日本大学豊山女子高等学校は、日本大学付属校の中で唯一の女子校で、生徒一人ひとりの個性を大切にしながら、将来の夢を実現するためのサポートが充実している学校です。「N進(エヌしん)」と呼ばれる独自の教育プログラムを通して、多くの生徒が日本大学への進学の夢を叶えています。

しかし、日本大学豊山女子高等学校の魅力は、大学付属校という点だけではありません。女子校ならではのびのびとした環境の中で、一生の友人を見つけたり、勉強や部活動に思い切り打ち込んだりできることも大きな特長です。グローバル教育や探究学習にも力を入れており、これからの社会で活躍するための力をしっかりと育むことができます。

この記事では、そんな日本大学豊山女子高等学校について、偏差値やコース、学校生活の様子から進学実績、在校生のリアルな口コミまで、受験生と保護者の皆さんが本当に知りたい情報を詳しく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。

日本大学豊山女子高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 日本大学豊山女子高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 女子校
所在地 〒174-0064 東京都板橋区中台3-15-1
代表電話番号 03-3934-2341
公式サイトURL https://www.buzan-joshi.hs.nihon-u.ac.jp/

日本大学豊山女子高等学校の偏差値・難易度・併願校

高校選びで気になるのが、やはり偏差値や難易度ですよね。日本大学豊山女子高等学校のレベルを具体的に見ていきましょう。

学科・コース別偏差値

日本大学豊山女子高等学校の偏差値は、コースによって異なりますが、おおよそ58から62程度です。

  • 理数Sクラス:約62

  • A特進クラス:約60

  • N進学クラス:約58

難易度の目安

偏差値だけではイメージしにくいかもしれませんので、合格に必要な内申点の目安も紹介します。推薦入試(A推薦)では、5科目の内申点が「20」以上、併願優遇制度を利用する場合は5科目で「22」以上が一つの目安となるようです。ただし、これらの基準は年度によって変わる可能性があるため、必ず学校説明会などで最新の情報を確認してください。

同じくらいの偏差値の高校としては、都立高校では文京高校、駒場高校(普通科)、私立高校では順天高校、淑徳巣鴨高校などが挙げられます。これらの高校と難易度を比較してみると、日本大学豊山女子高等学校の位置づけがより分かりやすくなるでしょう。

主な併願校

併願校としては、以下のような高校がよく選ばれる傾向にあります。

  • 駒込高等学校

  • 淑徳巣鴨高等学校

  • 東洋大学京北高等学校

  • 順天高等学校

  • 十文字高等学校

  • 瀧野川女子学園高等学校

日本大学豊山女子高等学校に設置されている学科・コース

日本大学豊山女子高等学校には、生徒一人ひとりの進路希望や目標に合わせて選べる3つの魅力的なコースが設置されています。

  • N進学クラス

    • どんなことを学ぶ?:日本大学への推薦入学を目指すためのカリキュラムが中心です。基礎学力到達度テストに対応した授業で、国語・数学・英語・地歴公民または理科をバランス良く学びます。

    • どんな生徒におすすめ?:日本大学の様々な学部に興味があり、付属校のメリットを活かして進学したいと考えている人におすすめです。

  • A特進クラス

    • どんなことを学ぶ?:国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。応用力を高めるための授業や、大学入試に特化したカリキュラムが組まれています。

    • どんな生徒におすすめ?:日本大学以外の難関大学への進学を視野に入れ、高いレベルで学習に打ち込みたい人におすすめです。

  • 理数Sクラス

    • どんなことを学ぶ?:理数系の分野に特化した探究学習を行うコースです。少人数グループで物理、化学、生物、数学の中からテーマを設定し、3年間かけて研究を進め、論文を作成します。

    • どんな生徒におすすめ?:理科や数学が大好きで、将来は研究者や専門職を目指したいと考えている探究心旺盛な人におすすめです。

日本大学豊山女子高等学校の特色・校風

学校全体の雰囲気や、リアルな学校生活について見ていきましょう。

  • 校風キーワード:穏やか、文武両道、落ち着いた雰囲気

生徒たちのリアルな学校生活

  • 宿題の量:コースによって差はありますが、毎日コツコツ取り組む必要がある量が課されることが多いようです。特にテスト前は課題が多くなる傾向があります。

  • 校則:他の私立高校と比較すると、やや厳しめという声が多いようです。特にスマートフォンの校内での使用は原則禁止されており、通学時のみ使用可能となっています。服装や頭髪に関する指導も定期的に行われるようです。

  • 生徒たちの雰囲気:全体的に穏やかで真面目な生徒が多いと言われています。女子校ならではの和気あいあいとした雰囲気で、いじめなども少ないという口コミが見られます。お互いを尊重し合える環境が整っているようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可制で可能になることもあるようです。

  • 制服の評判:制服は可愛いと評判で、特に夏服が人気という声が多くあります。指定のスクールバッグの他に、サブバッグを持っている生徒もいるようです。

  • 土曜授業:土曜日も授業が行われることがあります。

日本大学豊山女子高等学校の部活動・イベント

部活動

日本大学豊山女子高等学校は部活動も盛んで、多くの生徒が参加しています。文化部、運動部ともに充実しており、自分に合った活動を見つけることができるでしょう。

  • 運動部:特に水泳部は強豪として知られています。その他、バスケットボール部、バレーボール部、ダンス部なども活発に活動しています。

  • 文化部:吹奏楽部や軽音楽部、筝曲部、英語部など、多種多様な文化部があります。茶道や華道の授業もあり、日本の伝統文化に触れる機会も設けられています。

イベント

学校生活を彩るイベントもたくさん用意されています。

  • 秋桜祭(文化祭):毎年10月に行われる文化祭は、クラスや部活動ごとの展示や発表で大変盛り上がります。

  • 体育祭:体育祭も生徒たちが一体となって楽しむ大きなイベントの一つです。

  • 修学旅行:コースによって行き先が異なり、A特進クラスはボストン、N進学クラスと理数Sクラスはオーストラリアなど、国際色豊かな研修旅行が企画されています。全クラス共通で、長崎県の離島を訪れる国内修学旅行もあります。

日本大学豊山女子高等学校の進学実績

付属校ならではの進学実績が、日本大学豊山女子高等学校の大きな強みです。

日本大学への内部進学

卒業生の約半数が、日本大学への推薦入学制度を利用して進学しています。2024年3月の卒業生318名のうち、176名が日本大学へ進学しました。内部進学には、高校3年間で受ける「基礎学力到達度テスト」の成績などが重要になります。学校ではこのテストに向けたサポートも手厚く行われています。

他大学への進学実績

日本大学への進学だけでなく、国公立大学や難関私立大学への進学者も輩出しています。

  • 国公立大学:例年、合格者が出ています。

  • 難関私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学や、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)などに合格実績があります。2024年度は、慶應義塾大学1名、上智大学1名などの合格者が出ています。

進学サポート

放課後には「BJメンター」と呼ばれるOGの女子大学生が自習室に常駐し、学習のサポートをしてくれる制度があります。また、A特進クラスでは校内予備校も開講されるなど、生徒の進路実現に向けた手厚いサポート体制が整っています。

日本大学豊山女子高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、日本大学豊山女子高等学校ならではの魅力をまとめました。

  • 日本大学への進学に強い:卒業生の約半数が内部推薦で日本大学へ進学できる安心感は、最大の魅力です。

  • 目標に合わせた3つのコース制:自分の将来の夢や学びたいことに合わせて、最適な環境で高校生活を送ることができます。

  • 女子校ならではの教育:礼儀作法を学ぶ授業や、異性を気にせずのびのびと個性を伸ばせる環境が整っています。

  • 活発な探究学習とグローバル教育:理数Sクラスの研究活動や、ハーバード大学生と交流する「LADYプログラム」など、主体的に学ぶ機会が豊富です。

  • 伝統の「ノーチャイム制」:創設以来、授業の始まりと終わりを告げるチャイムがありません。生徒が自ら時間を意識して行動する習慣が身につきます。

  • 充実したICT環境:生徒一人ひとりがタブレット端末を活用し、授業や調べ学習に役立てています。

  • 新校舎建築計画:2025年度から2027年度にかけて新校舎の建築が予定されており、さらに学習環境が充実することが期待されます。

日本大学豊山女子高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。良い点と気になる点の両方を知って、総合的に判断しましょう。

良い点

  • 「先生方のサポートが手厚く、親身に進路相談に乗ってくれる」

  • 「日本大学へ進学したいという目標がある人には最高の環境」

  • 「女子だけなので、気を使わずに学校生活が送れて楽しい」

  • 「穏やかで優しい友達が多く、いじめの話はほとんど聞かない」

  • 「制服が可愛いので、毎日着るのが楽しみ」

気になる点

  • 「校則が少し厳しく感じる。特にスマホが使えないのは不便」

  • 「駅から少し歩くので、雨の日は大変」

  • 「施設が全体的に少し古い印象がある」(※新校舎建築予定あり)

  • 「コースによってクラスの雰囲気がかなり違うことがある」

アクセス・通学

日本大学豊山女子高等学校へのアクセス方法です。

  • 都営三田線「志村三丁目駅」から徒歩約15分

  • 東武東上線「上板橋駅」から徒歩約15分

スクールバスも利用可能

JR「赤羽駅」や西武池袋線・都営大江戸線「練馬駅」からはスクールバスが運行されており、多くの生徒が利用しています。校舎内にバスロータリーがあるため、安全に通学できます。

通学している生徒は、板橋区、練馬区、北区などの近隣エリアのほか、埼玉県からの通学者も多いようです。

日本大学豊山女子高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

日本大学豊山女子高等学校は、「将来は日本大学に進学したい」という明確な目標があるあなたに、特におすすめの学校です。また、「女子校でのびのびと学校生活を送りたい」「落ち着いた環境で勉強に集中したい」と考えている人にもぴったりの環境と言えるでしょう。

受験勉強においては、まずは中学校の基礎をしっかりと固めることが大切です。特に推薦や併願優遇を考えている場合は、日々の授業を大切にし、定期テストで良い成績を収めて内申点を確保することが合格への近道になります。過去問を解いて出題傾向を掴むことも忘れずに行いましょう。日本大学豊山女子高等学校で充実した3年間を送ることを目指して、頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。