東京都立東大和高等学校は、部活動と勉強の両立を掲げ、エネルギッシュな生徒たちが集まることで知られています。「文武両道」を本気で目指したい、高校生活の全てに全力で打ち込みたいと考えている中学生にとって、これ以上ないほど魅力的な環境がここにはあります。スポーツが盛んなだけでなく、年々大学進学実績も向上させており、地域からの期待も高まっている注目の都立高校です。

この記事では、そんな東大和高等学校のリアルな姿を、偏差値や進学実績といったデータから、在校生の口コミでしかわからない校風やイベントの様子まで、詳しく解説していきます。学校選びは、君の未来を左右する大切な一歩です。パンフレットだけでは伝わらない「ヤマ高」の魅力を、ぜひこの記事から感じ取ってください。

「自分に合う高校はどこだろう?」と悩んでいる君と保護者の方にとって、この記事が最高の学校選びのきっかけになることを願っています。さあ、一緒に東大和高校の扉を開いてみましょう。

東大和高等学校の基本情報

まずは、東大和高等学校の基本的な情報を確認しましょう。

項目 内容
正式名称 東京都立東大和高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒207-0015 東京都東大和市中央三丁目945番地
代表電話番号 042-563-1741
公式サイト https://www.metro.ed.jp/higashiyamato-h/

東大和高等学校の偏差値・難易度・併願校

東大和高等学校を目指す上で気になる偏差値や難易度について見ていきましょう。

偏差値・難易度

東大和高校の偏差値は、普通科でおおよそ「55」前後とされています。これは東京都内の高校の中では中堅上位に位置し、しっかりとした学力が求められます。合格するためには、換算内申点が45点あたり(オール4に3がいくつか混じる程度)が一つの目安となり、当日の学力検査では5教科で350点前後(1教科あたり70点)の得点が目標となるでしょう。

同じくらいの偏差値の都立高校としては、東村山西高校、小平高校、武蔵村山高校などが挙げられます。これらの高校と比較検討することで、東大和高校の立ち位置がより明確になるはずです。

主な併願校

都立高校が第一志望の場合、多くの受験生が私立高校を併願します。東大和高等学校の受験生が併願先として選ぶことが多いのは、以下のような高校です。

  • 昭和第一学園高等学校

  • 拓殖大学第一高等学校

  • 八王子学園八王子高等学校

  • 大成高等学校

  • 明星高等学校

  • 東亜学園高等学校

これらの高校は、東大和高校と校風や難易度が近い、あるいは通学アクセスが良いなどの理由で選ばれる傾向があります。

東大和高等学校に設置されている学科・コース

東大和高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。

  • 普通科:特定の専門分野に特化するのではなく、国語、数学、英語、理科、社会といった主要5教科を中心に、幅広い知識と教養をバランスよく身につけることを目指します。2年生からは文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に合わせた学習を進めていきます。 将来、大学進学を目指している生徒や、高校生活を通して自分の興味・関心を見つけたい生徒におすすめの学科です。

東大和高等学校の特色・校風

東大和高校は、「文武両道」「エネルギッシュ」「地域との連携」といったキーワードで表される学校です。

「スポーツの振興」を教育目標の一つに掲げている通り、部活動が非常に盛んで、学校全体が活気に満ち溢れています。 生徒たちは明るく元気な生徒が多いと言われており、行事の際には全校生徒が一体となって盛り上がるのが「ヤマ高」の伝統です。

  • 宿題の量:他の都立高校と比較して、宿題の量は標準的か、やや少なめという声が多いようです。ただし、部活動との両立を考えると、日々の計画的な学習が重要になります。

  • 校則:校則は、都立高校の中では比較的標準的と言われています。頭髪の色やピアスなどについては指導がありますが、スマートフォンの校内での使用は一定のルールのもとで認められているようです。

  • 生徒たちの雰囲気:明るく活発で、何事にも全力で取り組む生徒が多いのが特徴です。 部活動に所属している生徒が多く、仲間との絆を大切にする雰囲気が強いようです。

  • アルバイト:アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情など特別な理由がある場合には、届出をすることで許可されることもあるようです。

  • 制服の評判:制服は、男子が黒の学ラン、女子が紺のブレザーで、特に女子の制服は可愛いと評判が良い傾向があります。

  • 土曜授業:土曜授業が月に1〜2回程度実施されており、学力向上に向けた取り組みが行われています。

東大和高等学校の部活動・イベント

「ヤマ高」生活を語る上で欠かせないのが、部活動と学校行事です。

部活動

東大和高校は、部活動が非常に盛んなことで知られており、1年生は全員いずれかの部に加入することになっています。 運動部、文化部ともに活発に活動しており、多くの部が関東大会や全国大会への出場実績を誇ります。

  • 陸上競技部:23年連続で関東大会に出場するなど、輝かしい実績を持つ名門部です。 全天候型のレーンも整備されており、恵まれた環境で練習に打ち込めます。

  • ハンドボール部(男女):男女ともに強豪として知られ、男子は都立高校として37年ぶりの全国大会出場を果たした実績もあります。

  • 硬式野球部:かつて「都立の星」と呼ばれ、西東京大会で準優勝を2度経験した伝統ある部です。

  • 和太鼓部:地域のイベントにも数多く出演しており、その力強い演奏は高い評価を得ています。

  • 吹奏楽部:東日本大会に出場するなど、文化部も高いレベルで活動しています。

その他にも、サッカー部、ダンス部、テニス部など多くの部が活発に活動しており、学校全体で部活動を応援する雰囲気が根付いています。

イベント

東大和高校の学校行事は、生徒たちが主体となって企画・運営し、毎回大きな盛り上がりを見せます。

  • 体育大会(6月):東大和高校では「体育祭」ではなく「体育大会」と呼ばれており、競技性の高い種目が多く行われます。 特に、クラス対抗リレーや伝統の「棒倒し」は圧巻で、学校中が熱気に包まれます。

