鹿児島県立薩南工業高等学校は、115年以上の歴史と伝統を誇る、ものづくりのプロフェッショナルを育成する専門高校です。 薩摩の小京都と呼ばれる自然豊かな南九州市知覧町にあり、落ち着いた環境で専門的な知識と技術をじっくりと学ぶことができます。 卒業生は1万8千名を超え、国内外の様々な産業界で活躍しており、その高い技術力と人間性は社会から厚い信頼を得ています。
薩南工業高等学校の基本情報
薩南工業高等学校の偏差値・難易度・併願校
機械科:42 建築科:42 情報技術科:42 生活科学科:42
薩南工業高等学校に設置されている学科・コース
機械科 機械の設計・製作から制御まで、ものづくりの基本を幅広く学びます。機械いじりが好きで、将来はメーカーなどで活躍したい人におすすめです。
建築科 住宅や様々な建物の設計・施工・管理について学びます。自分の手で快適な空間を創り出したい、建築士やインテリアデザイナーを目指す人におすすめです。
情報技術科 プログラミングやネットワーク、CGデザインなど、IT社会に不可欠な知識と技術を学びます。コンピュータが好きで、ITエンジニアやWebデザイナーとして活躍したい人におすすめです。
生活科学科 ファッション、フード、保育など、生活に関わる専門分野を総合的に学びます。衣食住や子どもの成長に興味があり、将来はアパレル業界や食品業界、保育の現場で働きたい人におすすめです。
薩南工業高等学校の特色・校風
校風・雰囲気 キーワード: 実践重視、資格取得に強い、地域密着、アットホーム 専門的な学習に集中できる、落ち着いた雰囲気があるようです。生徒たちはそれぞれの専門分野の学習に熱心に取り組んでいます。先生と生徒の距離が近く、質問や相談がしやすいアットホームな環境も魅力の一つです。
宿題・課題 専門教科では、製図やプログラミング、調理実習などの実技課題が多く出される傾向があります。レポート提出なども含め、量は普通科高校と比較して同程度か、専門分野によってはやや多いと感じる生徒もいるようです。
校則 校則は、他の高校と比較して標準的か、やや厳しいという声が見られます。特に頭髪や服装については、社会に出てから困らないようにという指導方針のもと、定期的に検査が行われるようです。 スマホの持ち込み : 持ち込みは許可されていますが、校内での使用は原則禁止です。ただし、教師の監督下では使用が許可される場合もあります。服装 : 学校指定の制服を正しく着用することが求められます。改造などは認められていません。アルバイト : 原則として許可制です。家庭の事情など、やむを得ない場合に限り、学校に申請し許可を得る必要があります。成績不振などの条件によっては許可されないこともあります。
生徒の雰囲気 ものづくりや専門分野の学習に興味を持つ、真面目で探究心のある生徒が多いようです。同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら学校生活を送っています。
制服 男子は一般的な学ラン、女子はブレザーです。落ち着いたデザインで、高校生らしいと評判です。
土曜授業 土曜授業の有無に関する明確な情報は見つかりませんでしたが、公立高校のため、基本的には行われていない可能性が高いです。
薩南工業高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 ソフトボール部やロボット研究部などが強豪として知られています。特にソフトボール部は九州大会に出場するなど、高い実績を誇っています。 その他、野球部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部、陸上部、弓道部など、多くの運動部が活動しています。
文化部 工業高校ならではの「ものづくり部」や「自動車部」など、専門知識を活かせる部活動が人気です。 吹奏楽部や美術部、書道部といった文化部も活発に活動しており、各種コンクールでの入賞を目指しています。
イベント
体育祭 毎年9月に行われる体育祭は、学校全体が最も盛り上がる行事の一つです。 学年対抗や学科対抗で様々な競技が行われ、特に学科対抗リレーは大きな見どころとなっています。 生徒たちは夏休み明けから準備や練習に励み、当日は熱い戦いを繰り広げます。
文化祭(薩工祭) 各学科が日頃の学習成果を発表する貴重な機会です。機械科のミニSL乗車体験や、建築科の建築模型展示、情報技術科の自作ゲーム体験、生活科学科のファッションショーや手作りお菓子の販売など、専門高校ならではのユニークな催し物がたくさんあります。
修学旅行 例年、関西方面などを訪れ、歴史や文化を学びます。クラスメイトとの絆を深める絶好の機会です。
その他 地域のお祭りである「知覧ねぷた祭」や「川辺祇園祭」にも積極的に参加しており、地域との交流を大切にしています。
薩南工業高等学校の進学実績
就職 就職希望者の内定率は非常に高く、毎年多くの生徒が県内外の優良企業へ就職しています。 これは、学校で取得した専門資格や、企業からの厚い信頼の証と言えるでしょう。主な就職先は、製造業、建設業、情報通信業など多岐にわたります。
大学・専門学校への進学 国公立大学や私立大学の工学部、建築学部、情報学部などへ進学する生徒もいます。指定校推薦枠も充実しており、鹿児島国際大学や日本文理大学などへの進学実績があります。 また、より高度な専門技術を身につけるため、専門学校へ進学する生徒も多いです。
進路サポート 進路指導室では、個別相談や面接指導、履歴書の書き方指導など、一人ひとりの希望に合わせたきめ細やかなサポートを行っています。インターンシップ(就業体験)も積極的に実施しており、早い段階から職業観を養うことができます。
薩南工業高等学校の特長・アピールポイント
115年以上の歴史と伝統 県内の公立工業高校で2番目に古い歴史を持ち、長年にわたって培われた教育ノウハウと、産業界との強いパイプがあります。
ジュニアマイスター顕彰制度への積極的な取り組み 在学中に多くの資格を取得することを奨励しており、特に優秀な生徒は「ジュニアマイスター」として表彰されます。 これは就職や進学の際に大きなアピールポイントになります。
地域に根ざした実践的な学び 地域の祭りへの参加や、小中学生向けの「親子ものづくり教室」の開催など、地域と連携した活動が盛んです。 実社会との関わりの中で、コミュニケーション能力や課題解決能力を養います。
充実した施設・設備 各学科に専門的な実習を行うための最新の施設・設備が整っています。本格的な環境で、実践的なスキルを磨くことができます。
男子寮(日新寮)の完備 遠方からの生徒のために、学校敷地内に男子寮が設置されています。 規則正しい生活の中で、自立心と協調性を育むことができます。
薩南工業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「就職率が非常に高く、先生方のサポートも手厚い」という声が多数あります。 「専門的な資格がたくさん取れるので、将来に役立つ」と、資格取得支援制度を評価する声も多いです。 「同じ目標を持つ仲間と出会え、充実した学校生活が送れる」といった、友人関係に関するポジティブな口コミも見られます。 「先生との距離が近く、アットホームな雰囲気で質問しやすい」という意見もあります。
気になる点 「校則が少し厳しいと感じることがある」特に頭髪や服装に関する指導について、厳しいと感じる生徒がいるようです。 「最寄り駅から遠く、バスの本数も少ないため、通学が少し不便」という声があります。 「専門教科の課題や実習が多く、予習・復習が大変なことがある」という意見も見られます。
アクセス・通学
バスでのアクセス 鹿児島交通バス「高校前」バス停下車、徒歩約1〜2分。 南九州市コミュニティバス「高校前[薩南工業高]」バス停下車、徒歩約1〜2分。
通学エリア 南九州市、南さつま市、枕崎市、指宿市、鹿児島市南部など、薩摩半島南部から通学している生徒が多いようです。 バイク通学も許可されており(1年生の9月から)、広い範囲から生徒が集まっています。
薩南工業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

