広島県立廿日市高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇る、地域に根ざした進学校です。世界遺産・厳島神社のある廿日市市に位置し、豊かな自然と歴史に囲まれた環境で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。JRや広島電鉄の駅からも近く、広島市内からのアクセスも良好なため、幅広い地域から生徒が集まるのも廿日市高等学校の特色の一つです。

「堅忍不抜」「忠実服業」の校訓と、「礼節・勤勉・協同」の校是のもと、文武両道を実践し、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を目指しています。近年では、生徒一人1台のタブレット端末を活用した授業や、「SACURA(サクラ)」と呼ばれる独自の探究活動に力を入れており、これからの社会で求められる課題発見・解決能力の育成にも注力しています。

この記事では、そんな広島県立廿日市高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績などを、中学生や保護者の皆さんに分かりやすく、そしてその魅力が伝わるように詳しくご紹介していきます。

廿日市高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 広島県立廿日市高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒738-0004 広島県廿日市市桜尾三丁目3番1号
代表電話番号 0829-32-1125
公式サイト https://www.hatsukaichi-h.hiroshima-c.ed.jp/

廿日市高等学校の偏差値・難易度・併願校

広島県立廿日市高等学校は、広島県内でも人気のある公立高校の一つで、しっかりとした学力が求められます。

最新の偏差値は、普通科でおおよそ56前後とされています。これは広島県内の公立高校の中では上位に位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、広島市立美鈴が丘高等学校や安芸府中高等学校などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安については、広島県の公立高校入試では、中学3年間の成績が評価されます。廿日市高等学校を目指すのであれば、9教科5段階評価で「4」を中心に、得意教科では「5」を取っておきたいところです。具体的な目安としては、225点満点中180点台後半以上が一つの目標となるでしょう。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点との合計で合否が判断されます。

主な併願校としては、同じ廿日市市内の山陽女学園高等部や、広島市内の広島工業大学高等学校、崇徳高等学校、広島修道大学ひろしま協創高等学校などが挙げられることが多いようです。

廿日市高等学校に設置されている学科・コース

廿日市高等学校には、全日制課程に普通科が設置されています。自分の興味や関心、そして将来の進路希望に合わせて、2年生から文系と理系に分かれて学習を進めていきます。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所なのか:国語、数学、英語、理科、社会といった主要5教科を中心に、幅広い知識と教養を身につけます。2年生からは文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた専門的な科目を深く学んでいきます。

    • どんな生徒におすすめか:国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、文武両道で充実した高校生活を送りたい生徒におすすめです。

廿日市高等学校の特色・校風

廿日市高等学校の校風は、「文武両道」「自主自律」といった言葉で表現されることが多いです。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも真剣に取り組む生徒が多く、活気のある雰囲気が特徴です。

  • 宿題の量:口コミを見ると「課題の量は多い」という声が多数見られます。日々の予習・復習が欠かせないようですが、これを計画的にこなすことで、着実に学力が身につくという意見もあります。

  • 校則:校則は「厳しすぎず、緩すぎず」という意見が多いようです。スマートフォンの校内での使用は原則禁止で、持ち込みには申請が必要です。服装については、制服の着こなしはある程度自由が認められているとの声もあります。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事などでは非常に盛り上がるなど、メリハリのある生徒が多いようです。

  • アルバイト:原則として禁止されているようです。

  • 制服の評判:制服は男女ともにブレザータイプで、特に女子生徒のタータンチェックのスカートが可愛いと評判です。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にないようですが、模試などが実施されることはあります。

廿日市高等学校の部活動・イベント

部活動

廿日市高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの部が県大会以上で活躍しています。運動部・文化部ともに充実しており、加入率も高いようです。

  • 運動部:ボート部、男子テニス部、男子ハンドボール部などが強豪として知られています。特にボート部は全国大会出場の常連です。また、広大なグラウンドは野球部、陸上部、サッカー部、ハンドボール部、ソフトボール部が同時に練習できるほどの広さを誇ります。

