千葉県立津田沼高等学校は、習志野市秋津にあり、ラムサール条約に登録されている谷津干潟のほとりに位置する、自然豊かな環境が魅力の高等学校です。1978年に設立され、「誠実・創造・雄健」を校訓に掲げ、生徒一人ひとりの個性を尊重し、将来社会で活躍できる人材の育成を目指しています。「チーム津田沼で教育の質の向上」をスローガンに、挨拶や授業態度、身だしなみを大切にする指導が行われています。

普通科の中に、2年生から「文理コース」と県内の公立高校で唯一の「音楽コース」に分かれるのが、この津田沼高等学校の大きな特徴です。特に音楽コースは、専門的な音楽教育を受けられる貴重な場で、音楽大学への進学を目指す生徒にとっては素晴らしい環境が整っています。

この記事では、そんな千葉県立津田沼高等学校について、偏差値や難易度、学校の特色や部活動、進学実績まで、中学生とその保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

津田沼高等学校の基本情報

以下に津田沼高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 千葉県立津田沼高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒275-0025 千葉県習志野市秋津5-9-1
代表電話番号 047-451-1177
公式サイトURL https://cms1.chiba-c.ed.jp/tsudanuma-h/

津田沼高等学校の偏差値・難易度・併願校

津田沼高等学校を目指す上で、偏差値や難易度は最も気になるポイントの一つでしょう。ここでは、具体的な数値と共に、合格の目安や併願校について解説します。

偏差値・難易度

津田沼高等学校の偏差値は、普通科でおおよそ「61」前後とされています。千葉県内の公立高校の中では上位に位置し、合格するには中学校で安定して良い成績を収めている必要があります。

同じくらいの偏差値の高校としては、松戸国際高校(国際教養科)や敬愛学園高校(特別進学コース)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、おおよそ36〜38点あたりが目標となるでしょう。中学校での日々の学習を大切にし、定期テストでしっかりと点数を取ることが合格への鍵となります。

主な併願校

千葉県の公立高校入試では、公立高校同士の併願はできません。そのため、津田沼高等学校を第一志望とする受験生の多くは、滑り止めの私立高校を併願します。

主な併願校としては、以下の高校が挙げられます。

  • 八千代松陰高等学校

  • 千葉英和高等学校

  • 千葉敬愛高等学校

  • 昭和学院高等学校

  • 千葉経済大学附属高等学校

これらの高校は、内申点を基準とした併願推薦制度を設けている場合が多いため、中学校の成績が重要になります。

津田沼高等学校に設置されている学科・コース

津田沼高等学校は普通科のみの設置ですが、2年生から本人の希望と適性に応じてコースが分かれるのが大きな特徴です。

  • 文理コース:一般的な普通科のコースで、3年生になるとさらに文系と理系に分かれます。幅広い学問分野を学び、国公立大学や難関私立大学への進学を目指します。

  • 音楽コース:県内の公立高校で唯一設置されている専門コースです。音楽大学や教育学部の音楽科への進学を目指す生徒が多く、専門的な実技レッスンや音楽理論の授業が充実しています。音楽を専門的に学びたい生徒におすすめです。

津田沼高等学校の特色・校風

津田沼高等学校は、「誠実・創造・雄健」を校訓とし、落ち着いた雰囲気の中で生徒がのびのびと学校生活を送っているようです。

口コミを見ると、「真面目で落ち着いた生徒が多い」「平和で楽しい学校」といった声が多く聞かれます。「あいさつ・授業・身だしなみ」を重視しており、規律ある学校生活が送れる環境と言えるでしょう。

  • 宿題の量:宿題の量は、教科によっては多いと感じる生徒もいるようですが、全体的には標準的という意見が見られます。

  • 校則:校則は、他の高校と比較するとやや厳しめという声が多いようです。特に頭髪や服装に関する指導はしっかりしているとの口コミがあります。スマートフォンの使用については、校内での使用は原則禁止されているようですが、ルールを守って使用している生徒もいるようです。アルバイトは原則禁止されています。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多く、いじめなどの話はあまり聞かれないようです。男女間の仲も良く、全体的に和やかな雰囲気で学校生活を楽しんでいる生徒が多い印象です。

  • 制服の評判:制服は2020年度から新しいデザインに変更されました。新しい制服は、ブレザースタイルで、比較的評判が良いようです。

  • 土曜授業:土曜授業は、基本的には実施されていないようです。

津田沼高等学校の部活動・イベント

部活動

津田沼高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が熱心に活動しています。運動部、文化部ともに充実しており、自分に合った部活動を見つけやすい環境です。

  • 特に有名な部活動:

