銚子市立銚子高等学校は、千葉県銚子市にある歴史と伝統を誇る公立高校です。2008年に旧市立銚子高校と市立銚子西高校が統合して誕生し、「おやま」の愛称で地域から親しまれています。進学指導に力を入れており、国公立大学や難関私立大学へも多数の合格者を輩出している、地域を代表する進学校の一つです。

この記事では、そんな魅力あふれる銚子市立銚子高等学校について、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。偏差値や進学実績といった学習面のことだけでなく、学校生活を彩る部活動やイベント、在校生たちのリアルな口コミまで、幅広くご紹介します。

これから高校選びを本格的に始める中学1・2年生はもちろん、志望校決定の最終段階にいる中学3年生の皆さんにとっても、銚子市立銚子高等学校の魅力を深く知るきっかけとなるはずです。ぜひ、最後まで読んで、あなたの高校選びの参考にしてください。

銚子市立銚子高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 銚子市立銚子高等学校(ちょうししりつ ちょうしこうとうがっこう)
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒288-0814 千葉県銚子市春日町2689
代表電話番号 0479-25-0311
公式サイトURL https://www.choshi-h.ed.jp/

銚子市立銚子高等学校の偏差値・難易度・併願校

銚子市立銚子高等学校の偏差値は、普通科・理数科ともに58程度とされています。これは千葉県内でも上位25%に入るレベルであり、合格するためにはしっかりとした学力が必要です。

合格に必要な内申点の目安としては、5教科で22〜23、9教科で38〜40あたりが目標となるでしょう。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点も非常に重要です。

同じくらいの偏差値の公立高校としては、成田国際高校や匝瑳高校などが挙げられます。千葉県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできません。そのため、銚子市立銚子高等学校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、千葉敬愛高等学校や敬愛学園高等学校、横芝敬愛高等学校などが考えられます。

銚子市立銚子高等学校に設置されている学科・コース

銚子市立銚子高等学校では、入学時には普通科と理数科を分けずに「くくり募集」という形で一括して募集を行います。1年次は全員が共通のカリキュラムで学び、2年次から本人の希望や適性、成績に応じてそれぞれの学科・コースに分かれるのが大きな特徴です。

  • 普通科: 2年次から文系と理系に分かれます。文系には難関大学を目指すための選抜クラスが1クラス設置されており、より高いレベルでの学習が可能です。幅広い進路希望に対応できるカリキュラムが組まれており、自分の夢や目標に合わせて学習を進めたい生徒におすすめです。

  • 理数科: 2年次から所属し、2年間クラス替えはありません。医学部をはじめとする理系の難関大学への進学を目指す学科です。大学と連携した高度な実験など、科学への探求心を深める機会が豊富に用意されており、理数分野への強い興味・関心を持つ生徒に最適な環境です。

銚子市立銚子高等学校の特色・校風

銚子市立銚子高等学校の校風は「文武両道」や「落ち着いた雰囲気」といった言葉で表現されることが多いようです。「和」を校訓に掲げ、生徒の自主性を尊重しつつも、落ち着いた環境で学習に集中できる雰囲気があります。

  • 宿題・課題: 毎週のように英単語や漢字、古文単語の小テストがあり、課題の量は多めと感じる生徒が多いようです。定期的なテストに向けて、日々の予習・復習が欠かせません。

  • 校則: 他の高校と比較して、特に厳しいという声は少ないようです。ただし、頭髪や服装に関する指導は定期的に行われるため、節度ある行動が求められます。スマートフォンの使用については、校内でのルールを守って使用している生徒が多いようです。

  • 生徒の雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事などでは一丸となって盛り上がる活気もあります。部活動を引退した3年生は受験勉強に熱心に取り組むなど、オンとオフの切り替えがしっかりできる生徒が多い印象です。

  • アルバイト: アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより許可される場合もあるようです。

  • 制服: 2010年に移転した新しい校舎に合わせて制服も新しくなりました。ブレザータイプで、特に女子の制服は可愛いと評判です。バリエーションがあり、その日の気分で組み合わせを変えることもできます。

  • 土曜授業: 市の教育委員会が主催する土曜教室が実施されることがあります。

銚子市立銚子高等学校の部活動・イベント

部活動

銚子市立銚子高等学校では、多くの生徒が部活動に加入しており、活気にあふれています。運動部18、文化部11、同好会2と、多種多様な部活動があり、自分に合った活動を見つけることができます。

  • 運動部: 陸上競技部、野球部、バスケットボール部、バレーボール部などが盛んに活動しています。特に水泳部は国体出場経験があるなど、高いレベルでの活躍が見られます。多くの部が県大会出場を目標に掲げ、日々練習に励んでいます。

  • 文化部: 吹奏楽部などがコンクールで実績を残しています。また、JRC(青少年赤十字)部は、文化祭での物品販売やボランティア活動、救急法の資格取得など、地域に貢献するユニークな活動を行っています。

イベント

生徒が中心となって企画・運営するイベントが多く、学校全体で盛り上がるのが銚子市立銚子高等学校の特長です。

  • 市銚祭(しちょうさい): 6月下旬に開催される文化祭です。土曜日には一般公開され、毎年2,000人以上が来場する一大イベントで、お化け屋敷など各クラスの企画で大変賑わいます。

  • 球技大会: 定期考査後に「Tamawaza Festival」という名称で、サッカー、バレーボール、卓球などの種目でクラス対抗戦が行われます。

  • 修学旅行: 2年次の秋に関西方面を訪れます。

銚子市立銚子高等学校の進学実績

銚子市立銚子高等学校は、地域有数の進学校として、国公立大学や難関私立大学へ安定した進学実績を誇っています。生徒一人ひとりの進路実現のため、経験豊富な教員によるきめ細かい指導が行われています。

  • 国公立大学: 2024年度入試では、筑波大学、千葉大学、埼玉大学、茨城大学など、42名の国公立大学合格者を輩出しています。特に地元の千葉大学や茨城大学への進学者が多い傾向があります。

  • 難関私立大学: GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)には合計27名が合格しています。早慶上理ICUにも1名の合格者が出ています。

  • その他: 日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった大学群への進学者も多数います。また、専門学校への進学や就職など、多様な進路選択に対応した指導も行っています。

  • 進学サポート: 授業は45分7限授業で授業時数を確保し、国語・数学・英語では少人数習熟度別授業を実施して学力の定着を図っています。また、2年次には大学から講師を招いて模擬授業を受ける機会もあり、早期から大学進学への意識を高める取り組みが行われています。

銚子市立銚子高等学校の特長・アピールポイント

銚子市立銚子高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • 入学時の「くくり募集」: 1年間、普通科・理数科の区別なく学ぶことで、自分の適性や興味をじっくり見極めてから、2年次のコースを選択できます。

  • 新しく綺麗な校舎: 2010年に完成したモダンな校舎は、非常に綺麗で学習環境が整っていると評判です。全室にエアコンが完備されています。

  • 充実した学習施設: 約34,000冊の蔵書を誇る図書室や、大小の講義室、2つのアリーナを持つ体育館など、充実した施設が生徒の学びと活動をサポートします。

  • きめ細かい進学指導: 少人数習熟度別授業や選抜クラスの設置など、生徒一人ひとりの学力や進路希望に応じた丁寧な指導体制が整っています。

  • 生徒が主役の学校行事: 文化祭「市銚祭」や球技大会は、生徒が中心となって企画・運営され、大きな盛り上がりを見せます。

  • 活発な部活動: 多くの生徒が部活動に所属し、文武両道を目指して活気ある学校生活を送っています。

  • 地域との連携: 地元の大学と連携した高度な実験(理数科)や、JRC部によるボランティア活動など、地域社会とのつながりを大切にした教育活動も行われています。

銚子市立銚子高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、銚子市立銚子高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「校舎が新しく綺麗で、気持ちよく学校生活が送れる」という意見が非常に多いです。

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」「進路相談に親身に乗ってくれる」など、教員のサポート体制を評価する声が多数あります。

    • 「勉強と部活動、学校行事のメリハリがしっかりしている」「行事が楽しく、クラスの団結力が強い」といった、充実した高校生活を伺わせる口コミも目立ちます。

    • 「落ち着いた雰囲気で勉強に集中できる環境がある」と感じている生徒も多いようです。

  • 気になる点:

    • 「毎週のように小テストがあり、課題も多いので勉強は大変」という声があります。自主的な学習習慣が求められるようです。

    • 「駅から少し距離がある」という意見もあり、バスを利用したり、自転車で通学したりする生徒が多いようです。

    • 一部の口コミでは「先生の当たり外れがある」といった指摘も見られます。

アクセス・通学

銚子市立銚子高等学校へのアクセスは以下の通りです。

  • 最寄り駅: JR総武本線・成田線「銚子駅」、銚子電鉄「観音駅」

  • アクセス方法:

    • 銚子駅から、ちばこうバス「春日台循環線」に乗車し、「市立高校前」バス停下車、徒歩約2分。

    • 観音駅から徒歩約33分。

  • 通学エリア: 銚子市内から通学する生徒が最も多いですが、近隣の旭市や香取市、茨城県の神栖市など、比較的広いエリアから生徒が集まっています。

銚子市立銚子高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

銚子市立銚子高等学校は、「落ち着いた環境でしっかりと勉強したい」「勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で取り組みたい」と考えているあなたに、特におすすめの高校です。新しく綺麗な校舎で、充実した3年間を送ることができるでしょう。理数分野に強い興味があるなら、理数科で専門的な学びを深めるという道も魅力的です。

合格を勝ち取るためには、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが何よりも大切です。特に、銚子市立銚子高等学校は日々の小テストや課題が多いと言われているため、中学校のうちから毎日コツコツと勉強する習慣を身につけておくと、入学後もスムーズに学校生活に馴染めるはずです。苦手科目をなくし、得意科目をさらに伸ばすことを意識して、計画的に受験勉強を進めていきましょう。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。