三重県多気郡大台町の豊かな自然に抱かれた場所に、全国でも珍しい公立の全寮制総合学科高校、昴学園高等学校があります。 昴学園高等学校は、生徒一人ひとりの個性を尊重し、自主自律の精神を育むことを教育目標に掲げています。 親元を離れての寮生活や、多彩な選択科目がある総合学科での学びを通して、社会で活躍できる力を身につけることを目指す、そんな昴学園高等学校の魅力に迫ってみましょう。
昴学園高等学校の基本情報
昴学園高等学校の偏差値・難易度・併願校
昴学園高等学校に設置されている学科・コース
地域探究系列: ユネスコエコパークにも登録されている大台町を舞台に、地域が抱える課題の発見や解決策を探る学習を行います。 地域活性化やまちづくりに興味がある人におすすめです。 総合スポーツ系列: 生涯スポーツにつながる知識や技術、野外活動などを通じて、スポーツの指導者などを目指します。 体を動かすことが好きで、スポーツに関わる仕事に就きたい人にぴったりです。 美術工芸系列: 絵画やデザイン、立体造形などを基礎から学び、表現の可能性を追求します。 芸術やものづくりを通して、社会を豊かにしたいと考えている人に向いています。 生活福祉系列: 福祉に関する専門的な知識や技術を学び、誰もが住みやすい社会の実現に貢献できる人材を目指します。 人の役に立ちたい、福祉の分野で活躍したいという強い意志を持つ人におすすめです。 環境技術系列: 野菜作りや木材加工、林業保全といった実践的な学習を通して、持続可能な社会について考えます。 自然や環境問題に関心があり、実践的に学びたい人に最適です。
昴学園高等学校の特色・校風
校風・生徒の雰囲気: 県内外から様々な生徒が集まるため、多様な価値観に触れることができます。 全寮制ということもあり、生徒同士の絆が非常に強く、協調性が育まれる環境です。 生徒たちは、大自然の中で伸び伸びと学校生活を送っているようです。 校則: 比較的自由な校風で、平常時は私服での登校(カジュアルスタイル)が認められています。 ただし、高校生としての自覚ある服装が求められます。 頭髪やピアスに関しても、他の高校と比較して厳しくないという声が見られます。 宿題の量: 総合学科であり、選択する系列によって専門的な学習が増えるため、予習・復習は欠かせませんが、宿題の量自体は標準的という意見が多いようです。 制服: フォーマルスタイルとして制服も定められていますが、普段は私服で過ごす生徒が多いのが昴学園の特色です。 アルバイト: 原則として禁止されているようです。寮生活と学業に専念することが求められます。 土曜授業: 基本的に土曜授業はありません。週末は部活動や寮での活動、帰省などに時間を使うことができます。
昴学園高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部: 特に硬式野球部は、男子寮生の約半数が所属しており、甲子園出場を目標に日々練習に励んでいます。 静かな山間に響き渡る声は、学校の活気の象徴ともいえるでしょう。他にも、ゴルフ部や陸上競技部など、様々な部が活動しています。 文化部: 美術部や吹奏楽部といった文化部も充実しています。特に美術工芸系列の生徒にとっては、授業で学んだことをさらに深める場となっています。珍しい部活動としては、地域の特色を活かした活動を行う部もあります。
イベント
昴祭(文化祭): 毎年11月上旬に開催される最大の学校行事です。 ステージ発表や模擬店、作品展示など、クラスや部活動、有志団体が一体となって創り上げます。 日頃の学習や活動の成果を発表する貴重な場であり、大きな盛り上がりを見せます。 体育祭: クラス対抗で様々な競技に挑み、団結力を高めます。寮生活で培ったチームワークが発揮されるイベントです。 修学旅行: 近年では韓国を訪れるなど、国際交流を重視したプログラムが組まれることもあります。 異文化に触れる貴重な体験となります。 寮行事: 新入生歓迎パーティーや七夕パーティーなど、寮生同士の親睦を深めるためのイベントが年間を通して企画されています。
昴学園高等学校の進学実績
大学進学: 国公立大学や私立大学へ進学する生徒がいます。指定校推薦枠も多く、令和6年度入試では60以上の大学から推薦枠が寄せられました。 総合学科での専門的な学びを活かして、AO入試や推薦入試で合格を勝ち取る生徒も多いようです。 短期大学・専門学校: 短期大学へは24校、専門学校へは84校からの指定校推薦枠があります(令和6年度入試)。 生活福祉系列で学んだ生徒が福祉系の専門学校へ、美術工芸系列の生徒が美術大学へ進学するなど、系列での学びと直結した進路選択が目立ちます。 就職: 地元三重県内をはじめ、県外の企業からも多くの求人が寄せられます。令和6年度入試では、県内・県外合わせて500件以上の求人がありました。 寮生活で培ったコミュニケーション能力や自律性が、就職活動においても高く評価される傾向にあります。
昴学園高等学校の特長・アピールポイント
全国でも珍しい公立の全寮制: なんといっても最大の特長は、公立でありながら全寮制であることです。 親元を離れ、仲間と共同生活を送ることで、自主性や協調性、そして生涯の友を得ることができます。 興味をとことん追求できる総合学科: 5つの専門的な系列から自分の進路や興味に合わせて科目を選択できます。 1年次にじっくり自分の適性を見極められるのも大きなメリットです。 ユネスコエコパークをフィールドにした学び: 学校が位置する大台町はユネスコエコパークに認定されており、豊かな自然そのものが学びの舞台です。 地域探究系列や環境技術系列では、この恵まれた環境を活かした実践的な学習が行われます。 自由な校風と私服登校: 校則は比較的緩やかで、普段は私服での登校が認められています。 生徒一人ひとりの個性を尊重する校風の表れと言えるでしょう。 少人数教育による手厚いサポート: 多くの授業で少人数教育が実施されており、生徒一人ひとりに合わせたきめ細やかな指導が受けられます。 地域との深いつながり: 地域と連携した探究活動やイベントが多く、社会との関わりの中で学ぶ機会が豊富にあります。 県外からの入学者も多数: 全寮制という特性から、三重県外からも多くの生徒が入学しています。 多様なバックグラウンドを持つ仲間との出会いは、視野を広げる大きなきっかけになります。
昴学園高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「寮生活を通して、一生付き合える仲間ができた」という声が非常に多いです。 共同生活で育まれる絆は、昴学園ならではの財産のようです。 「自然に囲まれた環境で、のびのびと勉強や部活に集中できる」という、恵まれたロケーションを評価する意見も目立ちます。 「総合学科で自分の好きなことを専門的に学べるのが楽しい」といった、カリキュラムの自由度の高さを魅力に感じる生徒も多いです。 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」など、教員との距離の近さやサポートの手厚さを評価する声もあります。
気になる点: 「寮の施設が少し古い部分がある」といった意見が見られます。 共同で使う設備については、改善を望む声もあるようです。 「最寄り駅から少し距離があり、アクセスが不便」という点は、特に都市部から来る生徒にとっては難点かもしれません。 「寮生活には独特のルールがあり、慣れるまで大変だった」という声もあります。集団生活が苦手な人には、向き不向きがあるかもしれません。 「いじめが全くないわけではない」という口コミも一部で見られます。 どこの学校でも起こりうることですが、寮という閉鎖的な環境での人間関係には、特に注意が必要かもしれません。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス: JR紀勢本線「三瀬谷駅」が最寄り駅です。 三瀬谷駅からは、大台町営バス「大杉・滝谷」方面行きに乗車し、約15〜20分。 「報徳診療所前」バス停で下車し、そこから徒歩約5分です。
通学エリア: 全寮制のため、通学という概念は当てはまりませんが、在籍する生徒は三重県内全域に及びます。 また、定員の10%を上限に全国から生徒を募集しており、東海地方はもちろん、関東や関西など、県外出身の生徒も多く在籍しています。
昴学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス