福岡県立小郡高等学校は、1984年に開校した歴史と活気にあふれる男女共学の公立高校です。「忠恕・明徳・剛健」の校訓のもと、生徒一人ひとりの夢の実現をサポートする教育を実践しています。小郡高等学校は、地域社会に信頼される開かれた学校として、生徒と教師が共に切磋琢磨する「師弟同行」の精神が根付いています。
豊かな自然に囲まれた広大な敷地でのびのびと学校生活を送れることも、小郡高等学校の大きな魅力の一つです。学習はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境が整っており、「文武両道」を目指す生徒に最適な学校と言えるでしょう。
この記事では、そんな小郡高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。受験を考えている中学生や保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
小郡高等学校の基本情報
小郡高等学校の基本的な情報を表にまとめました。
正式名称 |
福岡県立小郡高等学校 |
公立/私立の別 |
公立 |
共学/男子校/女子校の別 |
男女共学 |
所在地 |
〒838-0106 福岡県小郡市三沢5128番地1 |
代表電話番号 |
0942-75-1211 |
公式サイトURL |
https://ogori.fku.ed.jp/ |
小郡高等学校の偏差値・難易度・併願校
小郡高等学校を目指す上で気になる偏差値や難易度について解説します。
最新の偏差値は52〜53程度とされています。これは福岡県内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、北筑高等学校(普通科)、久留米高等学校(英語科)、八女高等学校(普通科)などが挙げられます。
合格に必要な内申点の目安は、30点台前半から中盤あたりが一つの基準となりそうです。ただし、これはあくまで目安であり、本番の学力試験の得点とのバランスが重要になります。日頃の学習で基礎を固め、安定して高得点を取れる学力を身につけることが合格への鍵となります。
主な併願校としては、九州産業大学付属九州産業高等学校、筑陽学園高等学校、久留米学園高等学校、祐誠高等学校などの私立高校が挙げられることが多いようです。福岡県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできませんので、私立高校の中から自分に合った学校を慎重に選ぶ必要があります。
小郡高等学校に設置されている学科・コース
小郡高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。2年次からは、生徒一人ひとりの進路希望に応じて文系と理系に分かれ、より専門的な学習を進めていきます。
また、令和7年度(2025年度)からは、不登校経験のある生徒などを対象とした「普通科みらい創造コース(学びの多様化学校)」が新設される予定です。このコースは、個々のペースに合わせた学び直しや、社会的自立に向けた多様な学習機会を提供することを目的としており、県内全域から出願が可能です。
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普通科:幅広い教養と基礎学力を身につけ、大学進学をはじめとする多様な進路に対応します。将来の夢がまだ明確に決まっていない人や、文系・理系をじっくり考えたい人におすすめです。
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普通科みらい創造コース(令和7年度開設予定):自分のペースで学習を進めたい、基礎からじっくり学び直したいという生徒におすすめのコースです。
小郡高等学校の特色・校風
小郡高等学校の校風は「自主・自律」や「文武両道」といった言葉で表現されることが多いです。生徒の主体性を尊重する自由な雰囲気が特徴です。
口コミなどを見ると、宿題の量は「普通」から「やや多め」と感じる生徒が多いようです。特に、週末や長期休暇には課題が出されることがありますが、計画的に取り組めばこなせる量だという声が聞かれます。
校則は、他の高校と比較して緩やかな傾向にあるようです。例えば、スマートフォンの校内への持ち込みが許可されており、休み時間などの使用も認められています。髪型についても、染髪やパーマは禁止ですが、ツーブロックや女子生徒の髪を下ろすことなどは自由なようです。アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより許可される場合もあります。
生徒たちは真面目で落ち着いた雰囲気の生徒が多い一方で、学校行事などでは活発に盛り上がる一面も見られます。制服は、令和6年度から選択制が導入され、複数のデザインから選べるようになりました。特に女子の制服は可愛いと評判で、人気の一つとなっています。土曜授業は、模試の前後に「チャレンジセミナー」や「進学セミナー」といった形で実施されることがあります。
小郡高等学校の部活動・イベント
部活動
小郡高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し熱心に活動しています。「文武両道」を掲げるだけあり、運動部・文化部ともに充実しています。
特に陸上競技部や野球部、弓道部などは、県大会に出場するなど高い実績を誇ります。文化部では、吹奏楽部が定期演奏会を開催するなど活発に活動しており、地域との交流も盛んです。部活動への加入率は高く、多くの生徒が勉強と両立させながら、充実した高校生活を送っています。
イベント
小郡高等学校では、生徒たちが主体となって作り上げる学校行事が数多くあります。
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大運動会:全校生徒がブロックに分かれて競い合う、学校全体が最も盛り上がるイベントの一つです。応援合戦や各競技に全力で取り組む生徒たちの姿は圧巻です。
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三国が丘祭(文化祭):文化部の発表やクラスごとの展示・ステージ、有志によるパフォーマンスなど、多彩な企画で盛り上がります。一般公開もされ、毎年多くの来場者で賑わいます。
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修学旅行:近年では、東京・千葉・神奈川方面を訪れています。大学訪問やキャリアゼミなども組み込まれ、楽しみながら進路意識を高める貴重な機会となっています。
これらの行事を通して、クラスや学年の団結力が深まり、かけがえのない思い出を作ることができます。
小郡高等学校の進学実績
小郡高等学校は、生徒の約7割が4年制大学へ進学するなど、進学に力を入れている学校です。国公立大学への進学者も毎年輩出しており、地域の中核を担う進学校としての役割を果たしています。
