麗澤高等学校は、千葉県柏市の豊かな自然に抱かれた広大なキャンパスで、高い学力と豊かな人間性を育むことができる私立高校です。単に大学進学を目指すだけでなく、その先の人生で社会に貢献できる人材を育てることを目標に、日々の教育が行われています。麗澤高等学校が大切にしているのは、「知徳一体」という考え方。つまり、知識を身につけることと、心を磨くことを同じくらい大切にする教育です。

この学校では、生徒一人ひとりが持つ夢や目標を全力でサポートするための、きめ細やかな指導体制が整っています。難関大学への高い進学実績は、先生方の熱心な指導と、生徒たちが互いに切磋琢磨できる落ち着いた学習環境の賜物と言えるでしょう。麗澤高等学校での3年間は、学力はもちろん、人としての大きな成長を約束してくれるはずです。

「実際の学校生活はどんな感じ?」「校則は厳しいの?」「どんな先輩たちがいるんだろう?」そんな疑問や不安を抱えている中学生や保護者の方も多いと思います。この記事では、偏差値や進学実績といったデータだけでなく、在校生や卒業生の声を交えながら、麗澤高等学校のありのままの姿を詳しくお伝えしていきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

麗澤高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 麗澤高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒277-8686 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1
代表電話番号 04-7173-3700
公式サイトのURL https://www.hs.reitaku.jp

麗澤高等学校の偏差値・難易度・併願校

麗澤高等学校を目指す上で、まず気になるのが学力的なレベルですよね。ここでは、偏差値や難易度について具体的に見ていきましょう。

麗澤高等学校には、入学時に2つのコースが設置されており、それぞれ偏差値が異なります。

  • 普通科 叡智スーパー特進コース(S特進):68

  • 普通科 叡智特選コース(特選):64

この偏差値は、千葉県内にある多くの私立高校の中でもトップクラスに位置しており、非常に学力レベルの高い学校であることが分かります。千葉県内の高校で同じくらいの偏差値の学校としては、公立の県立柏高校や船橋東高校、国府台高校などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安については、麗澤高等学校の入試では、内申点のみで合否が決まる「推薦制度」はありません。合否は主に、当日の学力検査の得点で判断される傾向が強いです。もちろん、高いに越したことはありませんが、もし学校の成績に少し不安があっても、入試本番でしっかりと得点できれば、逆転合格の可能性は十分にあります。最後まで諦めずに、学力向上に努めることが大切です。

多くの受験生が麗澤高等学校とあわせて受験する併願校としては、以下のような学校が挙げられます。

  • 公立高校:県立東葛飾高校、県立柏高校など

  • 私立高校:二松學舍大学附属柏高校、芝浦工業大学柏高校、八千代松陰高校、流通経済大学付属柏高校など

麗澤高等学校に設置されている学科・コース

麗澤高等学校には、生徒一人ひとりの目標に合わせて学力を伸ばせるよう、特色あるコースが設置されています。入学時には、以下の2つのコースのどちらかを選択して受験します。

  • 叡智スーパー特進コース(S特進)

    旧帝大や医学部といった国内最難関の国公立大学への現役合格を目指すコースです。入試科目に理科・社会が含まれる5教科型で、入学当初から高いレベルの学力が求められます。トップレベルの大学を目指して、仲間と切磋琢磨したい人におすすめです。

  • 叡智特選コース(特選)

    国公立大学や、GMARCHをはじめとする難関私立大学への進学を目指すコースです。幅広い進路希望に対応できるカリキュラムが組まれており、自分の目標に合わせてじっくりと実力を伸ばしていくことができます。

高校2年生になるときに、中学からの一貫生と合流し、目標に応じて「叡智TKコース」(主にS特進から)と「叡智SKコース」(主に特選から)に再編成されます。ここで注目したいのは、入学時のコースが全てではないという点です。叡智特選コースからでも、2年生に進級する際に成績などの基準を満たせば、叡智TKコースへ移ることが可能です。この制度は、入学後も努力を続ければ、さらに上のレベルに挑戦できるチャンスがあることを示しており、生徒たちの学習意欲を高める大きな魅力となっています。

麗澤高等学校の特色・校風

麗澤高等学校の雰囲気や文化をキーワードで表すなら、「落ち着いた雰囲気」「面倒見が良い」「グローバル」「知徳一体」といった言葉がぴったりです。緑豊かな広大なキャンパスで、生徒たちは穏やかに、そして真剣に日々の学習に取り組んでいます。

  • 宿題の量と学習サポート

    宿題の量はコースにもよりますが、決して少なくはないようです。しかし、それ以上に特徴的なのは、放課後や長期休暇中に開かれる豊富な課外講座です。夜間講座なども用意されており、多くの生徒が塾に通わなくても学校のサポートだけで大学受験に臨める体制が整っています。先生方が非常に熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる「面倒見の良さ」は、多くの生徒や保護者から高く評価されています。

