東邦大学付属東邦高等学校は、千葉県習志野市にキャンパスを構える、豊かな自然に囲まれた中高一貫の共学私立学校です。医学部を持つ東邦大学の付属校として、特に理系教育や医学部進学に強みを持つことで知られています。生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことを目指す教育が特徴で、多くの受験生が憧れる進学校の一つです。

「『自然・生命・人間』の尊重」という建学の理念のもと、生徒たちは日々の学習や部活動、学校行事に主体的に取り組んでいます。この理念は、単に知識を詰め込むだけでなく、物事の本質を探究し、他者を尊重する心を育むことを大切にしています。この記事では、そんな東邦大学付属東邦高等学校の魅力や特色を、さまざまな角度から詳しくご紹介していきます。

これから高校選びを始める皆さんと保護者の方にとって、東邦大学付属東邦高等学校がどのような学校なのか、具体的なイメージを掴むための一助となれば幸いです。学校生活の様子から進学実績、生徒たちの声まで、詳しく見ていきましょう。

東邦大学付属東邦高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 東邦大学付属東邦高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒275-8511 千葉県習志野市泉町2-1-37
代表電話番号 047-472-8191
公式サイト http://www.tohojh.toho-u.ac.jp/

東邦大学付属東邦高等学校に設置されている学科・コース

東邦大学付属東邦高等学校は、完全中高一貫校のため、高校からの生徒募集は行っていません。 そのため、高校入試を経て入学するための特定の学科やコースはありません。

東邦大学付属東邦高等学校の特色・校風

東邦大学付属東邦高等学校は、「自分探し学習」をテーマに、生徒の自主性を重んじる自由な校風が特徴です。 校風を表すキーワードとしては、「自由闊達」「文武両道」「探究心」などが挙げられます。

生徒たちの雰囲気は、真面目で落ち着いていると同時に、学校行事などでは活発に活動するメリハリのある生徒が多いようです。 校則は比較的緩やかで、生徒の品位や自主性に任されている部分が大きいと言われています。 スマートフォンの持ち込みは許可されており、授業で活用することもあるようです。 服装に関する校則も、常識の範囲内であれば厳しく指導されることは少ないという声が見られます。

宿題の量については、適切な量が出されることが多いようですが、日々の予習復習は欠かせません。アルバイトは原則として禁止されています。制服は、男子が伝統的な詰襟、女子はブレザーで、落ち着いたデザインが評判です。土曜授業は週35時間授業の一環として実施されています。

東邦大学付属東邦高等学校の部活動・イベント

部活動

東邦大学付属東邦高等学校では、多くの生徒が部活動に加入しており、高校での加入率は約7割です。 学業との両立を図りながら、活発に活動しています。

  • 運動部

    特に水泳部は、一年中使える室内温水プールという恵まれた環境を活かし、関東大会や全国大会で実績を重ねる強豪として知られています。 陸上競技部も多くの選手が県大会に進出し、卒業生の中には箱根駅伝に出場した選手もいます。 その他、サッカー部、テニス部、ハンドボール部なども活発に活動しています。

  • 文化部

    文化部もユニークで専門的な活動を行う部が揃っています。考古学部は、県内の遺跡研究などを行い、全国の高校で唯一、国立国会図書館から雑誌コードを付与された学術雑誌「東邦考古」を刊行していることで有名です。 また、弱電部では、パソコンを使ったプログラミングや電子工作、ロボット製作などに取り組んでいます。

イベント

東邦大学付属東邦高等学校では、生徒たちが主体となって作り上げるイベントが年間を通して数多く開催されます。

  • 銀杏祭(文化祭)

    毎年9月に行われる文化祭は「銀杏祭(いちょうさい)」と呼ばれ、学校のシンボルである大銀杏にちなんで名付けられました。 各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行い、大変な盛り上がりを見せます。 生徒たちの創造力や才能が発揮される、一年で最も楽しみな行事の一つです。

  • 体育祭

    10月に行われる体育祭は、クラス対抗で様々な競技に臨み、学年を超えて団結力を高めるイベントです。 生徒たちが企画・運営にも関わり、全員参加で楽しみます。

  • 修学旅行

    高校2年生の9月には修学旅行が実施されます。 行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。その他、1年生を対象とした文化的行事なども行われます。

東邦大学付属東邦高等学校の進学実績

東邦大学付属東邦高等学校は、千葉県内でもトップクラスの進学実績を誇ります。特に、東邦大学の付属校という特色を活かし、医学部をはじめとする理系学部への進学に強みを持っています。

2024年度の大学進学実績を見ると、以下のような難関大学に多くの合格者を出しています。

  • 国公立大学

    • 東京大学:10名

    • 京都大学:2名

    • 旧帝大+一橋・東工大:合計25名

    • 国公立大学医学部医学科:15名(現役12名)

  • 難関私立大学

    • 早慶上理ICU(早稲田、慶應義塾、上智、東京理科、国際基督教):合計333名

    • GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政):合計268名

    • 私立大学の医・歯・薬・獣医学部:合計183名(現役138名)

また、東邦大学へは医学部医学科の15名をはじめ、毎年20名前後の生徒が内部推薦で進学しています。 進路指導としては、高校1・2年生で年間4回、3年生では年間5回の校外模試を実施し、全国レベルでの学力を把握しながら進路選択の参考にしています。

東邦大学付属東邦高等学校の特長・アピールポイント

東邦大学付属東邦高等学校には、他の高校にはない独自の魅力的な取り組みが数多くあります。

  • 東邦大学との強力な連携

    医学部を持つ総合大学の付属校として、大学の教授による出張講義や、外科手術も体験できる「学問体験講座」など、高度で専門的な学びに触れる機会が豊富に用意されています。 特に医学部には15名の推薦枠があります。

  • 探究型学習「自分探し学習」

    生徒の知的好奇心を引き出し、主体的な学びを促す「自分探し学習」が教育の中心にあります。 興味のあるテーマを深く掘り下げる探究活動を通して、思考力や表現力を養います。

  • 充実した教育施設

    広大なキャンパスには、最新の望遠鏡を備えた天体観測室や、一年中利用可能な温水プール、400名を収容できる多目的ホールなど、生徒の学びや活動をサポートする施設が整っています。

  • 多彩なグローバル教育プログラム

    希望者対象の海外研修プログラムや、夏休みに実施されるオールイングリッシュの授業など、国際的な視野を広げるためのプログラムが充実しています。

  • 文理を問わないリベラルアーツ教育

    理系に強いイメージがありますが、文系の生徒も深く学べるリベラルアーツ型のカリキュラムを実践しています。 「読書マラソンノート」といったユニークな取り組みで、表現力や語彙力も育みます。

  • 専門性の高いユニークな部活動

    全国的にも珍しい学術雑誌を刊行する「考古学部」や、ロボット製作に取り組む「弱電部」など、自分の興味を専門的に追求できる部活動が数多く存在します。

  • 自主性を育む自由な校風

    校則は比較的緩やかで、生徒の自主性が尊重されています。 生徒会活動や学校行事も生徒主体で運営され、のびのびとした学校生活を送ることができます。

東邦大学付属東邦高等学校の口コミ・評判のまとめ

東邦大学付属東邦高等学校について、在校生や卒業生からは多くの声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「進学実績が良く、特に医学部や難関大学を目指す環境が整っている」という評価が非常に多いです。

    • 「天体観測室や温水プールなど、私立ならではの施設が充実している」という点も高く評価されています。

    • 「校則が比較的緩やかで、自由な雰囲気の中でのびのびと学校生活が送れる」という口コミも目立ちます。

    • 「先生方の面倒見が良く、真面目で一生懸命な生徒が多いので、良い環境で青春を過ごせる」といった声もあります。

  • 気になる点

    • 「部活動によって活動量や実績に差があり、温度差を感じることがある」という意見が見られます。

    • 「文化祭で調理が禁止されているなど、一部の行事に制限がある」点を残念に思う声も少数ですがあるようです。

    • 最寄り駅から少し歩くため、「駅から少し遠い」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

東邦大学付属東邦高等学校へのアクセスは、複数の駅やバス路線が利用でき便利です。

  • JR総武線「津田沼」駅下車、北口のバス乗り場から京成バスで約15分、「東邦大付属東邦中学・高等学校前」下車、徒歩約2分。

  • 京成本線「京成大久保」駅下車、徒歩約10〜11分。

千葉県内を中心に、東京都など広い範囲から生徒が通学しています。特にJR総武線や京成線沿線に住む生徒が多い傾向があります。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。