東京都立江北高等学校は、80年以上の歴史を誇る地域に根ざした伝統校です。「文武両道」を掲げ、勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境が整っています。落ち着いた雰囲気の中で充実した3年間を過ごせると、生徒や保護者からの満足度も高いと評判です。

この記事では、そんな東京都立江北高等学校の魅力を、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。偏差値や進学実績といった学習面だけでなく、校風やイベント、部活動の様子など、学校生活を具体的にイメージできる情報をたくさん盛り込みました。

江北高校がどんな学校なのか、自分に合っているのかを知るために、ぜひ最後まで読み進めてみてください。きっと、あなたの高校選びの大きなヒントが見つかるはずです。

東京都立江北高等学校の基本情報

まずは、江北高等学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 東京都立江北高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒120-0014 東京都足立区西綾瀬4-14-30
代表電話番号 03-3880-3411
公式サイト https://www.metro.ed.jp/kohoku-h/

東京都立江北高等学校の偏差値・難易度・併願校

東京都立江北高等学校は進学指導推進校に指定されており、大学進学に力を入れている学校です。

  • 偏差値: 普通科 58

同じくらいの偏差値の高校としては、都立上野高校、都立城東高校、都立深川高校などがあげられます。合格に必要な内申点の目安は、換算内申で50前後(9教科の素内申でオール4程度)が一つの基準となるようです。

江北高校を第一志望とする受験生の多くが、併願校として私立高校を受験します。主な併願校としては、共栄学園高校、岩倉高校、錦城学園高校、桜丘高校などの名前が多くあがるようです。

東京都立江北高等学校に設置されている学科・コース

江北高等学校に設置されているのは普通科のみですが、生徒一人ひとりの進路希望に対応するための工夫がされています。

  • 普通科

    • 特進クラス: 2年生から各学年に2クラス設置されます。国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指す生徒が集まり、より高いレベルの授業や演習に取り組みます。

    • 文系・理系選択: 2年次から文系・理系のコースに分かれ、3年次にはそれぞれの進路に合わせた選択科目を履修することで、志望校合格に向けた効率的な学習を進めることができます。

東京都立江北高等学校の特色・校風

江北高等学校の校風は、「文武両道」「落ち着いた雰囲気」といった言葉で表現されることが多いです。2019年に完成した新校舎はとても綺麗で、勉強に集中できる環境が整っています。

  • 宿題の量: 週末課題が出されるなど、宿題や小テストは「多い」と感じる生徒が多いようです。しかし、これをきちんとこなすことで学習習慣が身につき、学力向上につながるという声もあります。

  • 校則: 校則は、都立高校の中では比較的厳しいという意見が見られます。特に服装に関する指導はしっかり行われるようで、スカート丈や頭髪などについて厳しくチェックされる場面があるようです。

  • 生徒の雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多いと言われています。いじめは少ないという口コミが多く、安心して学校生活を送れる環境のようです。

  • スマホの使用: 休み時間や放課後の使用は許可されていますが、授業中の使用は禁止されています。

  • アルバイト: 原則として禁止されています。

  • 制服: 紺色のブレザーで、落ち着いたデザインです。夏服のスカートの方がデザイン的に好まれているようです。

  • 土曜授業: 年間18回程度、土曜授業が実施されています。

東京都立江北高等学校の部活動・イベント

部活動

江北高等学校は部活動が非常に盛んで、運動系17、文化系20もの団体があります。文武両道を掲げており、多くの生徒が熱心に活動しています。

  • 運動部: 空手道部や体操部が全国レベル、軟式野球部が関東大会レベルの実力を持つなど、高いレベルで活躍している部が多いのが特徴です。ダンス部やフリークライミング部といった部活動もあります。

  • 文化部: 生物部の研究発表が高い評価を得ているほか、演劇部、和太鼓部、吹奏楽部、箏曲部なども活発に活動しています。特に茶道部は校内に専用の茶室があり、本格的な活動を行っています。

