杜の都、仙台で充実した高校生活を送りたいと考えている受験生のみなさん、そして保護者の皆様。数ある高校の中から、自分にぴったりの一校を見つけるのは、期待と不安が入り混じるものですよね。今回ご紹介する東北学院榴ケ岡高等学校は、キリスト教の精神を土台に、「自学自律」をモットーとして生徒一人ひとりの個性を尊重する、歴史と伝統のある私立高校です。

「榴ケ岡」という愛称で親しまれ、多くの卒業生を社会に送り出してきたこの学校には、どのような魅力が詰まっているのでしょうか。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境が、ここ東北学院榴ケ岡高等学校にはあります。

この記事では、進学アドバイザーである私が、偏差値や進学実績といった学習面だけでなく、校風や部活動、在校生のリアルな声まで、さまざまな角度から東北学院榴ケ岡高等学校の姿を詳しく解説していきます。皆さんの高校選びの参考に、ぜひ最後までじっくりと読み進めてみてください。

東北学院榴ケ岡高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 東北学院榴ケ岡高等学校(とうほくがくいんつつじがおかこうとうがっこう)
公立/私立 私立
共学/男子校/女子校 男女共学
所在地 〒981-3105 宮城県仙台市泉区天神沢二丁目1-1
代表電話番号 022-372-6611
公式サイトURL https://www.tutuji.tohoku-gakuin.ac.jp/

東北学院榴ケ岡高等学校の偏差値・難易度・併願校

高校選びで気になるのが、やはり偏差値と難易度ですよね。東北学院榴ケ岡高等学校は、自分の目標に合わせて選べる複数のコースが設置されているのが特徴です。

最新の偏差値は以下のようになっています。

  • 普通科特別進学コース: 60

  • 普通科TG選抜コース: 58

  • 普通科総合進学コース: 56

偏差値60の特別進学コースは、宮城県内でも上位に位置し、しっかりとした学力が求められます。内申点の目安としては、5教科の評定平均で4以上を目指したいところです。総合進学コースも偏差値56と、決して易しいわけではなく、中学校での基礎学力が定着していることが合格の鍵となります。

同じくらいの偏差値の高校としては、公立では仙台南高校、泉館山高校、宮城野高校などが挙げられます。私立では、仙台育英学園高等学校(特別進学コース以外)や東北高等学校などがよく比較されます。

東北学院榴ケ岡高等学校を第一志望とする受験生はもちろん、公立高校との併願で受験する生徒も非常に多いです。主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 仙台育英学園高等学校

  • 東北高等学校

  • 聖和学園高等学校

  • 常盤木学園高等学校

東北学院榴ケ岡高等学校に設置されている学科・コース

東北学院榴ケ岡高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標に対応するための3つのコースが設置されています。

  • 特別進学コース: 国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。質の高い授業と手厚い進学サポートで、高い目標に挑戦したい生徒におすすめです。

  • TG選抜コース: 系列校である東北学院大学への進学を強く希望し、リーダーとして活躍したい生徒向けのコースです。東北学院大学への推薦枠を活かしつつ、他大学への進学も視野に入れた学びができます。

  • 総合進学コース: 東北学院大学をはじめとする多様な進路に対応するコースです。勉強と部活動を両立させながら、自分の興味や関心を深め、希望の進路実現を目指したい生徒におすすめです。

東北学院榴ケ岡高等学校の特色・校風

東北学院榴ケ岡高等学校の校風を表すキーワードは、「自学自律」「文武両道」「自由な雰囲気」です。

キリスト教の教えに基づき、生徒の自主性を尊重する教育方針が根付いています。校則は最小限にとどめられており、私服での通学が認められているのが大きな特徴です。髪型などに関する厳しい規定も少ないようで、生徒が自分らしさを表現しやすい環境と言えるでしょう。

  • 宿題の量: コースや学年によって差はありますが、「課題が多い」と感じる生徒もいるようです。特に特別進学コースでは、日々の予習復習が欠かせません。

  • 校則: 私立高校の中では比較的緩やかだという声が多いです。スマホの校内での使用についてはルールが定められていますが、持ち込みは可能です。アルバイトは原則として禁止されていませんが、学業との両立が前提となります。

  • 生徒たちの雰囲気: 明るく活発な生徒が多い一方で、真面目に学習に取り組む雰囲気もあるようです。私服ということもあり、個性豊かな生徒が集まっている印象です。

  • 制服: 制服はなく私服ですが、式典などの際にはスーツを着用します。自由な校風を象徴する点として、生徒からは好意的に受け止められているようです。

  • 土曜授業: 基本的に土曜授業はありません。

東北学院榴ケ岡高等学校の部活動・イベント

部活動

東北学院榴ケ岡高等学校は、運動部・文化部ともに活動が盛んで、多くの部が東北大会や全国大会で活躍しています。

特に、ダンス部は全国大会で上位入賞を果たす強豪として知られています。また、陸上競技部や水泳部、硬式野球部なども県内で上位の成績を収めています。文化部では、吹奏楽部や放送部などが活発に活動しています。部活動への加入率は高く、多くの生徒が勉強と両立しながら熱心に活動に取り組んでいます。

