高松西高等学校は、高松市鬼無町の自然豊かな丘陵地に佇む、落ち着いた環境で学習に集中できる県立高校です。1977年の開校以来、「自立・連帯・創造」の校訓のもと、生徒一人ひとりの自主性を尊重し、文武両道を奨励する校風が根付いています。地域社会との連携や国際交流にも力を入れており、広い視野を持って未来を切り拓く人材の育成を目指しています。

進学校としての側面を持ちながらも、どこか穏やかでアットホームな雰囲気が流れているのが高松西高等学校の魅力です。熱心な先生方のサポートのもと、仲間と切磋琢磨しながら充実した3年間を送ることができます。部活動や学校行事も盛んで、勉強だけでなく、多様な経験を通じて大きく成長できる環境が整っています。

この記事では、そんな高松西高等学校の偏差値や難易度、気になる学校生活の様子、そして卒業後の進路まで、受験生と保護者の皆さんが本当に知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

高松西高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 香川県立高松西高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒761-8025 香川県高松市鬼無町山口257-1
代表電話番号 087-882-6411
公式サイト https://www.kagawa-edu.jp/twesth01/

高松西高等学校の偏差値・難易度・併願校

「西高」の愛称で親しまれる高松西高等学校は、香川県内でも人気の高い進学校の一つです。自分の学力で合格できるのか、どんな学校と併願すれば良いのか、気になりますよね。

普通科の偏差値は60前後とされており、県内の公立高校の中では上位に位置します。合格するためには、中学校の成績を示す内申点が重要になります。香川県の公立高校入試では、内申点(220点満点)と学力検査(250点満点)の合計で合否が決まるため、日々の授業態度や定期テストへの取り組みが非常に大切です。具体的な内申点の目安としては、170点前後が一つのラインと言われることが多いようです。

同じくらいの偏差値の高校としては、高松桜井高等学校などが挙げられます。香川県の公立高校入試制度では、公立高校同士の併願はできないため、多くの受験生が私立高校を併願します。高松西高等学校を受験する生徒の主な併願校としては、英明高等学校、高松中央高等学校、大手前高松高等学校、香川誠陵高等学校などがよく選ばれているようです。

高松西高等学校に設置されている学科・コース

高松西高等学校に設置されているのは普通科のみですが、生徒一人ひとりの進路希望や興味関心に合わせて、2年次から文系・理系のコースに分かれて学習を進めていきます。

  • 普通科

    • 文系コース:国語、地理歴史、公民、英語などの科目に重点を置き、国公立大学や私立大学の文系学部への進学を目指します。

    • 理系コース:数学、理科、英語などの科目に重点を置き、国公立大学や私立大学の理系・医療系学部への進学を目指します。

高松西高等学校の特色・校風

高松西高等学校の校風は、「自主自律」や「文武両道」という言葉で表現されることが多いです。生徒の主体性を尊重する自由な雰囲気があり、落ち着いた環境で真面目に学習に取り組む生徒が多いと言われています。

  • 宿題の量:進学校ということもあり、「課題は多い」という声が多数聞かれます。特に長期休暇中の課題は量が多く、計画的に進めないと大変なようです。しかし、これをこなすことで自然と学習習慣が身につくというポジティブな意見もあります。

  • 校則:他の高校と比較して、特に厳しいわけではないようですが、スマートフォンの校内での使用は原則禁止されているなど、守るべきルールはきちんと定められています。服装や頭髪に関する規定もありますが、常識の範囲内であれば厳しく指導されることは少ないようです。

  • 生徒たちの雰囲気:全体的に穏やかで真面目な生徒が多いと言われています。ワイワイと騒ぐタイプよりは、落ち着いて自分のやるべきことに集中するタイプの生徒が多いようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。

  • 制服:2023年度から、多様性に配慮した新しい制服が導入されました。男女ともにブレザースタイルで、スラックスかスカート、ネクタイかリボンを自由に選択できるジェンダーレス対応となっています。この新しい制服は、在校生や中学生からも評判が良いようです。

  • 土曜授業:土曜授業が実施されることがあります。

高松西高等学校の部活動・イベント

部活動

高松西高等学校は、文武両道を掲げており、部活動への加入を奨励しています。多くの生徒が部活動に所属し、学業と両立させながら熱心に活動しています。

  • 運動部:野球、サッカー、テニス、陸上競技、ハンドボール、アーチェリーなど、多くの運動部が活発に活動しています。特に、アーチェリー部や水泳部、陸上競技部などは、四国大会や全国大会に出場する実績を持っています。

  • 文化部:吹奏楽、書道、放送、理学、コーラス、軽音楽など、文化部も非常に充実しています。放送部は全国大会の常連として知られており、高い実績を誇ります。また、応援部やESS同好会、テコンドー同好会といった少し珍しい部活動もあります。

イベント

学校生活を彩るイベントも高松西高等学校の魅力の一つです。生徒が主体となって運営され、毎年大きな盛り上がりを見せます。

  • 西高祭(文化祭):毎年9月に行われる最大のイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、部活動の発表などが行われ、多くの来場者で賑わいます。準備期間からクラスの団結が深まり、生徒たちの自主性や創造性が発揮される場となっています。

