東京都立足立高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇りながら、常に新しい時代に合わせた教育を実践している、地域に根ざした都立高校です。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境が整っており、充実した3年間を送りたいと考える中学生にとって、非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。

「真摯に学ぶ」「進路を切り拓く」「高みをめざす」という3つの校風を大切にしており、生徒一人ひとりの個性を伸ばし、将来の夢を実現するためのサポート体制が充実しているのが、この都立足立高等学校の大きな特長です。都内でも有数の広大な敷地でのびのびと学校生活が送れます。

この記事では、そんな東京都立足立高等学校について、偏差値や難易度、気になる口コミや評判、そして学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。皆さんの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。

東京都立足立高等学校の基本情報

まずは、都立足立高校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 東京都立足立高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒120-0011 東京都足立区中央本町1-3-9
代表電話番号 03-3889-2204
公式サイト https://www.metro.ed.jp/adachi-h/

東京都立足立高等学校の偏差値・難易度・併願校

都立足立高校を目指す上で気になる偏差値や難易度、そして併願校について見ていきましょう。

偏差値・難易度

2024年6月時点のデータによると、都立足立高等学校の偏差値は43とされています。偏差値43は、東京都内の高校の中では標準的なレベルに位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、都立高島高校や都立日本橋高校などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安は、オール3にいくつかの4がある程度が一般的とされています。もちろん、当日の学力検査の点数との兼ね合いで変動しますが、中学校での成績を安定させることが合格への近道と言えるでしょう。

主な併願校

都立足立高校を第一志望とする受験生の多くは、以下のような私立高校を併願校として選ぶ傾向があります。

  • 岩倉高等学校

  • 潤徳女子高等学校

  • 正則学園高等学校

  • 修徳高等学校

これらの高校は、足立高校と比較的偏差値が近く、通学の利便性なども考慮して選ばれることが多いようです。

東京都立足立高等学校に設置されている学科・コース

都立足立高校の全日制課程には、普通科が設置されています。

  • 普通科:1年生では全員が共通の科目を学び、基礎学力を固めます。2年生からは文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた科目を選択して学習を進めていきます。幅広い分野の基礎を学び、自分の興味や関心に合わせて専門性を深めていきたい生徒におすすめです。

また、2年次からは難関私立大学への現役合格を目指す生徒のために「特進クラス」が設置されており、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境も用意されています。

東京都立足立高等学校の特色・校風

都立足立高校は、「文武両道」「地域との連携」といったキーワードで表せる校風を持っています。

宿題の量は比較的少なく、部活動やアルバイトなど、自分のやりたいことに時間を使える環境があるようです。校則については、以前に比べて少し厳しくなったという声もありますが、一般的な都立高校の範囲内と言えるでしょう。スマホの使用は校内では原則禁止、服装に関する指導は特に女子生徒に対して行われることがあるようです。

生徒たちは真面目で落ち着いた雰囲気の子が多い一方で、学校行事などでは活発に活動するメリハリのある生徒が多いようです。アルバイトは許可制で、多くの生徒が学業と両立させています。制服は、2008年度から導入されたブレザースタイルで、落ち着いたデザインが評判です。土曜授業は実施されていません。

東京都立足立高等学校の部活動・イベント

部活動

都立足立高校は部活動が非常に盛んで、加入率は8割を超えています。運動部14、文化部11、同好会3と、多種多様なクラブがあり、自分に合った活動を見つけやすい環境です。定時制が併設されているため平日の活動は17時までですが、その分集中して練習に取り組んでいます。

  • 運動部:特にサッカー部、野球部、ダンス部などが活発に活動しています。都内でも有数の広大なグラウンドを活かして、のびのびと練習に打ち込めるのが魅力です。

  • 文化部:吹奏楽部やストリングオーケストラ部、演劇部などが盛んです。中でもストリングオーケストラ部は珍しく、初心者からでも始められると人気があります。

イベント

都立足立高校では、生徒が主体となって作り上げる行事が多く、一年を通して学校生活を彩ります。

  • 体育祭(6月):部活動対抗リレーなどが名物で、非常に盛り上がります。特にパフォーマンス部門では、各部がユニークな衣装や演出で競い合い、見応えがあります。

  • 弥生野祭(やよいのさい・文化祭、9月):毎年多くの地域住民も訪れる、学校最大のイベントです。クラスごとの展示や出し物、文化部の発表などが行われ、活気に満ち溢れます。