イベント

学校生活を彩るイベントも充実しています。

  • 榴祭(文化祭): 毎年9月に行われる文化祭は「榴祭(つつじさい)」と呼ばれ、一般公開もされて大変な盛り上がりを見せます。クラスごとの企画や文化部の発表、有志によるステージなど、生徒が主体となって作り上げる一大イベントです。

  • 球技大会: 年に1度開催され、クラス対抗で様々な球技を競い合います。クラスの団結力が高まる人気の行事です。

  • 修学旅行: 2年生の時に実施され、例年、関西方面などを訪れています。歴史や文化に触れる貴重な体験となります。

このほかにも、キリスト教系の学校ならではのイースター礼拝やクリスマス礼拝など、特色ある行事が行われています。

東北学院榴ケ岡高等学校の進学実績

東北学院榴ケ岡高等学校は、系列の東北学院大学への進学者が多いのが大きな特徴ですが、国公立大学や難関私立大学へも多くの合格者を輩出しています。

2025年3月卒業生の進路状況を見ると、国公立大学に29名、私立大学に210名が合格しています。

  • 国公立大学: 東北大学、宮城教育大学、山形大学、福島大学など、地元の大学を中心に合格者を出しています。

  • 私立大学: 最も多いのは系列の東北学院大学で、138名が内部進学しています。その他、GMARCHや関関同立といった難関私立大学にも合格者が出ています。

  • その他の進路: 大学進学者が大半を占めますが、専門学校への進学や就職を選ぶ生徒もいます。

放課後や夏休みなどを利用した講習や補習が充実しており、生徒の進路実現を力強くサポートしています。

東北学院榴ケ岡高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、東北学院榴ケ岡高等学校ならではの強みや魅力をまとめました。

  • 東北学院大学への内部進学: 系列校である東北学院大学への進学に有利な点は、最大の魅力の一つです。特にTG選抜コースは、大学との連携を意識したカリキュラムが組まれています。

  • 「自学自律」を育む自由な校風: 最小限の校則と私服登校が認められており、生徒の自主性を尊重する環境が整っています。

  • 2025年4月からの新キャンパス: 東北学院大学泉キャンパス跡地への移転が完了し、新しくきれいな校舎と充実した施設で学ぶことができます。

  • キリスト教に基づく人間教育: 毎日の礼拝などを通じて、感謝の心や他者を思いやる心を育む教育が行われています。

  • 目標に合わせた3つのコース制: 難関大学進学から系列大学進学、文武両道まで、自分の目標に合ったコースで学ぶことができます。

  • 活発な部活動: 多くの部が県内トップレベルで活躍しており、何かに打ち込みたい生徒にとって素晴らしい環境です。

  • 充実した学校行事: 生徒が主体となって盛り上げる「榴祭」など、思い出に残る行事がたくさんあります。

東北学院榴ケ岡高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。公平な視点で、ポジティブな口コミとネガティブな口コミの両方を紹介します。

  • 良い点:

    • 「自由な校風で、のびのびと高校生活を送れる」という声が非常に多いです。

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「面白い先生、個性的な先生が多い」といった、教師陣への評価も高いようです。

    • 「部活動が盛んで、本気で打ち込める環境がある」

    • 「東北学院大学への進学を考えている人には最高の環境」

    • 「行事が楽しく、クラスの団結力が強い」

  • 気になる点:

    • 「自由な反面、自分でしっかり律しないと流されてしまう」という意見もあります。

    • 「課題が多いと感じることがある」

    • 「駅から少し歩くので、アクセスが少し不便」という声も聞かれます。

    • 「国公立大学を目指すには、塾などのサポートも必要かもしれない」といった意見も見られます。

アクセス・通学

2025年に移転した新キャンパスへのアクセス方法です。

  • 仙台市地下鉄南北線「泉中央駅」から:

    • 徒歩で約25分

    • 宮城交通バス(4番乗り場)「東北学院大学泉キャンパス行き」または「永和台・松森団地循環線」に乗車

仙台市内全域から生徒が通学しており、特に泉区や宮城野区、青葉区からの通学者が多い傾向があります。

東北学院榴ケ岡高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、東北学院榴ケ岡高等学校の魅力が伝わったでしょうか。

この学校は、「校則に縛られず、自由な環境で自分らしく高校生活を送りたい」「勉強も部活動も全力で頑張りたい」と考えている生徒に特におすすめです。また、将来、東北学院大学への進学を視野に入れている受験生にとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。東北学院榴ケ岡高等学校が掲げる「自学自律」の精神は、これからの社会で求められる大切な力です。

受験勉強においては、まず中学校の基礎内容を徹底的に固めることが重要です。特に、特別進学コースを目指すのであれば、英語・数学・国語の3教科で応用力を問う問題にも対応できる学力をつけておく必要があります。東北学院榴ケ岡高等学校の過去問題などを活用し、出題傾向に慣れておくことも大切です。自分を信じて、目標に向かって頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。