聖和学院高等学校は、神奈川県逗子市の緑豊かな丘の上にたたずむ、キリスト教の精神を大切にする私立の女子校です。 1942年の創立以来、「温順・勤勉・愛」を校訓に掲げ、一人ひとりの個性を尊重し、心を育む教育を実践してきました。 少人数制ならではの温かい雰囲気の中で、生徒と先生の距離が近いのが大きな魅力です。

特に、聖和学院高等学校が力を入れているのが、これからのグローバル社会で活躍できる女性を育てるための英語教育です。 神奈川県で唯一、英語科を設置している高校であり、ネイティブ教員による授業や豊富な海外研修プログラムなどを通して、実践的な英語力を身につけることができます。

この記事では、そんな聖和学院高等学校について、偏差値やコース、学校生活の様子から進学実績まで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しくご紹介します。落ち着いた環境でじっくりと学びたい、英語の実力を伸ばして将来は世界で活躍したい、そんな夢を持つあなたにぴったりの学校かもしれません。

聖和学院高等学校の基本情報

聖和学院高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 聖和学院高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 女子校
所在地 〒249-0001 神奈川県逗子市久木2-2-1
代表電話番号 046-871-2670
公式サイトURL http://www.seiwagakuin.ed.jp/jhs/

聖和学院高等学校の偏差値・難易度・併願校

聖和学院高等学校の偏差値は、コースによって異なりますが、おおよそ49から55前後となっています。 神奈川県内の私立女子校の中では、中堅レベルに位置づけられるでしょう。

難易度を具体的にイメージするために、同じくらいの偏差値の高校としては、公立では大船高校、私立ではアレセイア湘南高校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、推薦入試の場合、普通科で9科30点(45点満点)前後、英語科で35点(45点満点)前後が目安とされていますが、年度によって変動があるため、必ず学校説明会などで最新の情報を確認してください。

聖和学院高等学校を第一志望とする受験生も多いですが、併願校として選ばれることも多いようです。主な併願校としては、横浜隼人高等学校、藤沢翔陵高等学校、緑ヶ丘女子高等学校、横須賀学院高等学校などが挙げられます。

聖和学院高等学校に設置されている学科・コース

聖和学院高等学校では、生徒一人ひとりの進路希望や興味関心に合わせて、2つの科と4つのコースが設置されています。 2年生に進級する際に、自分に合ったコースを選択し、より専門的な学びを深めていくことになります。

  • 英語科

    • グローバルプレップコース:高い英語力を核として、国公立大学や早慶上智といった難関私立大学の文系学部を目指します。 データサイエンスの基礎も学び、文理融合の視点を養います。

    • グローバルサイエンスコース:得意な英語力を活かしながら、国公立大学や難関私立大学の理系学部(理学・工学・医学・薬学など)を目指します。 統計学や情報の基礎も学び、これからの社会で必要とされる力を育みます。

  • 普通科

    • リベラルプレップコース:幅広い分野への進路に対応し、GMARCHレベルの文系学部を目指します。 人文科学や社会科学など、多様な学問分野に触れながら自分の興味を探求できます。

    • リベラルサイエンスコース:GMARCHレベルの理系学部や文理融合型学部を目指します。 データ分析の視点を養い、幅広い分野への進路選択を可能にします。

聖和学院高等学校の特色・校風

聖和学院高等学校の校風は、キリスト教の教えに基づいた「落ち着いた雰囲気」と、生徒一人ひとりに寄り添う「アットホームさ」が大きな特色です。 少人数制の学校なので、先生との距離が近く、質問や相談がしやすい環境が整っています。

  • 宿題の量:口コミを見ると、宿題の量は標準的か、やや少なめという声が見られます。ただし、コースや学年によって差があるようです。

  • 校則:他の私立高校と比較して、校則は厳しいと感じる生徒が多いようです。 特に、制服の着こなし(スカート丈など)や頭髪に関する指導はしっかりしているとの声があります。 スマートフォンは朝のホームルームで回収され、帰りに返却される決まりになっています。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いようです。女子校ならではの和気あいあいとした雰囲気で、クラスの団結力が強いというポジティブな口コミも見られます。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服の評判:伝統的なセーラー服で、上品でかわいいと評判です。 スカーフの着用が義務付けられています。

  • 土曜授業:週6日制を採用しており、土曜日も授業があります。

聖和学院高等学校の部活動・イベント

部活動

聖和学院高等学校では、中学生と高校生が合同で活動する部活動が多く、学年を超えた交流が盛んです。 運動部、文化部ともに様々なクラブがあり、自分の興味に合わせて活動を選ぶことができます。

特に有名なのは、キリスト教系の学校ならではの「ハンドベル部」です。各種イベントや礼拝での演奏は、多くの人を魅了します。また、運動部ではバレーボール部が伝統的に強豪として知られています。 その他にも、バスケットボール部、ダンス部、新体操部などの運動部や、調理部、美術部、ESS(英語部)といった文化部が活発に活動しています。

イベント

聖和学院高等学校の学校行事は、キリスト教に基づいた宗教行事が多いのが特徴です。 花の日礼拝、感謝祭礼拝、クリスマス燭火礼拝など、心を落ち着かせ、他者への感謝を育む大切な機会となっています。

もちろん、生徒たちが主役となって盛り上がるイベントもたくさんあります。文化祭(聖和祭)と体育祭は隔年で交互に開催され、クラスや学年が一丸となって準備に取り組みます。 また、英語教育に力を入れている学校ならではの行事として、高校1年生対象の「イングリッシュキャンプ」や、スピーチコンテストなども行われます。 修学旅行では、平和学習や文化体験など、普段の授業では得られない貴重な経験をすることができます。

聖和学院高等学校の進学実績

聖和学院高等学校は、少人数教育の強みを活かしたきめ細やかな進路指導で、高い進学実績を誇っています。 多くの生徒が四年制大学へ進学しており、指定校推薦枠も充実しているようです。

最新の大学進学実績を見ると、以下のような大学への合格者が出ています。

  • 国公立大学:旧帝大を含む国公立大学への合格実績があります。

  • 難関私立大学:早慶上理ICUに5名、GMARCHに8名などの合格者を出しています(2022年度実績)。

  • その他:系列の聖和学園短期大学への進学のほか、多くの女子大学や、看護・医療系の大学・専門学校への進学者も多い傾向があります。

これらの進学実績を支えているのが、手厚い学習サポート体制です。放課後や夏休みなどの長期休暇中には、進学補習や講習が開かれており、生徒一人ひとりの目標達成を後押ししています。

聖和学院高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、聖和学院高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 神奈川県唯一の「英語科」設置校:30年以上の歴史を持つ質の高い英語教育が受けられます。ネイティブ教員による授業や海外研修で、実践的な英語力が身につきます。

  • キリスト教に基づく「心の教育」:毎日の礼拝や聖書の授業、宗教行事を通して、他者を思いやる心や感謝の気持ちを育むことができます。

  • 少人数制によるアットホームな環境:先生と生徒の距離が近く、一人ひとりの個性や進路に合わせた丁寧なサポートが受けられます。

  • 未来を切り拓く「データサイエンス教育」:全コースで統計学や情報の基礎を学ぶカリキュラムが導入されており、文理を問わずこれからの社会で必須となるデータ分析の視点を養うことができます。

  • 社会で役立つ「マナー教育」:元JALの客室乗務員を講師に招いたマナー講座が長年続いており、グローバル社会で通用する立ち居振る舞いやコミュニケーション能力を学ぶことができます。

聖和学院高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。学校選びの参考に、良い点と気になる点の両方を見てみましょう。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、安心して学校生活が送れる」という声が多数あります。

    • 「少人数なのでクラスの仲が良く、みんなで協力し合う雰囲気がある」といった、人間関係の良さを挙げる意見も多いです。

    • 「英語の授業が充実していて、英語力が確実に伸びる」と、特色である英語教育を評価する声も目立ちます。

    • 「礼儀作法が自然と身につき、社会に出てから役立った」という卒業生からの意見もあります。

  • 気になる点:

    • 「校則が他の高校に比べて厳しい」と感じる生徒は少なくないようです。

    • 「丘の上にあるので、駅から学校までの坂道が少し大変」という意見もあります。

    • 「施設が全体的に少し古い」という声も一部で見られます。

    • 「部活動の種類がもっと増えたら嬉しい」という希望も聞かれます。

アクセス・通学

聖和学院高等学校へのアクセスは以下の通りです。

  • JR横須賀線「逗子駅」(西口)から徒歩約8分

  • 京浜急行線「逗子・葉山駅」(北口)から徒歩約10分

トンネルを抜けた先の閑静な住宅街にあり、落ち着いて学べる環境です。 通学している生徒は、逗子市や横須賀市、鎌倉市、横浜市など沿線のエリアからが多いようです。

聖和学院高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。聖和学院高等学校の魅力は伝わりましたか?

この学校は、「落ち着いた環境で、自分のペースでじっくり勉強したい」「英語が大好きで、将来は世界を舞台に活躍したい」「先生や友達と近い距離で、充実した高校生活を送りたい」と考えている人に特におすすめです。聖和学院高等学校は、少人数ならではの温かい雰囲気の中で、あなたの夢を全力で応援してくれるはずです。

受験勉強に向けては、まず中学校の基礎を固めることが何よりも大切です。特に、聖和学院高等学校の特色である英語科を目指すなら、英語の成績は重要視されます。単語や文法はもちろん、英検などの資格取得にも積極的にチャレンジすると良いアピールになるでしょう。また、国語や数学といった主要教科の基礎学力もしっかりと身につけておきましょう。皆さんの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。