)から徒歩約10分

  • 東急東横線「代官山駅」から徒歩約15分

  • 渋谷駅や恵比寿駅からバスを利用する方法もあります。「国学院大学前」バス停から徒歩2分、「広尾高校前」バス停からは徒歩1分です。

交通の便が良いため、渋谷区や港区、目黒区といった近隣の区だけでなく、23区全域や多摩地区からも多くの生徒が通学しています。

広尾高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

都立広尾高校を目指す君へ。広尾高校は、自分で考えて行動したい、勉強も行事も部活も、全部に全力で挑戦したい、そんなエネルギーにあふれた君にぴったりの学校です。都心にありながら落ち着いた環境で、自由な校風の中、かけがえのない仲間たちと充実した3年間を過ごすことができます。

都立広尾高校の入試では、当日の学力検査だけでなく、中学校での成績(内申点)も大切になります。まずは日々の授業を大切にし、定期テストでしっかり点数を取ること、そして提出物をきちんと出すことを心がけましょう。特に英語と数学では習熟度別の授業が行われるので、中学の基礎は完璧にしておくと入学後もスムーズです。

自分から積極的に行動すれば、その分だけ応えてくれるのが広尾高校です。高い目標を持ち、仲間と切磋琢磨しながら成長したいと強く願う君の挑戦を、心から応援しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。