静岡県立沼津商業高等学校は、120年以上の歴史を誇る、静岡県東部を代表する商業の専門高校です。 沼津アルプスの麓、緑豊かな環境の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。 「沼商(ぬましょう)」の愛称で地域に親しまれ、多くの卒業生が県内外の産業界で活躍しています。
沼津商業高等学校の基本情報
沼津商業高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値 総合ビジネス科:48 情報ビジネス科:48
難易度・内申点の目安
合格に必要な内申点の目安は28前後とされています。 これは、中学校の成績で主要5教科だけでなく、技能教科も含めて「3」を中心に、いくつか「4」があると安心できるレベルと言えるでしょう。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の結果も重要になります。 同じくらいの偏差値の他の高校
沼津商業高等学校と同じくらいの偏差値の高校としては、近隣の公立高校や私立高校が挙げられます。自分の興味や進路希望に合わせて、他の高校と比較検討してみるのも良いでしょう。 主な併願校
静岡県の公立高校入試では、他の公立高校との併願はできません。そのため、沼津商業高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として選択します。主な併願校としては、桐陽高校、加藤学園高校、知徳高校、星陵高校などが挙げられます。
沼津商業高等学校に設置されている学科・コース
総合ビジネス科 お金の流れや商品の管理、販売など、会社経営の基本となるスキルを学びます。 企業活動の土台を理解したい人におすすめです。 会計マネジメントコース: 企業の「家計簿」ともいえる簿記会計を中心に学び、難関資格の取得を目指します。マーケティングコース: 商品開発や販売戦略など、モノを売るための仕組みを実践的に学びます。観光コミュニケーションコース: 地域の観光資源を活かし、旅行プランの企画などに取り組む、実践的で体験的な学びができます。
情報ビジネス科 現代社会に不可欠なコンピュータの知識や情報処理技術を学びます。 ITスキルを身につけ、情報社会で活躍したい人におすすめです。 SE(システムエンジニア)コース: コンピュータシステムに関する専門的な知識と技術を学び、情報社会のスペシャリストを目指します。ICTコース: ビジネスで必要とされるパソコンの活用スキルや基礎知識を幅広く習得します。マルチメディアコース: 画像処理ソフトなどを活用し、商品パッケージやキャラクターデザインなどを学びます。
沼津商業高等学校の特色・校風
校風・雰囲気 : 商業の専門知識を学ぶ学校ということもあり、真面目で落ち着いた生徒が多いようです。 一方で、部活動や学校行事にも積極的に取り組む活気のある一面もあります。宿題の量 : 専門科目の課題や検定前の勉強など、自主的に学習に取り組む必要がある場面が多いようです。校則 : 他の高校と比較すると、校則はやや厳しいという声が見られます。 特に身だしなみに関する指導は、社会人としてのマナーを身につけるという観点から、丁寧に行われているようです。スマートフォンの使用については、ルールを守った上での利用が求められます。生徒の雰囲気 : 資格取得や就職・進学など、それぞれの目標に向かって真面目に取り組む生徒が多い印象です。クラスメイトと協力して課題に取り組む機会も多く、協調性も育まれます。アルバイト : アルバイトは原則として許可制となっている場合が多いようです。学業との両立を前提に、長期休暇中などに許可されるケースがあります。制服 : 制服は、落ち着いたデザインで、生徒からの評判も概ね良好なようです。土曜授業 : 基本的に土曜授業はありません。
沼津商業高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
特に弓道部は全国レベルの強豪として知られており、2007年には全国高校総体で女子団体が優勝を果たしています。 かつてはラグビー部も全国大会に出場した実績があります。 その他にも、サッカー部、野球部、バスケットボール部などが熱心に活動しています。 文化部
文化部では、会計実務部や情報処理部が全国大会の常連です。 日商簿記検定1級合格者を出すなど、高い専門性を誇っています。 吹奏楽部もコンクールで優秀な成績を収めており、地域のイベントなどでも演奏を披露しています。 また、「地域活性部」という珍しい部活動もあり、地域企業と連携した商品開発やボランティア活動などに取り組んでいます。
