鹿児島県立甲南高等学校は、鹿児島市に位置し、100年以上の歴史と伝統を誇る県内有数の進学校です。文武両道を掲げ、学業だけでなく部活動や学校行事にも全力で取り組む活気あふれる校風が魅力です。長い歴史の中で多くの優れた人材を社会に送り出してきました。
甲南高等学校の基本情報
甲南高等学校の偏差値・難易度・併願校
甲南高等学校に設置されている学科・コース
普通科 : 2年生から文系と理系に分かれ、それぞれの進路目標に合わせたカリキュラムで学習を進めます。甲南高等学校の普通科は、難関国公立大学や私立大学への進学を目指す生徒が多く、質の高い授業が展開されています。特に、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校として、科学技術系グローバルリーダーの育成を目指した課題研究「SS探究」など、独自のプログラムが充実しているのが大きな特長です。将来、研究者や専門職を目指す生徒、あるいは幅広い教養を身につけて社会で活躍したいと考えるすべての生徒におすすめです。
甲南高等学校の特色・校風
校風・雰囲気 : 「剛・明・直」「気高く・優しく・健やかに」という校訓のもと、真面目で落ち着いた雰囲気の生徒が多いようです。生徒の自主性を重んじる校風で、生徒主体で運営される行事も多く、活気があります。宿題の量 : かつては「しごきの甲南」と呼ばれ、宿題が非常に多いことで知られていましたが、近年は「自走」の理念のもと、生徒の自主的な学習を促す方針に変化してきているという声があります。とはいえ、県内トップクラスの進学校であるため、日々の予習・復習は欠かせず、学習量は決して少なくないようです。校則 : 校則は、他の進学校と比較して、標準的かやや緩やかだという意見が多いようです。スマートフォンの校内での使用は原則禁止されていますが、服装検査などはそれほど厳しくないとの口コミが見られます。生徒の雰囲気 : 真面目で勉強熱心な生徒が多い一方で、行事や部活動には全力で取り組むメリハリのある生徒が多いようです。アルバイト : 原則として禁止されています。制服 : 伝統的な黒の詰襟(男子)とセーラー服(女子)で、特に夏服のセーラー服は可愛いと評判です。一方で、冬服は「喪服のよう」と表現されることもありますが、歴史と品格を感じさせるデザインとも言えます。土曜授業 : 土曜日には模擬試験などが行われることがあるようです。
甲南高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 : ラグビー部、野球部、サッカー部、陸上競技部、ハンドボール部、剣道部、弓道部など、多くの部が強豪として知られています。特に、伝統的に文武両道を掲げる甲南高校では、部活動を通して心身を鍛え、人間的に成長することを重視しています。文化部 : 放送部や文学部、物理部などが全国レベルで活躍しており、特に放送部は数々の大会で優秀な成績を収めています。また、演劇部や書道部、写真部なども活発に活動しています。文化系の部活動も充実しており、生徒たちの多彩な才能を伸ばす場となっています。
イベント
体育祭 : 毎年9月に行われる体育祭は、甲南高校の三大行事の一つで、大変な盛り上がりを見せます。学年対抗で競技や応援合戦が繰り広げられ、生徒たちのエネルギーが爆発します。特に、3年生が中心となって作り上げる応援団の演舞は圧巻です。文化祭 : 体育祭と並ぶ大きなイベントで、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、ステージパフォーマンスを披露します。準備期間から生徒一丸となって取り組み、創造性や協調性を育みます。甲鶴戦(こうかくせん) : 毎年4月に行われる、ライバル校である鶴丸高等学校とのスポーツ交歓会です。野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、バレーボールなど、様々な競技で熱戦が繰り広げられます。両校の生徒やOB・OGが一体となって応援し、伝統の一戦を盛り上げます。修学旅行 : 2年生の6月に関東方面へ3泊4日の修学旅行が実施されます。東京大学の訪問や企業訪問、都内での自主研修など、知的好奇心を刺激するプログラムが組まれています。
甲南高等学校の進学実績
