愛知高等学校は、名古屋市千種区にキャンパスを構える、長い歴史と伝統を誇る私立の共学校です。その名前から公立高校と間違われることもありますが、1876年(明治9年)に曹洞宗の専門学支校として創立された、仏教の精神を建学の精神とする由緒ある学校です。卒業生にはプロ野球選手や各界で活躍する著名人も多く、文武両道の進学校として知られています。
愛知高等学校の基本情報
愛知高等学校の偏差値・難易度・併願校
選抜クラス:65 進学クラス:62
愛知高等学校に設置されている学科・コース
普通科(3カ年コース) 2年次から以下のコースに分かれます。 医歯薬コース:国公立・私立大学の医学部、歯学部、薬学部など、最難関の医療系学部への進学を目指します。理数系科目に重点を置いたハイレベルな授業が展開されます。 理科系コース:国公立大学や難関私立大学の理系学部を目指すコースです。数学と理科を中心に、応用力を養います。学力上位者向けの「選抜クラス」も設置されています。 文科系コース:国公立大学や難関私立大学の文系学部を目指すコースです。国語、地理歴史、公民を中心に、幅広い教養と論理的思考力を身につけます。
普通科 国際教養コース 2024年度に新設されたコースです。 海外研修プログラムなど独自のカリキュラムを通じて、国際的な視野と高い語学力を養い、グローバルに活躍できる人材を育成します。
愛知高等学校の特色・校風
宿題の量:コースや学年によりますが、進学校ということもあり、日々の予習・復習に加え、週末課題などが出されることが多く、量はやや多めという声があります。 校則:他の私立高校と比較すると、標準的かやや厳しめという意見が多いようです。特に頭髪に関する指導は比較的厳しい傾向があり、男子は前髪が眉にかからない、ツーブロック禁止、女子は肩より長い髪は結ぶなどの規定があります。 スマートフォンは校内での使用が原則禁止されており、朝のHRで預ける決まりになっています。 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いと言われています。 いじめは少ないという口コミが多く、互いを尊重し合う校風が根付いているようです。コースによって雰囲気は異なり、選抜クラスは勉強熱心な生徒が多く、進学クラスは部活動にも積極的に取り組む生徒が多いようです。 アルバイト:原則として禁止されています。 制服の評判:男子は黒の詰襟学生服、女子は白襟に一本ラインの入った伝統的なセーラー服で、市内の高校の中でもポピュラーなデザインです。 夏服、合服、冬服の3種類があります。 土曜授業:基本的には土曜日は休みですが、模擬試験や特別講座などが行われることがあります。
愛知高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部:硬式野球部は過去に甲子園出場経験があり、プロ野球選手も輩出しています。陸上競技部、水泳部、ハンドボール部、ゴルフ部、アーチェリー部、合気道部なども全国レベルで活躍しています。 文化部:吹奏楽部や合唱部は各種コンクールで優秀な成績を収めています。 また、囲碁・将棋部、放送部、演劇部なども全国大会に出場経験があります。 宗教部や歴史文化研究部といった、仏教系の学校ならではの珍しい部活動もあります。
イベント
文化祭:毎年秋に開催され、クラスごとの展示やステージ発表、部活動の成果披露などで大変盛り上がります。中学生や保護者も入場できる機会が設けられています。 体育祭:学年やクラス対抗で様々な競技が行われ、生徒たちの団結力が高まるイベントです。 修学旅行:行き先は年度によって異なりますが、生徒たちが楽しみにしている大きな行事の一つです。 仏教関連行事:建学の精神に基づき、4月の「花まつり(釈尊降誕会)」や、新入生が永平寺で禅を体験する「一夜参禅」など、心を落ち着かせ、自分と向き合う貴重な機会となる行事が組み込まれています。
愛知高等学校の進学実績
国公立大学:京都大学(2名)、旧帝国大学+一工(14名)、国公立大学全体(旧帝大を除く)で59名など、毎年多くの生徒が合格しています。 地元の名古屋大学や名古屋市立大学、愛知教育大学などにも安定した合格実績があります。 難関私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学などの「早慶上理ICU」に36名、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学などの「GMARCH」に70名、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学などの「関関同立」に177名が合格しています。 その他:系列校である愛知学院大学へ進学する生徒もいますが、多くは外部の大学を目指す傾向にあります。 医歯薬コースからは、医学部医学科へ6名が合格しています。
愛知高等学校の特長・アピールポイント
仏教精神に基づく人間教育:「行学一体・報恩感謝」を建学の精神とし、知識だけでなく、思いやりの心や感謝の気持ちを育む教育を実践しています。 1年生の「一夜参禅」などの行事は、その象徴的な取り組みです。 充実した施設環境:名古屋市内にありながら2万坪以上の広大な敷地を誇り、2つのグラウンド、2つの体育館、ゴルフ練習場、アーチェリー場など、スポーツ施設が非常に充実しています。 8万冊の蔵書を誇る図書館:蔵書数が豊富で、学習スペースも充実しており、多くの生徒が自習や調べ学習に活用しています。 多彩なコース設定:2年次から「医歯薬」「理科系」「文科系」に分かれ、さらに2024年度からは「国際教養コース」も新設され、生徒一人ひとりの多様な進路希望にきめ細かく対応できる体制が整っています。 高大連携プログラム:系列の愛知学院大学と連携し、大学の講義を体験できる「学問探究講座」などを実施しており、早期から学問への興味関心を深めることができます。 手厚い進路指導:進路指導室を中心に、生徒一人ひとりの希望に寄り添った個別指導を行っています。 卒業生による進路講演会なども開催され、将来を考える良い機会となっています。 活発な部活動:運動部・文化部ともに数多くの部が全国レベルで活躍しており、学業と部活動を高いレベルで両立できる環境があります。
愛知高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」という学習サポートの手厚さを評価する声が多いようです。 「落ち着いた環境で勉強に集中できる」「いじめの話は聞かない」といった、安心して学校生活を送れる点も高く評価されています。 「施設がきれいで充実している」「図書館が広く、自習しやすい」など、恵まれた学習環境に関するポジティブな口コミも目立ちます。 「部活動が盛んで、勉強との両立がしやすい雰囲気がある」という文武両道を実感する声も多くあります。
気になる点: 「校則が少し厳しいと感じる」という声、特に頭髪やスマートフォンに関する規則についての意見が見られます。 「最寄り駅の自由ヶ丘駅から徒歩15分と少し遠い」というアクセス面での不便さを指摘する声もあります。 「先生によって指導の熱心さに差がある」という意見も一部で見られます。 「坂道が多く、通学が大変」という声も聞かれます。
アクセス・通学
名古屋市営地下鉄名城線「自由ヶ丘」駅下車、徒歩約15分。 名古屋市営地下鉄東山線「本山」駅から市バス(池下11系統)に乗り換え、「光が丘」バス停下車、徒歩約5分。
愛知高等学校受験生へのワンポイントアドバイス