  • 文化部:放送部や書道部、吹奏楽部などが活発に活動しています。珍しい部活動としてはジャグリング部があり、地域のイベントなどでも活躍しています。

イベント

生徒たちが主体となって作り上げる学校行事は、廿日市高校の大きな魅力の一つです。

  • 廿高祭(文化祭):毎年6月に行われる文化祭は「廿高祭(はつこうさい)」と呼ばれ、クラスごとの展示やステージ発表、部活動の発表などで大変盛り上がります。

  • 体育祭:9月に行われる体育祭も、クラス対抗で熱戦が繰り広げられ、生徒たちの一体感が高まる行事です。

  • 合唱祭:文化祭の一環として行われる合唱祭は、クラスごとに練習の成果を披露し、美しいハーモニーを響かせます。

  • 修学旅行:2年生の10月に関東方面へ行くのが通例のようです。

廿日市高等学校の進学実績

廿日市高等学校は、国公立大学への進学に強いことで知られています。生徒の多くが大学進学を希望し、その中でも国公立大学を目指す生徒が多いのが特徴です。

  • 国公立大学:広島大学、山口大学、愛媛大学といった地元の大学を中心に、毎年多くの合格者を出しています。過去には大阪大学、九州大学、神戸大学といった難関国立大学への合格実績もあります。

  • 難関私立大学:関西大学、同志社大学、立命館大学などの「関関同立」や、広島修道大学、安田女子大学といった地元の私立大学にも多数の合格者を出しています。

  • 進学サポート:進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中の補習、難関大学を目指す生徒向けのセミナーなどが充実しています。また、先生たちは進路指導に非常に熱心で、生徒一人ひとりに寄り添った丁寧な面談を行ってくれると評判です。

廿日市高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、廿日市高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • 独自の探究学習「SACURA(サクラ)」:1年生から3年生まで、自分の興味・関心に基づいたテーマを設定し、探究活動を行います。この活動を通して、課題発見力や解決力、プレゼンテーション能力などを養います。

  • ICT教育の推進:生徒全員がiPadを所有し、授業や探究活動、家庭学習など様々な場面で活用しています。これにより、主体的で対話的な深い学びを実現しています。

  • 国際交流の機会:ニュージーランドに姉妹校があり、希望者は短期留学や研修旅行に参加できます。姉妹校からの留学生を受け入れる機会もあり、校内にいながら異文化に触れることができます。

  • 充実した進路指導:国公立大学進学を目標に掲げ、生徒一人ひとりの進路希望実現に向けて手厚いサポート体制が整っています。

  • 歴史と伝統:創立100年を超える歴史の中で築かれた校風と、多くの卒業生が各界で活躍していることが、生徒たちの誇りとなっています。

  • 恵まれた学習環境:緑豊かな広大な敷地と、JR・広電の駅から徒歩圏内という交通の便の良さを両立しています。

廿日市高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からの声をまとめました。高校選びの参考にしてください。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「進路指導が手厚い」といった、教員の熱心さを評価する声が多いです。

    • 「廿高祭や体育祭などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が強まる」という意見も多数見られます。

    • 「勉強と部活動を両立できる環境がある」「文武両道を実践したい人におすすめ」という声も多く挙がっています。

  • 気になる点:

    • 「毎日出される課題の量が多くて大変」という声は、多くの口コミで見られます。

    • 校舎が坂の上にあるため、「毎日の通学、特に坂を上るのが大変」という意見があります。

    • 「校舎や施設が少し古い」と感じる生徒もいるようです。

    • 「遅刻に対する指導が厳しい」という声も一部で見られます。

アクセス・通学

廿日市高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • JR山陽本線「廿日市駅」より徒歩約15分

  • 広島電鉄宮島線「山陽女学園前駅」より徒歩約10分

  • 広島電鉄宮島線「広電廿日市駅」より徒歩約12分

通学している生徒は、廿日市市内はもちろん、広島市佐伯区、西区などから通う生徒も多いようです。

廿日市高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

廿日市高等学校は、高い目標を持って学習と部活動の両方に全力で打ち込みたいと考えている君にぴったりの学校です。先生方の熱心なサポートのもと、充実した3年間を送ることができるでしょう。日々の課題は多いかもしれませんが、それを乗り越えた先には、大きな成長と達成感が待っています。

廿日市高等学校の入試では、中学校3年間の内申点と当日の学力検査の合計で評価されます。まずは、中学校の授業を大切にし、定期テストでしっかりと点数を取ること、そして提出物をきちんと出すことを心がけ、内申点をできるだけ高く保つことが重要です。その上で、苦手科目をなくし、得意科目をさらに伸ばす努力を続けましょう。廿日市高等学校で、夢の実現に向けた第一歩を踏み出せるよう、心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。