国公立大学 : 地元の鹿児島大学に最も多くの合格者を出すほか、九州大学をはじめとする旧帝国大学にも毎年安定した合格実績を誇ります。2024年度入試では、京都大学に1名、旧帝国大学と一橋大学、東京工業大学を合わせた難関国立大学に29名の合格者を出しています。国公立大学全体では200名以上の合格者を出すなど、非常に高い実績を上げています。難関私立大学 : 早稲田大学、慶應義塾大学などの難関私立大学にも毎年合格者を出しています。2024年度は、早慶上理ICUに8名、GMARCHに21名、関関同立に42名の合格者を輩出しました。進学サポート : 生徒の進学をサポートするため、早朝や放課後、長期休暇中に「甲南塾」と呼ばれる補習や講習が数多く開かれています。また、卒業生を招いての進路講演会や、大学の出張講義なども頻繁に開催され、生徒が早期から進路意識を高める機会が豊富に用意されています。
甲南高等学校の特長・アピールポイント
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)としての探究活動 : 文部科学省からSSHの指定を受け、科学技術系グローバルリーダーの育成に力を入れています。1年生から「SS探究」という課題研究に取り組み、科学的な思考力や表現力を養います。伝統の甲鶴戦(こうかくせん) : ライバル校の鶴丸高校と毎年開催されるスポーツ交歓会は、学校全体が一体となる一大イベントです。この熱い戦いを経験することで、愛校心や仲間との絆が深まります。充実した進学サポート「甲南塾」 : 平日の早朝や放課後、夏休みなどの長期休暇中に、希望者対象の補習・講習「甲南塾」が開講されます。受験対策からハイレベルな内容まで、多彩な講座が用意されており、生徒の学力向上を強力にバックアップします。国の登録有形文化財に指定された美しい本館 : 蔦の絡まる美しい本館は、1931年に竣工された歴史ある建造物で、2007年には国の登録有形文化財に登録されました。この歴史ある校舎で学べることは、甲南生としての誇りにつながります。グローバルな視野を育む海外研修 : 同窓会の支援によるイギリスや台湾への海外派遣プログラムなど、国際交流の機会が豊富に用意されています。これらの経験を通して、グローバルな視点とコミュニケーション能力を養うことができます。「自走」と「共走」を促す教育理念 : 教師から与えられるだけでなく、生徒が自ら学びに向かう「自走」と、仲間と切磋琢磨しながら共に高め合う「共走」を教育の柱としています。この理念が、生徒の主体性と協調性を育んでいます。薩摩半島縦走 : 学校から指宿市までのおよそ40kmを歩き通す伝統行事です。心身を鍛え、級友との絆を深める貴重な体験として、多くの卒業生の心に残っています。
甲南高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「先生方のサポートが手厚く、質問にも丁寧に対応してくれる」という声が多数あります。 「甲鶴戦や体育祭などの行事が非常に盛り上がり、一生の思い出になる」と、学校行事の充実度を評価する意見が多いです。 「周りの生徒のレベルが高く、互いに刺激し合いながら勉強できる環境が良い」と、学習環境を肯定的に捉える声が目立ちます。 「歴史と伝統のある校舎で学べることに誇りを感じる」という意見もあります。 「文武両道を実践できる環境で、部活動にも本気で打ち込めた」という卒業生の声も多いです。
気になる点 :「課題や予習が多く、自分のペースで勉強したい人には少し大変かもしれない」という意見があります。 「校舎や施設の一部が古い」という点を指摘する声も一部見られます。 「鹿児島中央駅から徒歩圏内だが、坂道があるので少し大変」という通学に関する意見もあります。 「進学校なので、どうしても勉強が中心の生活になる」という声もあります。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス :JR「鹿児島中央駅」から徒歩約10分 鹿児島市電「二中通」電停または「都通」電停から徒歩約5分
バスでのアクセス :鹿児島市営バス・鹿児島交通バス「甲南高校前」バス停から徒歩約1〜2分 「上之園町」バス停から徒歩約2〜3分
甲南高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

