東京都立農業高等学校は、100年以上の歴史を持つ、農業と家庭科の専門高校です。「農高(のうこう)」の愛称で親しまれ、府中駅から徒歩5分という便利な場所にありながら、東京ドーム約2.5個分もの広大な敷地を持っているのが大きな魅力です。
東京都立農業高等学校の基本情報
公立 | |
東京都立農業高等学校の偏差値・難易度・併願校
食物科:51 服飾科:46 食品科学科:45 都市園芸科:43 緑地計画科:43
東京都立農業高等学校に設置されている学科・コース
都市園芸科
野菜、果樹、草花の栽培について学ぶ学科です。植物を育てることが好きな人や、フラワーデザインに興味がある人におすすめです。 緑地計画科
庭園のデザインや施工、環境緑化について学ぶ学科です。公園や街の緑づくりに貢献したい、造園のプロを目指したい人にぴったりです。 食品科学科
パンやジャム、味噌などの加工食品の製造や、食品の成分分析などを科学的に学ぶ学科です。おいしいものの仕組みに興味がある人や、食品開発の仕事に就きたい人におすすめです。 服飾科
都立高校で唯一、服飾について専門的に学べる学科です。ファッションデザインから製作まで、服づくりの全てを学びたいお洒落が好きな人におすすめです。 食物科
卒業と同時に調理師免許の取得が目指せる学科です。プロの料理人や食のスペシャリストになりたいという強い意志を持つ人におすすめです。
東京都立農業高等学校の特色・校風
宿題の量:専門的な実習やレポートが多く、計画的に学習を進める必要があるようです。特に、資格取得を目指す場合は、授業外での勉強も重要になります。 校則:校則は、都立高校としては標準的という声が多いようです。ただし、実習など専門的な授業が多いため、安全に関わる頭髪や服装のルールは守る必要があります。スマホの使用については、授業中はもちろん禁止ですが、休み時間などは使用可能なようです。 生徒たちの雰囲気:同じ目標を持つ仲間が集まっているため、生徒たちは真面目で意欲的な人が多いようです。専門分野の話題で盛り上がれる、充実した学校生活が送れるという口コミが見られます。 アルバイト:アルバイトは可能ですが、学業との両立が前提となります。実習などで忙しい日もあるため、計画的に行うことが大切です。 制服の評判:制服は男女ともにブレザースタイルです。女子はリボンではなく、男子と同じストライプ柄のネクタイを着用するのが特徴的で、シンプルで良いという評判です。 土曜授業:土曜授業は基本的にありませんが、学校説明会や体験入学、文化祭などのイベントが土曜日に行われることがあります。
東京都立農業高等学校の部活動・イベント
部活動
専門部・文化部
食品加工部、園芸部、果樹部、造園部、クッキング部など、各学科の専門性をさらに深められる部活動が数多くあります。例えば、神代農場部では、学校が持つ広大な農場での活動ができます。また、漫画研究部やサウンド部、合唱部、落語研究部といった文化部も活発です。 運動部
硬式野球部、サッカー部、男女バスケットボール部、硬式テニス部、陸上競技部など、多くの運動部が活動しています。なかでも、合気道部やトレッキング部など、少し珍しい部活動もあります。
イベント
農高祭(文化祭)
毎年11月に行われる文化祭は「農高祭(のうこうさい)」と呼ばれ、地域でも人気のイベントです。各学科の生徒たちが実習で生産した野菜や果物、パン、ジャムなどの加工品が販売され、毎年多くの来場者で賑わいます。ファッションショーや研究発表など、日頃の学習の成果を披露する企画も満載です。 体育祭
6月に行われる体育祭は、クラス対抗で様々な競技に挑み、大きな盛り上がりを見せます。学科や学年を超えて学校全体が一つになるイベントです。 修学旅行・遠足
4月には遠足や修学旅行が実施されます。行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。 その他の行事
5月の茶摘みや、夏休み中の夏期実習など、農業高校ならではの季節を感じられる行事も数多くあります。
東京都立農業高等学校の進学実績
大学・短期大学への進学
専門分野をさらに深く学ぶため、大学へ進学する生徒も増えています。東京農業大学や玉川大学、麻布大学といった農学系の大学のほか、日本大学や法政大学などへの進学実績があります。また、栄養系や服飾系の短期大学へ進学する生徒も多いです。 専門学校への進学
調理、製菓、栄養、バイオ、造園、ファッション、美容など、高校での学びをさらに発展させるための専門学校へ進学する生徒が多数います。 就職
食品、造園、販売、サービス業など、高校で学んだ専門性を活かせる企業への就職に強いのが特徴です。地元企業をはじめ、全国から多くの求人が寄せられています。
東京都立農業高等学校の特長・アピールポイント
駅近で広大なキャンパス
京王線府中駅から徒歩5分という好立地にありながら、東京ドーム約2.5個分の広大な敷地を持っています。校内には畑や果樹園、温室、庭園、茶畑などがあり、都心にいながら本格的な農業・園芸の実習が可能です。 5つの専門学科で「好き」を極められる
農業と家庭科の分野で、興味や関心に合わせて5つの学科から選べます。自分の「好き」という気持ちを、将来の仕事につながる専門的な知識や技術へと高めていくことができます。 卒業と同時に国家資格が取れる(食物科)
食物科では、3年間学ぶことで卒業と同時に「調理師免許」という国家資格を取得することができます。高校在学中にプロへの第一歩を踏み出せるのは、大きな強みです。 地域で大人気の「農高祭」
生徒たちが作った農産物や加工品を販売する文化祭「農高祭」は、毎年多くの人で賑わう名物イベントです。自分たちの学びの成果を社会に発信する貴重な経験ができます。 都立で唯一の「服飾科」
ファッションに興味がある人にとって、服飾デザインや製作を専門的に学べる服飾科は都立高校で唯一の存在です。3年間の集大成としてファッションショーも開催します。 充実した実習施設と複数の農場
校内の施設のほかに、「神代農場」など複数の実習農場を所有しており、充実した環境で学ぶことができます。JGAP認証を取得するなど、食の安全や環境保全にも配慮した先進的な農業教育が行われています。
東京都立農業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「将来の夢が明確な人には最高の環境。同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる」 「実習が多く、座学だけでは得られない実践的なスキルが身につくのが楽しい」 「先生方はその道のプロで、専門的な知識を親身に教えてくれる」 「農高祭などの行事は、自分たちの学びの成果を発表できるのでやりがいがある」 「資格がたくさん取れるので、進学や就職に有利だと感じる」
気になる点: 「駅から近いのは良いが、広大な敷地なので校内の移動が少し大変」 「実習では土や虫に触れる機会が多いので、苦手な人には向かないかもしれない」 「専門分野の勉強が合わないと、授業についていくのが大変になる可能性がある」 「普通科の高校と比べると、大学の一般受験に向けた科目の授業は少ない傾向がある」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス 京王線 「府中駅」から徒歩約5分 JR武蔵野線 「北府中駅」から徒歩約12分 JR南武線・武蔵野線 「府中本町駅」から徒歩約15分 JR中央線 「国分寺駅」南口から京王バス(寺91 府中駅行き)で約20分、「農業高校前」下車、徒歩1分
東京都立農業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス