熊本県立翔陽高等学校は、県内でも珍しい単位制の総合学科を持つ、非常にユニークな高校です。普通科目だけでなく、農業、工業、商業、家庭といった専門的な分野まで、約150もの科目の中から自分の興味や進路に合わせて時間割を組み立てられるのが、翔陽高等学校の最大の魅力と言えるでしょう。まるで大学のように、一人ひとりの「学びたい」という気持ちに応えてくれる学校です。
熊本県立翔陽高等学校の基本情報 
熊本県立翔陽高等学校の偏差値・難易度・併願校 
熊本県立翔陽高等学校に設置されている学科・コース 
普通系列 どんなことを学ぶ場所か:大学進学を目指し、国語、数学、英語などの普通教科を中心に学びます。文系・理系の幅広い科目選択が可能です。 どんな生徒におすすめか:国公立大学や私立大学への進学を考えている人、まだ具体的にやりたいことは決まっていないけれど、基礎学力をしっかり身につけたい人におすすめです。 
農業系列 どんなことを学ぶ場所か:園芸作物の栽培や造園技術、食品製造など、農業に関する専門的な知識と技術を実習を通して学びます。 どんな生徒におすすめか:自然や植物が好きで、将来は農業分野や食品関連の仕事に就きたいと考えている人におすすめです。 
工業系列 どんなことを学ぶ場所か:機械、電気電子、建築といった分野の基礎を学び、ものづくりの楽しさや専門技術を習得します。 どんな生徒におすすめか:機械いじりや工作が好きで、将来はエンジニアや建築士など、技術系の専門職を目指したい人におすすめです。 
商業系列 どんなことを学ぶ場所か:簿記、情報処理、マーケティングなど、ビジネス社会で役立つ知識やスキルを学びます。資格取得にも力を入れています。 どんな生徒におすすめか:将来、企業で働きたい人や、自分でビジネスを立ち上げたいと考えている人、パソコンスキルを身につけたい人におすすめです。 
家庭系列 どんなことを学ぶ場所か:保育、福祉、調理、被服など、人の生活に関わる幅広い分野を学び、実践的なスキルを身につけます。 どんな生徒におすすめか:子どもや高齢者と関わる仕事に興味がある人、栄養士や保育士、介護福祉士などを目指している人におすすめです。 
熊本県立翔陽高等学校の特色・校風 
校則:他の県立高校と比較すると、校則は標準的か、やや厳しいと感じる声もあるようです。特に頭髪や服装に関する指導は定期的に行われるという意見が見られます。しかし、これは社会に出るための準備として捉えることもできます。 スマホの扱い:校内でのスマートフォンの使用については、一定のルールが定められているようです。授業中の使用は禁止ですが、休み時間など決められた時間内での使用は許可されているという声があります。 生徒たちの雰囲気:様々な系列があるため、多様な興味や目標を持った生徒が集まっています。そのため、お互いの個性を認め合う、活気のある雰囲気があるようです。授業は選択科目ごとにメンバーが変わるため、クラス以外の友人関係も広がりやすいという特徴があります。 宿題の量:宿題の量は、選択する科目によって差があるようです。専門的な実習が多い系列ではレポート課題が、進学を目指す普通系列では予習・復習に関する課題が出される傾向があります。 アルバイト:アルバイトは原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、学校に申請し許可を得ることで可能になるようです。 制服:制服は男女ともにブレザースタイルです。デザインについては、かっこいい、かわいいという肯定的な意見と、普通であるという意見の両方があるようです。 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。 
熊本県立翔陽高等学校の部活動・イベント 
部活動 
運動部 
特に実績が豊富な部活動として、弓道部が挙げられます。校内に専用の弓道場はありませんが、大津町総合運動公園の弓道場を拠点に熱心に活動しており、個人・団体ともに県大会で上位入賞を果たし、全国大会に出場する選手も輩出しています。また、女子サッカー部も強豪として知られています。その他、フェンシング部や馬術部、日本拳法同好会など、他の高校ではあまり見られない珍しい部活動があるのも翔陽高校の魅力の一つです。 文化部 
文化部も多岐にわたる部が活動しています。特に放送部は、各種コンテストで優秀な成績を収めるなど活発です。また、農業系列や工業系列に関連した専門的な部活動もあり、日頃の学習の成果をさらに深めることができます。 
イベント 
翔陽祭(文化祭) 
毎年秋に開催される文化祭は「翔陽祭」と呼ばれ、学校が最も盛り上がるイベントの一つです。各クラスや文化部による展示・発表はもちろん、翔陽高校ならではの企画として、農業系列の生徒が育てた野菜や草花、食品製造分野でつくられたジャムやパンなどの販売会が行われます。この販売会は地域住民にも大変人気で、毎年多くの人で賑わいます。 体育祭 
体育祭も翔陽祭と並ぶ大きなイベントです。各クラスが団結し、様々な競技で競い合います。応援合戦などもあり、学校全体が一体となって盛り上がります。 修学旅行 
修学旅行は、例年、台湾を訪れることが多いようです。現地の高校生との交流や文化体験などを通して、国際的な視野を広げる貴重な機会となっています。 
熊本県立翔陽高等学校の進学実績 
国公立大学 
熊本大学、熊本県立大学といった地元の国公立大学への進学者を輩出しています。 私立大学 
熊本学園大学や崇城大学、熊本保健科学大学など、県内の私立大学への進学者が多い傾向にあります。その他、九州内の大学や、専門分野を活かして県外の大学へ進学する生徒もいます。 短期大学・専門学校 
専門的なスキルを身につけるため、短期大学や専門学校への進学も非常に多いです。特に、看護・医療系、保育系、美容系、調理系、IT・デザイン系などの分野で、大原学園、熊本YMCA学院、熊本デザイン専門学校などへの進学実績があります。また、熊本県立技術短期大学校や熊本県立農業大学校へ進学し、より高度な専門技術を学ぶ生徒もいます。 就職 
就職希望者の就職率は非常に高く、県内トップクラスの求人数を誇ります。地元である菊池郡大津町周辺の優良企業をはじめ、製造業、建設業、サービス業、医療・福祉関係など、多様な業種への就職実績があります。公務員試験に合格する生徒もいます。 
熊本県立翔陽高等学校の特長・アピールポイント 
九州最大規模の総合学科と単位制システム 
普通科目から農業、工業、商業、家庭の専門科目まで、約150もの膨大な科目群から自分の興味や進路に応じて自由に時間割を作成できます。大学のような柔軟な学びが高校で体験できるのは最大の魅力です。 5つの専門系列による多様な学び 
「普通」「農業」「工業」「商業」「家庭」という5つの系列があり、2年生から専門性を深めることができます。自分の「好き」や「得意」をとことん追求できる環境が整っています。 充実したキャリア教育 
1年次に行われる「産業社会と人間」という科目を中心に、インターンシップや地域企業と連携した学習など、将来の生き方や働き方を考える機会が豊富に用意されています。 活気あふれる部活動 
弓道部や女子サッカー部などの強豪運動部から、フェンシングや馬術といった珍しい部活動まで、多種多様な部が活発に活動しています。 大人気の「翔陽祭」 
文化祭である「翔陽祭」では、生徒が実習で生産した野菜や加工品が販売され、毎年地域の方々で大盛況となります。学校での学びが社会と繋がることを実感できる貴重なイベントです。 ICT教育の推進 
タブレット端末などを活用した授業が積極的に行われており、「学校情報化認定」で優良校に認定されるなど、ICT環境が整備されています。 高い就職実績と幅広い進路選択 
地元企業からの厚い信頼があり、就職希望者の就職率は非常に高いです。同時に、大学や専門学校への進学にも対応しており、一人ひとりの夢を叶える多様な進路が用意されています。 
熊本県立翔陽高等学校の口コミ・評判のまとめ 
良い点: 「自分の好きなことを学べる」:総合学科・単位制のシステムを評価する声が最も多く、「大学みたいで楽しい」「興味のある分野を専門的に学べるのが良い」といった意見が目立ちます。 「将来の夢が見つかる」:入学時に明確な目標がなくても、1年次の多様な学びを通して自分のやりたいことを見つけられる、という口コミも多数あります。 「行事が楽しい」:「翔陽祭」をはじめとする学校行事が非常に盛り上がり、良い思い出になるという声が多いです。 「交友関係が広がる」:選択授業でクラス以外の人と関わる機会が多いため、「たくさんの友達ができる」という意見が見られます。 「就職に強い」:就職希望者に対するサポートが手厚く、求人も多いため安心できるという評判です。 
気になる点: 「自主性が求められる」:自由度が高い反面、「自分で考えて行動しないと時間を無駄にしてしまう」「単位の管理が大変」といった、自主性や自己管理能力が求められる点に戸惑う声もあります。 「校舎が古い」:施設の一部が古いという指摘が見られます。ただし、専門的な実習を行うための設備は充実しています。 「アクセスが不便」:最寄り駅から徒歩で15分以上かかるため、「駅から少し遠い」と感じる生徒もいるようです。 「先生によって指導に差がある」:多くの先生がいるため、指導方針や熱意にばらつきがあると感じる、という意見も一部で見られます。 
アクセス・通学 
最寄り駅からのアクセス JR豊肥本線 「肥後大津駅」から徒歩約15分 JR豊肥本線 「三里木駅」からもアクセス可能ですが、肥後大津駅の方が近いです。 
バスでのアクセス 産交バス 「翔陽高校入口」バス停下車 徒歩約10分 産交バス 「室」バス停下車 徒歩約10分 桜町バスターミナルから大津方面行きのバスが出ています。 
通学エリア 
学校が菊池郡大津町にあるため、大津町や菊陽町、合志市、そして熊本市内から通学している生徒が多いようです。JR豊肥本線が利用しやすいため、沿線の阿蘇市方面から通う生徒もいます。 
熊本県立翔陽高等学校受験生へのワンポイントアドバイス 

