神奈川県立岸根高等学校は、新横浜の近く、緑豊かな落ち着いた環境の中にあり、多くの生徒が伸び伸びとした高校生活を送っています。地域とのつながりを大切にしており、近隣の小学校との交流や地域清掃など、学校内だけでは学べない貴重な体験ができるのが大きな魅力です。

勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境が岸根高等学校には整っています。体育祭や文化祭といったイベントは生徒が主体となって大いに盛り上がり、最高の思い出を作ることができるでしょう。

この記事では、そんな岸根高等学校の偏差値や校風、進学実績などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。皆さんの高校選びの参考になれば嬉しいです。

神奈川県立岸根高等学校の基本情報

まずは、岸根高校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 神奈川県立岸根高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒222-0034 神奈川県横浜市港北区岸根町370
代表電話番号 045-401-7872
公式サイトURL https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kishine-h/

神奈川県立岸根高等学校の偏差値・難易度・併願校

岸根高校への合格を目指す上で、偏差値や難易度は最も気になるところだと思います。

岸根高校の偏差値は普通科で「51」前後とされています。これは神奈川県の公立高校の中では中堅レベルに位置します。合格に必要な内申点の目安は「98」前後(135点満点)と言われています。

同じくらいの偏差値の高校としては、元石川高校、鶴見高校、横浜瀬谷高校などがあります。

神奈川県の公立高校入試では他の公立高校を併願することはできませんので、併願校は私立高校から選ぶことになります。岸根高校を受験する生徒の主な併願校としては、横浜翠陵高等学校、橘学苑高等学校、横浜清風高等学校、英理女子学院高等学校などが挙げられることが多いようです。

神奈川県立岸根高等学校に設置されている学科・コース

岸根高校に設置されているのは「普通科」のみです。文系・理系といったコース制はとっておらず、2年生、3年生と進級するにつれて、一人ひとりの進路希望に合わせて科目を選択していくカリキュラムが特徴です。

  • 普通科 – 1年生では芸術科目(音楽・美術・書道から一つ選択)以外は全員が共通の科目を学び、基礎学力の定着を目指します。2年生からは選択科目が増え始め、3年生では必修科目は数科目となり、多様な選択科目の中から自分の興味や進路に合わせた時間割を組むことができます。

神奈川県立岸根高等学校の特色・校風

岸根高校の雰囲気や生徒たちの様子について、口コミなどから見えてくるポイントをまとめました。

学校全体の雰囲気を示すキーワードとしては、「伸び伸び」「生徒主体」「文武両道」といった言葉が挙げられます。

  • 宿題の量:量は標準的か、やや少なめと感じる生徒が多いようです。ただし、進学に向けては自主的な学習が求められます。

  • 校則:他の高校と比較して、特に厳しいわけではないものの、頭髪の色(染髪)やピアスなどに関しては指導が入ることがあるようです。スマートフォンの使用については、授業中はもちろん禁止ですが、休み時間などは使用できるという声が見られます。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目な生徒と活発な生徒がバランスよく在籍しており、全体的に落ち着いた雰囲気があるようです。いじめは少ないという評判が多く、過ごしやすい環境と言えそうです。

  • アルバイト:原則として禁止はされていませんが、学業との両立が前提となります。

  • 制服の評判:男女ともにグレーを基調としたブレザーで、落ち着いたデザインが特徴です。「飽きがこない」「シンプルで良い」という肯定的な意見が見られます。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。

神奈川県立岸根高等学校の部活動・イベント

部活動

岸根高校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が勉強と両立させながら熱心に活動しています。運動部が17、文化部が9あり、自分の興味に合わせて選ぶことができます。

  • 運動部:特に男子バレーボール部は全国大会ベスト8の実績を持つ強豪校として知られています。また、体操部もインターハイ出場経験があるなど、高いレベルで活躍しています。テニス部、バスケットボール部、バドミントン部、バレーボール部は男女それぞれに部があり、活気があります。

  • 文化部:軽音楽部やダンス部は、文化祭のステージでライブのようなパフォーマンスを披露し、大変な盛り上がりを見せます。演劇部、競技かるた部、コミッククリエイティブ部など、ユニークな部活動も精力的に活動しています。