  • 校則(スマホ、服装など)

    校則は、私立高校として標準的か、やや厳しいと感じるかもしれません。特にスマートフォンは、校内での使用が原則禁止されており、登下校中も緊急の連絡以外での使用は認められていません。服装に関しても、スカート丈を短くしたり、メイクをしたりすることは禁止されています。こうした少し厳しめのルールは、生徒が学習に集中し、落ち着いた学校生活を送るための環境づくりという側面が強いようです。

  • 生徒たちの雰囲気

    真面目で落ち着いた生徒が多いという評判です。裕福な家庭の生徒も少なくないようですが、全体的に穏やかで、いじめなどもほとんど聞かれないとのこと。互いを尊重し、高め合える友人関係を築きやすい環境と言えるでしょう。

  • アルバイト

    原則として禁止されています。ただし、夏休みなどの長期休暇中に限り、届け出をすれば許可される場合もあるようです。

  • 制服の評判

    制服は、紺色のブレザーを基調とした、品のあるデザインで生徒からの人気は高いようです。「R」のエンブレムがアクセントになっており、フォーマルな印象を与えます。女子はスカートだけでなく、スラックスも選択可能です。

  • 土曜授業

    平常授業はありませんが、模試や課外講座、学校行事などが行われることがあります。

麗澤高等学校の部活動・イベント

勉強だけでなく、部活動や学校行事も高校生活を彩る大切な要素です。麗澤高等学校では、充実した施設を活かして、様々な活動が行われています。

部活動

学業を最優先としながらも、多くの生徒が部活動に参加し、文武両道を目指しています。東京ドーム約9個分という広大な敷地には、グラウンドや体育館はもちろん、ゴルフコースや武道館、弓道場まで完備されており、どの部活も存分に練習に打ち込める環境が整っています。

特に有名な部活動や、珍しい部活動をいくつか紹介します。

  • ゴルフ部:全国大会の常連で、特に女子は全国優勝を何度も経験している強豪です。キャンパス内にゴルフコースがあるという恵まれた環境を活かし、高いレベルで活動しています。

  • 弓道部:森の中にある静かで美しい弓道場で、日々練習に励んでいます。こちらも関東大会や全国大会に出場する実力を持っています。精神を集中させ、自分と向き合う経験は、人間的な成長にも繋がるでしょう。

  • 女子硬式テニス部:インターハイ(全国大会)に出場するなど、県内でもトップレベルの実力を誇ります。

  • SDGs研究会:持続可能な開発目標(SDGs)について学び、実践するユニークな部活動です。フェアトレード商品の販売など、社会貢献活動に積極的に取り組んでおり、全国的なコンテストで最優秀賞を受賞した実績があります。

イベント

生徒たちの絆を深め、思い出を作る学校行事も盛んです。

  • 体育祭(5月):全校生徒が青・赤・黄・白の4つの軍に分かれて競い合います。綱引きや騎馬戦といった定番の競技で、クラスや学年を越えて一致団結し、大きな盛り上がりを見せます。

  • 麗鳳祭(れいほうさい・9月):文化祭です。各クラスや文化部が、日頃の活動の成果を発表する展示やステージパフォーマンスを行います。口コミでは「開催期間が1日と少し短い」という声もありますが、中身の濃い、充実したイベントのようです。

  • 研修旅行:高校2年生の10月には、九州を訪れる研修旅行があります。仲間との共同生活を通じて、見聞を広め、忘れられない思い出を作ることができます。

麗澤高等学校の進学実績

麗澤高等学校の最大の強みの一つが、その高い大学進学実績です。先生方の手厚いサポートと、生徒自身の努力が結実し、毎年多くの生徒が難関大学への合格を果たしています。

2025年春の最新の大学進学実績(卒業生227名)を見てみましょう。

  • 国公立大学:合計54名合格

    一橋大学(1)、北海道大学(1)、名古屋大学(1)、東京外国語大学(1)、千葉大学(9)、横浜国立大学(2)、筑波大学(1)、お茶の水女子大学(2)など、全国の難関国公立大学に多数の合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    • 早慶上理(早稲田、慶應義塾、上智、東京理科):合計42名合格

      (早稲田大学9、慶應義塾大学1、上智大学5、東京理科大学27)

    • GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政):合計132名合格

これらの輝かしい実績を支えているのが、学校独自の進学サポート体制です。特に「校内課外講座」は非常に充実しており、平日の放課後や夜間、夏休みなどの長期休暇中に、大学受験に直結するハイレベルな講座が数多く開講されています。予備校に通わず、学校の講座だけで志望校に合格する生徒も少なくありません。これは、学費の面だけでなく、移動時間などの負担を減らし、効率的に学習を進められるという大きなメリットになっています。

