横浜南陵高等学校は、横浜市港南区の閑静な住宅街に位置する、落ち着いた環境で学びたい生徒にぴったりの学校です。自然に囲まれた穏やかな雰囲気の中、生徒一人ひとりが自分のペースで学習や部活動に打ち込んでいます。前身の高校から受け継がれる福祉のマインドを大切にしており、思いやりの心を育む教育が特色です。
「社会で活躍できる実践力」を育むことを目標に掲げる横浜南陵高等学校では、ICTを積極的に活用した授業や、地域と連携した活動などを通して、これからの社会で必要とされる力を養います。また、生徒が主体となる学校行事も盛んで、仲間との絆を深めながら、自主性や協調性を伸ばすことができます。
この記事では、そんな横浜南陵高等学校の偏差値や進学実績、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。皆さんの高校選びの参考になれば嬉しいです。
横浜南陵高等学校の基本情報
まずは、横浜南陵高等学校の基本的な情報を確認しましょう。
横浜南陵高等学校の偏差値・難易度・併願校
高校選びで気になるのが偏差値や難易度ですよね。横浜南陵高等学校のレベル感を具体的に見ていきましょう。
横浜南陵高等学校の偏差値は、普通科で「48」前後です。神奈川県の公立高校の中では中堅レベルに位置します。近年、人気が高まっており、応募倍率は1.1倍から1.6倍程度で推移しています。
合格に必要な内申点の目安は、中学2年生と3年生の9教科5段階評価の合計で「87」前後(135点満点換算)が目標となります。入試本番では、5教科合計で「240点」台前半がひとつの目安となるでしょう。
同じくらいの偏差値の高校としては、公立では城郷高校、逗子葉山高校、厚木西高校などがあります。
併願校としては、横浜市内の私立高校を中心に、横浜高校、横浜創学館高校、横浜清風高校、湘南学院高校などがよく選ばれているようです。
横浜南陵高等学校に設置されている学科・コース
横浜南陵高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。
以前は「健康福祉コース」がありましたが、2017年度から募集を停止し、普通科にその教育内容が引き継がれています。そのため、授業や探究活動の中で福祉に関する学びの機会が設けられているのが、この学校の普通科の大きな特徴です。
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普通科:文系・理系を問わず、幅広い進路希望に対応できるカリキュラムが組まれています。福祉マインドの育成を大切にしており、思いやりの心を育む教育を実践しています。
横浜南陵高等学校の特色・校風
横浜南陵高等学校は、「落ち着いた雰囲気」「自主自律」「福祉マインド」といったキーワードで表せる校風です。
日野中央公園に隣接する緑豊かな環境で、生徒たちは穏やかに学校生活を送っています。口コミを見ると、「真面目で優しい生徒が多い」「いじめはほとんど聞かない」といった声が多く、安心して過ごせる環境がうかがえます。
校則は、他の高校と比較して標準的か、少し緩やかという意見が見られます。スマホの使用については、授業中はもちろん禁止ですが、休み時間などは使用可能なようです。服装や頭髪に関する規定も、常識の範囲内であれば厳しく指導されることは少ないという声があります。アルバイトは届出制で許可されています。
制服は、男子が学生服、女子がブレザーです。デザインについては様々な意見がありますが、比較的オーソドックスなスタイルと言えるでしょう。
学習面では、ICT利活用授業研究推進校に指定されており、ICT機器を効果的に取り入れた授業が展開されています。宿題の量は、多すぎず少すぎず、適切だと感じる生徒が多いようです。土曜授業は基本的にありません。
横浜南陵高等学校の部活動・イベント
部活動
横浜南陵高等学校は、運動部・文化部ともに活発に活動しています。
特に全国レベルで活躍しているのがボウリング部です。全国高等学校対抗ボウリング選手権大会など、数々の大会で優秀な成績を収めています。また、アメリカンフットボール部や弓道部、ハンドボール部も強豪として知られています。
文化部では、全国大会に出場経験のある社会福祉部が特徴的です。手話パフォーマンス甲子園で入賞するなど、福祉マインドを大切にする南陵高校ならではの活動をしています。そのほか、軽音楽部、吹奏楽部、モダンダンス部など、様々な部活があり、生徒たちはそれぞれの興味に合わせて活動を楽しんでいます。
イベント
横浜南陵高等学校では、生徒が主体となって運営する学校行事が多く、非常に盛り上がります。
文化祭である「南陵祭」は、各クラスや部活動の展示・発表、有志によるステージパフォーマンスなどで賑わいます。後夜祭も行われ、生徒たちにとって最高の思い出となるイベントの一つです。
体育祭も、クラス対抗で様々な競技に真剣に取り組むため、団結力が高まります。その他、合唱コンクールや球技大会、遠足なども行われます。修学旅行では沖縄を訪れ、平和学習や自然体験を通して学びを深めます。
横浜南陵高等学校の進学実績
横浜南陵高等学校は、多様な進路希望に対応できるサポート体制が整っています。
最新の進学実績を見ると、卒業生の多くが大学や専門学校へ進学しています。
大学進学では、神奈川大学、関東学院大学、東海大学、桜美林大学といった地元の私立大学への進学者が多い傾向があります。また、指定校推薦の枠も法政大学、日本大学、専修大学、明治学院大学など、多数の大学から寄せられています。
難関大学への合格実績としては、早稲田大学、東京理科大学、GMARCH(学習院大学、立教大学、中央大学、法政大学)などに合格者を輩出しています。