イベント

岸根高校の学校生活は、生徒が主体となって作り上げる多彩な行事で彩られています。

  • 体育祭:全校生徒が4つの色に分かれて競い合います。特に応援パフォーマンスは各団が衣装や振り付けに工夫を凝らし、最大の見どころとなっています。

  • 文化祭(岸高祭):クラスごとの企画や部活動の発表で大変盛り上がります。軽音楽部やダンス部のステージ発表は特に人気が高いようです。また、地域の保育園や小中学校の作品展示コーナーや、地域の方が参加する「すこやか祭り」も同時に開催され、地域に開かれたイベントとなっています。

  • その他:各学期末に行われる球技大会やマラソン大会など、年間を通してたくさんの行事が企画されています。修学旅行は、行き先は年度によって異なりますが、生徒たちにとって高校生活の大きな思い出の一つとなっています。

神奈川県立岸根高等学校の進学実績

岸根高校は、多くの生徒が大学進学を目指す学校です。難関大学への進学者も輩出しており、学校全体で進路実現に向けたサポート体制が整っています。

  • 国公立大学:例年、横浜市立大学、神奈川県立保健福祉大学などへの合格者が出ています。

  • 難関私立大学:GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)には毎年30名以上の合格者を出すなど、安定した実績があります。早慶上理ICUにも合格者が出ています。

  • その他の進路:日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった大学への進学者が多い傾向にあります。また、専門学校への進学や就職など、多様な進路を選ぶ生徒もいます。

  • 進学サポート:夏休みなどの長期休業中には、進学補習やキャリア育成講座が開かれています。年に数回、模擬試験を実施し、生徒一人ひとりが自分の学力や課題を把握できる機会を設けています。

神奈川県立岸根高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、岸根高校ならではの魅力的なポイントを5つご紹介します。

  • 52分授業と振り返りの時間:一般的な50分授業より2分長い「52分授業」を導入しています。最後の2分間を授業の振り返りに充てることで、学習内容の定着を図るユニークな取り組みです。

  • 地域との深いつながり:近隣の小学校とのクラブ交流や短歌交流、地域清掃活動など、地域社会と連携した活動が豊富です。これらの活動を通して、社会性や協調性を育むことができます。

  • インクルーシブ教育実践推進校:神奈川県の「インクルーシブ教育実践推進校」の一つとして、すべての生徒が共に学び、成長できる環境づくりを進めています。多様性を尊重し、思いやりの心を育む教育を実践しています。

  • 生徒が主役の学校行事:体育祭の応援パフォーマンスや文化祭の企画・運営など、多くの行事が生徒たちの自主性によって作り上げられています。

  • 緑豊かな学習環境:学校は縄文・弥生時代の「山王山遺跡」の上に建てられており、緑に囲まれた静かで落ち着いた環境で学ぶことができます。

神奈川県立岸根高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。学校選びの参考に、良い点と気になる点を公平にご紹介します。

  • 良い点:

    • 「行事が本当に楽しく、クラスの団結力が深まる」という声が非常に多いです。

    • 「先生との距離が近く、相談しやすい雰囲気がある」という意見も見られます。

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら充実した3年間を送れた」という満足の声が挙がっています。

    • 「いじめの話は聞かない。平和な学校生活が送れる」という口コミも多く見られます。

  • 気になる点:

    • 「校舎や施設が少し古い」という意見があります。

    • 「駅から少し歩くのが大変」と感じる生徒もいるようです。

    • 「大学進学は指定校推薦や専門学校を選ぶ人が多く、一般受験で難関大学を目指すには強い意志が必要」という声もあります。

アクセス・通学

岸根高校へのアクセス方法は複数あり、様々なエリアから通学が可能です。

  • 横浜市営地下鉄ブルーライン「岸根公園」駅より徒歩約10分

  • JR横浜線・横浜市営地下鉄ブルーライン「新横浜」駅より徒歩約15分

  • 横浜市営バス「岸根谷戸」バス停より徒歩約5分

周辺の港北区や神奈川区、緑区などから通学している生徒が多いようです。

神奈川県立岸根高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。岸根高等学校の魅力は伝わりましたか?

岸根高等学校は、「勉強だけでなく、学校行事や部活動にも全力で取り組みたい!」と考えている君にぴったりの学校です。生徒が主体となる場面が多いので、積極的に学校生活を楽しみたい人、仲間と協力して何かを成し遂げるのが好きな人には、最高の3年間が待っているでしょう。

受験勉強においては、まず基礎学力をしっかりと固めることが大切です。特に神奈川県の公立高校入試では、内申点も重要になります。中学3年生の成績だけでなく、2年生の成績も評価の対象となるため、日々の授業を大切にし、定期テストで着実に点数を取ることが合格への近道です。岸根高等学校を目指して、悔いのないように頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。