東京都立上野高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇る、都内でも有数の進学校です。 上野の森という文化的な香りに包まれた緑豊かな環境で、落ち着いて勉強に打ち込めるのが大きな魅力と言えるでしょう。 「自主協調」「叡智健康」を教育目標に掲げ、生徒一人ひとりの主体性を尊重する自由な校風が特徴です。

この学校の最大の魅力は、勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で取り組める環境が整っていることです。先輩や後輩との繋がりを大切にしながら、充実した高校生活を送ることができます。 都立上野高等学校が持つ独特の雰囲気や、生徒たちの活気ある日常は、きっとあなたの中学校生活とは一味違った、新しい発見と成長の機会を与えてくれるはずです。

この記事では、そんな東京都立上野高等学校について、偏差値や校風、進学実績から在校生のリアルな口コミまで、受験生と保護者の皆さんが本当に知りたい情報を、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後までじっくりと読み進めてみてください。

東京都立上野高等学校の基本情報

まずは、上野高校の基本的な情報から確認しましょう。

項目 内容
正式名称 東京都立上野高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒110-8717 東京都台東区上野公園10-14
代表電話番号 03-3821-3706
公式サイト http://www.ueno-h.metro.tokyo.jp/site/zen/

東京都立上野高等学校の偏差値・難易度・併願校

東京都立上野高等学校の偏差値は、近年人気・難易度ともに上昇傾向にあります。都立高校の中では中堅上位に位置づけられています。

  • 普通科:62

同じくらいの偏差値の高校としては、墨田川高校、城東高校、小松川高校などがあります。

合格に必要な内申点の目安は、素内申で39、換算内申で56前後と言われています。オール4以上の成績が目標となります。 ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点も非常に重要です。過去問をしっかりと解き、75〜80点平均を取れるように対策を進めましょう。

上野高校を第一志望とする受験生の多くが、併願校として私立高校を受験します。主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 駒込高等学校

  • 順天高等学校

  • 十文字高等学校

  • 郁文館高等学校

  • 東洋大学京北高等学校

東京都立上野高等学校に設置されている学科・コース

東京都立上野高等学校に設置されているのは普通科のみです。1年生、2年生では共通の科目を履修し、基礎学力の定着を図ります。 3年生になると、それぞれの進路希望に応じて文系・理系のコースに分かれ、多くの選択科目が用意されています。 これにより、国公立大学や難関私立大学への進学など、多様な進路希望に対応できるカリキュラムとなっています。

  • 普通科 – 幅広い教養と基礎学力を身につけ、2年生からの文理選択を経て、それぞれの興味や進路に合わせた専門的な学習を深めていきます。国公立大学や難関私立大学を目指す生徒におすすめです。

東京都立上野高等学校の特色・校風

上野高校の校風をキーワードで表すなら、「自主協調」と「自由闊達」です。 生徒の主体性を重んじる校風で、自分たちで考えて行動することが求められます。

  • 校則: 他の都立高校と比較すると、校則は緩やかな傾向にあります。制服はありますが、気候に応じてセーターやベストの着用が認められています。 スマートフォンの持ち込みは許可されており、昼休みや放課後には使用している生徒が多いようです。アルバイトは原則禁止ですが、事情がある場合は届出により許可されることもあります。

  • 宿題の量: 課題の量はそれほど多くないという声がある一方で、小テストが頻繁に行われるため、日々の予習・復習が欠かせないという意見も見られます。

  • 生徒の雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事や部活動には全力で取り組む活発な一面も持ち合わせています。 まさに「やるときはやる」というメリハリのついた生徒が多いようです。

  • 制服: 2016年度から導入された新しい制服は、特に女子生徒からの人気が高いようです。 夏服と冬服でスカートの柄が異なり、着こなしの幅も広がります。

  • 土曜授業: 土曜授業は基本的にありませんが、希望者向けの講習などが開かれることがあります。

東京都立上野高等学校の部活動・イベント

部活動

上野高校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、活気にあふれています。運動部、文化部ともに種類が豊富で、自分の興味関心に合わせて選ぶことができます。

特に、軟式野球部や男子バレーボール部が関東大会に出場したり、美術部、文芸部、囲碁将棋部が全国大会に出場したりと、高い実績を残している部活動もあります。

  • 運動部: サッカー部、硬式テニス部、水泳部、剣道部など、多くの部が熱心に活動しています。

  • 文化部: 吹奏楽部、演劇部、クイズ研究同好会など、ユニークな部活動も多く存在します。

イベント

上野高校の学校生活は、多彩なイベントで彩られています。生徒が主体となって運営する行事が多く、クラスや学年全体の団結力が深まるのが特徴です。

  • 体育祭 (5月): クラス対抗で様々な競技に挑みます。特に応援団のパフォーマンスは迫力があり、毎年大変な盛り上がりを見せます。

  • 東叡祭 (とうえいさい・文化祭 9月): 上野高校の文化祭は「東叡祭」と呼ばれ、地域でも評判のイベントです。 各クラスが演劇やアトラクション、模擬店など趣向を凝らした出し物を行い、多くの来場者で賑わいます。

  • 合唱祭: 各クラスが練習の成果を発表し、美しいハーモニーを響かせます。

  • 修学旅行: 近年では沖縄などを訪れ、平和学習や自然体験を通じて見聞を広めています。

東京都立上野高等学校の進学実績

東京都立上野高等学校は、進学指導推進校に指定されており、近年、大学進学実績が着実に向上しています。 国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指す手厚いサポート体制が整っています。

2024年度の主な大学合格実績は以下の通りです。

  • 国公立大学: 55名

    • 東北大学 2名、お茶の水女子大学 4名、筑波大学 3名、東京外国語大学 5名など

  • 難関私立大学:

    • 早慶上理ICU (早稲田、慶應義塾、上智、東京理科、国際基督教): 48名

    • GMARCH (学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政): 232名

放課後や土曜日、夏休みなどの長期休業中には、多彩な講習や補習が開かれています。 また、平日夜7時まで利用できる自習室も完備されており、生徒たちが集中して学習に取り組める環境が整っています。

東京都立上野高等学校の特長・アピールポイント

上野高校ならではの魅力を、5つのポイントにまとめました。

  1. 「自主協調」を育む自由な校風: 生徒の主体性を尊重する校風のもと、自ら考え行動する力が身につきます。学校行事の多くを生徒が企画・運営するのもその表れです。

  2. 上野の森という恵まれた学習環境: 上野公園に隣接し、周辺には美術館や博物館、大学などが点在しています。 この環境を活かした「上野学」という探究活動も行われており、知的好奇心を刺激する機会に満ちています。

  3. 伸び続ける大学進学実績: 進学指導推進校として、国公立大学や難関私立大学への進学を強力にサポート。講習や自習室など、学習環境が充実しています。

  4. 活気あふれる部活動と学校行事: 多くの生徒が部活動に加入し、文武両道を実現しています。体育祭や文化祭などの学校行事は生徒主体で運営され、大きな盛り上がりを見せます。

  5. 交通アクセスの良さ: JR上野駅や鶯谷駅、地下鉄根津駅など、複数の駅から徒歩圏内にあり、都内各地から通学しやすい立地です。

東京都立上野高等学校の口コミ・評判のまとめ

上野高校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。良い点と気になる点を公平に見ていきましょう。

  • 良い点:

    • 「自由な校風で、のびのびと高校生活を送れる」という声が非常に多いです。

    • 「体育祭や文化祭などの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まる」といった、学校行事への満足度が高いようです。

    • 「周りの生徒の学習意欲が高く、お互いに刺激し合いながら勉強できる環境が良い」という意見もあります。

    • 「上野という立地が良く、放課後に友達と遊んだり、文化施設に立ち寄ったりできるのが楽しい」という声も聞かれます。

  • 気になる点:

    • 「校舎や施設が全体的に古い」という点を挙げる声が見られます。

    • 「駅から少し歩くのが大変」と感じる生徒もいるようです。

    • 「自主性が重んじられる分、受け身の姿勢だと先生からのサポートが手薄に感じられるかもしれない」という指摘もあります。

    • 「課題は多くないが、小テストが多いので日々の勉強が大切」という意見もありました。

アクセス・通学

上野高校は、複数の路線が利用できる非常に便利な場所にあります。

  • 東京メトロ千代田線「根津駅」 より 徒歩6分

  • JR山手線/京浜東北線「上野駅」公園改札 より 徒歩13分

  • JR山手線/京浜東北線「鶯谷駅」 より 徒歩13分

  • 京成線「京成上eno駅」 より 徒歩13分

  • JR線/京成線/舎人ライナー「日暮里駅」 より 徒歩13分

交通の便が良いため、台東区内だけでなく、足立区、荒川区、北区、文京区など、幅広いエリアから生徒が通学しています。

東京都立上野高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。東京都立上野高等学校の魅力は伝わりましたか?この学校は、「自由な環境で、勉強も学校生活も自分らしく思いっきり楽しみたい!」と考えている君にぴったりの場所です。自主性を重んじる校風なので、誰かに指示されるのを待つのではなく、自分で目標を見つけて積極的に行動できる生徒が、この学校で大きく成長できるでしょう。

東京都立上野高等学校の入試では、5教科まんべんなく得点する力が求められます。苦手科目を作らず、基礎を徹底的に固めることが合格への近道です。特に、英語・数学・国語の主要3教科で安定して高得点を取れるように、過去問演習を繰り返し行いましょう。上野高校は君の挑戦を待っています。100年の伝統が育んだ自由な風の中で、最高の3年間を過ごしてみませんか?応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。