宮城県気仙沼高等学校は、気仙沼市にある歴史と伝統を受け継ぐ、地域で唯一の進学校です。2005年に旧気仙沼高校と旧鼎が浦高校が、さらに2018年には気仙沼西高校と統合し、複数の学校の伝統を引き継いで発展してきました。地域に根ざしながらも、国際的な視野を持つ人材の育成を目指しているのが大きな特徴です。
気仙沼高等学校の基本情報
気仙沼高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値:54 普通科の偏差値は54とされています。これは宮城県内では中堅上位に位置し、しっかりとした学力が求められます。
難易度・内申点の目安 合格に必要な内申点の目安は36〜38程度とされています。中学校での日々の学習態度や定期テストの成績が重要になることがわかります。 口コミでは「気仙沼市内随一の公立進学校」と評されており、地域での学習意欲が高い生徒が集まる傾向があるようです。 ただし、近年の少子化の影響で志願者数が定員を下回る状況も見られるため、倍率だけで難易度を判断せず、合格には300点以上(5教科平均60点以上)の学力が必要という意見もあります。
主な併願校 宮城県の公立高校入試では、基本的に公立高校同士の併願はできません。そのため、気仙沼高校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。 主な併願校としては、気仙沼東陵高等学校や、仙台市内の東北学院高等学校、仙台育英学園高等学校などが挙げられます。
気仙沼高等学校に設置されている学科・コース
全日制課程 普通科 大学進学を目指し、幅広い教科をバランスよく学びます。2年生からは文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた専門的な学習を深めていきます。探究活動にも力を入れており、主体的に学ぶ力が身につきます。
定時制課程 普通科 働きながら高校卒業を目指す生徒などが、落ち着いた環境で学んでいます。少人数制で、一人ひとりに合わせた丁寧な指導が特徴です。
気仙沼高等学校の特色・校風
校風・雰囲気 キーワードは「文武両道」「グローバルな視点」「地域との連携」です。 スーパーグローバルハイスクール(SGH)のネットワーク校として、国際交流や地域課題の探究学習に力を入れているのが大きな特色です。防災・減災活動など、地域と連携した学びの機会が豊富にあります。 生徒たちは全体的に落ち着いており、いじめなどのトラブルは少ないという声が多いようです。
リアルな学校生活(口コミより) 宿題の量 :「課題や課外が多い」という声があり、日々の学習習慣が大切になるようです。校則 :「そこまで厳しい感じではない」「皆、自主的に守るイメージ」という口コミがあり、比較的緩やかなようです。ただし、アルバイトは原則禁止という意見も見られます。スマホの扱い :スマホに関する明確な口コミは少ないですが、一般的な高校のルールに準じていると考えられます。生徒の雰囲気 :「常識をわきまえた生徒が非常に多い」「治安はいい」といったポジティブな声が多く見られます。制服 :公式サイトで写真を確認できますが、特に制服に関する評判の口コミは多くありませんでした。土曜授業 :「月に数回、土曜授業があります」という情報があり、主に課題研究を進める時間として活用されているようです。
気仙沼高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 特に フェンシング部 は全国レベルの実績を誇り、インターハイの常連校として知られています。女子学校対抗で優勝するなど、輝かしい成績を収めています。他にも、軟式野球部、陸上競技部、テニス部などが東北大会に出場するなど、活気にあふれています。全16の運動部があり、多くの生徒が熱心に活動しています。
文化部 文化部も多彩で、 自然科学部 や美術部 は全国高等学校総合文化祭に出場した実績があります。マンドリン部や軽音楽部、調理部など、様々な部活動があり、それぞれの分野で活発に活動しています。
イベント
鼎祭(かなえさい) 文化祭と体育祭を合わせた学校祭で、毎年大変な盛り上がりを見せます。クラスごとの発表や模擬店、有志によるステージなど、生徒たちのエネルギーが爆発する一大イベントです。
修学旅行 例年、関西方面などを訪れ、歴史や文化を学びながら友人との絆を深めます。
球技大会 学年やクラス対抗で様々な球技を競い合います。体育祭とはまた違った雰囲気で、クラスの団結力が高まります。
気仙沼高等学校の進学実績
国公立大学 2023年度は、旧帝大+一工に1名、その他の国公立大学に25名が合格しています。東北大学や宮城教育大学など、地元の難関大学への進学者もいます。
難関私立大学 早慶上理ICUに1名、GMARCHに6名、関関同立に2名など、首都圏や関西の有名私立大学にも合格者を出しています。
その他の進路 東北学院大学、東北福祉大学など、県内の私立大学への進学者が多い傾向にあります。また、専門学校への進学や、公務員・民間企業への就職など、生徒一人ひとりの希望に応じた多様な進路を実現しています。
進学サポート 進学率を高めるため、課外授業や模試が頻繁に実施されています。先生との面談も気軽にでき、手厚いサポートが受けられるという声があります。
気仙沼高等学校の特長・アピールポイント
地域と世界をつなぐ探究学習 :SGHネットワーク校としての経験を活かし、「地域社会研究」や「課題研究」といった探究学習が充実しています。防災や海洋、まちづくりなどをテーマに、地域課題の解決に主体的に取り組みます。全国レベルで活躍する部活動 :特にフェンシング部は全国屈指の強豪校として知られ、高いレベルで競技に打ち込める環境があります。複数の伝統を受け継ぐ多様な校風 :旧気仙沼高校、旧鼎が浦高校、旧気仙沼西高校という3つの学校が統合して誕生した歴史があり、多様な個性や価値観を尊重する文化が根付いています。充実した学習・進路サポート体制 :課外授業や模試が豊富で、先生方も親身に進路相談に乗ってくれるため、安心して大学受験に臨めます。「森は海の恋人」のキャッチフレーズを生んだ作詞家による校歌 :校歌の作詞は、鼎が浦高校の卒業生で、「森は海の恋人」という有名な言葉を生んだ歌人・熊谷龍子氏が手がけています。地域に開かれた防災・減災教育 :東日本大震災の経験を教訓に、地域と連携した防災・減災教育に力を入れています。これは、将来どんな場所でも役立つ実践的な学びです。落ち着いた学習環境 :閑静な住宅街に立地しており、生徒も落ち着いた雰囲気のため、学習に集中しやすい環境が整っています。
気仙沼高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「先生もいいと思う。行事や授業も楽しい」 「図書室や進路室など、勉強できる環境が整っていて勉強したい人にはとても良い学校です」 「部活動の種類も多く、珍しい部活もあり楽しいです」 「いじめ等のトラブルが少なく、常識をわきまえた生徒が非常に多い、とても居心地の良い学校である」 「SGHで海外との交流も徐々に始まっていて良い」
気になる点 「自称進学校。推薦で進学を目指す分には良いけど、一般受験をする人はガチで不利」という厳しい意見もあります。 「課題や課外ばかり多い上七時間授業という時間の拘束の長さが辛い」と感じる生徒もいるようです。 「難関大学を目指すには、周囲に流されず孤独に勉強する覚悟が必要かもしれない」といった声もあります。 「授業のレベルが進学に役立つとは思わないので、自分で内職するか判断してください」という意見も見られました。
アクセス・通学
最寄り駅 JR気仙沼線BRT「不動の沢駅」から徒歩約10分
バス ミヤコーバス「気仙沼高校前」バス停から徒歩約2分
通学エリア 主に気仙沼市内や南三陸町など、近隣のエリアから通学している生徒が多いようです。
気仙沼高等学校受験生へのワンポイントアドバイス