熊本県立小川工業高等学校は、ものづくりを通して社会に貢献できる人材の育成を目指す、歴史と伝統のある工業高校です。 JR小川駅のすぐそばという通いやすい立地も魅力の一つで、県内広域から多くの生徒が専門的な知識と技術を学ぶために集まっています。
「誠実・剛健・礼節」の校訓のもと、生徒一人ひとりの個性を伸ばす教育を実践しています。 5つの専門学科では、それぞれの分野のプロフェッショナルを目指せる充実したカリキュラムが用意されており、資格取得にも積極的に取り組んでいます。
この記事では、そんな熊本県立小川工業高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。専門的なスキルを身につけ、将来の夢を実現したいと考えている中学生とその保護者の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
熊本県立小川工業高等学校の基本情報
熊本県立小川工業高等学校の基本的な情報を表にまとめました。
熊本県立小川工業高等学校の偏差値・難易度・併願校
熊本県立小川工業高等学校は、専門的な知識と技術を身につけたい生徒にとって魅力的な選択肢です。学科によって偏差値は異なりますが、自分の興味や将来の目標に合わせて選ぶことが大切です。
学科ごとの偏差値の目安は以下の通りです。
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機械科:45
 
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情報電子科:45
 
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建築科:44
 
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設備工業科:43
 
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土木科:-
 
同じくらいの偏差値の高校としては、熊本農業高等学校や翔陽高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、熊本県の公立高校入試制度を考慮すると、中学3年間の評定平均が5段階評価で3程度あることが望ましいでしょう。
熊本県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、熊本県立小川工業高等学校を第一志願とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、熊本市内の開新高等学校や熊本国府高等学校、八代市の秀岳館高等学校などが考えられます。
熊本県立小川工業高等学校に設置されている学科・コース
熊本県立小川工業高等学校には、社会の基盤を支える5つの専門学科が設置されています。 それぞれの学科で、ものづくりの楽しさを学びながら、専門的な知識と技術を習得することができます。
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機械科 – ものづくりの基本となる機械の設計や製作、制御について学びます。機械いじりが好きで、将来はメーカーなどで活躍したい人におすすめです。
 
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建築科 – 快適で安全な建物をデザインし、形にするための知識と技術を学びます。将来、建築士やインテリアデザイナーを目指す人にぴったりの学科です。
 
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土木科 – 道路や橋、ダムなど、人々の生活に欠かせない社会基盤をつくるための測量や設計、施工管理を学びます。地図に残る大きな仕事がしたい人におすすめです。
 
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設備工業科 – 建物内の空気や水をコントロールする空調・衛生設備など、快適な環境を創り出すための技術を学びます。県内唯一の学科で、専門性を高めたい人に最適です。
 
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情報電子科 – コンピュータの仕組みやプログラミング、電気回路など、IT社会を支える情報技術と電子技術を幅広く学びます。最先端の技術に興味がある人におすすめです。
 
熊本県立小川工業高等学校の特色・校風
熊本県立小川工業高等学校は、「ものづくりを通した人づくり」を教育の柱に据え、誠実さやたくましさ、礼儀正しさを重んじる校風です。
生徒たちの雰囲気は、専門分野の学習に真面目に取り組む一方で、部活動や学校行事にも活発に参加する生徒が多いようです。口コミを見ると、校則に関しては「厳しい」と感じる声が見られます。特に頭髪に関する指導が厳しいという意見があり、前髪は眉上、男子は耳にかからない長さなどが定められているようです。 スマートフォンの校内での使用は、基本的には許可されていないという情報があります。
アルバイトは原則として禁止されているようですが、家庭の事情などによっては許可される場合もあるようです。制服は、男子は一般的な学ラン、女子はブレザーで、デザインについては様々な意見があります。土曜授業は基本的にないようです。
熊本県立小川工業高等学校の部活動・イベント
部活動
熊本県立小川工業高等学校は、体育系、文化系、技術系を合わせて21もの部活動があり、生徒たちはそれぞれの目標に向かって熱心に活動しています。
特にレスリング部、弓道部、陸上部は全国大会や九州大会に出場する強豪として知られています。 レスリング部はインターハイ出場、弓道部は国体で優勝、陸上部も国体入賞の実績があります。 また、技術系の部活動も盛んで、機械工作部はエコデンレースの九州大会で6年連続優勝、全国大会でも上位入賞を果たすなど、輝かしい成績を収めています。
イベント
熊本県立小川工業高等学校では、生徒たちの学校生活を彩る様々なイベントが年間を通して開催されています。
5月に行われる体育大会は、学科対抗で応援団の演舞などもあり、学校全体が一体となって盛り上がります。 11月には「北辰祭」と呼ばれる文化祭が開催され、各クラスや部活動が日頃の学習や活動の成果を発表する場となっています。
1年生の1月には修学旅行が予定されており、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。 この他にも、クラスマッチや企業見学、インターンシップなど、工業高校ならではの行事も充実しています。
熊本県立小川工業高等学校の進学実績
熊本県立小川工業高等学校の卒業生は、工業高校で培った専門知識と技術を活かし、多様な進路に進んでいます。就職希望者が多く、県内をはじめとする優良企業への就職率が高いのが大きな特長です。
一方で、専門性をさらに深めるために大学や専門学校へ進学する生徒もいます。
主な進学先としては、国公立大学では熊本大学や佐賀大学、私立大学では福岡大学や崇城大学、熊本学園大学などが挙げられます。また、工業系の専門学校へ進学し、より高度な技術を身につける生徒も多いようです。
学校では、生徒一人ひとりの進路希望を実現するために、企業見学やインターンシップ、進路ガイダンスなどを通して、きめ細やかな進路指導を行っています。
熊本県立小川工業高等学校の特長・アピールポイント
熊本県立小川工業高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。
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県内唯一の「設備工業科」: 建物に不可欠な空調や衛生設備について学べる、熊本県で唯一の学科です。 専門性の高い技術を身につけ、社会で即戦力として活躍できます。
 
