静清高等学校は、静岡県藤枝市にキャンパスを構える、歴史と新しい挑戦が共存する私立の共学校です。2022年度から男女共学となり、新たな歴史の1ページを刻み始めました。「産学一体」の建学の精神を大切に、社会で即戦力となる人材育成を目指しています。静清高等学校では、ものづくりの心を学ぶ工学探究科と、幅広い進路に対応する文理探究科が設置されており、一人ひとりの夢を叶えるための多様な学びが用意されています。
部活動が非常に盛んで、特に野球部は甲子園への出場経験もある強豪として知られています。また、サッカー部やバレーボール部なども活発に活動しており、文武両道を実践できる環境が整っています。近年では新校舎が完成し、充実した施設で快適な学校生活を送ることができます。
この記事では、そんな静清高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活のリアルな情報などを、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
静清高等学校の基本情報
静清高等学校の基本的な情報を表にまとめました。学校選びの第一歩として、まずは概要を確認しておきましょう。
正式名称 |
静清高等学校(せいせいこうとうがっこう) |
公立/私立の別 |
私立 |
共学/男子校/女子校の別 |
男女共学 |
所在地 |
〒426-0007 静岡県藤枝市潮87 |
代表電話番号 |
054-641-6693 |
公式サイトURL |
https://www.seisei.ed.jp/ |
静清高等学校の偏差値・難易度・併願校
静清高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は最も気になるポイントの一つですよね。ここでは、学科・コースごとの偏差値の目安や、合格に必要な内申点の目安、そして多くの受験生が併願する学校について解説します。
学科・コースごとの最新の偏差値は以下の通りです。
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文理探究科:40
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工学探究科Ⅰ類:40
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工学探究科Ⅱ類:40
偏差値40は、静岡県内の高校の中では比較的入学しやすいレベルと言えます。同じくらいの偏差値の高校としては、城南静岡高等学校や島田樟誠高等学校などが挙げられます。
合格に必要な内申点の目安としては、9教科で24前後が一つの基準となるようです。 ただし、これはあくまで目安であり、当日の試験の得点や面接の結果も総合的に判断されます。内申点に少し不安がある場合でも、学力調査で100点以上を目指すなど、試験本番での頑張り次第で合格の可能性は十分にあります。
主な併願校としては、公立高校では焼津水産高等学校の食品科学科などが挙げられます。 私立高校では、同じくらいの難易度の城南静岡高等学校や島田樟誠高等学校を併願する受験生が多い傾向にあります。
静清高等学校に設置されている学科・コース
静清高等学校には、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応えるため、大きく分けて2つの科が設置されています。それぞれの科でどのようなことが学べるのか、どんな人におすすめなのかを見ていきましょう。
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文理探究科
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どんなことを学ぶ場所か:文系・理系の幅広い学問分野の基礎を学び、大学進学を目指すための学力を養います。探究活動などを通して、主体的に学ぶ力を育みます。
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どんな生徒におすすめか:大学や専門学校への進学を考えている人、自分の興味や関心を深く掘り下げたい人におすすめです。
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工学探究科
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どんなことを学ぶ場所か:「産学一体」の精神に基づき、ものづくりの基礎から応用までを実践的に学びます。 Ⅰ類(ITエキスパートコース、スポーツエキスパートコース)とⅡ類に分かれ、専門的な知識と技術を習得します。
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どんな生徒におすすめか:将来、工業系の分野で活躍したい人、資格取得に積極的に挑戦したい人、専門的なスキルを身につけて就職したい人におすすめです。
静清高等学校では、このように多様なコース設定により、生徒の様々な夢の実現をサポートしています。
静清高等学校の特色・校風
静清高等学校は、「文武両道」と「産学一体」をキーワードに、活気のある校風が特徴です。2022年度からの共学化に伴い、新しい学校文化が生まれつつあります。
生徒たちの雰囲気は、部活動に打ち込む生徒が多く、元気で活発な印象が強いようです。特に運動部が盛んなため、スポーツマンシップを重んじる爽やかな生徒が多いという声も聞かれます。
