東海大学付属相模高等学校は、「東海大相模」の愛称で知られ、スポーツと学問の両方で高いレベルを目指す「文武両道」を掲げる、活気あふれる学校です。全国レベルで活躍する部活動のイメージが強いかもしれませんが、実はその魅力はスポーツだけにとどまりません。日本有数の総合大学である東海大学との連携を活かした教育プログラムは、生徒一人ひとりの興味や可能性を大きく広げてくれます。

東海大学付属相模高等学校では、大学受験という枠にとらわれず、幅広い分野の学問に触れ、自分の「好き」をとことん追求できる環境が整っています。高校生活を思い切り楽しみながら、自分の未来をじっくり考えたい。そんなあなたにとって、東海大学付属相模高等学校は最高の舞台になるかもしれません。

この記事では、そんな東海大相模の気になる偏差値や校風、学校生活のリアルな姿を、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

東海大学付属相模高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 東海大学付属相模高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒252-0395 神奈川県相模原市南区相南3-33-1
代表電話番号 042-742-1251
公式サイト https://www.sagami.tokai.ed.jp/

東海大学付属相模高等学校の偏差値・難易度・併願校

東海大学付属相模高等学校の偏差値は59前後とされています。神奈川県内の私立高校の中では、中堅上位に位置づけられる難易度と言えるでしょう。

難易度を具体的にイメージするために、同じくらいの偏差値の高校としては、公立では大和高校や海老名高校、麻溝台高校などが挙げられます。私立では、麻布大学附属高校や桐蔭学園高校などが比較対象となることが多いようです。

合格に必要な内申点の目安については、年度によって変動がありますが、併願の場合、9教科で116/135程度が一つの指標とされています。ただし、これはあくまで目安であり、当日の試験の得点も重要になります。推薦入試や単願入試では、求められる内申点の基準が異なりますので、必ず募集要項で確認しましょう。

主な併願校としては、神奈川県内の公立高校である市ケ尾高校、港北高校、荏田高校などの名前が挙がることが多いです。私立高校では、麻布大学附属高校や横浜隼人高校などがよく選ばれる傾向にあります。

東海大学付属相模高等学校に設置されている学科・コース

東海大学付属相模高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。

  • 普通科 – 2年生までは文系・理系の区別なく全員が同じ科目を学び、幅広い知識の土台を築きます。3年生からそれぞれの進路希望に応じて文系・理系のコースに分かれます。大学付属校の強みを活かし、受験勉強に偏らず、じっくりと自分の興味関心を探求したい生徒におすすめです。

     

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東海大学付属相模高等学校の特色・校風

東海大学付属相模高等学校の校風は、「文武両道」「質実剛健」といった言葉で表現できます。スポーツが非常に盛んで活気がある一方で、学業や規律も重んじる真面目な雰囲気が特徴です。

  • 宿題の量: 長期休みにはレポート課題などが多く出る傾向があるようです。

     

  • 校則: 全体的に厳しいという声が多く聞かれます。特に頭髪や服装に関する指導は厳しいようです。スマートフォンの校内での使用は禁止されています。アルバイトも原則禁止です。

     

  • 生徒たちの雰囲気: 部活動に打ち込む生徒が多く、活気がありながらも、真面目で落ち着いた生徒が多いようです。

     

  • 制服: 2022年度から新しいデザインの制服に変更されました。女子はセーラー服とブレザーを組み合わせたようなデザインが特徴的です。靴やカバンなども全て学校指定品となっています。

     

  • 土曜授業: 月に1回または不定期で土曜授業が実施されています。

     

  • 施設: 図書館や体育施設、全室冷暖房完備の教室など、施設は充実しています。2013年には全面人工芝の総合グラウンドも完成しました。

     

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東海大学付属相模高等学校の部活動・イベント

部活動

東海大学付属相模高等学校は、全国レベルで活躍する部活動が数多くあることで有名です。部活動への加入率は約9割にのぼり、ほとんどの生徒が何かしらの活動に所属しています。

  • 運動部: 特に硬式野球部と柔道部は、全国制覇の経験も豊富で、プロ選手やオリンピック選手を多数輩出している名門です。ラグビー部、サッカー部、テニス部なども全国大会に出場する実績を持っています。

     

  • 文化部: 吹奏楽部や美術部、書道部などが活発に活動しています。鉄道研究会やディベート同好会など、ユニークな同好会も存在します。

     

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イベント

東海大相模では、学校生活を彩る様々なイベントが年間を通して行われます。

  • 文化祭「相模祭」: 毎年秋に開催される学校最大のイベントの一つです。クラスや文化部による展示・発表、有志によるステージパフォーマンスなど、大変な盛り上がりを見せます。

     

  • 体育祭: 全校生徒が一体となってクラス対抗で競い合います。部活動対抗リレーは特に見応えがあり、日頃の練習の成果を披露する場ともなっています。

     

  • 修学旅行: 高校生活の大きな思い出となる修学旅行では、平和学習や文化体験など、学びの多いプログラムが組まれています。

     