麗澤高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、麗澤高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 東京ドーム9個分の広大な自然に囲まれたキャンパス

    四季の移ろいを感じられる緑豊かな環境は、落ち着いて学習に集中するのに最適です。充実したスポーツ施設も、この広大な敷地ならではの魅力です。

  • 「知徳一体」を掲げる独自の道徳教育

    学力だけでなく、「感謝の心」「思いやりの心」「自立の心」といった人間性を育むことを教育の柱に据えています。この道徳教育が、穏やかで礼儀正しい校風の基礎となっています。

  • 塾いらず?充実した校内進学サポート体制

    放課後や長期休暇中の課外講座が非常に充実しており、生徒一人ひとりの志望校に合わせたきめ細やかな指導を行っています。学校全体で受験をサポートする体制が、高い進学実績に繋がっています。

  • 世界で活躍するためのグローバル教育プログラム

    実践的な英語力を養う教育はもちろん、論理的な思考力や表現力を育む「言語技術」という独自の授業にも力を入れています。海外研修の機会も豊富に用意されています。

  • 全国レベルで活躍するユニークな部活動

    全国優勝を誇るゴルフ部や、美しい弓道場で活動する弓道部、社会貢献を実践するSDGs研究会など、他ではなかなか経験できない特色ある部活動が揃っています。

  • 生徒一人ひとりに寄り添う「面倒見の良さ」

    多くの在校生や卒業生が口を揃えて挙げるのが、先生方のサポートの手厚さです。学習面での質問はもちろん、進路や学校生活の悩みにも親身に相談に乗ってくれる、温かい関係性が築かれています。

麗澤高等学校の口コミ・評判のまとめ

実際に通っている生徒や卒業生、保護者からはどのような声が聞かれるのでしょうか。良い点と気になる点を公平にまとめてみました。

  • 良い点

    • 「先生のサポートが手厚い」という声が圧倒的に多いです。質問しやすい雰囲気で、分かるまで丁寧に教えてくれる、進路相談にも親身になってくれる、といった評判が多数寄せられています。

    • 「施設が綺麗で、自然豊かな環境が素晴らしい」という点も高く評価されています。広々としたキャンパスで、のびのびと学校生活を送れることが魅力のようです。

    • 「落ち着いて勉強に集中できる環境」であることも、多くの生徒にとってプラスになっているようです。真面目な生徒が多く、互いに高め合える雰囲気があります。

    • 「いじめが少なく、生徒が穏やかで優しい」という声も多く、安心して学校生活を送れることがうかがえます。

  • 気になる点

    • 「校則が厳しい」という意見、特に「スマートフォンの使用が禁止されている」点は、窮屈に感じる生徒もいるようです。

    • 「学費が高い」という声もあります。充実した施設やサポート体制が整っている分、費用は公立高校に比べて高くなります。

    • 「駅から少し歩く」のが難点という意見もあります。最寄りの南柏駅からはバスを利用するか、20分ほど歩く必要があります。

    • 保護された環境であるため、「良くも悪くも世間知らずになるかもしれない」というユニークな指摘もありました。

アクセス・通学

麗澤高等学校への主な通学方法です。

  • JR常磐線「南柏駅」から

    東口のバス乗り場から東武バスに乗車し、約5分。「麗澤幼稚園・麗澤中高前」で下車し、緑豊かなキャンパス内を歩いて約5分です。駅から徒歩の場合は約20分かかります。

  • 東武アーバンパークライン「新柏駅」から

    駅から徒歩で約20分です。

通学している生徒は、柏市、松戸市、流山市、我孫子市といった東葛飾地域を中心に、千葉県内の広範囲や、隣接する茨城県などから通っているようです。また、学校には寮も完備されているため、遠方から入学する生徒もいます。

麗澤高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。麗澤高等学校の魅力、伝わったでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、この学校を目指す君たちにメッセージを送ります。

麗澤高等学校は、「落ち着いた環境で、大学受験に向けて本気で勉強に打ち込みたい」「先生方の手厚いサポートを受けながら、着実に学力を伸ばしたい」と考えている君に、特におすすめの学校です。ルールが少し厳しいと感じるかもしれませんが、それは君たちが安心して学習に集中するためのもの。緑豊かな美しいキャンパスは、きっと君の心を穏やかにしてくれるはずです。

麗澤高等学校の受験では、何よりも当日の学力検査が重要になります。特にS特進コースを目指すなら、5教科すべてで高い得点を取れるよう、バランス良く勉強を進めましょう。過去問を繰り返し解き、出題傾向に慣れておくことが合格への近道です。麗澤高等学校で過ごす3年間は、君を学力面でも人間的にも大きく成長させてくれるでしょう。自分の可能性を信じて、頑張ってください!応援しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。