福井県立足羽高等学校は、福井市にある自然豊かな丘の上にキャンパスを構える、個性と探究心を伸ばす教育で注目されている学校です。1976年の創立以来、「進取・積極・創造」の校訓のもと、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を実践してきました。これまで1万人以上の卒業生を社会に送り出し、県内はもちろん国内外の様々な分野で活躍されています。

近年、足羽高等学校は大きな変革を遂げ、生徒の多様な進路希望や興味関心に応えるための新しい学科・コースを設置しました。特に、地域や企業と連携した探究活動「ASUWA探究」は、生徒が主体的に課題を見つけ、解決策を探る力を養う独自のプログラムとして高い評価を得ています。

この記事では、そんな魅力あふれる足羽高等学校について、偏差値や難易度、特色ある学科、活発な部活動や学校行事、そして気になる口コミや評判まで、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

足羽高等学校の基本情報

まずは、足羽高等学校の基本的な情報を確認しましょう。

項目 内容
正式名称 福井県立足羽高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒918-8155 福井県福井市杉谷町44
代表電話番号 0776-38-2225
公式サイト https://www.asuwa-h.ed.jp/

足羽高等学校の偏差値・難易度・併願校

足羽高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は最も気になるポイントの一つでしょう。ここでは、具体的なデータと共に、合格の目安や併願校について解説します。

学科・コースごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科(キャリアデザインコース):44

  • 多文化共生科:44

(※偏差値は複数の情報源を参考にしていますが、あくまで目安としてください)

同じくらいの偏差値の高校としては、福井県内では福井農林高等学校や奥越明成高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、中学3年間の成績が5段階評価で平均3程度あることが一つの基準となりそうです。ただし、これはあくまで目安であり、当日の試験の得点も重要になります。

福井県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、足羽高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、福井工業大学附属福井高等学校、仁愛女子高等学校、北陸高等学校などが考えられます。自分の学力や将来の進路希望に合わせて、慎重に併願校を選びましょう。

足羽高等学校に設置されている学科・コース

2022年度から新しい学科・コース編成となった足羽高等学校では、生徒一人ひとりの興味や進路に合わせた専門的な学びが可能です。 ここでは、それぞれの学科・コースの魅力をご紹介します。

  • 普通科(キャリアデザインコース)

    • 進学専攻: 国公立大学や私立大学への進学を目指し、基礎学力の定着と応用力を養います。少人数での課外授業など、手厚いサポートが魅力です。

    • キャリア探求専攻: インターンシップや外部講師による講演などを通して、社会や職業について深く学びます。 自分の将来像をじっくり考えたい人におすすめです。

    • スポーツ専攻: バスケットボール、陸上競技、バドミントン、硬式野球の4種目から選択し、専門的な指導のもとで競技力向上を目指します。

  • 多文化共生科

    • 中国語・英語コース: 中国語と英語の運用能力を高め、国際社会で活躍できる人材を育成します。 海外語学研修など、実践的な学びの機会が豊富です。

    • 日本語コース: 海外からの留学生などを対象としたコースです。

このように、足羽高等学校では、多様な選択肢の中から自分に合った学びの道を見つけることができます。

足羽高等学校の特色・校風

足羽高等学校は、「進取・積極・創造」を校訓に掲げ、生徒の自主性を重んじる自由闊達な校風が特徴です。 緑豊かな丘の上という落ち着いた環境の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。

  • 校則: 他の高校と比較すると、校則は比較的緩やかだという声が多いようです。ただし、頭髪の色やピアス、制服の着こなしについては指導されることがあります。 スマートフォンの校内での使用については、一定のルールが設けられているようですが、持ち込みは許可されています。

  • 生徒の雰囲気: 明るく活発な生徒が多く、学校全体に活気があるという評判です。 生徒同士の仲が良く、行事などではクラス一丸となって盛り上がるようです。

  • 宿題: 宿題の量は、学科やコース、担当の先生によって差があるようですが、特に多いという声はあまり聞かれません。予習復習をしっかり行う習慣が大切です。

  • アルバイト: アルバイトは原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、学校に申請し許可を得ることで可能になる場合があります。

  • 制服: 制服は、男子が詰襟、女子がブレザーです。デザインについては、かっこいい、かわいいという肯定的な意見と、普通であるという意見の両方があるようです。

  • 土曜授業: 基本的に土曜授業はありません。

足羽高等学校の部活動・イベント

部活動

足羽高等学校は、部活動が非常に盛んなことでも知られています。 多くの部が県大会や北信越大会で優秀な成績を収めており、全国大会で活躍する部も少なくありません。

  • 運動部: 特に女子バスケットボール部は全国レベルの強豪校として有名で、インターハイやウインターカップに多数の出場実績があります。 また、ライフル射撃部やフェンシング部、陸上競技部なども全国大会で活躍しています。野球部やサッカー部、テニス部なども活発に活動しています。

  • 文化部: 吹奏楽部や書道部、美術部などがコンクールや展覧会で成果を上げています。 また、中国語部やESS(英語部)など、国際交流が盛んな足羽高等学校ならではの部活動も魅力です。

イベント

足羽高等学校の学校生活は、多彩なイベントによって彩られています。生徒たちが主体となって企画・運営する行事は、クラスや学年の絆を深める絶好の機会です。

  • 学校祭(足羽祭): 毎年9月に行われる学校祭は、文化祭と体育祭で構成され、学校全体が熱気に包まれます。 文化祭では、1年生のクラス企画や2年生の模擬店、文化部の発表や有志によるステージパフォーマンスなどが行われます。 体育祭では、色別の応援合戦や競技で大いに盛り上がります。

  • 修学旅行: 2年生の秋に実施される修学旅行は、生徒たちにとって最高の思い出の一つです。近年は沖縄県を訪れることが多く、平和学習やマリンスポーツ体験、班別での自主研修など、充実したプログラムが組まれています。

  • その他のイベント: その他にも、球技大会や遠足、芸術鑑賞会など、年間を通して様々な行事が計画されています。

足羽高等学校の進学実績

足羽高等学校は、大学進学から専門学校、就職まで、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応した手厚いサポート体制を整えています。

最新の大学進学実績を見ると、以下のような大学への合格者が出ています。

  • 国公立大学: 高知大学、福井県立大学、都留文科大学、長野県立大学などへ進学しています。

  • 私立大学: 福井県内の仁愛大学や福井工業大学をはじめ、金沢星稜大学、新潟医療福祉大学、日本福祉大学など、北陸や中京、関西圏の大学へも多数進学しています。

  • 短期大学・専門学校・就職: 仁愛女子短期大学などの短大や、看護・医療系、理容美容、調理製菓、情報系などの専門学校へ進む生徒も多くいます。 また、地元企業への就職実績も豊富です。

進学実績を支える取り組みとして、進学専攻の生徒を対象とした課外授業や、個別の小論文指導、面接指導などが充実しています。 キャリア探求専攻では、早期からのインターンシップなどを通じて職業観を育み、ミスマッチの少ない進路選択を支援しています。

足羽高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、足羽高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 主体性を育む「ASUWA探究」: 全校で取り組む探究活動です。地域や企業と連携し、生徒が自ら課題を設定して解決策を探るPBL(Project Based Learning)型学習を通して、思考力や表現力を養います。

  • 多様な進路に対応する学科・コース制: 大学進学から専門職、スポーツまで、生徒一人ひとりの「やりたいこと」が見つかる多彩な学びのフィールドが用意されています。

  • 全国レベルの部活動: 女子バスケットボール部をはじめ、多くの部活動が全国大会で活躍しており、高いレベルで文武両道を目指せる環境です。

  • 活発な国際交流: 全国でも珍しい中国語コースを設置しており、中国やニュージーランド、アメリカなどの姉妹校との交換留学や研修が盛んに行われています。

  • 充実したキャリア教育: 1年次からのインターンシップや、社会の第一線で活躍する外部講師を招いた講演会などを通して、実践的に将来の生き方や働き方を考えます。

  • ICT機器の積極的な活用: 全生徒がタブレット端末を活用し、授業や探究活動、プレゼンテーションなどに役立てています。ICTを活用した授業改善にも力を入れています。

  • 緑豊かな広大なキャンパス: 丘の上に広がるキャンパスは、落ち着いて学習や部活動に取り組める恵まれた環境です。県内有数の広さを誇る敷地には、充実した施設が整っています。

足羽高等学校の口コミ・評判のまとめ

ここでは、在校生や卒業生から寄せられた口コミを、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」という声が多く、生徒と教員の距離が近いアットホームな雰囲気があるようです。

    • 「学校祭や体育祭などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が深まる」といった、学校行事に対する満足度の高い口コミが目立ちます。

    • 「部活動が盛んで、目標に向かって仲間と頑張れる環境がある」という、文武両道を目指す生徒からのポジティブな意見が多数あります。

    • 「探究活動などを通して、自分の興味があることを深く学べるのが面白い」と、新しい学びのスタイルを評価する声も聞かれます。

    • 「個性的な生徒が多く、お互いを尊重しあえる自由な校風が良い」という意見もあります。

  • 気になる点:

    • 「丘の上にあるため、自転車通学の坂道が大変」という声は、多くの口コミで共通して見られます。

    • 「最寄り駅から少し距離がある」という意見もあり、交通の便を気にする人もいるようです。

    • 「校舎や施設が少し古い部分がある」という指摘も一部で見られます。

    • 「進学に力を入れたい生徒にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれない」という意見もありました。

アクセス・通学

足羽高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • **福井鉄道福武線「浅水駅」**より徒歩約10分

  • **JR北陸本線「大土呂駅」**より徒歩約30分、または自転車で約15分

  • 福鉄バス「足羽高校」停留所下車すぐ

福井市南部を中心に、鯖江市や越前市など、比較的広いエリアから生徒が通学しています。多くの生徒が自転車や公共交通機関を利用して通学しています。学校が丘の上にあるため、特に自転車通学の場合は電動アシスト付き自転車を利用する生徒も多いようです。

足羽高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで足羽高等学校の魅力や特色をお伝えしてきましたが、最後に進学アドバイザーとして、受験生のみなさんへ応援メッセージを送ります。

足羽高等学校は、「これをやりたい!」という明確な目標がある人はもちろん、「高校生活を通して自分の好きなことを見つけたい」と考えている人にもぴったりの学校です。探究活動やキャリア教育、部活動など、何かに夢中になれるチャンスがたくさん転がっています。もしあなたが、仲間と協力して何かを成し遂げることが好きで、新しいことに積極的にチャレンジしたいという気持ちがあるなら、足羽高等学校での3年間は、きっとあなたを大きく成長させてくれるはずです。

受験勉強においては、まずは中学校の授業内容をしっかりと理解し、基礎を固めることが何よりも大切です。特に、英語と国語は、入学後の探究活動や国際交流の場面でも重要になる力なので、重点的に学習しておくと良いでしょう。学校説明会やオープンスクールにはぜひ参加して、足羽高等学校の雰囲気をご自身の肌で感じてみてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。