2024年度の大学合格実績を見ると、国公立大学に14名が合格しています。主な進学先としては、佐賀大学、福岡教育大学、北九州市立大学などの地元の国公立大学や、福岡大学、西南学院大学、久留米大学といった県内の主要私立大学が挙げられます。また、関西の難関私立大学である関関同立にも8名の合格者を出しています。
こうした進学実績を支えるため、小郡高等学校では手厚い進路サポート体制を整えています。英語と数学では習熟度別の少人数授業を実施し、生徒一人ひとりの理解度に合わせたきめ細やかな指導を行っています。また、長期休暇中には進学補習が実施されるほか、土曜日を活用した「進学セミナー」なども開講されており、生徒の学力向上を力強くバックアップしています。
小郡高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、小郡高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。
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「文武両道」を実践できる環境:学習と部活動の両方に全力で打ち込める環境が整っており、高いレベルでの両立を目指せます。
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グローバル人材育成への注力:英語イマージョン授業や、HRを英語で行うなど、実践的な英語力を身につけるための独自の取り組みが豊富です。
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きめ細やかな進路指導:習熟度別授業や充実した補習・講習により、生徒一人ひとりの進路実現を強力にサポートします。
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最新のICT環境:生徒一人一台端末が整備されており、授業や課題提出、協働学習などに活用されています。
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新設「みらい創造コース」:令和7年度から、多様な学びのニーズに応える新しいコースがスタートします。
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デザインが選べる可愛い制服:令和6年度から制服がリニューアルされ、複数のタイプから自分に合ったものを選べるようになりました。
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駅からのアクセスの良さ:西鉄「三国が丘駅」から徒歩約3〜7分という、通学に非常に便利な立地です。
小郡高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生からの口コミをまとめました。学校選びの参考にしてください。
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良い点:
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「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」
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「校則が比較的緩やかで、自由な校風が自分に合っている」
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「三国が丘祭や体育祭などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が強い」
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「校舎が綺麗で、学習環境が整っている」
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「駅から近いので通学が楽」
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「制服が可愛いと友達に褒められる」
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気になる点:
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「駅から学校まで坂道が多く、夏場は少し大変」
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「課題の量が少し多いと感じることがある」
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「食堂が少し混雑することがある」
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「良くも悪くも生徒の自主性に任される部分が大きい」
アクセス・通学
小郡高等学校へのアクセス方法です。
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西日本鉄道 天神大牟田線「三国が丘駅」西口から徒歩約3〜7分
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甘木鉄道「小郡駅」から自転車で約15分
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JR鹿児島本線「原田駅」から自転車で約20分
最も利用者が多いのは西鉄「三国が丘駅」で、急行も停車するため福岡市方面や久留米市方面からのアクセスも良好です。通学エリアとしては、地元の小郡市や三井郡の生徒はもちろん、久留米市、筑紫野市、朝倉市、筑前町など、幅広い地域から生徒が通学しています。
小郡高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでいただき、小郡高等学校の魅力は伝わりましたでしょうか。最後に、この学校を目指す皆さんへアドバイザーとしてメッセージを送ります。
小郡高等学校は、「勉強も部活動も学校行事も、全部に全力で取り組みたい!」という意欲あふれる生徒に特におすすめの学校です。自主性を重んじる自由な校風の中で、のびのびと自分の可能性を伸ばすことができるでしょう。また、先生方のサポートも手厚いので、安心して3年間の高校生活を送ることができます。
受験勉強においては、まず中学校の基礎的な内容を完璧にすることが最も重要です。福岡県の公立高校入試は、特定の難問よりも、各教科の基本的な知識を問う問題が多く出題される傾向にあります。苦手科目を作らず、バランス良く得点できる力を養いましょう。特に、内申点も合否に大きく影響しますので、日々の授業態度や提出物にも真剣に取り組むことを忘れないでください。小郡高等学校で充実した高校生活を送ることを目指して、頑張ってください!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。