三重県立伊勢工業高等学校は、125年以上の長い歴史と伝統を誇る、地域に根差した工業高校です。 ものづくりに興味がある、将来は技術者として社会に貢献したい、そんな夢を持つ中学生にとって、伊勢工業高等学校はまさに理想的な学びの場と言えるでしょう。普通科の高校とは一味違う、専門的な知識と技術を基礎からじっくりと学べる環境がここにはあります。
伊勢工業高等学校の基本情報
伊勢工業高等学校の偏差値・難易度・併願校
機械科：42 – 43 建築科：42 – 43 電気科：42 – 43
伊勢工業高等学校に設置されている学科・コース
機械科 どんなことを学ぶ？：機械の設計や製作、制御に関する知識と技術を学びます。旋盤や溶接などの実習を通して、ものづくりの基礎を徹底的に身につけます。 どんな生徒におすすめ？：自動車やロボットなど、動く機械の仕組みに興味がある人や、自分の手で何かを作り出すのが好きな人におすすめです。
建築科 どんなことを学ぶ？：住宅やビルなどの建物を、安全かつ快適に設計・施工するための知識と技術を学びます。製図や測量、模型製作などを通して、建築のプロを目指します。 どんな生徒におすすめ？：家やインテリア、街づくりに興味がある人や、デザインや空間設計に関わる仕事がしたい人におすすめです。
電気科 どんなことを学ぶ？：電気エネルギーの発生から利用まで、幅広い電気技術の基礎を学びます。電気工事や電子回路の実験などを通して、現代社会に不可欠な電気のスペシャリストを育成します。 どんな生徒におすすめ？：電気の仕組みやエネルギー問題に関心がある人や、将来、電気関係の資格を取得して安定した仕事に就きたい人におすすめです。
伊勢工業高等学校の特色・校風
校風のキーワード ：質実剛健、ものづくり、地域連携、スペシャリスト育成宿題の量 ：専門科目に関する課題やレポートが出されることがありますが、毎日大量の宿題に追われるということは少ないようです。予習・復習をしっかり行う習慣が大切になります。校則 ：他の高校と比較すると、頭髪や服装に関する指導はやや厳しいという声があります。 これは、将来社会人として通用する人材を育成するという学校の方針の表れでもあります。 スマートフォンの校内での使用については、ルールを守った上での利用が求められます。生徒たちの雰囲気 ：男子生徒が大多数を占めますが、女子生徒も専門知識を学ぶために意欲的に学校生活を送っています。 全体的に真面目で、自分の好きな分野に打ち込んでいる生徒が多い印象です。アルバイト ：原則として許可されていませんが、家庭の事情など、やむを得ない場合は学校に申請し、許可を得ることで可能になる場合があります。制服 ：伝統的な詰襟の学生服（男子）とブレザー（女子）です。 落ち着いたデザインで、保護者からの評判は良いようです。土曜授業 ：基本的に土曜授業はありません。
伊勢工業高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
特にレスリング部やウエイトリフティング部は全国レベルの実績を誇り、強豪として知られています。その他、硬式野球部、陸上競技部、バスケットボール部、サッカー部など多くの部が県大会で上位の成績を収めており、文武両道を実践しています。 文化部
機械研究部、建築研究部、電気研究部といった、工業高校ならではの専門性を活かした部活動が特徴的です。 ものづくりコンテストなどで優秀な成績を収めるなど、日頃の学習の成果を発揮しています。建築研究部は、地域のイベントで子ども向けの椅子を製作するプロジェクトに参加するなど、地域貢献活動にも積極的です。
イベント
体育祭 ：学科対抗で競い合うなど、工業高校ならではのプログラムもあり、毎年大変な盛り上がりを見せます。文化祭（伊工祭） ：各学科や文化部が日頃の研究成果を発表する貴重な機会です。専門的な展示や体験コーナーは、中学生や地域住民からも人気を集めています。修学旅行 ：行き先は年によって異なりますが、仲間との絆を深める絶好の機会です。インターンシップ（就業体験） ：地元の企業で実際に働く経験を通して、職業観を養い、将来の進路選択に役立てます。課題研究発表会 ：3年間の学びの集大成として、生徒一人ひとりがテーマを設定し、研究した成果を発表します。
伊勢工業高等学校の進学実績
就職に圧倒的に強い
卒業生の約75%が就職を選びます。 地元三重県内の優良企業をはじめ、全国の大企業からも厚い信頼を得ており、毎年高い就職率を誇ります。 主な就職先には、中部電力パワーグリッド、本田技研工業、トヨタ自動車、シンフォニアテクノロジー、ジャパンマリンユナイテッドなど、日本を代表する企業が名を連ねています。 専門性を活かした進学
卒業生の約25%は、大学や短期大学、専門学校へ進学します。 工業高校向けの指定校推薦や特別推薦枠を活用し、愛知工業大学、名城大学などの工業系大学へ進学する生徒が多いのが特徴です。 進学希望者向けの補習なども行われ、個々の目標達成をサポートしています。
伊勢工業高等学校の特長・アピールポイント
125年以上の歴史と伝統
明治29年（1896年）の開校以来、1万5千人以上の卒業生を産業界に送り出してきた実績と信頼があります。 圧倒的な就職実績
地元企業との強いパイプを活かし、安定して高い就職率を維持しています。 手厚い就職サポートで、生徒一人ひとりの希望進路の実現を後押しします。 充実した資格取得サポート
危険物取扱者や電気工事士、各種技能検定など、在学中に多くの国家資格や専門資格の取得を目指せます。 資格は就職や進学で大きな武器になります。 地域と連携した実践的な学び「高校生工務店」
地域の「困りごと」を「ものづくり」で解決する「高校生工務店」というユニークな取り組みを行っています。 対話を通して課題を発見し、解決策を形にするプロセスは、技術力だけでなく人間力も大きく成長させます。 活発な部活動
全国レベルで活躍する運動部から、専門性を追求する文化部まで、多種多様な部活動が盛んです。 文武両道を目指せる環境が整っています。
伊勢工業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「専門的な知識や技術が身につき、就職に非常に有利だと感じます。多くの資格を取得できたことも自信になりました。」 「先生方が熱心で、分かるまで丁寧に指導してくれます。進路相談にも親身に乗ってくれました。」 「同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境が良いです。実習など、チームで協力して何かを成し遂げる経験は楽しかったです。」 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら充実した3年間を送ることができました。」
気になる点 「校則が他の高校に比べて少し厳しいと感じることがありました。特に頭髪検査は定期的に行われます。」 「工業高校なので、どうしても男子生徒の割合が高いです。女子トイレなどの施設がもう少し充実すると嬉しいという声もあります。」 「専門科目の勉強は、中学までとは違う難しさがあります。予習・復習をしないと授業についていくのが大変かもしれません。」 「駅から少し歩くので、雨の日などは少し大変です。」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス 近鉄山田線「宇治山田駅」から徒歩 約16分 JR参宮線・近鉄山田線「伊勢市駅」から徒歩 約18分 JR参宮線「五十鈴ヶ丘駅」から徒歩 約25分 三重交通バス「伊勢工高前」バス停から徒歩 約2分
通学エリア
伊勢市内からの通学者が最も多いですが、鳥羽市、志摩市、度会郡など、近隣の市町からも多くの生徒が通学しています。ほとんどの生徒が自転車を利用して通学しているようです。
伊勢工業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