  • 体育祭:初夏に開催され、クラス対抗で様々な競技に熱中します。応援合戦なども見どころの一つで、学校全体が一体感に包まれます。

  • 修学旅行:2年次に実施されます。近年では台湾を訪れるなど、異文化に触れる貴重な機会となっています。このほか、1年次には集団宿泊学習なども行われます。

高松西高等学校の進学実績

高松西高等学校は、国公立大学を中心に高い進学実績を誇っています。生徒一人ひとりの進路希望に合わせた丁寧な指導に定評があります。

  • 国公立大学:地元の香川大学に最も多くの合格者を輩出しており、毎年30名以上が進学しています。 その他、岡山大学、愛媛大学、徳島大学、高知大学といった近県の国公立大学にも多数の合格者を出しています。 また、京都大学や九州大学などの難関大学にも合格者を輩出しています。

  • 難関私立大学:関西圏の「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)に合わせて40名程度の合格実績があります。 また、首都圏の「GMARCH」や早慶上理にも合格者が出ています。

  • その他の進路:多くの生徒が4年制大学への進学を希望しますが、専門学校への進学や就職を選ぶ生徒もいます。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中の補習・講習が充実しています。また、大学の先生を招いての学部別説明会や、地域社会と連携した探究活動「マイドリームプロジェクト(MDP)」などを通じて、生徒の学習意欲と進路意識を高める取り組みが積極的に行われています。

高松西高等学校の特長・アピールポイント

高松西高等学校には、他の高校にはないユニークな強みや魅力的な取り組みがあります。

  • MDP(マイドリームプロジェクト):1・2年生が「総合的な探究の時間」に行う課題探究学習です。 地域の魅力や課題をSDGsの視点で探究し、発表する活動を通して、思考力や表現力を養います。

  • OP(オプションプログラム):希望者が参加できる選択型のチャレンジプログラムです。 海外の高校生とのオンライン交流や国内研修旅行など、生徒の知的好奇心や挑戦意欲を刺激する多様な機会が提供されています。

  • 55分授業と朝の読書活動:落ち着いた学習環境を確保するため、少し長めの55分授業や、始業前の朝の読書活動が導入されています。

  • 自然に囲まれた学習環境:丘の上に立地しているため、教室の窓からは豊かな緑が広がり、静かで落ち着いた環境で勉強に集中できます。

  • ジェンダーレス対応の新制服:2023年度から導入された新制服は、生徒が自由にスラックス・スカート、ネクタイ・リボンを選べるようになっており、多様性を尊重する学校の姿勢が表れています。

  • 充実したキャリア教育:大学との連携講座や企業訪問などを通じて、生徒が早期から自分の将来について考える機会を豊富に提供しています。

高松西高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。学校選びの参考として、良い点と気になる点の両方を見てみましょう。

  • 良い点

    • 「先生方が熱心で、質問にも親身になって対応してくれる」という声が多いようです。

    • 「自由な校風で、生徒の自主性を尊重してくれる」と感じている生徒が多くいます。

    • 「落ち着いた雰囲気で、勉強に集中したい人には最適な環境」という評判です。

    • 「西高祭(文化祭)などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が深まる」という意見も多数あります。

    • 「新しい制服が可愛く、選択肢があるのが嬉しい」と好評です。

  • 気になる点

    • 「課題の量がかなり多い」という声は、多くの生徒から聞かれます。

    • 「最寄りのJR鬼無駅から坂道を15分以上歩く必要があり、アクセスが少し不便」という意見があります。

    • 「校舎や施設が少し古い部分がある」という指摘も見られます。

    • 「スマホが校内で使えないのは不便」と感じる生徒もいるようです。

    • 「青春を思いっきり楽しみたい!という人には少し物足りないかもしれない」という声もあります。

アクセス・通学

高松西高等学校は丘の上にあるため、通学には少し体力が必要です。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • JR予讃線「鬼無駅」から徒歩約15〜20分。駅からは上り坂が続きます。

    • ことでんバス「高松西高」バス停下車すぐ。高松駅などからバス路線があります。

  • 通学エリア

    高松市内からの通学者が最も多いですが、坂出市や丸亀市など、JR予讃線沿線のエリアから通学している生徒もいます。多くの生徒が自転車を利用しており、最寄りの鬼無駅からは自転車で坂を上る生徒の姿が多く見られます。

高松西高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。高松西高等学校の魅力や特徴が、少しでも伝わったでしょうか。

最後に、進学アドバイザーとして、高松西高等学校を目指すあなたにメッセージを送ります。この学校は、「自分の意志で、コツコツと努力を続けられる生徒」に特におすすめです。自由な校風だからこそ、自分を律する力、つまり「自立」の精神が求められます。また、勉強も部活動も行事も、すべてに全力で取り組みたいという「文武両道」を目指す生徒にとって、最高の環境が整っています。

高松西高等学校の受験勉強では、内申点と当日の学力検査のバランスが非常に重要です。まずは、中学校の定期テストでしっかりと点数を確保し、提出物をきちんと出すなど、内申点対策をおろそかにしないでください。その上で、基礎を固めることを最優先に、苦手科目をなくす勉強を心がけましょう。香川県の入試問題は、教科書の基本的な内容を深く理解しているかが問われます。特別な難問対策よりも、教科書レベルの問題を確実に解けるようにしておくことが合格への近道です。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。