長野県立須坂高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇る、地域に根ざした進学校です。大正12年(1923年)に長野県上高井中学校として開校して以来、「臥龍魂(がりょうだましい)」の精神を受け継ぎ、文武両道を目指す多くの生徒たちがここで学んできました。卒業生は社会の様々な分野で活躍しており、その実績は地域からの厚い信頼につながっています。
長野県立須坂高等学校の基本情報
長野県立須坂高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値: 普通科:60
合格に必要な内申点の目安: 34〜35(5段階評価)
同じくらいの偏差値の他の高校: 松本県ヶ丘高等学校(自然探究科・国際探究科) 伊那北高等学校(普通科) 松本蟻ヶ崎高等学校(普通科)
主な併願校(私立): 長野日本大学高等学校 文化学園長野高等学校 長野俊英高等学校
長野県立須坂高等学校に設置されている学科・コース
普通科: どんなことを学ぶ場所なのか:幅広い教養を身につけ、国公立大学や難関私立大学への進学を目指します。2年生からは文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に合わせた専門的な学習を深めていきます。 どんな生徒におすすめか:大学進学を強く希望し、文武両道を実践しながら仲間と共に高め合いたい生徒におすすめです。
長野県立須坂高等学校の特色・校風
校風のキーワード: 自主自律、文武両道、落ち着いた雰囲気
宿題の量:
口コミによると、特に数学などの主要教科では毎日課題が出されるなど、「宿題は多い」と感じる生徒が多いようです。 家庭学習の習慣をしっかりつけることが求められます。 校則(スマホ・服装など):
制服はなく私服での通学が認められており、髪を染めたりピアスを開けたりすることについても、比較的自由な校風のようです。 もちろん、常識の範囲内での節度が求められますが、生徒の自主性が尊重されていると言えるでしょう。 スマートフォンの持ち込みも可能ですが、授業中の使用などルールは守る必要があります。 生徒たちの雰囲気:
真面目に学習に取り組む生徒が多い一方で、行事や部活動には活発に参加するなど、オンとオフの切り替えが上手な生徒が多いようです。いじめはほとんどなく、落ち着いた学校生活を送ることができるという声が多く聞かれます。 アルバイト:
アルバイトは原則として禁止されていませんが、学業との両立が前提となります。長期休暇中など、学校に許可を得て行っている生徒もいるようです。 制服の評判:
前述の通り、須坂高等学校には制服がありません。生徒は思い思いの服装で学校生活を送っており、その自由さが魅力の一つとされています。 土曜授業:
第1・3・5土曜日には「土曜講座」が設定されており、学力養成のための講座や模試、キャリア教育に関する講演会などが実施されています。
長野県立須坂高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部:
野球部、サッカー部、男女バスケットボール部、男女バレーボール部、陸上競技部、テニス部、ソフトテニス部、バドミントン部、卓球部、水泳部、山岳部、剣道部、弓道部、スキー部など、多彩な運動部が活動しています。 特に水泳部は大正時代から続く伝統があり、歴史ある部活動の一つです。 文化部:
吹奏楽部、合唱部、美術部、書道部、写真部、科学部、棋道部、インターアクトクラブなど、文化部の活動も活発です。 特に吹奏楽部や合唱部は地域のイベントでも演奏を披露することがあります。
イベント
りんどう祭(文化祭):
毎年6月下旬に行われる文化祭は「りんどう祭」と呼ばれ、学校最大のイベントです。 特に有名なのが、クラスごとに制作される巨大な「龍」です。 全校生徒が協力して作り上げる龍は圧巻で、この龍制作を通してクラスの団結力が一気に高まります。 一般公開もされ、毎年多くの地域住民で賑わいます。 クラスマッチ:
春と秋の年2回、球技を中心としたクラスマッチが開催されます。 クラスTシャツを作って参加するクラスも多く、大変な盛り上がりを見せます。 修学旅行:
2年生の秋には修学旅行が実施されます。 近年では関西方面などを訪れ、歴史や文化を学びながら友人との絆を深める貴重な機会となっています。
長野県立須坂高等学校の進学実績
国公立大学:
信州大学への進学者が最も多く、その他にも新潟大学、富山大学、金沢大学、長野県立大学、高崎経済大学など、近隣の国公立大学を中心に多数の合格者を出しています。 2024年度は、旧帝国大学+一橋大学・東京工業大学に1名、その他の国公立大学に55名が合格しています。 難関私立大学:
GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)や関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)といった難関私立大学にも多くの合格者を輩出しています。 2024年度は、早慶上理ICUに9名、GMARCHに41名、関関同立に7名が合格しています。 その他:
東洋大学、専修大学、東海大学などへの進学者も多く見られます。 卒業生のほとんどが進学を選択しますが、専門学校への進学や就職を選ぶ生徒もいます。
長野県立須坂高等学校の特長・アピールポイント
伝統の「りんどう祭」と圧巻の龍制作:
学校最大の行事である「りんどう祭」では、クラス一丸となって巨大な龍を制作します。 この伝統行事を通して、最高の思い出と強い絆が生まれます。 自主性を育む私服通学:
制服がなく、生徒は自由な服装で通学します。 TPOをわきまえることを学びながら、個性を表現することができます。 充実した国際交流プログラム:
台湾の羅東高級中学と姉妹校提携を結んでおり、オンラインでの交流活動などが定期的に行われています。 異文化に触れる貴重な機会が豊富にあります。 須坂アカデミックチャレンジ(SAC):
1年生を対象に、ハーバード大学などの海外有名大学出身の講師を招き、3日間英語のみで過ごすプログラムがあります。 英語でのコミュニケーション能力や探究心を養います。 文武両道を支える環境:
ほとんどの生徒が部活動に加入しており、学習との両立を実践しています。 月曜日を全部活動の休養日にするなど、学校全体でサポートする体制が整っています。 100年を超える歴史と伝統:
1923年の開校以来、多くの卒業生を輩出してきた伝統校です。 「臥龍魂」という言葉に象徴される、建学の精神が今も受け継がれています。 手厚い進路サポート体制:
土曜講座の実施や自習室の開放など、生徒一人ひとりの進路実現に向けたサポートが充実しています。
長野県立須坂高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「りんどう祭の龍制作は最高の思い出。クラスが一つになれる」という声が非常に多いです。 「私服で自由な校風が気に入っている。個性を尊重してくれる」 「先生方は質問に行くと丁寧に教えてくれる。塾に行かなくても頑張れる環境がある」 「周りの生徒の学習意欲が高く、良い刺激を受けながら勉強できる」 「学校の近くに飲食店やお店が多く、放課後も楽しめる」
気になる点: 「課題が多くて大変だと感じることがある」という意見があります。 「自称進学校あるあるが当てはまる部分もある」といった声も一部で見られます。 「先生によって指導方針にばらつきがある(当たり外れがある)」と感じる生徒もいるようです。 「施設の古さが少し気になる」という声もあります。
アクセス・通学
最寄り駅: 長野電鉄長野線「須坂駅」から徒歩約12分
バスでのアクセス: 長電バス「須坂高校前」バス停下車すぐ
長野県立須坂高等学校受験生へのワンポイントアドバイス