進学サポートとしては、個々の学習を支援するオンライン学習サービス「Classi」を導入しており、主体的な学びに役立てられています。
横浜南陵高等学校の特長・アピールポイント
横浜南陵高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。
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思いやりの心を育む「福祉マインド」:旧健康福祉コースの理念を受け継ぎ、手話ソングの学習や特別支援学校との交流などを通じて、共に生きる姿勢を学びます。
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ICT利活用授業研究推進校:ICT機器を効果的に活用した、分かりやすく主体的な学びを深める授業を展開しています。
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インクルーシブ教育実践推進校:2024年度からインクルーシブ教育実践推進校に指定され、多様な生徒が共に学び、成長できる環境づくりを進めています。
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全国レベルで活躍する部活動:ボウリング部や社会福祉部をはじめ、多くの部活動が全国大会や関東大会で活躍しています。
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緑豊かな落ち着いた学習環境:閑静な住宅街にあり、公園に隣接しているため、生徒は穏やかな雰囲気の中で学校生活を送ることができます。
横浜南陵高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生からの声をまとめると、横浜南陵高等学校のリアルな姿が見えてきます。
良い点:
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「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」
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「いじめが少なく、みんな仲が良いので過ごしやすい」
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「行事がとても盛り上がり、クラスの団結力が強まる」
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「校舎が比較的きれいで、特に5階にある『天空の図書館』は居心地が良い」
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「自分のペースで勉強も部活も頑張れる雰囲気がある」
気になる点:
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「最寄り駅から坂道が多く、歩くと少し大変」
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「駅からバスに乗る必要があり、アクセスが良いとは言えない」
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「良くも悪くも『普通』なので、強い個性や刺激を求める人には物足りないかもしれない」
アクセス・通学
横浜南陵高等学校へのアクセスは、複数の駅からバスを利用するのが一般的です。
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JR根岸線「洋光台駅」から:徒歩約20分、または横浜市営バスで「洋光台北口」下車、徒歩約5分。
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横浜市営地下鉄ブルーライン「上永谷駅」から:バスを利用。
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京浜急行線・横浜市営地下鉄ブルーライン「上大岡駅」から:バスで「日野小学校前」下車、徒歩約8分。
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JR根岸線「港南台駅」から:徒歩約24分。
学校周辺は坂道が多いため、多くの生徒がバスを利用して通学しているようです。通学エリアとしては、港南区、栄区、磯子区、戸塚区などから通う生徒が多い傾向があります。
横浜南陵高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
横浜南陵高等学校は、落ち着いた環境で、自分のペースを大切にしながら高校生活を送りたいと考えているあなたにぴったりの学校です。また、「福祉」や「ボランティア」に興味がある人、仲間と協力して行事や部活動に熱中したい人にも、充実した3年間が待っているでしょう。
横浜南陵高等学校の入試では、内申点と学力検査のバランスが重要視されます。まずは、中学校での授業態度を大切にし、提出物をきちんと出すなど、日々の学習に真面目に取り組んで、安定した内申点を確保することが合格への第一歩です。学力検査では、基礎・基本問題での取りこぼしがないよう、苦手科目をなくしておくことが大切になります。
穏やかで思いやりの心にあふれた横浜南陵高等学校で、あなたらしい高校生活を送ってみませんか。応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。