広島県立佐伯高等学校は、廿日市市にある自然豊かな環境に囲まれた学校です。 「全員主役」をスローガンに掲げ、生徒一人ひとりの個性を大切にする温かい教育が魅力です。 少人数制のメリットを最大限に活かし、先生と生徒の距離が近く、きめ細やかな指導を受けられるのが、広島県立佐伯高等学校の大きな特長と言えるでしょう。

アーチェリー部や女子硬式野球部といった全国レベルの部活動がある一方で、地域と連携したユニークな探究学習「SAEKI QUEST」にも力を入れています。 生徒が主体的に学び、挑戦できる環境が整っているため、充実した3年間を送りたいと考えている中学生にとって、広島県立佐伯高等学校は非常に魅力的な選択肢となるはずです。

この記事では、そんな広島県立佐伯高等学校の具体的な魅力について、偏差値や口コミ、学校生活の様子などを詳しく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

広島県立佐伯高等学校の基本情報

広島県立佐伯高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 広島県立佐伯高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒738-0222 広島県廿日市市津田850
代表電話番号 0829-72-1185
公式サイト https://www.saeki-h.hiroshima-c.ed.jp/

広島県立佐伯高等学校の偏差値・難易度・併願校

広島県立佐伯高等学校の偏差値は39とされています。 これは、広島県内の公立高校の中では比較的入学しやすいレベルと言えるでしょう。しかし、近年は学校の魅力化が進み、特に推薦入試(選抜Ⅰ)では志願倍率が3倍に達するなど、人気が高まっている傾向があります。

同じくらいの偏差値の高校としては、大竹高等学校、賀茂北高等学校、庄原実業高等学校などがあります。 合格に必要な内申点の目安としては、5段階評価で平均3程度が一つの基準となりそうですが、選抜方法によっても異なるため、中学校の先生や塾の先生とよく相談することが大切です。

広島県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、広島県立佐伯高等学校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。近隣のエリアでは、広島国際学院高等学校や山陽高等学校、広島修道大学ひろしま協創高等学校などが併願先として考えられます。

広島県立佐伯高等学校に設置されている学科・コース

広島県立佐伯高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。

  • 普通科: 幅広い科目をバランスよく学び、一人ひとりの興味や関心、進路希望に応じた学習を進めていきます。少人数制の利点を活かした丁寧な指導が特長で、基礎学力の定着から大学進学まで、個々の目標達成をサポートする体制が整っています。 特に、地域を舞台にした探究学習「SAEKI QUEST」では、答えのない課題に挑戦することを通して、思考力や表現力を養うことができます。

広島県立佐伯高等学校の特色・校風

広島県立佐伯高等学校の校風は、「アットホーム」「文武両道」「地域密着」といったキーワードで表現できます。 「全員主役」のスローガンのもと、生徒一人ひとりが輝ける温かい雰囲気が学校全体に満ちています。

  • 宿題の量: 宿題の量は標準的という声が多いようですが、日々の授業内容をしっかり復習することが大切です。

  • 校則: 校則は、他の高校と比較して標準的か、やや緩やかという意見が見られます。制服は2017年度から新しいデザインに変更されており、スーツスタイルで機能性も高く、生徒からの評判も良いようです。 スカートとスラックスを自由に選べるのも特長です。 スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用には一定のルールが定められています。

  • 生徒たちの雰囲気: 生徒は男女学年問わず仲が良く、明るく活発な雰囲気です。 少人数だからこそ、生徒同士や先生との距離が近く、安心して学校生活を送れるという口コミが多く見られます。

  • アルバイト: アルバイトは原則として禁止されていませんが、学業との両立が求められます。長期休暇中など、届け出をすれば可能な場合が多いようです。

  • 制服の評判: 前述の通り、現在の制服はブレザースタイルで、機能性とデザイン性を両立しており、生徒からは好評です。

  • 土曜授業: 基本的に土曜授業はありませんが、模試や特別な行事が行われることがあります。

広島県立佐伯高等学校の部活動・イベント

部活動

広島県立佐伯高等学校は、部活動が非常に盛んで、全国レベルで活躍する部も複数あります。

  • アーチェリー部: オリンピック選手を輩出したこともある全国屈指の強豪校として知られています。 インターハイや国体にも常連で、初心者からでも手厚い指導のもと、高いレベルを目指すことができます。

  • 女子硬式野球部: 公立高校では全国でも珍しい女子硬式野球部があり、こちらも全国大会に出場する実力を持っています。 専用のグラウンドはありませんが、地域の野球場などを活用し、熱心に練習に打ち込んでいます。