校則については、他の私立高校と比較して、標準的かやや緩やかという意見が見られます。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用には一定のルールがあるようです。服装検査は定期的に行われるものの、頭髪などに関しては比較的自由度が高いという口コミもあります。アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより許可される場合もあるようです。
制服は、2022年度の共学化に合わせてリニューアルされました。男子は紺のブレザー、女子はエンジ色のブレザーで、特に女子の制服は可愛いと評判のようです。
授業に関しては、土曜授業は基本的にありません。宿題の量はコースによって差があるようですが、特に進学を目指すコースでは、日々の予習復習が重要になります。自習室も完備されており、やる気のある生徒が集中して学習に取り組める環境が整っています。
静清高等学校の部活動・イベント
部活動
静清高等学校の大きな魅力の一つが、非常に盛んな部活動です。運動部、文化部ともに充実しており、多くの生徒が部活動に所属し、充実した高校生活を送っています。
特に有名なのが硬式野球部で、過去には春と夏の甲子園に出場した実績を持つ全国レベルの強豪です。 専用の野球場や室内練習場など、練習環境も非常に充実しています。 また、サッカー部も強豪として知られており、人工芝の専用グラウンドで日々練習に励んでいます。 バレーボール部も県大会で優勝するなど、輝かしい成績を収めています。 近年では、女子野球部も創設され、今後の活躍が期待されています。
文化部では、ものづくりを得意とする工学系の部活動が特色です。ロボット部や情報研究部などがあり、専門知識を活かして様々なコンテストに挑戦しています。
イベント
静清高等学校では、生徒たちの絆を深め、学校生活を彩る様々なイベントが年間を通して開催されています。
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文化祭(静学祭)
例年11月頃に開催される文化祭は、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行い、大変な盛り上がりを見せます。ものづくり体験など、工業高校ならではの企画も魅力の一つです。
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体育祭
体育祭は、クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。部活動で鍛えた身体能力を発揮する生徒も多く、学校全体が一体となって盛り上がるイベントです。
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修学旅行
修学旅行は、例年沖縄を訪れています。 美しい自然の中でのマリン体験や、ひめゆりの塔、首里城などを訪れる平和学習・文化学習を通して、仲間との思い出を深めるとともに、多くのことを学びます。
これらのイベントは、生徒が主体となって企画・運営に関わることも多く、自主性や協調性を育む貴重な機会となっています。
静清高等学校の進学実績
静清高等学校は、就職に強いという伝統を守りつつ、近年では大学進学にも力を入れています。生徒一人ひとりの希望進路に合わせた、きめ細やかな進路指導が特徴です。
最新の大学進学実績を見ると、国公立大学では横浜国立大学や静岡大学への合格者を出しています。 私立大学では、日本大学、中央大学、中京大学など、県内外の様々な大学への進学実績があります。 全体として、卒業生の約4割が大学・短大・専門学校へ進学しており、その割合は年々増加傾向にあります。
また、就職希望者の就職率は毎年100%を誇っており、これは静清高等学校の大きな強みです。 地元優良企業をはじめ、公務員(警察、消防、自衛隊など)として社会に貢献する卒業生も多数います。
このような高い進路実績を支えているのが、手厚いサポート体制です。1年生の時から進路ガイダンスを実施し、早期から将来について考える機会を設けています。 また、個々の適性や希望に応じた面談を重ねることで、生徒一人ひとりに最適な進路選択を支援しています。
静清高等学校の特長・アピールポイント
静清高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。ここでは、その特長やアピールポイントを5つに絞ってご紹介します。
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「産学一体」の本格的なものづくり教育
建学の精神である「産学一体」に基づき、母体企業である相川鉄工と連携した実践的な技術実習が行われています。 最新の設備が整った企業の工場で本物の技術に触れる経験は、将来の大きな財産になります。
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充実したスポーツ施設と輝かしい部活動実績
甲子園出場経験のある野球部をはじめ、サッカー部、バレーボール部などが強豪として知られています。 人工芝のサッカーグラウンドや専用野球場、トレーニングルームなど、全国レベルの練習環境が整っているのも魅力です。
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2022年から始まった共学化と新校舎
男女共学化に伴い、校舎も新しくなりました。 金属を効果的に使ったシャープで近代的なデザインの新校舎は、学校の新しいシンボルとなっています。 きれいで快適な環境で、新たな学校生活をスタートできます。
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手厚い進路指導と100%の就職率
大学進学から就職まで、幅広い進路に対応できるきめ細やかな指導が自慢です。特に就職に関しては、長年の実績と企業との強い信頼関係により、毎年100%の就職率を達成しています。
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無料のスクールバスで通学も安心
静岡・清水、焼津、大井川、相良・牧之原、金谷・島田・藤枝の5つのコースで無料のスクールバスが運行されており、遠方からの通学もサポートしています。
静清高等学校の口コミ・評判のまとめ
ここでは、在校生や卒業生から寄せられた静清高等学校に関する様々な口コミを、良い点と気になる点に分けてご紹介します。
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良い点
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「部活動に本気で打ち込みたい人には最高の環境。特に野球部やサッカー部の施設はすごい。」
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「先生方が親身になって進路相談に乗ってくれる。就職希望者へのサポートは特に手厚いと感じる。」
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「共学になって学校の雰囲気が明るくなった。制服も新しくなって、特に女子の制服は可愛いと評判。」
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「専門的な資格がたくさん取れるので、将来のために頑張れる。」
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「新校舎がとてもきれいで快適。毎日通うのが楽しみになる。」
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「無料のスクールバスがあるので、遠くからでも通いやすいのが助かる。」
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気になる点
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「駅から少し距離があるので、バスか自転車を利用する必要がある。」
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「進学クラスと就職クラスで、授業の雰囲気や生徒の意識に差があるように感じる。」
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「校舎は新しくなったが、一部の施設はまだ古いままのところもある。」
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「男子の比率がまだ高いので、女子生徒は少し物足りなさを感じるかもしれない。」
アクセス・通学
静清高等学校へのアクセス方法と、通学している生徒のエリアについてまとめました。
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最寄り駅からのアクセス
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JR「藤枝駅」北口から:しずてつジャストラインバス(新静岡行き)に乗車し、「法の橋」バス停で下車、徒歩約7分。
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JR「静岡駅」北口から:しずてつジャストラインバス(藤枝駅行き)に乗車し、「法の橋」バス停で下車、徒歩約7分。
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JR「焼津駅」から:自転車で約20分。
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通学エリア
藤枝市、焼津市、島田市、静岡市など、比較的広いエリアから生徒が通学しています。特に、無料のスクールバスが運行されている静岡・清水方面や相良・牧之原方面からの通学者も多いようです。
静清高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
静清高等学校を目指す皆さんへ。進学アドバイザーとして、最後に応援メッセージをお届けします。
静清高等学校は、「何か一つのことに本気で打ち込みたい!」という強い想いを持つ君にぴったりの学校です。それが甲子園を目指す野球でも、最先端の技術を学ぶものづくりでも、静清高等学校には君の情熱を受け止め、伸ばしてくれる環境が整っています。特に、将来は専門的なスキルを身につけて社会で活躍したいと考えているなら、工学探究科は最高の学びの場になるでしょう。
受験勉強においては、まず基礎を固めることが大切です。内申点24、学力調査100点が一つの目安になりますが、最後まで諦めずに努力を続ければ、道は必ず開けます。静清高等学校の先生方は、君の「やりたい」という気持ちを全力で応援してくれます。ぜひ、体験入学や学校説明会に参加して、その熱い雰囲気を感じてみてください。君の挑戦を心から応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。