    • オーケストラ部:全国高等学校総合文化祭に出場するなど、高いレベルで活動しています。

    • ダブルダッチ部「跳(ぴょん)」:県内唯一の部活動で、パフォーマンス性の高い競技で活躍しています。

    • アーチェリー部、弓道部:関東大会に出場するなど、実績を残しています。

  • 全体の様子:運動部では、陸上競技部、野球部、サッカー部、テニス部などが活発に活動しています。文化部では、オーケストラ部のほか、吹奏楽部、美術部、書道部、理科部などが熱心に活動しています。加入率は高く、多くの生徒が部活動を通して充実した高校生活を送っています。

イベント

学校生活を彩るイベントも津田沼高等学校の魅力の一つです。生徒が主体となって作り上げる行事は、クラスや学年の団結力を高める大切な機会となっています。

  • 秋輝祭(しゅうきさい):文化祭の名称で、毎年秋に開催されます。クラスごとの企画や文化部の発表、有志によるステージパフォーマンスなど、大変な盛り上がりを見せるようです。

  • 体育祭:色別対抗で様々な競技が行われ、学校全体が一体となって熱気に包まれます。

  • 修学旅行:例年、沖縄や九州を訪れています。事前学習にも力を入れており、沖縄の文化や歴史を学んでから現地を訪れるなど、学びの多い行事となっています。

  • その他:校外学習や芸術鑑賞会など、年間を通して様々な行事が企画されています。

津田沼高等学校の進学実績

津田沼高等学校は、多くの生徒が大学進学を目指しており、国公立大学や難関私立大学へも合格者を輩出しています。

  • 国公立大学:千葉大学、埼玉大学、東京学芸大学、千葉県立保健医療大学などの合格実績があります。

  • 難関私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学などの「早慶上理ICU」に11名、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学などの「GMARCH」に54名(2022年度)といった合格実績があります。

  • その他:日本大学、東洋大学、駒澤大学、千葉工業大学など、多くの生徒が現役で大学に進学しています。音楽コースの生徒は、東京藝術大学をはじめとする音楽大学への進学実績もあります。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休業中に進学講座を開講し、基礎学力の定着から応用力の養成まで、手厚いサポート体制が整っています。

津田沼高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、津田沼高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 県内公立高校で唯一の「音楽コース」:専門的な音楽教育を受けられる環境は、音楽家を目指す生徒にとって最大の魅力です。

  • 豊かな自然環境:ラムサール条約に登録された谷津干潟に隣接しており、都会の喧騒から離れた落ち着いた環境で学ぶことができます。

  • 活発な部活動:全国レベルで活躍するオーケストラ部や、県内唯一のダブルダッチ部など、個性的で活気のある部活動が揃っています。

  • 高大連携プログラム:和洋女子大学などと連携し、大学の授業を先取りして受講できる制度があります。

  • 国際交流:アメリカのタスカルーサ市の高校生と定期的に交流する機会があり、国際感覚を養うことができます。

津田沼高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からの声をまとめました。良い点と気になる点の両方を知ることで、よりリアルな学校の姿が見えてくるはずです。

  • 良い点:

    • 「真面目で優しい生徒が多く、平和な学校生活が送れる」という声が多数あります。

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「進路指導が手厚い」といった、教員のサポートを評価する意見が見られます。

    • 「部活動が盛んで、仲間と目標に向かって頑張れる環境がある」という口コミも多いです。

    • 「行事が盛り上がり、クラスの団結力が深まる」と、学校行事を楽しんでいる生徒が多いようです。

  • 気になる点:

    • 「校則が他校に比べて厳しい」と感じる生徒がいるようです。特に服装や頭髪に関する指導が厳しいという意見が見られます。

    • 「駅から少し距離がある」という点が、通学の負担になっているという声もあります。

    • 「施設が少し古い」という意見も一部で見られます。

    • 先生によっては指導方針にばらつきがあると感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

津田沼高等学校へのアクセス方法は複数あります。

  • JR津田沼駅から:京成バス「新習志野駅」行きで約10分、「津田沼高校」下車すぐ。または徒歩約25分。

  • JR京葉線 新習志野駅から:徒歩約15分。

  • 京成津田沼駅から:徒歩約25分。

  • 京成線 谷津駅から:徒歩約20分。

習志野市、船橋市、千葉市など、幅広いエリアから生徒が通学しているようです。

津田沼高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、津田沼高等学校の魅力は伝わりましたでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、津田沼高等学校を目指す皆さんへ応援メッセージを送ります。

この津田沼高等学校は、「落ち着いた環境で、勉強と部活動を両立させたい」と考えている生徒に特におすすめです。また、県内唯一の音楽コースは、音楽の道を志す君にとって最高の環境となるでしょう。真面目で心優しい仲間たちと、充実した3年間を送りたいと願うなら、津田沼高等学校は素晴らしい選択肢の一つです。

受験勉強においては、まずは中学校の基礎を固めることが何よりも大切です。特に英語・数学・国語の主要3教科は、毎日の積み重ねが力になります。Vもぎなどの模試を定期的に受けて、自分の実力を客観的に把握し、苦手分野を一つずつ克服していきましょう。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。