鹿児島県立徳之島高等学校は、世界自然遺産にも登録された徳之島の豊かな自然に抱かれた、地域に根ざした歴史ある学校です。普通科と総合学科を併設し、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応できるカリキュラムが魅力となっています。徳之島ならではの環境を活かした探究活動や、地域と連携した様々な取り組みを通じて、生徒たちは日々成長しています。

この記事では、そんな徳之島高等学校の基本的な情報から、在校生や卒業生のリアルな口コミ、そして具体的な進路実績まで、受験生や保護者の皆さんが本当に知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。学校選びは、これからの3年間をどう過ごすかを決める大切な選択です。

この記事を通して、徳之島高等学校が持つ独自の魅力や可能性を感じていただき、あなたの高校選びの一助となれば幸いです。さあ、一緒に徳之島の高校生活を覗いてみましょう。

徳之島高等学校の基本情報

徳之島高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 鹿児島県立徳之島高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒891-7101 鹿児島県大島郡徳之島町亀津784
代表電話番号 0997-82-1850
公式サイトURL http://www.edu.pref.kagoshima.jp/sh/tokunoshima/

徳之島高等学校の偏差値・難易度・併願校

徳之島高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は気になるポイントですよね。ここでは、具体的な数字だけでなく、合格に向けての目安や併願校についても解説します。

学科・コースごとの最新の偏差値は以下の通りです。

  • 普通科:43

  • 総合学科:38

偏差値40.5は、鹿児島県内の公立高校の中では比較的入学しやすいレベルと言えるでしょう。 合格に必要な内申点の目安としては、中学3年間の成績が5段階評価で平均3前後が一つの基準となりそうです。ただし、これはあくまで目安であり、入試本番の学力検査の点数も重要になります。 鹿児島県の公立高校入試では、調査書(内申点)と学力検査の結果などを総合的に判断して合否が決定されます。

鹿児島県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできません。 そのため、徳之島高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。島外の高校も視野に入れる場合は、鹿児島市内の私立高校などが選択肢となるでしょう。

徳之島高等学校に設置されている学科・コース

徳之島高等学校には、生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせて学べる2つの学科が設置されています。 それぞれの学科でどんなことが学べるのか、どんな人におすすめなのかを見ていきましょう。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所か:国語、数学、英語などの普通教科を中心に、大学進学などに対応できる学力を養成します。2年次からは文系・理系に分かれ、より専門的な学習を深めていきます。

    • どんな生徒におすすめか:国公立大学や私立大学への進学を考えている人、幅広い教養を身につけたい人におすすめです。

  • 総合学科

    • どんなことを学ぶ場所か:普通教科に加え、専門的な知識や技術を学べる多様な選択科目が用意されています。「生物生産」「情報ビジネス」「生活科学」の3つの系列があり、興味や関心に応じて専門性を高めることができます。

    • どんな生徒におすすめか:専門的なスキルを身につけて就職したい人、専門学校への進学を考えている人、または高校生活を通して自分のやりたいことを見つけたい人におすすめです。

徳之島高等学校の特色・校風

徳之島高等学校は、島の自然のように温かく、生徒一人ひとりがのびのびと学べる環境が魅力です。校風をキーワードで表すなら、「地域密着」「文武両道」「アットホーム」といった言葉がぴったりでしょう。

中学生の皆さんが気になる学校生活のリアルなポイントを、口コミなどを基にまとめました。

  • 宿題の量:口コミによると、朝の課外授業がほぼ毎日あるため、家庭学習の習慣が自然と身につくようです。 宿題の量は標準的ですが、予習・復習は欠かせないという声が見られます。

  • 校則:校則は、他の高校と比較して標準的か、やや緩やかという意見が多いようです。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用ルールは守る必要があります。服装検査は定期的に行われるようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事や部活動には一丸となって熱く盛り上がる活発さも持ち合わせています。 先輩・後輩の仲が良く、アットホームな雰囲気が特徴です。

  • アルバイト:アルバイトは原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、学校に申請し許可を得ることで可能になる場合があります。

  • 制服:制服は、男子が黒の学ラン、女子が紺のブレザーとスカートです。女子の制服にはスラックスも導入されており、自分の好みに合わせて選ぶことができます。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。

徳之島高等学校の部活動・イベント

部活動

徳之島高等学校では多くの生徒が部活動に加入し、文武両道に励んでいます。 特に、全国大会常連の部活動や、徳之島ならではの特色ある部活動が盛んです。

  • 空手道部:全国大会に36年連続で出場するなど、輝かしい実績を誇る強豪部です。

  • ウェイトリフティング部:全国レベルで活躍する選手を多数輩出しています。

  • 相撲部:徳之島は相撲が盛んな地域であり、高校の相撲部も活発に活動しています。

  • 民謡民舞部:シマ唄など、地域の伝統文化を継承し、全国大会に出場する生徒もいます。

  • 弓道部:九州大会に出場するなど、近年力をつけている部活動の一つです。

この他にも、野球部、女子バレーボール部、音楽部など、体育系・文化系ともに様々な部活動があり、生徒たちは自分の興味に合わせて活動し、充実した高校生活を送っています。

イベント

徳之島高等学校の学校行事は、生徒たちが主体となって作り上げるものが多く、毎年大きな盛り上がりを見せます。

  • 文化祭(樟南祭):毎年6月頃に開催されます。 3年生の演劇、2年生の映像作品、1年生のバザーなど、各学年が趣向を凝らした出し物を行います。 生徒や教職員によるバンド演奏もあり、学校全体が一体となるイベントです。

