育英高等学校は、兵庫県神戸市長田区に校舎を構える、125年以上の歴史と伝統を誇る私立の共学校です。「各有能(おのおののうあり)」という創立者の理念のもと、生徒一人ひとりの個性や能力を最大限に引き出す教育を実践しています。文武両道を掲げ、学業だけでなく部活動にも力を入れているのが育英高等学校の大きな魅力です。

進学実績も着実に伸ばしており、難関大学への合格者も多数輩出しています。また、充実した学校行事や活発な部活動を通して、生徒たちは充実した高校生活を送っています。この記事では、そんな育英高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを詳しくご紹介します。

これから高校受験を控える中学生と保護者の皆さんが、学校選びの参考にしていただけるよう、分かりやすく解説していきます。この記事を読んで、育英高等学校が持つ独特の魅力を感じ取っていただければ幸いです。

育英高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 育英高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒653-0855 兵庫県神戸市長田区長尾町2丁目1-15
代表電話番号 078-611-6001
公式サイトURL https://www.ikuei.ed.jp/

育英高等学校の偏差値・難易度・併願校

育英高等学校の偏差値はコースによって異なりますが、おおよそ48から55の範囲です。これは兵庫県内の私立高校の中では中堅レベルに位置します。育英高等学校を目指すにあたって、自分の学力に合ったコースを選ぶことが大切です。

  • 学科・コースごとの偏差値

    • 特別進学(理系選択)コース:55

    • 特別進学(文系選択)コース:55

    • 理系進学コース:51

    • 文系進学コース:51

    • 総合進学コース:48

同じくらいの偏差値の高校としては、神戸野田高等学校(特進Aコース)、神戸龍谷高等学校(特進文理Sコース)、須磨学園高等学校(Ⅰ類)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、コースにもよりますが、5段階評価で平均3.5以上、特に特別進学コースを目指す場合は4前後はあると安心でしょう。

主な併願校としては、同じ私立の神戸野田高等学校、神戸学院大学附属高等学校、神戸国際大学付属高等学校などが多く選ばれる傾向にあります。

育英高等学校に設置されている学科・コース

育英高等学校では、生徒一人ひとりの進路希望や学力に合わせて、きめ細やかな指導ができるよう多彩なコースを設置しています。自分の目標に合ったコースで学ぶことで、夢の実現に近づくことができます。

  • 特別進学コース(理系選択/文系選択)

    国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。少人数制のクラスで、質の高い授業が展開されます。大学進学への強い意志を持ち、ハイレベルな環境で学びたい生徒におすすめです。

  • 理系進学コース

    理系・医療看護系の大学や専門学校への進学を目指します。理数系の科目に重点を置いたカリキュラムで、実験や実習も多く取り入れられています。将来、理系の分野で活躍したい生徒に適しています。

  • 文系進学コース

    文系の大学や短期大学、専門学校への進学を目指すコースです。文系科目をバランスよく学び、幅広い知識と教養を身につけます。多様な進路に対応できる力を養いたい生徒におすすめです。

  • 総合進学コース

    大学、短期大学、専門学校への進学から就職まで、幅広い進路に対応するコースです。基礎学力の定着を図りながら、個々の興味や関心に応じた多様な選択科目を履修できます。自分の可能性をじっくり探したい生徒にぴったりです。

育英高等学校の特色・校風

育英高等学校は、「文武両道」を掲げ、勉強と部活動の両方に全力で取り組む活気のある校風が特徴です。創立以来の理念である「各有能」に基づき、生徒の自主性を尊重する教育が行われています。

  • 校風を表すキーワード

    文武両道、質実剛健、自主自律

  • 宿題の量

    コースによって差がありますが、特に特別進学コースでは、日々の課題や小テストが多く、家庭学習の習慣が身につく環境です。進学クラスでは9時間授業の日もあるという声もあります。

  • 校則

    校則は比較的厳しいという口コミが多く見られます。特に頭髪や服装に関する指導は厳しいようです。スマートフォンの校内での使用は電源を切る必要があり、持ち込みは許可されていますが使用には制限があります。

  • 生徒たちの雰囲気

    生徒は明るく、友達思いの生徒が多いという評判です。部活動が盛んなこともあり、活発な生徒が多いようです。いじめは少ないという声が多く聞かれます。

  • アルバイト

    原則としてアルバイトは禁止されています。

  • 制服の評判

    制服は、特に女子生徒から「かわいい」と評判が良いようです。シャツやセーターの種類がいくつかあり、組み合わせを楽しめる点も人気の理由です。

  • 土曜授業

    進学クラスでは土曜授業があるようです。

育英高等学校の部活動・イベント

部活動

育英高等学校は、全国レベルで活躍する部活動が数多くあり、非常に活発です。運動部、文化部ともに充実しており、多くの生徒が部活動に加入し、充実した学校生活を送っています。

  • 特に有名な部活動

    • 硬式野球部:甲子園の優勝経験もある全国屈指の強豪校として知られています。プロ野球選手も多数輩出しており、専用のグラウンドなど練習環境も整っています。

    • サッカー部:県内でも常に上位の成績を収める強豪です。高円宮杯U-18サッカーリーグにも参戦しており、高いレベルでのプレーが可能です。

    • 陸上競技部:駅伝や個人種目で近畿大会や全国大会に出場する選手を育成しています。

  • 全体の様子

    運動部では、上記の他にハンドボール部、バレーボール部、柔道部なども強豪として知られています。文化部では、吹奏楽部や書道部、美術部などが活動しています。女子バスケットボール同好会やESS同好会など、新しい活動も生まれています。

イベント

育英高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、一年を通して活気に満ちています。

  • 育英祭(文化祭)

    毎年秋に開催される文化祭は、育英高校で最も盛り上がるイベントの一つです。各クラスや文化部による展示、ステージ発表、模擬店などが行われ、多くの来場者で賑わいます。

  • 体育祭

    クラス対抗で様々な競技に臨み、熱い戦いが繰り広げられます。クラスの団結力が高まる一日です。

  • 修学旅行

    2年生の修学旅行は、生徒が「ハワイ」または「北海道スキー合宿」の2つのコースから選択できるのが大きな特徴です。ハワイコースでは現地の高校との交流や文化学習、北海道コースでは大自然の中でのスキー・スノーボード体験ができ、どちらも忘れられない思い出となるでしょう。

育英高等学校の進学実績

育英高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポート体制が整っており、国公立大学から難関私立大学、専門学校、就職まで幅広い進路実績を誇ります。特に指定校推薦の枠が豊富にあることも大きな強みです。

  • 主な大学進学実績(2024年度)

    • 国公立大学:4名

    • 難関私立大学(関関同立):45名(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)

    • 難関私立大学(GMARCH):3名

    • 難関私立大学(早慶上理ICU):1名

  • その他

    産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)をはじめ、多くの私立大学に合格者を出しています。また、看護医療系の専門学校への進学や、地元企業への就職実績も豊富です。

  • 進学サポート

    放課後には希望者対象の特別講座が開講されたり、夏休みなどの長期休暇中には講習が実施されたりと、進学実績を支える手厚いサポート体制が整っています。

育英高等学校の特長・アピールポイント

育英高等学校には、他の高校にはない独自の魅力的な取り組みがたくさんあります。

  • 125年以上の歴史と伝統

    創立以来、多くの卒業生を社会に送り出してきた歴史と伝統が、現在の校風や教育の礎となっています。

  • 文武両道を高いレベルで実践

    全国レベルの部活動に打ち込みながら、大学進学も目指せる環境が整っています。

  • 選択制のユニークな修学旅行

    「ハワイ」と「北海道」から行き先を選べる修学旅行は、生徒にとって大きな魅力の一つです。

  • ICT教育の推進

    全生徒にタブレット端末(iPad)が配布され、授業や探究活動、学校からの連絡など、あらゆる場面でICTが活用されています。文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」にも採択されています。

  • 探究活動の重視

    グループ単位での探究活動を通して、課題発見・解決能力やコミュニケーション能力を養います。

  • 豊富な指定校推薦枠

    多くの大学から指定校推薦の枠が寄せられており、進路選択の幅が広がります。

  • きめ細やかなコース設定

    生徒の学力や進路希望に応じて5つのコースが設置されており、自分に合った環境で学ぶことができます。

育英高等学校の口コミ・評判のまとめ

育英高等学校に関する口コミは様々ですが、ここでは在校生や卒業生からの声を公平に紹介します。

  • 良い点

    • 「部活動がとても盛んで、本気で打ち込みたい人には最高の環境だと思う」

    • 「先生方が熱心で、進路相談にも親身に乗ってくれる」

    • 「指定校推薦の枠が多いので、真面目に学校生活を送っていれば大学に進学しやすい」

    • 「クラスの雰囲気が良く、楽しい友達がたくさんできた」

    • 「制服が可愛いと周りから褒められる」

    • 「体育祭や文化祭などの行事がとても盛り上がり、良い思い出になる」

  • 気になる点

    • 「校則が他の高校に比べて厳しいと感じる。特に頭髪検査は厳しい」

    • 「進学コースは課題や小テストが多く、勉強が大変」

    • 「駅から坂道を歩くので、夏は少し大変」

    • 「施設が少し古い部分がある」

    • 「先生によっては指導が厳しいと感じることがある」

アクセス・通学

育英高等学校は、複数の駅からアクセス可能で、神戸市内の様々なエリアから生徒が通学しています。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • 神戸市営地下鉄西神・山手線「板宿駅」から徒歩約11分

    • 山陽電鉄本線「板宿駅」から徒歩約11分

    • 神戸高速線「西代駅」から徒歩約14分

    • JR神戸線「鷹取駅」からバス利用、「育英高校前」下車すぐ

  • 通学エリア

    神戸市長田区、須磨区、垂水区、兵庫区など、神戸市内を中心に、明石市や三木市などからも多くの生徒が通学しています。北区から通っている生徒もいるようです。

育英高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

育英高等学校は、何かに夢中になって高校生活を送りたいと考えている君にぴったりの学校です。全国レベルを目指せる部活動に打ち込むのもよし、目標の大学合格に向けて勉強に励むのもよし。君の「やりたい」という気持ちを全力で応援してくれる先生や仲間が待っています。特に、学校行事や部活動を通して仲間との絆を深めたい、文武両道で充実した3年間を送りたい、という生徒に強くおすすめします。

受験勉強においては、まず基礎学力をしっかりと固めることが大切です。育英高等学校の入試問題は、基本的な内容を問う問題が中心ですが、コースによっては応用力も試されます。過去問を繰り返し解き、出題傾向に慣れておきましょう。そして、中学校での成績、つまり内申点も重要になります。日々の授業を大切にし、定期テストで着実に点数を取ることが合格への近道です。君の挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。