静岡中央高等学校は、静岡市葵区にある「定時制」と「通信制」の2つの課程を持つ、静岡県で唯一の公立高校です。全日制高校とは異なり、自分のライフスタイルやペースに合わせて学習計画を立てられるのが大きな特徴で、働きながら高校卒業を目指す人、自分の夢や目標と学業を両立させたい人、あるいは、もう一度学び直しをしたいと考えている人など、本当に様々な生徒が生き生きと学んでいます。
静岡中央高等学校の基本情報
静岡中央高等学校の偏差値・難易度・併願校
静岡中央高等学校に設置されている学科・コース
定時制課程(普通科) どんなことを学ぶ場所か:午前・午後・夜間の3つのコースから自分の生活リズムに合った時間帯を選んで学習します。自分で時間割を組む「単位制」なので、大学のように興味のある授業を選択して学ぶことができます。4年間での卒業が基本ですが、他の時間帯の授業も履修することで3年での卒業も可能です。 どんな生徒におすすめか:「毎日学校には通いたいけれど、朝早く起きるのが苦手」「アルバイトや自分の活動と両立させたい」「少人数で落ち着いた環境で学びたい」という人におすすめです。
通信制課程(普通科) どんなことを学ぶ場所か:自宅でのレポート学習が基本です。定期的に「スクーリング」と呼ばれる登校日に学校へ行き、先生から直接授業を受けたり、質問したりします。スクーリングは中央(静岡市)・東部(三島市)・西部(湖西市)の3つのキャンパスで受けることができます。 どんな生徒におすすめか:「自分のペースで学習を進めたい」「働きながら高卒資格を取得したい」「集団生活が少し苦手で、自分の時間を大切にしたい」という人にぴったりの学び方です。
静岡中央高等学校の特色・校風
校則・制服 : 明確な校則はなく、制服もありません。服装や髪型は基本的に自由で、生徒の自主性に任されています。ただし、社会のルールやマナーを守ることは当然求められます。スマホの持ち込みも可能ですが、授業中の使用など、場をわきまえた行動が必要です。生徒たちの雰囲気 : 年齢層が幅広く、10代の生徒から社会人経験のある生徒まで、様々な背景を持った人たちが学んでいます。そのため、お互いの違いを認め合う落ち着いた雰囲気があります。中学時代に不登校を経験した生徒や、他の高校から転入してくる生徒も多く、それぞれが自分のペースで学校生活を送っています。学習面 : 単位制のため、自分で時間割を組み立てます。宿題(レポート)の量は選択する科目によって異なりますが、通信制の場合は計画的に進める自己管理能力が不可欠です。先生方は非常に親身で、学習面での相談に手厚く乗ってくれるという声が多く聞かれます。アルバイト : アルバイトは許可されており、多くの生徒が学業と両立させています。働きながら学ぶことが前提となっている生徒も少なくありません。土曜授業 : 定時制の授業は平日が中心ですが、通信制では日曜日にスクーリングが行われることがあります。
静岡中央高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 : サッカー部、陸上競技部、バレーボール部、バドミントン部、卓球部などが全国大会に駒を進めるなど、輝かしい実績を上げています。限られた時間の中で集中して練習に取り組み、高いレベルで活躍しているのが特徴です。文化部 : 吹奏楽部、美術工芸部、ビジネス部、書道部、写真部など、文化部の活動も盛んです。自分の興味や関心を深め、同じ趣味を持つ仲間との交流を楽しむことができます。
イベント
学校祭(文化祭) : 毎年秋に開催され、定時制と通信制が合同で実施する大きなイベントです。スローガンを掲げ、各クラスやゼミ、文化部などが展示や発表、模擬店など多彩な企画で盛り上がります。様々な年齢や背景を持つ生徒たちが協力し合って創り上げる文化祭は、一体感を味わえる貴重な機会です。体育的行事 : 球技大会などが実施され、スポーツを通じてクラスや学年の枠を超えた交流が生まれます。遠足・修学旅行 : 参加は任意ですが、自然や文化に触れる遠足や、見聞を広める修学旅行も企画されています。自由参加なので、自分の希望に合わせて参加できるのが嬉しいポイントです。
静岡中央高等学校の進学実績
大学進学 : 国公立大学や難関私立大学への進学者もいます。指定校推薦の枠もあり、日々の学習に真面目に取り組むことで、進学のチャンスを掴むことができます。自分の学びたい分野に合わせて、様々な大学へ進学しています。専門学校 : 看護、福祉、調理、美容、ITなど、専門的な知識や技術を身につけるために専門学校へ進学する生徒も非常に多いです。自分の「好き」や「得意」を仕事に繋げるためのステップとして選ばれています。就職 : 働きながら学んでいる生徒も多く、卒業後に正社員として就職したり、新たな職に就いたりと、社会で活躍する卒業生も多数います。学校には多くの求人情報が寄せられ、先生方が手厚く就職活動をサポートしてくれます。
静岡中央高等学校の特長・アピールポイント
自分だけの時間割で学べる「単位制」
自分の興味・関心や進路希望、ライフスタイルに合わせて、数多くある科目の中から履修する授業を自分で選んで時間割を作成します。まるで大学のような自由度の高い学び方が可能です。 3つの時間帯から選べる「定時制課程」
定時制には「午前」「午後」「夜間」の3つのコースがあり、自分の生活リズムに合わせて学ぶ時間を選べます。アルバイトや夢のための活動と学業を無理なく両立できる環境が整っています。 県内3キャンパスで学べる「通信制課程」
静岡県で唯一の公立通信制高校で、静岡市の中央キャンパスの他に、三島市と湖西市にもキャンパスがあります。自宅から通いやすい場所でスクーリング(対面授業)を受けられるため、県内全域の生徒が学びやすい体制です。 多様性を認め合う「ダイバーシティ・ハイスクール」
年齢や経歴、価値観の異なる多様な生徒がお互いを尊重し合いながら学んでいます。様々な仲間との出会いを通じて、視野を広げ、コミュニケーション能力を育むことができます。 個々の状況に寄り添う手厚いサポート体制
学習面での不安から学校生活、将来の進路のことまで、先生方が一人ひとりの生徒に親身に寄り添い、丁寧にサポートしてくれます。スクールカウンセラーも配置されており、安心して相談できる環境です。
静岡中央高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「先生方がとても親身で、勉強で分からないところや進路の相談に丁寧に乗ってくれる」という声が非常に多いです。 「自分のペースで学習を進められるので、無理なく高校卒業を目指せた」 「校則がなく自由な校風なので、のびのびと自分らしくいられる」 「色々な年齢や経験を持つ人がいて、話しているだけで視野が広がる」 「いじめや嫌がらせがなく、みんながお互いを尊重している雰囲気が良い」 「アルバイトが自由にできるので、働きながらでも高卒資格が取れるのがありがたい」
気になる点 「自由な分、自分で計画を立てて行動しないと単位を落としてしまう。自己管理能力が問われる」という意見があります。 「通信制は登校日が少ないため、自分から積極的に動かないと友達ができにくいかもしれない」 「全日制の高校のような、クラス一丸となって盛り上がる行事を期待すると、少し物足りなく感じるかもしれない」 「駅から少し歩くので、アクセスが少し不便に感じる人もいるようです」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス JR「静岡駅」からバスを利用するのが便利です。 北口バスターミナル5番のりば「唐瀬営業所行」に乗車し、「静岡中央高校入口」下車、徒歩約5分。 北口バスターミナル10番のりば「県立総合病院行」に乗車し、「静岡中央高校入口」下車、徒歩約5分。
静岡鉄道「長沼駅」からは徒歩約37分、「東静岡駅」からは徒歩約44分ほどの距離です。
通学エリア
定時制は静岡市を中心に、焼津市、藤枝市など近隣の市町から通学する生徒が多いです。通信制は県内唯一の公立通信制高校ということもあり、東部・中部・西部の各キャンパスに県内全域から生徒が通っています。
静岡中央高等学校受験生へのワンポイントアドバイス