イベント
文化祭(沼商祭)
毎年秋に開催される文化祭は、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行い、大変な盛り上がりを見せます。特に商業高校ならではの企画として、生徒が模擬株式会社を設立し、商品の仕入れから販売、決算までを体験する「沼商屋(ぬましょうや)」は、実践的な学びの場として注目されています。 体育祭
クラス対抗で様々な競技に熱中する体育祭は、生徒たちの団結力が高まる一大イベントです。仲間と協力し、勝利を目指して汗を流す経験は、高校生活の忘れられない思い出となるでしょう。 修学旅行
修学旅行は、関西方面などを訪れることが多いようです。歴史的な建造物を見学したり、現地の文化に触れたりすることで、視野を広げ、級友との絆を深めます。
沼津商業高等学校の進学実績
主な進路
令和5年度の卒業生では、進学が約52%、就職が約47%という内訳でした。 進学、就職どちらの道も選べるのが沼津商業高等学校の大きな特長です。 大学進学実績
専門高校向けの推薦入試や総合型選抜などを活用し、国公立大学や難関私立大学へ進学する生徒もいます。過去には静岡大学などに合格者を出しています。 日本大学、専修大学、東京経済大学、常葉大学などへの進学者が多いようです。 商業高校で学んだ知識を活かせる経営学部や商学部、経済学部への進学が目立ちます。 専門学校・就職
専門学校への進学も多く、特に医療・看護系や情報処理系の専門学校が人気です。 就職では、事務職の割合が最も高く、商業高校で学んだ簿記や情報処理のスキルを活かせる地元優良企業への就職が中心です。 学校紹介による就職内定率は15年連続で100%を達成しており、企業からの厚い信頼がうかがえます。 進路サポート
生徒一人ひとりの進路希望を実現するため、きめ細やかな指導が行われています。推薦・総合型選抜対策はもちろん、検定試験で得た資格を進路に最大限活用できるようサポートしています。
沼津商業高等学校の特長・アピールポイント
120年以上の歴史と伝統 : 静岡県で最も歴史のある商業高校として、地域産業界に多くの人材を輩出してきました。高い資格取得率 : 日商簿記検定や情報処理技術者試験など、将来に役立つ専門的な資格取得を強力にバックアップしています。「沼商プロジェクト」という独自の探究学習 : 地域が抱える課題について、生徒が主体的に調査・研究し、解決策を提案する探究活動に力を入れています。地域企業との連携 : 地元の企業や商店と協力して新商品を開発したり、販売実習を行ったりと、実践的な学びの機会が豊富にあります。充実した部活動 : 会計実務部や情報処理部、弓道部など、全国レベルで活躍する部活動が多数あります。就職にも進学にも強い進路指導 : 15年連続で就職内定率100%を誇る一方、専門知識を活かした大学進学の実績も豊富です。校内にバス停がある利便性 : JR沼津駅・三島駅から学校敷地内まで路線バスが乗り入れており、通学に非常に便利です。
沼津商業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「就職を考えている人には本当におすすめ。先生方のサポートが手厚い。」 「資格がたくさん取れるので、自分のスキルアップにつながる。」 「部活動が盛んで、全国大会を目指せる環境がある。」 「商業科目が得意な人にとっては、専門的な内容を深く学べて楽しい。」 「沼商ブランドという言葉があるくらい、就職に強い実績がある。」
気になる点 「校則が少し厳しいと感じることがある。」 「普通科目に比べて商業科目の授業が多いので、大学進学で理系学部を目指すのは難しいかもしれない。」 「駅から少し離れているため、バスを利用する必要がある。」 「先生によっては、授業の進め方に差があるという意見もある。」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス JR「沼津駅」南口から東海バス「沼商」行きで約25分、終点「沼津商業高校」下車。 JR「三島駅」南口から東海バス「沼商」行きで約30分、終点「沼津商業高校」下車。 JR「沼津駅」南口から東海バス「大平」行きで約20分、「梅田」バス停下車、徒歩約15分。
通学エリア
所在地である駿東郡清水町や、沼津市、三島市を中心に、近隣の市町から多くの生徒が通学しています。バス路線が充実しているため、幅広いエリアから通学が可能です。
沼津商業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス