東京都立工芸高等学校は、1907年の創立から100年以上の歴史を誇る、デザインとものづくりの専門高校です。JR水道橋駅から徒歩1分という、都心にありながら落ち着いた文教地区にキャンパスを構えています。長い歴史の中で、デザイナーやエンジニア、さらには人間国宝まで、数多くのクリエイティブな人材を社会に送り出してきました。
東京都立工芸高等学校の基本情報
東京都立工芸高等学校の偏差値・難易度・併願校
デザイン科: 59 グラフィックアーツ科: 59 インテリア科: 57 アートクラフト科: 56 マシンクラフト科: 55
東京都立工芸高等学校に設置されている学科・コース
アートクラフト科
金属(銅や銀など)やガラス、陶芸といった素材を使い、ジュエリーや器などを作る「ものづくり」のプロを目指します。手仕事が好きで、オリジナルの作品を生み出したい人におすすめです。 マシンクラフト科
工業製品や生活を豊かにする道具などをデザインし、機械やコンピュータを使って形にするプロダクトデザインの基礎を学びます。機能的で美しい「かたち」を考えるのが好きな人に向いています。 インテリア科
家具や照明、住宅や店舗の室内空間など、快適な暮らしの環境をデザインし、制作する技術を学びます。居心地の良い空間づくりや、ものづくりに興味がある人におすすめです。 グラフィックアーツ科
ポスターやWebサイト、映像、アニメーションなど、情報を視覚的に伝えるデザイン全般を学びます。イラストを描いたり、写真や映像で何かを表現するのが好きな人にぴったりです。 デザイン科
広告やイラストなどのビジュアルデザインから、文房具や家電などのプロダクトデザインまで、幅広いデザイン分野の基礎を学びます。将来クリエイターとして活躍したいという夢を持つ人におすすめです。
東京都立工芸高等学校の特色・校風
宿題・課題の量
専門高校という特性上、特に実習に関する課題は多いようです。「居残りや家での作業が多くなるので、スケジュール管理が大切」という声があり、計画的に課題を進める力も求められます。 校則
校則は比較的自由な雰囲気のようです。制服はなく私服での通学が認められています。 ただし、髪の染色やアクセサリーの着用については、常識の範囲内での指導があるようです。スマホの使用については、校内でのルールを守ることが求められます。 生徒たちの雰囲気
同じ目標や興味を持った生徒が集まっているため、お互いを尊重し、高め合える落ち着いた雰囲気があります。真面目で、自分の好きなことに没頭するタイプの生徒が多いようです。 アルバイト
アルバイトは届け出制で可能なようですが、専門的な課題が多いため、学業との両立を考えている生徒が多い傾向にあります。 制服
制服はありません。生徒はそれぞれの個性やセンスを生かした私服で学校生活を送っています。 土曜授業
土曜授業は基本的にありません。
東京都立工芸高等学校の部活動・イベント
部活動
文化部
特に「陶芸部」「グラスアート部」「模型部」など、ものづくり系の部活動が充実しているのが大きな特色です。 授業で学んだ技術をさらに深めたり、学科の垣根を越えて交流したりする貴重な場となっています。また、「映画研究部」が「ぴあフィルムフェスティバル」で作品が上映されるなど、本格的な活動を行っている部もあります。 運動部
運動部も活発で、バスケットボール部、バレーボール部、硬式テニス部、サッカー部など多くの部が活動しています。 都心にありながら、体を動かしてリフレッシュできる環境が整っています。
イベント
工芸祭(文化祭)
毎年10月に開催される最大のイベントです。 各学科の生徒たちが授業で制作したハイクオリティな作品が一堂に展示され、圧巻の一言です。 オリジナルグッズの販売などもあり、毎年多くの来場者で賑わいます。 体育祭
5月に行われる体育祭は、5つの学科対抗で競い合います。 クラスや学科の団結力が高まり、普段の制作活動とは違った生徒たちの表情が見られる一日です。 卒業制作展
3年間で培った技術と感性の集大成として、卒業制作展が開催されます。 東京都美術館などを会場に、プロ顔負けの作品が並び、多くの来場者に感動を与えています。
東京都立工芸高等学校の進学実績
国公立大学
千葉大学、東京藝術大学、東京学芸大学、電気通信大学など、デザイン・美術教育系の国公立大学への進学者を輩出しています。 難関私立大学
武蔵野美術大学、多摩美術大学、東京造形大学、日本大学藝術学部といった有名美術大学への進学者が非常に多いのが特徴です。また、GMARCHレベルの大学へ進学する生徒もいます。 その他
約6割が4年制大学へ進学する一方で、学んだ専門性をさらに高めるために専門学校へ進む生徒も約2割います。 また、デザイナーや技術者として企業に就職する道を選ぶ卒業生もいます。学校には、美大系の進学希望者に向けたデッサン講習会など、進路希望に応じたサポート体制が整っています。
東京都立工芸高等学校の特長・アピールポイント
100年以上の歴史と伝統
1907年の創立以来、工芸・デザイン教育のパイオニアとして、数多くの卒業生を社会に送り出してきた実績と伝統があります。 都心にある充実した学習環境
地上9階、地下2階建ての校舎には、各学科の専門的な実習に対応できる最新の機器や設備が整っています。 まるでデザイン事務所や工房のような環境で学ぶことができます。 5つの専門学科から選べる
アートクラフト、マシンクラフト、インテリア、グラフィックアーツ、デザインと、細分化された5つの専門学科があり、自分の興味に合わせて深く学ぶことができます。 プロレベルの作品を生み出す「工芸祭」と「卒業制作展」
文化祭である「工芸祭」や、3年間の集大成である「卒業制作展」では、高校生のレベルを超えたクオリティの高い作品が展示され、学校の学びの質の高さを証明しています。 「好き」を共有できる仲間との出会い
ものづくりやデザインが好きという共通の興味を持った生徒が集まるため、お互いに刺激し合い、高め合える環境があります。 社会で活躍する卒業生のネットワーク
デザイナーやエンジニア、作家など、様々な分野で活躍する2万人以上の卒業生がいることは、将来のキャリアを考える上で大きな強みとなります。 抜群のアクセス
JR・都営三田線の「水道橋」駅から徒歩1分という、非常に便利な立地にあります。
東京都立工芸高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「専門的な設備が整っていて、やりたいことに思う存分打ち込める」 「同じ趣味や目標を持つ友達に出会えて、毎日が楽しい」 「先生方が専門分野のプロで、実践的な指導を受けられる」 「課題は多いけれど、その分、確実にスキルが身についている実感がある」 「文化祭(工芸祭)の作品展示はレベルが高く、やりがいがある」
気になる点 「専門科目の課題が多く、両立が大変に感じることがある」 「普通科目に比べて専門科目の授業が多いので、大学受験で普通科目を使う場合は自分で勉強する必要がある」 「校舎は綺麗だが、専門的な機材が多いため、少し手狭に感じる場所もある」
アクセス・通学
JR総武線「水道橋」駅東口より徒歩約1分 都営三田線「水道橋」駅A1出口より徒歩約1分 東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」駅より徒歩約7分 都営大江戸線「春日」駅より徒歩約7分
東京都立工芸高等学校受験生へのワンポイントアドバイス