  • 学園オリンピック: 東海大学の付属高校全体で行われるユニークなイベントです。スポーツ部門だけでなく、国語や数学などの知的部門、芸術部門など多岐にわたる分野で競い合い、全国の仲間と交流を深める貴重な機会となっています。

     

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東海大学付属相模高等学校の進学実績

東海大学付属相模高等学校の最大の強みは、東海大学への付属推薦制度です。卒業生の約80%が、この制度を利用して東海大学へ進学しています。

  • 東海大学への進学: 東海大学は23学部62学科・専攻・課程を擁する日本有数の総合大学です。医歯薬系から文系、理工系、芸術系まで幅広い学問分野を網羅しているため、自分の興味に合った進路を見つけやすい環境です。2023年度は、工学部、体育学部、政治経済学部、医学部などへ多くの生徒が進学しました。付属推薦で進学する場合、入学金が半額免除されるというメリットもあります。

     

  • 国公立大学・難関私立大学: 約2割の生徒は、他大学への進学を目指します。毎年、国公立大学や早稲田大学、慶應義塾大学、GMARCHといった難関私立大学への合格者も輩出しています。

     

  • 進学サポート: 大学受験を希望する生徒に対しては、補習や講習などのサポート体制も整えられています。東海大学への進学希望者も、高校3年間の成績や学園統一試験の結果などを総合的に評価されるため、日々の学習が重要となります。

     

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東海大学付属相模高等学校の特長・アピールポイント

東海大学付属相模高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 東海大学との高大連携教育: 大学付属校のメリットを最大限に活かし、大学の施設を利用した実験や、大学教授による特別講義などが体験できます。受験勉強に縛られず、学問の奥深さに触れることができます。

     

  • 学園オリンピックの開催: 全国の東海大学付属校の生徒が集い、スポーツや文化、学術など様々な分野で交流し、競い合う独自のイベント「学園オリンピック」が開催されます。

     

  • 充実したスポーツ施設: 全国レベルの部活動を支える、全面人工芝のグラウンドや複数の体育館、トレーニング施設などが充実しています。

     

  • グローバル教育の推進: ハワイにある東海大学の海外キャンパスでの語学研修プログラムなどが用意されており、国際感覚を養う機会が豊富です。

     

  • 文武両道・文理融合の教育方針: 2年生までは文系・理系に分かれず、幅広い科目を履修します。バランスの取れた知識を身につけ、将来の可能性を広げることができます。

     

  • 「高校現代文明論」という独自の授業: 建学の精神に基づき、自らの人生観や世界観を培い、社会で活躍するための土台を築くことを目的とした授業が展開されています。

     

  • 卒業生の強いネットワーク: スポーツ界をはじめ、様々な分野で活躍する多くの著名な卒業生を輩出しており、社会に出てからも続く強いつながりがあります。

     

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東海大学付属相模高等学校の口コミ・評判のまとめ

東海大学付属相模高等学校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「部活動に本気で打ち込める環境がある」

       

    • 「施設が新しく、きれいで充実している」

       

    • 「東海大学へ進学できるという安心感がある」

       

    • 「先生方が熱心に指導してくれる」

       

    • 「全国レベルの部活動の応援に行くのが楽しい」

       

    • 「大学受験がない分、高校生活を思い切り楽しめる」

       

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  • 気になる点:

    • 「校則が、特に頭髪や服装に関して厳しい」

       

    • 「スマートフォンの使用が禁止されているのが不便」

       

    • 「指定品が多く、費用がかかる」

       

    • 「先生によって指導方針に差があるように感じる」

       

    • 「駅から少し歩く」

       

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アクセス・通学

東海大学付属相模高等学校へのアクセスは以下の通りです。

  • 小田急線「小田急相模原駅」南口から徒歩約8〜9分

     

  • 小田急江ノ島線「東林間駅」西口から徒歩約20分

     

  • 東急田園都市線・小田急江ノ島線「中央林間駅」から徒歩約24分

     

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多くの生徒が小田急線を利用して通学しており、相模原市内や座間市、横浜市、川崎市など、幅広いエリアから生徒が集まっています。

東海大学付属相模高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

東海大学付属相模高等学校は、「何かに打ち込み、充実した3年間を送りたい」と強く願う君にこそ、ぴったりの学校です。もし君が、甲子園や全国大会を目指して本気でスポーツに挑戦したい、あるいは、大学受験のプレッシャーから少し離れて、自分の好きなことや興味のある学問をとことん探求したいと考えているなら、東海大学付属相模高等学校は最高の環境を提供してくれるでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎をしっかりと固めることが大切です。特に内申点は合否の重要な判断材料になりますので、毎日の授業を大切にし、定期テストで確実に得点できるよう努力を積み重ねてください。その上で、過去問に繰り返し取り組み、出題傾向に慣れておくことが合格への近道です。

高校生活は一度きりです。東海大学付属相模高等学校という素晴らしい舞台で、君が夢中になれる何かを見つけ、最高の仲間たちと共に輝くことを心から応援しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。