関東学院六浦高等学校は、横浜市金沢区の豊かな自然に囲まれた丘の上にある、キリスト教精神を土台とした私立の共学校です。1884年の横浜バプテスト神学校を源流とする長い歴史を持ち、「人になれ 奉仕せよ」という校訓のもと、一人ひとりの個性を尊重し、他者と共に生きる力を育む教育を実践しています。

緑あふれる広大なキャンパスでのびのびとした学校生活を送りたい、キリスト教教育に根ざした人間性を育みたい、そして、充実したグローバル教育プログラムを通じて世界に視野を広げたい。もしあなたがそんな高校生活を思い描いているなら、この関東学院六浦高等学校は、きっと魅力的な選択肢の一つになるはずです。

この記事では、進学アドバイザーである私が、関東学院六浦高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、中学生とその保護者の皆さんにとって分かりやすく、具体的に解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

関東学院六浦高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 関東学院六浦高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒236-8504 神奈川県横浜市金沢区六浦東1-50-1
代表電話番号 045-781-2525
公式サイトURL https://www.kgm.ed.jp/

関東学院六浦高等学校の偏差値・難易度・併願校

関東学院六浦高等学校の偏差値は、コースによって異なりますが、おおよそ55から58程度とされています。これは神奈川県内の私立高校の中では中堅上位に位置づけられます。

特に、英語力や探究力を重点的に伸ばすGLE(Global Learning through English)クラスは偏差値58と、より高い学力が求められる傾向にあります。合格に必要な内申点の目安としては、学校の成績(5段階評価)がおおむね主要5教科で20以上、9教科で36以上が一つの基準となるようです。ただし、これはあくまで目安であり、入試当日の学力検査や面接の結果も総合的に判断されます。

同じくらいの偏差値の高校としては、横浜隼人高等学校、鵠沼高等学校、横須賀学院高等学校などが挙げられます。併願校としては、公立高校では横浜市立金沢高等学校、追浜高等学校、横須賀大津高等学校などが、私立高校では同じく横須賀学院高等学校や横浜清風高等学校、横浜創学館高等学校などが選ばれることが多いようです。

関東学院六浦高等学校に設置されている学科・コース

関東学院六浦高等学校には普通科が設置されており、その中に生徒の進路希望や目標に応じたクラスが用意されています。

  • GLEクラス (Global Learning through English)

    高い英語力、日本語での表現力、探究力の3つを重点的に育成するクラスです。一般クラスとは異なる独自のカリキュラムで学び、将来、国際的な舞台で活躍したい生徒におすすめです。

  • 普通科

    2年次から希望進路別のクラスに分かれ、それぞれの目標達成に向けた学習を進めます。生徒一人ひとりがChromebookを所持し、ICTを活用した授業が展開されているのが特徴です。

関東学院六浦高等学校の特色・校風

関東学院六浦高等学校の校風は、「キリスト教教育」「面倒見が良い」「自然豊かな環境」「落ち着いた雰囲気」といったキーワードで表すことができます。校訓「人になれ 奉仕せよ」が示す通り、他者への思いやりや奉仕の精神を大切にする文化が根付いています。

  • 学習面と校則

    宿題の量は標準的ですが、日々の小テストや課題はきちんと出るようです。放課後や長期休暇中には指名制の講習や、外部講師による校内予備校が開かれるなど、学習サポートは手厚いと評判です。校則については、他の私立高校と比較して標準的か、やや厳しいと感じる声もあります。特に、スマートフォンの校内での使用は制限されているようです。服装や頭髪に関する指導も定期的に行われています。

  • 生徒の雰囲気と学校生活

    生徒たちは全体的に落ち着いていて、真面目な生徒が多いという印象が強いようです。いじめが少ないという口コミも多く見られ、安心して学校生活を送れる環境と言えるでしょう。アルバイトは原則として禁止されています。制服は、特に女子生徒のブレザーとチェックスカートのデザインが可愛いと評判です。土曜授業は基本的にありません。

関東学院六浦高等学校の部活動・イベント

部活動

関東学院六浦高等学校は、運動部・文化部ともに活動が盛んで、多くの生徒が部活動に参加しています。

  • 運動部

    特にラグビー部は全国大会出場経験もある強豪として知られています。広大な人工芝グラウンドなどの恵まれた施設で、日々練習に励んでいます。このほか、硬式テニス部やバレーボール部なども活発に活動しています。

  • 文化部

    吹奏楽部はコンクールで金賞を受賞するなど実績があります。珍しい部活動としては、礼拝堂のパイプオルガンを演奏するオルガニストギルドがあります。

イベント

学校生活を彩るイベントも充実しています。

  • 六浦祭(文化祭)

    毎年10月に行われる最大のイベントで、クラスや部活動ごとの展示・発表、有志によるステージパフォーマンスなどで大変盛り上がります。

  • スポーツ大会

    6月に行われ、クラス対抗で様々な競技に熱中します。

  • キリスト教関連行事

    イースター礼拝やクリスマス礼拝など、キリスト教学校ならではの厳かで心温まる行事が年間を通じて行われます。

  • 修学旅行・研修

    高校1年生では修養会、その他にも平和について学ぶ長崎研修やカナダ研修、アラスカ研修など、多彩な選択制グローバル研修が用意されているのが大きな特徴です。

関東学院六浦高等学校の進学実績

関東学院六浦高等学校は、生徒一人ひとりの進路実現に向けて手厚いサポート体制を整えています。その結果、国公立大学や難関私立大学へも合格者を輩出しています。

近年の主な進学実績としては、国公立大学では横浜国立大学、横浜市立大学などが挙げられます。難関私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、そしてGMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)などに多数の合格者を出しています。

また、系列の関東学院大学へは推薦制度を利用して進学する生徒もいます。進学実績向上のための取り組みとして、通常授業に加えて、放課後や長期休暇中の講習、大学入試対策の校内予備校などが充実しています。

関東学院六浦高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、関東学院六浦高等学校ならではの魅力をまとめました。

  • キリスト教に基づく人間教育

    毎日の礼拝や聖書の授業を通して、「人になれ 奉仕せよ」の校訓を実践し、他者を思いやる心や社会に貢献する姿勢を育みます。

  • 多彩な選択制グローバル研修

    カナダやアラスカへの語学研修、長崎での平和学習など、国内外での多様な体験学習プログラムを通じて、国際感覚と広い視野を養います。

  • 充実したICT環境

    生徒一人一台のChromebookを活用し、授業や探究活動で効果的にICTを取り入れています。

  • 手厚い進路指導と学習サポート

    平常の授業に加え、放課後や長期休暇中の講習、校内予備校など、生徒一人ひとりの進路目標達成を力強くバックアップします。

  • 緑豊かな広大なキャンパス

    自然に囲まれた落ち着いた環境で、のびのびと学校生活を送ることができます。人工芝グラウンドなど、施設も充実しています。

  • 関東学院大学との連携

    高校にいながら大学の授業を履修できる特別科目履修生制度など、系列大学との連携を活かした学びの機会があります。

  • GLEクラスの設置

    高い英語力と探究力を身につけるための独自のカリキュラムが用意されており、グローバルな進路を目指す生徒に最適な環境です。

関東学院六浦高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からの声をもとに、学校の評判をまとめてみました。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「面倒見が良い」といった、教員のサポート体制を評価する声が非常に多いです。

    • 「自然が多くて落ち着いた環境で勉強に集中できる」という、学習環境に関するポジティブな意見も目立ちます。

    • 「いじめの話はほとんど聞かない」「穏やかな生徒が多い」など、安心して過ごせる学校生活を評価する声も多数あります。

    • 「指定校推薦の枠が充実している」という進路に関する口コミも見られます。

  • 気になる点

    • 最も多く聞かれるのが、「最寄り駅からのアクセスが不便」という点です。金沢八景駅から徒歩だと15分以上かかり、坂道も多いため、バスを利用する生徒がほとんどのようです。

    • 「校則が少し厳しいと感じる」という声もあります。特にスマートフォン利用のルールについては、不満を持つ生徒もいるようです。

    • 「施設の一部が古い」という意見も散見されます。

アクセス・通学

関東学院六浦高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 京浜急行線・シーサイドライン「金沢八景」駅下車、徒歩約15分。

  • 「金沢八景」駅から京浜急行バス「関東学院循環」に乗車し、「関東学院正門」バス停で下車すぐ。

駅から学校までは上り坂が続くため、多くの生徒がバスを利用しているようです。通学している生徒は、横浜市金沢区、磯子区、港南区などの南部エリアや、横須賀市、逗子市、鎌倉市などから通う生徒が多い傾向があります。

関東学院六浦高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、関東学院六浦高等学校の魅力や特徴が掴めてきたでしょうか。

最後に、進学アドバイザーとして、この学校を目指す皆さんへメッセージを送ります。関東学院六浦高等学校は、「緑豊かな落ち着いた環境で、勉強と部活動にじっくりと打ち込みたい」「先生方の手厚いサポートを受けながら、自分のペースで着実に成長したい」「キリスト教の教えに触れ、人を思いやる心を大切にしたい」と考えている生徒に特におすすめの学校です。

関東学院六浦高等学校の入試では、基礎的な学力がしっかりと身についているかが重視されます。日々の授業内容を大切にし、苦手科目をなくすようにコツコツと勉強を進めていきましょう。また、面接も行われるため、なぜこの学校で学びたいのか、高校生活で何に挑戦したいのかを自分の言葉で話せるように準備しておくことも大切です。学校説明会や公開行事に積極的に参加して、実際の雰囲気を肌で感じてみることを強くお勧めします。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。