  • 音楽部: 軽音楽と筝曲(琴)の2つの部門があり、文化祭や地域のイベントなどで演奏を披露しています。

運動部、文化部ともに活気があり、多くの生徒が部活動に加入し、充実した学校生活を送っています。

イベント

広島県立佐伯高等学校では、生徒が主体となって企画・運営する学校行事が多く、クラスや学年の団結力を高める良い機会となっています。

  • 体育祭: 生徒が考案したユニークな種目も取り入れられ、毎年大変な盛り上がりを見せます。

  • 文化祭: 地域の住民も参加する開かれたイベントで、クラスごとの展示やステージ発表、部活動の発表など、多彩な催しが行われます。

  • 修学旅行: 行き先は生徒の希望を基に決定されることもあり、近年では台湾の姉妹校を訪問するなど、国際交流の機会も設けられています。

  • 宮島遠足: 1年生の春には、世界遺産である宮島への遠足が行われ、クラスメイトとの親睦を深めます。

広島県立佐伯高等学校の進学実績

広島県立佐伯高等学校は、少人数教育の強みを活かし、近年着実に進学実績を伸ばしています。 令和2年度以降、5年連続で国公立大学への合格者を輩出しており、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポートが実を結んでいます。

  • 国公立大学: 島根大学、山口大学、広島市立大学など、中国地方の大学を中心に合格者を出しています。

  • 私立大学: 広島修道大学、安田女子大学、広島工業大学など、県内の主要な私立大学への進学者が多いです。

  • その他: 専門学校への進学や、地元企業への就職など、多様な進路に対応しています。

進学実績向上の背景には、廿日市市が運営する無料の公営塾「道秀(どうしゅう)」の存在も大きいです。 学校の授業と連携し、英語と数学を中心に個別指導を受けることができ、生徒たちの学力向上を力強くバックアップしています。

広島県立佐伯高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、広島県立佐伯高等学校ならではの魅力をまとめました。

  • 地域を舞台にした探究学習「SAEKI QUEST」: 生徒が自ら課題を見つけ、地域の人々と協力しながら解決策を探る、実践的な学習プログラムです。 教科書のない学びを通して、社会で生きる力を育みます。

  • 「全員主役」になれる温かい校風: 全校生徒数が100名に満たない小規模校だからこそ、一人ひとりにスポットライトが当たります。 先生との距離も近く、どんなことでも相談しやすい環境です。

  • 全国レベルの特色ある部活動: オリンピック選手を輩出したアーチェリー部や、全国でも珍しい公立の女子硬式野球部など、ここでしかできない経験が待っています。

  • 手厚い進路サポートと公営塾「道秀」: 少人数指導に加え、廿日市市が運営する無料の公営塾「道秀」があり、学習面でのサポート体制が非常に充実しています。

  • 生徒が学校を変える「チームASCプロジェクト」: 生徒が主体となって学校のルールや行事を企画・改善していく取り組みです。 体育祭の種目や修学旅行の行き先決定など、生徒の声が学校運営に反映されています。

  • 台湾の姉妹校との国際交流: 台湾桃園市立観音高級中等学校と姉妹校提携を結んでおり、修学旅行での訪問などを通じて異文化に触れる機会があります。

  • 充実した地域からの支援: 廿日市市や地域住民が一体となって学校を応援する体制が整っています。 市外・県外からの生徒のための下宿費補助制度など、ユニークな支援も魅力です。

広島県立佐伯高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からの声をまとめました。

  • 良い点:

    • 「先生たちが親身になって話を聞いてくれるので、勉強のことも進路のことも安心して相談できる」という声が非常に多いです。

    • 「少人数なので、クラスの団結力が強く、行事がとても楽しい」

    • 「自然に囲まれた環境で、のびのびと学校生活を送れるのが良い」

    • 「アーチェリー部や女子野球部など、目標を持って打ち込める部活動があるのが魅力」

    • 「SAEKI QUESTのような、普通の高校ではできない体験ができる」

  • 気になる点:

    • 「最寄り駅からバスに乗る必要があり、交通の便が良いとは言えない」という意見があります。

    • 「学校の周りにお店が少ないので、放課後に遊ぶ場所は限られる」

    • 「生徒数が少ないため、部活動の種類が限られている」といった声も一部で見られます。

アクセス・通学

広島県立佐伯高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • JR山陽本線「宮内串戸駅」から: 広電バス「津田・吉和線」に乗車し、「佐伯高校前」バス停で下車、そこから徒歩約6分です。

  • JR山陽本線「大野浦駅」から: スクールバスが運行されているという情報もあります。

廿日市市内からの通学者が多いですが、特色ある部活動を求めて広島市や市外、さらには県外から入学する生徒もいます。 そうした生徒のために、地域の下宿を利用する制度も整っています。

広島県立佐伯高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

広島県立佐伯高等学校は、「何か新しいことに挑戦したい」「アットホームな環境で、自分のペースでじっくり学びたい」と考えているあなたに、特におすすめの学校です。小規模校ならではの温かい人間関係の中で、一人ひとりが主役となって輝ける場所が、ここ広島県立佐伯高等学校にはあります。

受験勉強においては、まず中学校の授業内容を完璧に理解し、基礎学力をしっかりと固めることが何よりも大切です。特に、英語と数学は日々の積み重ねが重要になります。また、面接や自己表現では、「佐伯高校で何をしたいのか」「SAEKI QUESTや部活動にどう取り組みたいか」といった、あなた自身の意欲や考えを具体的に伝えられるように準備しておきましょう。学校の特色をよく理解し、自分の言葉で語ることが合格への鍵となります。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。