東海大学付属福岡高等学校は、福岡県宗像市に広大なキャンパスを構える、文武両道で知られる私立高校です。全国に広がる東海大学の付属校という大きな強みを持ち、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応できる環境が整っています。特に、充実した施設や全国レベルで活躍する部活動は、多くの受験生の憧れの的となっています。

この学校の魅力は、単に大学への進学実績だけではありません。東海大学付属福岡高等学校では、東海大学の建学の精神に基づき、知・徳・体のバランスが取れた人材育成を目指しています。仲間と共に切磋琢磨しながら、学問にも部活動にも全力で打ち込める3年間は、きっとあなたを大きく成長させてくれるでしょう。

この記事では、そんな東海大学付属福岡高等学校について、偏差値やコースの特色、学校生活のリアルな様子まで、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

東海大学付属福岡高等学校の基本情報

以下に東海大学付属福岡高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 東海大学付属福岡高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒811-4193 福岡県宗像市田久一丁目9番2号
代表電話番号 0940-32-3311
公式サイトURL https://www.fukuoka.tokai.ed.jp

東海大学付属福岡高等学校の偏差値・難易度・併願校

東海大学付属福岡高等学校の偏差値はコースによって異なりますが、おおむね42〜56の範囲です。 スーパー特進コースはより高い学力が求められます。自分の学力や目標に合わせてコースを選択することが重要です。

  • スーパー特進難関受験コース・グローバルスタディコース: 偏差値 56程度

  • スーパー特進アスリートコース: 偏差値 54程度

  • 進学コースⅠ類: 偏差値 46程度

  • 進学コースⅡ類: 偏差値 42程度

同じくらいの偏差値の高校としては、公立では宗像高校、香椎高校、私立では筑陽学園高校、九州産業大学付属九州高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、専願か一般入試か、またコースによっても変わりますが、進学コースを専願で受験する場合、30前後が一つの目安となるようです。ただし、これはあくまで目安であり、当日の試験の得点が最も重要になります。

主な併願校としては、福岡県内の私立高校である筑陽学園高等学校、九州産業大学付属九州高等学校、福岡大学附属大濠高等学校などが多く選ばれる傾向にあります。公立高校との併願では、自身の学力に合わせて宗像高校、新宮高校、香住丘高校などを受験する生徒が多いようです。

東海大学付属福岡高等学校に設置されている学科・コース

東海大学付属福岡高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標や興味関心に応える多様なコースが設置されています。それぞれのコースで特色あるカリキュラムが組まれており、自分の「なりたい未来」に合わせた学びを選択できます。

  • スーパー特進難関受験コース

    国公立大学や難関私立大学、東海大学の医学部などを目指すコースです。 密度の濃い授業や放課後・長期休暇中の補習を通じて、高い学力を養成します。

  • スーパー特進アスリートコース

    全国レベルでの活躍を目指す強化部の生徒が対象です。文武両道を高いレベルで実現し、トップアスリートとしての人間力も育みます。

  • 進学コースⅠ類

    部活動と勉強を両立しながら、東海大学をはじめとする多様な大学への進学を目指します。きめ細やかな学習指導で、学力と人間力を高めます。

  • 進学コースⅡ類

    基礎学力の定着を重視し、一人ひとりのペースに合わせた学習指導を行います。多様な進路希望に対応し、社会で活躍できる力を育みます。

東海大学付属福岡高等学校の特色・校風

東海大学付属福岡高等学校の校風は、「文武両道」と「自主自律」という言葉で表現できます。全国レベルの部活動に打ち込む生徒がいる一方で、難関大学を目指して勉学に励む生徒も多く、互いに刺激し合える環境です。

  • 宿題の量: コースによって差がありますが、特にスーパー特進コースでは課題や補習が多く、家庭での学習習慣が求められるようです。

  • 校則: 私立高校としては標準的か、やや厳しいという声が多いようです。特に頭髪や服装に関する指導は定期的に行われます。スマートフォンは校内での使用が原則禁止されており、持ち込みは許可制となっています。

  • 生徒たちの雰囲気: 明るく活発な生徒が多い印象です。部活動が盛んなこともあり、生徒同士の連帯感が強く、学校全体に活気があります。

  • アルバイト: 原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより許可される場合もあるようです。

  • 制服の評判: 制服は、男女ともに人気が高いようです。特に、リボンやネクタイ、女子用のスラックスなど、生徒が自由に選べる点が好評です。

  • 土曜授業: 土曜日は基本的に休みのようですが、模試や特別講座などが行われることがあります。

東海大学付属福岡高等学校の部活動・イベント

部活動

東海大学付属福岡高等学校は、部活動が非常に盛んなことで知られています。 特に強化部に指定されている部は全国大会の常連であり、高いレベルでの活躍を目指せます。

  • サッカー部(男子): 全国高校サッカー選手権に14回、高校総体に17回出場している全国屈指の強豪校です。 プロ選手も多数輩出しています。

  • ラグビー部: 花園(全国高等学校ラグビーフットボール大会)への出場経験も豊富な伝統ある部です。力強いプレーが魅力です。

  • 野球部: 選抜高等学校野球大会(春の甲子園)に3回出場経験があります。 「年中夢求」をスローガンに、甲子園制覇を目指しています。

  • 柔道部: オリンピック選手を5名輩出するなど、輝かしい実績を誇る名門です。

  • 女子サッカー部: 福岡県内でも数少ない女子サッカー部の一つで、全国大会に出場する強豪チームです。

運動部だけでなく、吹奏楽部やチアリーディング部などの文化部も活発に活動しており、地域のイベントなどにも積極的に参加しています。

イベント

東海大学付属福岡高等学校では、生徒たちの手で作り上げる多彩な学校行事が一年を通して行われます。

  • 建学祭(文化祭): 毎年秋に開催される最大のイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、文化部の公演などで大変な盛り上がりを見せます。有名アーティストや芸人が招かれることもあり、生徒たちの楽しみの一つとなっています。

  • 体育祭: 学年やクラス対抗で様々な競技に熱中します。特に応援合戦は迫力満点です。

  • 修学旅行: 近年では海外(例:ハワイなど)を訪れることが多く、異文化に触れる貴重な体験となっています。

  • 耐寒行進: 1971年から続く伝統行事で、約80kmの道のりを24時間かけて歩き通します。 参加は任意ですが、心身を鍛え、仲間との絆を深める特別な経験として多くの生徒が挑戦します。

東海大学付属福岡高等学校の進学実績

東海大学付属福岡高等学校の大きな魅力の一つが、東海大学への付属推薦入学制度です。例年、卒業生の多くがこの制度を利用して東海大学の各学部に進学しています。 2022年度には77名が東海大学に合格しており、第一希望学部への合格率は99%と非常に高いです。

もちろん、他大学への進学サポートも手厚く、国公立大学や難関私立大学への合格者も多数輩出しています。

  • 国公立大学: 熊本大学、九州工業大学、福岡教育大学、北九州市立大学など

  • 難関私立大学: 西南学院大学、福岡大学、関西大学、法政大学、駒沢大学など

  • その他: 専門学校への進学や就職など、多様な進路に対応しています。

進学実績を支える取り組みとして、東海大学の付属高校生全員が受験する「学園基礎学力定着度試験」や各種模試の結果に基づいた個別指導が行われます。 また、希望者向けの課外補習や、小論文・面接指導も充実しており、生徒一人ひとりの進路実現を力強くバックアップしています。

東海大学付属福岡高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、東海大学付属福岡高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • 東海大学への強力な内部進学制度: 成績基準を満たせば、全国にキャンパスを持つ総合大学である東海大学へ進学できる道が開かれています。 これは最大の魅力と言えるでしょう。

  • 全国レベルの文武両道: サッカー部、ラグビー部、野球部、柔道部などをはじめ、多くの部活動が全国の舞台で活躍しています。 学業と両立しながら高みを目指せる環境です。

  • 充実した施設・設備: 広大な敷地内には、各種スポーツ施設はもちろん、図書館やコンピュータ室、売店「T’s Mart」など、充実した学校生活を送るための施設が整っています。

  • グローバル教育の機会: ハワイ東海インターナショナルカレッジへの進学や、海外修学旅行などを通じて、国際的な視野を養う機会が豊富に用意されています。

  • きめ細やかな進路指導: 年3回の三者面談や、生徒が3年間取り組んできたポートフォリオを元にした面接指導など、一人ひとりの将来を見据えた丁寧なサポート体制が整っています。

  • 多彩なコース設定: 難関大学進学から部活動との両立、基礎学力の定着まで、個々の目標に応じたコース選択が可能です。

  • 伝統と革新: 1966年の開校以来の歴史と伝統を大切にしながらも、ICT教育の導入など、新しい時代に対応した教育を積極的に取り入れています。

東海大学付属福岡高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。ここでは、ポジティブな口コミと、注意点として挙げられることの多いネガティブな口コミを公平にご紹介します。

  • 良い点:

    • 「施設が新しく綺麗で、特に体育館やグラウンドが充実している」という声が多数あります。

    • 「先生方が熱心で、進路相談にも親身に乗ってくれる」といった、教師陣への信頼を評価する意見が見られます。

    • 「部活動がとても盛んで、高いレベルで打ち込めるのが魅力」という口コミは、特に運動部を志望する生徒から多く聞かれます。

    • 「東海大学への内部進学がしやすいため、安心して勉強や部活に集中できる」という点は、大きなメリットとして捉えられています。

    • 「建学祭(文化祭)などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が強まる」という声も多いです。

  • 気になる点:

    • 「校則が、特に頭髪やスマートフォンの使用に関して厳しい」と感じる生徒がいるようです。

    • 「最寄りのJR赤間駅から徒歩で15分以上かかり、坂道もあるため少し大変」という、アクセスに関する意見があります。

    • 「コースによっては課題の量が多く、部活動との両立が大変」という声も見られます。

    • 過去にいじめの問題が報道されたことがあり、学校側の対応について懸念する声も一部にはあります。

アクセス・通学

東海大学付属福岡高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 電車でのアクセス:

    • JR鹿児島本線「赤間駅」南口から徒歩約15〜18分

  • バスでのアクセス:

    • スクールバスが運行されており、多くの生徒が利用しています。

通学エリアとしては、地元の宗像市や福津市、古賀市、宮若市などの近隣市町からの生徒が多いですが、北九州市や福岡市方面から通学する生徒もいます。特に強化部への入部を希望して、県内全域、さらには県外から入学する生徒も少なくありません。

東海大学付属福岡高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

東海大学付属福岡高等学校は、将来、東海大学への進学を視野に入れている人には、間違いなく最適な環境です。また、高校生活で勉強だけでなく部活動にも本気で打ち込み、文武両道を実践したいと考えている君にこそ、強くおすすめしたい学校です。全国レベルの仲間と切磋琢磨できる経験は、何物にも代えがたい財産になるでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎学力を徹底的に固めることが大切です。特に専願入試を考えている場合は、内申点も重要になりますので、日々の授業や提出物を大切にしてください。過去問を解いて出題傾向を掴むとともに、面接試験も実施されるため、なぜ東海大学付属福岡高等学校で学びたいのか、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。

あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。