  • 修学旅行:例年、沖縄などを訪れ、平和学習や自然体験を通じて見聞を広めています。

  • その他:校外学習、合唱祭、球技大会など、クラスの団結力を高めるイベントが数多く企画されています。

東京都立足立高等学校の進学実績

都立足立高校は、生徒一人ひとりの進路希望の実現に向けた手厚いサポート体制が整っています。

近年の主な進学実績を見ると、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった「日東駒専」レベルの大学への進学者が多いのが特徴です。その他にも、獨協大学や国士舘大学、大東文化大学などへの進学実績が多数あります。GMARCHレベルの大学にも合格者を輩出しています。

これらの実績を支えているのが、充実した進学サポートです。朝学習や週末課題で基礎学力を定着させるとともに、長期休業中の講習や、予備校講師によるライブ授業も実施されています。また、大学生チューターによる自主学習支援講座もあり、学習習慣の確立から大学受験対策まで、幅広くサポートしています。

東京都立足立高等学校の特長・アピールポイント

都立足立高校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 都内有数の広大な敷地と充実した施設:1万坪を超える敷地には、広大なグラウンドや大規模改修されたばかりの校舎、冷暖房完備の体育館など、恵まれた学習環境が整っています。

  • 手厚いオーダーメイドの進路指導:生徒一人ひとりの適性や希望に合わせたきめ細やかな進路指導が自慢です。最新の進路情報を提供し、夢の実現を力強く後押しします。

  • 難関大学を目指せる「特進クラス」:2年次から設置される特進クラスでは、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨しながら、難関私立大学への現役合格を目指せます。

  • 活発な部活動:8割以上の生徒が部活動に加入しており、文武両道を実践しています。多くの部が大会で優秀な成績を収めています。

  • 生徒が主役の学校行事:体育祭や文化祭「弥生野祭」など、生徒が企画・運営の中心となって作り上げる行事は、毎年大変な盛り上がりを見せます。

東京都立足立高等学校の口コミ・評判のまとめ

都立足立高校に実際に通っている生徒や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

良い点

  • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」という声が非常に多いようです。

  • 「行事が本当に楽しく、クラスや学年全体の仲が良い」といった、学校生活の充実度を評価する意見も目立ちます。

  • 「グラウンドが広くて、部活動に思い切り打ち込める」など、施設の充実度を評価する声も多くあります。

  • 「真面目な生徒が多く、落ち着いて勉強できる環境がある」という意見も見られます。

気になる点

  • 「駅から少し歩くのが大変」という、アクセスに関する意見が一部で見られます。

  • 「校則が少し厳しくなったと感じる」という声も一部の生徒から上がっているようです。

  • 「施設の一部に古さが感じられる部分もある」といった指摘もあります。

アクセス・通学

都立足立高校へのアクセスは以下の通りです。

  • 東武スカイツリーライン「五反野駅」または「梅島駅」から徒歩約8分。

  • つくばエクスプレス「青井駅」から徒歩約18分。

  • 都バス「足立高校前」バス停から徒歩約2分。

通学している生徒は、足立区在住者が約7割、葛飾区が約1割で、残りは荒川区や墨田区など近隣の区からのようです。約8割の生徒が自転車で通学しています。

東京都立足立高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、都立足立高等学校の魅力が伝わったでしょうか。この学校は、「高校3年間で勉強も部活も行事も、全部頑張りたい!」と考えているあなたにぴったりの場所です。落ち着いた環境で着実に学力を伸ばし、自分のペースで高校生活を楽しみたい生徒に特におすすめします。

都立足立高等学校の入試では、中学校3年間の内申点と当日の学力検査の合計点で合否が決まります。まずは、日々の授業を大切にし、定期テストでしっかりと点数を取ることで、安定した内申点を確保することが重要です。その上で、苦手科目をなくすように基礎を固め、過去問などを活用して応用力をつけていきましょう。

最後に、都立足立高等学校は、あなたの「頑張りたい」という気持ちを全力で応援してくれる学校です。ぜひ一度、学校説明会や文化祭に足を運んで、その雰囲気を肌で感じてみてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。