  • 体育大会:9月に行われる体育大会は、徳之島高校の伝統行事の一つです。 全校生徒が学年対抗で競い合い、綱引きやリレーなどで熱戦を繰り広げます。 旧徳之島農業高校から受け継がれた「キビかつぎリレー」や、2年生による「エイサー」演舞など、ユニークな種目も名物となっています。

  • 修学旅行:2年生の冬に関西方面へ4泊5日の日程で実施されます。 大阪城を見学したり、京都での班別自主研修を行ったりと、仲間との絆を深め、見聞を広める貴重な機会となっています。

徳之島高等学校の進学実績

徳之島高等学校は、大学進学から専門学校、就職まで、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応できるサポート体制が整っています。卒業生は、島内はもちろん、全国各地で活躍しています。

最新の進路状況を見ると、国公立大学や有名私立大学への合格者も輩出しています。

  • 国公立大学:鹿児島大学、琉球大学、名桜大学など、地元の大学を中心に合格者が出ています。

  • 私立大学:福岡大学、沖縄国際大学など、九州・沖縄地方の大学への進学者が多い傾向にあります。

  • 短期大学・専門学校:医療・看護系、福祉系、公務員系の専門学校など、専門知識や技術を身につけるための進路を選ぶ生徒も多数います。

  • 就職:県内・県外の企業へ就職する生徒もいます。特に、地元徳之島へのUターン就職も少なくありません。

進学実績を支える取り組みとして、徳之島高校では放課後や長期休暇中の補習・講習が充実しています。また、個別の進路相談にも力を入れており、先生方が親身になって生徒一人ひとりの目標達成をサポートしてくれます。

徳之島高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、徳之島高等学校ならではの強みやユニークな取り組みを7つのポイントにまとめました。

  • 独自の探究学習「ホエールタイム」:徳之島の地域課題解決をテーマにした探究活動です。 JALUXなどの企業や大学と連携し、商品開発など実践的な学びを体験できます。

  • 世界自然遺産の島で学ぶ:世界自然遺産に登録された豊かな自然環境そのものが学びのフィールドです。この環境を活かしたSDGsへの取り組みも盛んに行われています。

  • ユネスコスクールとしての活動:ユネスコスクールに加盟しており、持続可能な社会の担い手を育む教育(ESD)を推進しています。

  • 姉妹校・羅臼高校とのリモート交流:同じく世界自然遺産の地にある北海道の羅臼高校と姉妹校提携を結び、オンラインでの交流を通じて視野を広げています。

  • 地域との強い連携:漁業協同組合による「お魚さばき方教室」など、地域の専門家から直接学ぶ機会が豊富にあります。

  • 充実したICT環境と学習室:高速Wi-Fiを備えた学習室があり、放課後も快適な環境で自学自習に取り組むことができます。

  • 安心の寮生活:島外や遠方からの生徒のために女子寮が完備されており、仲間と共に充実した生活を送ることができます。

徳之島高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる徳之島高等学校の口コミを、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。

  • 良い点

    • 「先生方がとても親身で、進路相談や勉強の質問に熱心に対応してくれる」という声が非常に多いです。

    • 「世界自然遺産の豊かな自然の中で、のびのびと学校生活が送れるのが最高の魅力」

    • 「体育大会や文化祭などの行事がとても盛り上がり、クラスや学年の団結力が強い」

    • 「ホエールタイム(探究学習)で、普通の高校ではできないような貴重な体験ができた」

    • 「先輩と後輩の仲が良く、アットホームな雰囲気で過ごしやすい」

  • 気になる点

    • 「校舎や体育館などの施設が少し古い」という意見があります。

    • 「自然が豊かな分、虫が多いのが少し苦手」という声も聞かれます。

    • 「島の中心部にあるが、バスの本数が少ないため、地域によっては通学が少し不便かもしれない」

    • 「移動教室の距離が遠く、休み時間が短く感じることがある」

アクセス・通学

徳之島高等学校へのアクセス情報です。

  • 最寄りのバス停

    • 「徳之島高校」バス停から徒歩約1分

    • 「亀津待合所」バス停から徒歩約6分

    • 「バスセンター(鹿児島県)」バス停から徒歩約7分

徳之島島内全域から生徒が通学しています。徳之島町、天城町、伊仙町の3町からバスや自転車、家族の送迎などで通う生徒が多いようです。徳之島町では、高校生のバス通学を支援する補助金制度もあります。

徳之島高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

徳之島高等学校への進学を考えている皆さんへ、進学アドバイザーとして最後に応援メッセージを送ります。

徳之島高等学校は、世界に誇る豊かな自然環境の中で、自分のペースでじっくりと学びたい、成長したいと考えている生徒に特におすすめの学校です。大学進学を目指す人から、専門的なスキルを身につけたい人まで、多様な夢を受け入れてくれる懐の深さがあります。特に、地域に貢献したい、徳之島の未来を創りたいという熱い想いを持つ君には、最高の3年間が待っているはずです。

受験勉強においては、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが大切です。特に鹿児島県の公立高校入試では、内申点も重視されます。 日々の授業を大切にし、提出物をきちんと出すなど、真面目な学習態度を心がけましょう。徳之島高等学校で、かけがえのない仲間と共に、あなたの可能性を大きく花開かせてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。