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高い就職実績: 地元企業との強いつながりを活かし、毎年高い就職率を誇ります。大手企業や優良企業からの求人も多く、安定した将来を描きやすい環境です。
 
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豊富な資格取得サポート: 在学中に様々な国家資格や検定にチャレンジできます。 危険物取扱者や技能士など、将来に役立つ資格を取得するためのサポート体制が整っています。
 
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全国レベルで活躍する部活動: レスリング部や弓道部、エコデンカーを製作する機械工作部など、全国の舞台で輝かしい実績を誇る部活動が多数あります。
 
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充実した実習設備: 各学科に専門的な実習を行うための最新の設備が整っています。 実際の現場に近い環境で、実践的なスキルを磨くことができます。
 
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JR小川駅から徒歩6分の好立地: 最寄り駅から非常に近く、県内の広範囲から通学しやすいのが魅力です。
 
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地域社会との連携: 地域の課題解決に取り組むプロジェクトや、小中学生向けのものづくり教室などを通して、社会に貢献する経験を積むことができます。
 
熊本県立小川工業高等学校の口コミ・評判のまとめ
熊本県立小川工業高等学校についての口コミをまとめました。在校生や卒業生、保護者からの様々な意見を参考に、学校選びに役立ててください。
良い点:
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「就職に強い」という声が非常に多く、先生方のサポートも手厚いと評判です。特に地元企業への就職を考えている生徒にとっては、非常に有利な環境のようです。
 
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「専門的な知識や技術が身につき、資格もたくさん取れる」という意見も多く見られます。将来の目標が明確な生徒にとっては、充実した3年間を送れるようです。
 
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「部活動が盛んで、全国レベルで活躍している部もある」と、文武両道を目指せる点を評価する声もあります。
 
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「駅から近くて通いやすい」という立地の良さも、多くの生徒や保護者から支持されています。
 
気になる点:
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「校則が厳しい」という口コミが目立ちます。特に頭髪検査が厳しく、現代の感覚とは少し合わないと感じる生徒もいるようです。
 
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「施設や設備が少し古い」という意見も一部で見られます。
 
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「工業高校なので、男子生徒の割合が高い」という点は、女子生徒にとっては気になるポイントかもしれません。
 
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「課題やレポートが多い」と感じる生徒もいるようですが、これは専門性を高めるためには必要なことと捉えることもできます。
 
アクセス・通学
熊本県立小川工業高等学校は、交通の便が非常に良い場所にあります。
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最寄り駅: JR鹿児島本線「小川駅」から徒歩約6分です。 生徒からは「ダッシュで3分」という声もあるほど、駅から近いのが特長です。
 
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バス: 国道3号線沿いの「小川工業高校前」バス停から徒歩約5分です。
 
全校生徒の半数以上がJRを利用して通学しており、そのエリアは熊本市や八代市など県北から県南まで広範囲にわたっています。 駅から近いため、遠方からでも安心して通学できる環境です。
熊本県立小川工業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
熊本県立小川工業高等学校を目指す皆さんへ。この学校は、「ものづくりが好き」「将来は専門的な仕事に就きたい」という強い意志を持った君にこそ、ぴったりの場所です。5つの専門学科があり、それぞれの分野でプロフェッショナルになるための第一歩を踏み出すことができます。
受験勉強では、まず中学校での基礎学力をしっかりと固めることが大切です。特に数学や理科は、工業の専門科目を学ぶ上での土台となりますので、苦手意識をなくしておきましょう。また、熊本県立小川工業高等学校は、面接や学校独自の検査を課す前期(特色)選抜も実施しています。 なぜこの学校で学びたいのか、将来どんな技術者になりたいのか、自分の言葉で熱意を伝えられるように準備しておくことが合格への鍵となります。
学校生活では、資格取得や部活動など、挑戦できる機会がたくさんあります。明確な目標を持って、主体的に行動できる生徒を求めています。 ぜひ、小川工業で夢中になれるものを見つけ、未来を切り拓く力を身につけてください。応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。