鹿児島県立鹿屋農業高等学校は、1895年(明治28年)創立という130年近い歴史と伝統を誇る、農業の専門高校です。 広大な大隅半島の自然に抱かれたキャンパスで、農業の未来を担う人材を育成しています。単に知識や技術を学ぶだけでなく、「命をつなぐ産業」である農業を通して、生命を尊重する心や、仲間と協力する大切さを育むことを教育の柱としています。
鹿屋農業高等学校の基本情報 
鹿屋農業高等学校の偏差値・難易度・併願校 
鹿屋農業高等学校に設置されている学科・コース 
農業科 どんなことを学ぶ場所か:野菜やお米、お茶などの栽培技術を中心に、農業の基本を幅広く学びます。 食を支える仕事に興味がある人におすすめです。 どんな生徒におすすめか:畑仕事や作物を育てることに興味があり、将来は食料生産に関わりたいと考えている生徒。 
畜産科 どんなことを学ぶ場所か:肉用牛、酪農、養豚、養鶏といった畜産の主要な分野を全て学べる、県内唯一の学科です。 動物の飼育や命の大切さを学びます。 どんな生徒におすすめか:動物が好きで、家畜の飼育や畜産物の生産に携わりたいと考えている生徒。 
園芸科 どんなことを学ぶ場所か:温室での野菜栽培や、花、果樹の栽培、植物バイオテクノロジーなど、園芸に関する専門知識と技術を学びます。 どんな生徒におすすめか:花や植物が好きで、品種改良や美しい景観づくりに興味がある生徒。 
農業機械科 どんなことを学ぶ場所か:トラクターなどの農業機械の操作や整備、溶接や機械設計といった工業的な分野も学びます。 スマート農業についても学習します。 どんな生徒におすすめか:機械いじりが好きで、農業の効率化や最新技術に興味がある生徒。 
農林環境科 どんなことを学ぶ場所か:森林の育成や管理、木材の活用、測量や土木技術など、森林や環境保全について学びます。 2年次からはコースに分かれて専門性を高めます。 どんな生徒におすすめか:自然や環境問題に関心があり、森林を守り育てる仕事に就きたいと考えている生徒。 
食と生活科 どんなことを学ぶ場所か:農産物の加工から流通、販売までを学ぶ6次産業化や、食品の衛生管理について学びます。 どんな生徒におすすめか:食べることが好きで、食品開発や加工、栄養など「食」に関する分野に幅広く興味がある生徒。 
鹿屋農業高等学校の特色・校風 
鹿屋農業高等学校の部活動・イベント 
部活動 
特に実績が豊富な部活動 相撲部・ウェイトリフティング部 :全国大会の常連であり、輝かしい実績を誇ります。専門的な指導のもと、心身ともに鍛えることができます。野球部 :近年、県大会で準優勝するなど目覚ましい活躍を見せています。 地域からの応援も熱く、活気のある部活動です。ボート部・カヌー部 :豊かな自然環境を活かした部活動で、九州大会や全国大会で活躍する選手を輩出しています。
珍しい部活動 鹿児島黒牛研究部・畜産部 :牛や豚の飼育管理を専門的に研究・実践する、まさに農業高校ならではの部活動です。 「和牛甲子園」で最優秀賞に輝くなど、全国レベルで高い評価を受けています。伴侶動物部 :犬などの小動物の飼育や繁殖について学ぶ部活動で、動物好きな生徒に人気です。
イベント 
農高祭(文化祭) 毎年秋に開催される最大のイベントです。生徒たちが丹精込めて育てた野菜や果物、加工品などが販売され、毎年多くの地域住民で賑わいます。 各学科の特色を活かした展示や体験コーナーもあり、日頃の学習成果を発表する貴重な機会となっています。 
体育祭 学科対抗で行われるのが大きな特徴で、応援合戦やユニークな競技で大変盛り上がります。 特に、重い荷物を持ち上げる「農高魂」という名物競技は、力自慢の生徒たちの見せ場です。 
修学旅行 例年、スキー研修などを目的として県外へ行きます。 日常を離れ、友人たちと過ごす時間は、高校生活の中でも特に心に残るイベントの一つです。 
鹿屋農業高等学校の進学実績 
大学・短期大学 国公立大学では、鹿児島大学や宮崎大学など、地元の農学部や関連学部への進学実績があります。 私立大学では、日本獣医生命科学大学や南九州大学など、農業関連の学部に進学する生徒が多い傾向です。 特に、農業の専門知識をさらに深めるために、鹿児島県立農業大学校への進学者が多いのが特徴です。 
専門学校 農業、動物、調理、医療、公務員など、各学科で学んだ専門性を活かせる分野の専門学校へ進学する生徒が多数います。 
就職 就職希望者の内定率は非常に高く、多くの生徒が希望の就職先に進んでいます。 地元の農業法人や食品関連企業、JA(農業協同組合)、製造業、さらには公務員(自衛隊、警察など)まで、幅広い業種に就職しています。学校で取得した専門資格や技術が、就職活動において大きな強みとなっています。 
鹿屋農業高等学校の特長・アピールポイント 
広大な敷地と充実した実習施設 東京ドーム約5個分もの広大な農場には、水田、畑、果樹園、温室、牛舎、豚舎、鶏舎などが完備されており、本格的な実習が可能です。 
「命」と向き合う教育 植物の栽培や動物の飼育を通して、命の尊さや食への感謝の気持ちを育む教育を大切にしています。 
専門的な資格取得に強い 危険物取扱者、フォークリフト運転技能者、溶接技能者、日本農業技術検定など、将来に役立つ多くの専門的な資格取得を学校全体でサポートしています。 
地域に愛される「農高祭」 生徒が生産した新鮮な農産物や加工品を販売する文化祭は、毎年多くの来場者で賑わう地域の一大イベントです。 
全国レベルで活躍する部活動 相撲部やウェイトリフティング部、野球部などの運動部に加え、「和牛甲子園」で日本一に輝いた鹿児島黒牛研究部など、全国に名を轟かせる部活動があります。 
寮生活で深まる絆(責善寮) 一部の学科では寮生活が義務付けられており、仲間との共同生活を通して、規律や協調性を学ぶことができます。 
130年近い歴史と伝統 1895年の創立以来、2万6千人以上の卒業生を輩出し、地域社会の様々な分野で活躍しています。 
鹿屋農業高等学校の口コミ・評判のまとめ 
良い点 「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢に直結する学びができる」という声が最も多く聞かれます。 「先生方が親身で、進路相談などにも熱心に対応してくれる」 「実習を通して、クラスの仲間との団結力が強まる」 「動物が好き、自然が好きという同じ興味を持つ友達がたくさんできる」 「農高祭などの行事がとても楽しく、充実感がある」 「就職率が良く、サポートも手厚い」 
気になる点 「夏は暑く、冬は寒いなど、屋外での実習が体力的に大変なことがある」 「農場が広いため、虫が多いのは覚悟した方が良い」 「学科によっては、朝早くからの動物の世話などがあり、当番活動が大変」 「最寄りのバス停から少し歩くので、アクセスが少し不便に感じる」 「専門的な学習が中心なので、普通教科の大学進学を目指すには個人の努力が必要」 
アクセス・通学 
バスでのアクセス 「農高前」バス停または「緑山」バス停から徒歩約7〜9分 鹿屋バスセンターからは徒歩約15分です。 
鹿屋農業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス 

