東京家政大学附属女子高等学校は、140年以上の歴史を誇る伝統ある私立女子校です。「自主自律」の精神を建学の精神に掲げ、「愛情」「勤勉」「聡明」を生活信条として、社会で輝けるしなやかな女性の育成を目指しています。

緑豊かな広大なキャンパスには中学校から大学、大学院までが集結し、落ち着いた環境で学ぶことができます。この恵まれた環境の中で、東京家政大学附属女子高等学校は、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すための多彩な教育プログラムを展開しています。

この記事では、そんな東京家政大学附属女子高等学校の魅力や特色、気になる偏差値や学校生活の様子について、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

東京家政大学附属女子高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 東京家政大学附属女子高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 女子校
所在地 〒173-8602 東京都板橋区加賀1-18-1
代表電話番号 03-3961-2447
公式サイト https://www.tokyo-kasei.ed.jp/

東京家政大学附属女子高等学校の偏差値・難易度・併願校

伝統ある東京家政大学附属女子高等学校の偏差値は、コースによって異なりますが55から60前後です。これは東京都内の私立女子校の中でも、しっかりとした学力が求められるレベルと言えるでしょう。

難易度を具体的にイメージするために、同じくらいの偏差値の高校としては、十文字高等学校、駒込高等学校、順天高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、5教科で20~22程度が一つの基準となるでしょう。もちろん、これはあくまで目安なので、説明会などで最新の情報を確認することが大切です。

主な併願校としては、私立では文京学院大学女子高等学校、瀧野川女子学園高等学校、北豊島高等学校などがよく選ばれるようです。また、公立高校と併願する場合は、竹早高等学校、北園高等学校、三田高等学校などを受験する生徒が多い傾向があります。東京家政大学附属女子高等学校を第一志望に考える場合は、これらの学校を参考に併願戦略を立てていくと良いでしょう。

東京家政大学附属女子高等学校に設置されている学科・コース

2025年度から、東京家政大学附属女子高等学校では新しいコース制がスタートし、生徒一人ひとりの多様な進路希望に、よりきめ細かく対応できるようになります。

  • Super Advanced(SA)コース: 国公立大学や難関私立大学への現役合格を目標とするコースです。1年次から5教科の基礎学力を徹底的に養成し、2年次からは文系・理系に分かれて、大学入学共通テストや各大学の二次試験に対応できる応用力を身につけていきます。高い目標に向かって真剣に学びたい生徒におすすめです。

  • Advanced(A)コース: 東京家政大学への内部進学をはじめ、GMARCHなどの難関私立大学や薬学系、芸術系など、多様な進路を目指すコースです。基礎学力の定着を重視しつつ、それぞれの興味や関心に応じた探究活動や選択科目が充実しています。自分の「好き」や「得意」を伸ばしながら、希望の進路を実現したい生徒にぴったりのコースです。

東京家政大学附属女子高等学校の特色・校風

東京家政大学附属女子高等学校の校風は、「落ち着いた雰囲気」「自主自律」「面倒見が良い」といったキーワードで表現できます。緑豊かな広大なキャンパスでのびのびと学校生活を送ることができます。

  • 宿題の量: 課題の量は多めという声が多く聞かれます。特にテスト前や長期休暇中は、計画的に学習を進める習慣が身につきそうです。

  • 校則: 全体的に真面目で、落ち着いた校風を反映して校則はやや厳しめという意見が多いようです。スマートフォンの校内での使用は原則禁止で、見つかると没収されることがあります。服装や頭髪に関する指導も行われており、きちんとした学校生活を送りたい生徒にとっては安心できる環境と言えるでしょう。

  • 生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多いようです。女子校ならではの和気あいあいとした雰囲気で、友人関係を築きやすいという口コミが見られます。

  • アルバイト: アルバイトは原則として禁止されています。

  • 制服: 2025年度から制服がリニューアルされます。生徒の意見も取り入れられた新しいデザインとなり、スカートは2種類から選べるなど、より快適でおしゃれな制服になるようです。

  • 土曜授業: 土曜授業は基本的にありません。

東京家政大学附属女子高等学校の部活動・イベント

部活動

東京家政大学附属女子高等学校では、多くの生徒が部活動に加入し、活気にあふれています。運動部、文化部ともに種類が豊富で、自分の興味に合わせて選ぶことができます。

  • 運動部: 特にソフトテニス部は強豪として知られ、関東大会に出場するなど輝かしい実績を誇ります。バドミントン部や水泳部なども活発に活動しています。

  • 文化部: 珍しい部活としては、競技かるた部があり、大学の部と合同練習を行うなど本格的な活動をしています。また、調理部や手芸部、華道部といった女子校ならではの文化部も人気です。英語部(E.S.S.)では、ネイティブの先生と交流する機会も多くあります。

イベント

学校生活を彩るイベントも充実しており、生徒たちが主体となって盛り上げています。

  • 緑苑祭(文化祭): 毎年秋に開催される文化祭は「緑苑祭」と呼ばれ、多くの来場者で賑わいます。各クラスや部活動による展示、発表、模擬店など内容は多彩で、生徒たちのエネルギーが感じられる一大イベントです。

  • 体育祭: 体育祭はクラス対抗で様々な競技が行われ、クラスの団結力が一層深まります。

  • 修学旅行: 修学旅行では、普段の学校生活ではできない貴重な体験を通して、友人との絆を深めます。

  • その他のイベント: その他にも、合唱コンクールや芸術鑑賞会、スキー教室など、年間を通して様々な行事が企画されています。

東京家政大学附属女子高等学校の進学実績

東京家政大学附属女子高等学校は、附属校としての強みを活かしつつ、他大学への進学にも力を入れています。

  • 国公立大学: 埼玉大学、東京都立大学、横浜市立大学などへの合格実績があります。

  • 難関私立大学: 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、そしてGMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)など、多くの難関私立大学に合格者を輩出しています。

  • 東京家政大学への内部進学: 大きな特長として、東京家政大学への内部推薦制度が充実しています。2024年度からは推薦枠が大幅に拡大され、約200名以上となりました。栄養学や児童学、心理学、看護学など、専門分野を学びたい生徒にとって魅力的な進路です。

  • 指定校推薦: 東京家政大学以外にも、多くの大学から指定校推薦枠が寄せられており、その数は約160校、約640名分にのぼります。

  • 進学サポート: 生徒の進路実現のため、放課後や長期休暇中には補習や講習が実施されています。また、大学の模擬授業を体験する機会や、自分の将来像を具体的に考える独自のキャリア教育プログラム「ヴァンサンカン・プラン」など、手厚いサポート体制が整っています。

東京家政大学附属女子高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、この学校ならではの強みやユニークな取り組みを紹介します。

  • 緑豊かな広大なワンキャンパス: 約9万平方メートルの広大な敷地に、幼稚園から大学院までが集まっています。都心にありながら武蔵野の面影を残す自然豊かな環境は、落ち着いた学校生活を送る上で大きな魅力です。

  • 充実した高大連携プログラム: 同じキャンパス内にある東京家政大学の施設を利用したり、大学の先生による出張授業を受けたりと、附属校ならではの学びの機会が豊富に用意されています。

  • 独自のキャリア教育「ヴァンサンカン・プラン」: 「25歳の私」をテーマに、将来の自分の姿を具体的にイメージしながら高校3年間を過ごす独自のプログラムです。職業研究やOG講演会などを通して、社会で自立して輝くための力を育みます。

  • 手厚い英語教育と国際交流: ネイティブ教員による指導はもちろん、英語で他教科を学ぶイマージョン講座や、マンツーマンで英会話ができる「English Room」など、英語力を伸ばす環境が整っています。オーストラリアなどへのターム留学や語学研修も再開されています。

  • 生徒が主役の学校説明会: 学校説明会では、有志の生徒スタッフ「アドミッションスタッフ」が受付やプレゼンテーションを担当します。生徒の生の声が聞ける貴重な機会として好評です。

  • 2025年からの新コース制と新制服: 生徒の多様な進路希望により柔軟に応えるための新コース制がスタートします。また、生徒の意見を取り入れた新しい制服に生まれ変わることも、大きな注目点です。

  • 大幅に拡大した東京家政大学への推薦枠: 専門分野での活躍を目指す生徒にとって、附属大学への推薦枠が200名以上に拡大されたことは、将来の選択肢を広げる大きなメリットです。

東京家政大学附属女子高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる声をまとめました。学校選びの参考にしてください。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「面倒見が良い」といった、サポートの手厚さを評価する声が多いです。

    • 「女子校なので気兼ねなく、のびのびと過ごせる」「一生ものの友達ができた」など、友人関係の良さを挙げる意見も目立ちます。

    • 「緑が多くて落ち着いた環境で勉強に集中できる」と、恵まれたキャンパス環境を魅力に感じる生徒も多いようです。

    • 「附属の大学があるので、進路の安心感がある」という声も、特に保護者から多く聞かれます。

  • 気になる点:

    • 「校則が少し厳しいと感じる」という意見があります。特にスマートフォンの使用制限については、不満の声も一部見られます。

    • 「課題の量が多くて大変」という口コミもあり、日々の学習習慣が大切になるようです。

    • 「駅から少し歩く」という声もありますが、複数の路線が利用できるため、アクセスは比較的便利です。

アクセス・通学

東京家政大学附属女子高等学校は、複数の駅からアクセス可能で、通学に便利な立地です。

  • JR埼京線「十条駅」から徒歩約5分

  • JR京浜東北線「東十条駅」から徒歩約13分

  • 都営地下鉄三田線「新板橋駅」から徒歩約12分

  • 東武東上線「下板橋駅」から徒歩約15分

東京都内だけでなく、埼玉県などからも多くの生徒が通学しています。

東京家政大学附属女子高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。東京家政大学附属女子高等学校は、落ち着いた環境の中で、自分の将来としっかり向き合いながら、着実に学力を伸ばしていきたいと考えているあなたに、特におすすめの学校です。女子校ならではの温かい雰囲気の中で、大切な仲間と共に充実した3年間を送ることができるでしょう。

受験勉強においては、まず基礎学力を固めることが何よりも大切です。特に英語と数学は、毎日の積み重ねが力になります。また、東京家政大学附属女子高等学校は「自主自律」の精神を大切にしていますから、面接では、あなたが高校生活でどんなことに挑戦したいのか、将来どんな自分になりたいのかを、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。あなたの頑張りを心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。