イベント

生徒が主体となって企画・運営する行事が多く、非常に盛り上がるのが江北高校の特長です。

  • 体育祭(6月): 全校生徒が一体となって盛り上がる一大イベントです。応援合戦や大縄跳びなど、クラス対抗の競技に熱が入ります。

  • 江北祭(文化祭・9月): 毎年多くの来場者で賑わう文化祭です。各クラスや文化部による多彩な出し物、中庭でのイベントなど見どころが満載です。

  • 修学旅行(2年次): 近年は沖縄を訪れることが多いようです。

  • その他: 新入生合宿、校外学習、芸術鑑賞教室、球技大会など、年間を通して様々な行事が予定されています。

東京都立江北高等学校の進学実績

進学指導推進校として、手厚い進路指導とサポート体制が江北高等学校の強みです。近年、大学進学実績、特に国公立大学への合格者数が大きく伸びています。

2025年3月卒業生(306名)の主な大学合格実績は以下の通りです。

  • 国公立大学: 27名合格。

  • 難関私立大学(GMARCH): 46名合格。

  • その他: 卒業生の約88%が大学・短期大学へ進学しています。

この実績を支えているのが、充実した学習支援体制です。夏期講習は3年生向けに74講座も開講されるほか、校内予備校の実施、200席以上ある自習室の開放など、「学校がど真ん中」を合言葉に、塾や予備校に頼らなくても志望校に合格できる環境を整えています。

東京都立江北高等学校の特長・アピールポイント

江北高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 進学指導推進校としての手厚いサポート: 年間18回の土曜授業、特進クラスの設置、豊富な講習や校内予備校など、大学現役合格を力強く後押しする体制が整っています。

  • 新しく綺麗な学習環境: 2019年に完成した新校舎は、明るく開放的な空間です。テラスでランチをしたり、いつでも使える自習室で勉強に集中したりと、快適な学校生活を送ることができます。

  • 活気あふれる部活動: 全国レベルで活躍する部から、珍しいフリークライミング部や和太鼓部まで、多種多様な部活動が揃っており、学校生活をより豊かにしてくれます。

  • 生徒が主役の学校行事: 体育祭や文化祭「江北祭」は、生徒会を中心に生徒たちの手で創り上げられ、学校全体が大きな熱気に包まれます。

  • 「GE-NET EE」指定校としての英語教育: 東京都教育委員会から英語教育推進校に指定されており、実践的な英語力を伸ばすためのプログラムが充実しています。

東京都立江北高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。江北高等学校をより深く知るために、良い点と気になる点の両方を見てみましょう。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

    • 「新校舎が綺麗で、自習室などの施設が充実していて勉強しやすい」

    • 「行事がとても盛り上がり、クラスの団結力が深まる」

    • 「課題は多いが、その分実力がついたと実感できる」

    • 「真面目な生徒が多く、落ち着いた環境で勉強に集中できる」

  • 気になる点:

    • 「校則が他の都立高校に比べて厳しいと感じる」

    • 「課題や小テストが多く、毎日が忙しい」

    • 「駅から少し歩くのが大変」

アクセス・通学

江北高等学校は3路線が利用可能で、交通の便が良い場所にあります。

  • つくばエクスプレス「青井駅」から徒歩約7分

  • 東京メトロ千代田線「綾瀬駅」から徒歩約10分

  • 東武スカイツリーライン「五反野駅」から徒歩約12分

足立区内から通学する生徒が多いですが、葛飾区、江戸川区、埼玉県など、幅広いエリアから生徒が集まっています。

東京都立江北高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

東京都立江北高等学校は、「勉強も部活も行事も、すべてに一生懸命取り組みたい!」と考えている君にぴったりの学校です。少し厳しいと感じるかもしれませんが、その分、充実した3年間と、その先の希望進路実現が待っています。特に、先生方の手厚いサポートを受けながら、国公立大学や難関私立大学を目指したい人には、江北高等学校は最高の環境と言えるでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎を固めることが最も重要です。日々の授業を大切にし、提出物をきちんとこなすことで、合格に必要な内申点を確保しましょう。その上で、応用力を問う問題にも対応できるよう、過去問演習に力を入れることをお勧めします。江北高等学校で、夢に向かって新たな一歩を踏み出せるよう、心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。