  • 楢木祭(ならのきさい)(9月):文化祭は「楢木祭」という名称で親しまれており、演劇、映像作品、模擬店など、クラスや部活動ごとの独創的な出し物で大変な賑わいを見せます。

  • 合唱祭(2月):近隣のホールを借りて本格的に行われるイベントです。クラス一丸となって練習に励み、美しいハーモニーを響かせます。

  • ロードレース大会:昭和記念公園のコースを走る冬の恒例行事です。

これらの行事の後には、全校生徒で肩を組んで校歌を歌うのが伝統となっており、学校全体の一体感を象徴する光景となっています。

東大和高等学校の進学実績

部活動だけでなく、学習面にも力を入れている東大和高校は、進学実績も着実に伸ばしています。

卒業生の約7割が大学へ進学しており、きめ細やかな進路指導が行われています。 指定校推薦の枠も、青山学院大学、法政大学、中央大学などをはじめ、多くの大学から寄せられています。

最新の主な大学進学実績(2024年春)

  • 国公立大学:2名

  • 難関私立大学(GMARCH):12名

  • その他、進学者が多い大学:帝京大学(48名)、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学、大東文化大学、東海大学、亜細亜大学など、幅広い大学への進学実績があります。

また、大学進学だけでなく、公務員や医療・看護系の専門学校など、多様な進路希望に対応した指導も充実しています。 夏期講習をはじめとする進学補習も多数開講されており、生徒の学習を強力にバックアップしています。

東大和高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、東大和高校ならではの魅力的なポイントをまとめました。

  • スポーツを通した人間教育:教育目標に「スポーツの振興」を掲げ、部活動や体育的行事を通じて、体力だけでなく、協調性や困難に立ち向かう精神力を育みます。

  • 都立高校では珍しい「屋上開放」:昼休みなどには屋上が開放され、生徒たちの憩いの場となっています。

  • 活気あふれる学校行事:体育大会や楢木祭(文化祭)など、生徒が主体となって作り上げる行事は非常に盛り上がり、学校全体に強い一体感が生まれます。

  • 地域との強いつながり:「地域から愛される学校」を目指し、地域のイベントへの参加やボランティア活動を積極的に行っています。

  • 充実した進路サポート体制:大学進学から専門学校、公務員まで、一人ひとりの希望に寄り添った丁寧な進路指導が受けられます。

  • 「Sport-Science Promotion Club」の指定:陸上競技部と女子テニス部が東京都教育委員会から指定を受け、科学的なトレーニングを取り入れるなど、より高いレベルを目指せる環境が整っています。

  • 進学指導研究校への指定:令和7年度からは「進学指導研究校」にも指定され、今後ますます大学進学指導が強化されることが期待されます。

東大和高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、どのような声が寄せられているのでしょうか。

良い点

  • 「行事が本当に楽しい。クラスや学年の団結力がすごい」

  • 「部活動に本気で打ち込める環境がある。仲間と高め合える」

  • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」

  • 「明るくて元気な人が多く、毎日学校に行くのが楽しい」

  • 「体育の授業が本格的でレベルが高い」

気になる点

  • 「駅から少し歩くのが大変」

  • 「施設が全体的に少し古いと感じる部分がある」

  • 「スポーツが苦手だと、体育の授業や行事が少し大変かもしれない」

  • 「進学実績は上がってきているが、トップレベルの大学を目指すには個人の努力がかなり必要」

アクセス・通学

東大和高等学校へのアクセス方法です。

  • 多摩モノレール「上北台駅」より徒歩約10分

  • 西武拝島線「東大和市駅」より徒歩約25分

また、「東大和市駅」やJR「立川駅」などからバスを利用する方法もあります。「東大和高校」バス停や「庚申塚」バス停が便利です。

通学している生徒は、東大和市、立川市、武蔵村山市、小平市、東村山市など、近隣の市から通う生徒が多いようです。

東大和高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれて、東大和高等学校に魅力を感じてくれた君へ、進学アドバイザーとして最後のアドバイスを送ります。

東大和高校は、何よりも「高校生活で何かに熱中したい!」という強いエネルギーを持った生徒にぴったりの学校です。勉強はもちろん、部活動や学校行事に全力で打ち込み、仲間と共に成長したいと願う君を、東大和高校は温かく迎えてくれるでしょう。もし君が、体を動かすことが好きで、仲間と協力して何かを成し遂げることに喜びを感じるタイプなら、最高の3年間が待っているはずです。

受験勉強においては、内申点をしっかり確保することが非常に重要です。日々の授業態度や提出物を大切にし、定期テストで確実に得点する習慣を中学のうちからつけておきましょう。その上で、入試本番で安定して力を発揮できるよう、苦手科目をなくし、得意科目をさらに伸ばす努力を続けてください。君の挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。