愛知県立丹羽高等学校は、1974年に設立された歴史ある公立高校です。「自律」「独創」「剛健」を校訓に掲げ、生徒一人ひとりの主体性を尊重する自由闊達な校風が魅力です。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で取り組む「文武両道」の精神が根付いており、充実した3年間を送ることができます。

丹羽高等学校は、生徒たちが自ら考え、行動し、問題を解決していく力を養うことを大切にしています。地域との連携も盛んで、様々な活動を通して社会性を育む機会が豊富に用意されています。この記事では、そんな丹羽高等学校の具体的な魅力について、詳しく紹介していきます。

これから高校受験を考える中学生の皆さんや、その保護者の方々にとって、丹羽高校がどのような学校なのか、リアルな姿が伝わるように、偏差値から学校生活の様子、進学実績まで幅広く解説します。ぜひ、志望校選びの参考にしてください。

丹羽高等学校の基本情報

まずは、丹羽高等学校の基本的な情報を確認しましょう。

項目 内容
正式名称 愛知県立丹羽高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒480-0102 愛知県丹羽郡扶桑町大字高雄字柳前95
代表電話番号 0587-93-7575
公式サイト https://niwa-hs.jp/

丹羽高等学校の偏差値・難易度・併願校

丹羽高等学校の偏差値は52程度とされています。これは愛知県内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。合格のためには、内申点が27〜29点あたりが一つの目安となるでしょう。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の結果も重要になります。

同じくらいの偏差値の高校としては、近隣の公立高校や私立高校が挙げられます。自分の学力や校風などを考慮して、慎重に志望校を選びましょう。

愛知県の公立高校入試制度では、同じ学力検査グループ内の公立高校を併願することはできません。そのため、丹羽高等学校を第一志望とする場合、併願校は主に私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、誠信高等学校、誉高等学校、修文学院高等学校などが挙げられます。

丹羽高等学校に設置されている学科・コース

丹羽高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。1年生では、まず基礎・基本を徹底的に学び、高校での学習の土台を築きます。2年生になると、文系と理系に分かれ、それぞれの興味や進路希望に応じた科目を選択し、得意分野を伸ばしていきます。

そして3年生では、文系がさらに国公立大学進学を目指すコースと、私立大学進学や専門学校などを目指すコースに分かれます。このように、丹羽高等学校では、生徒一人ひとりの「夢をつかむ」ためのきめ細やかなカリキュラムが組まれているのが特長です。

  • 普通科:1年次で基礎学力を固め、2年次から文系・理系に分かれます。3年次にはさらに細分化されたコースで、個々の進路目標達成に向けた学習を深めます。

丹羽高等学校の特色・校風

丹羽高等学校の校風は、「自由闊達」「文武両道」といった言葉で表現されることが多いです。生徒の自主性を重んじる雰囲気があり、勉強にも部活動にも、そして学校行事にも全力で打ち込む生徒が多いのが丹羽高校の特色です。

  • 宿題の量:長期休暇中には補習が組まれることもあり、課題の量は「多い」と感じる生徒もいるようです。

  • 校則:校則は比較的緩やかで、生徒の自主性が尊重されています。ただし、頭髪の染色やピアス、アルバイトは原則禁止です。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、授業中の使用は禁止されています。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で優しい生徒が多く、いじめも少ないという声が聞かれます。第一志望の高校に残念ながら届かなかった生徒もいますが、その分、気持ちを切り替えて勉強や部活動に励む生徒が多いようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可制となっています。

  • 制服の評判:2024年度から、創立50周年を機に制服が新しくなりました。明るいライトグレーのジャケットが特徴的で、男女ともにスラックスとスカート、リボンとネクタイを自由に組み合わせることができます。この新しい制服は、在校生や中学生からも好評のようです。

  • 土曜授業:基本的には土曜授業はありませんが、模試などが土曜日に実施されることがあります。

丹羽高等学校の部活動・イベント

部活動

丹羽高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、勉強と両立しながら熱心に活動しています。運動部、文化部ともに充実しており、活気にあふれています。

特に、男子バスケットボール部、水泳部、剣道部などは県大会に出場するなど、高い実績を誇っています。文化部では、吹奏楽部が県大会で活躍しているほか、茶華道部や美術書道同好会など、様々な部が活動しています。

イベント

丹羽高等学校の学校生活は、多彩なイベントで彩られています。中でも最大のイベントは、文化祭と体育祭を合わせて開催される「丹霄祭(たんしょうさい)」です。

丹霄祭は、3学年合同の縦割りブロックで行われ、学年を超えた交流が深まるのが大きな特徴です。体育祭では、ブロックごとに巨大なマスコットを作成したり、夏休みから練習を重ねるパフォーマンスを披露したりと、非常に盛り上がります。文化祭では、クラスごとの企画やキッチンカーの出店などがあり、普段は使用が制限されているスマートフォンでの写真撮影も許可されるため、生徒たちにとって最高の思い出作りの場となっています。

修学旅行は、例年沖縄を訪れています。平和学習や美ら海水族館の見学、コース別体験学習など、充実したプログラムが組まれており、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

丹羽高等学校の進学実績

丹羽高等学校は、生徒一人ひとりの進路実現を力強くサポートしており、国公立大学や難関私立大学へも合格者を輩出しています。「自称進学校」と表現されることもありますが、生徒自身の努力次第で高いレベルの大学を目指せる環境が整っています。

最新の大学進学実績(2025年3月卒業生)を見ると、以下のような大学に合格しています。

  • 国公立大学:名古屋大学、名古屋工業大学、愛知教育大学、岐阜大学、三重大学、信州大学、愛知県立大学、名古屋市立大学など、東海地方を中心に多数の合格者を出しています。

  • 難関私立大学:南山大学(21名)、中京大学(24名)、名城大学(64名)といった地元の難関私立大学や、関西の立命館大学(3名)、関西大学(1名)、近畿大学(7名)などにも合格しています。

  • その他:愛知大学(52名)、愛知淑徳大学(70名)、中部大学(101名)、愛知学院大学(61名)など、地元の主要私立大学へも多くの生徒が進学しています。また、専門学校への進学や就職など、多様な進路を選択する生徒もいます。

進学実績を支える取り組みとして、夏休みや冬休みには希望者向けの補習が行われるほか、放課後には先生に質問できる学習会が設けられるなど、手厚いサポート体制が整っています。

丹羽高等学校の特長・アピールポイント

丹羽高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 活気あふれる学校行事「丹霄祭」:文化祭と体育祭を合わせた学校祭は、縦割りブロック対抗で非常に盛り上がります。特に巨大なマスコット作りやパフォーマンスは圧巻です。

  • 新しくなった魅力的な制服:2024年度から導入された新制服は、明るいグレーのジャケットが特徴。スラックスやスカート、リボンやネクタイを自由に選べるため、自分らしい着こなしが楽しめます。

  • 生徒の主体性を育む校風:比較的自由な校風で、生徒の自主性が尊重されています。生徒会活動も活発で、生徒が主体となって学校をより良くしていこうという雰囲気があります。

  • 文武両道を実現できる環境:多くの生徒が部活動に加入し、勉強と両立させています。県大会レベルで活躍する部も多く、高い目標を持って活動できます。

  • きめ細やかな進路指導:1年次からのキャリア教育や、学年進行に応じたコース分けにより、一人ひとりの進路希望に合わせた丁寧な指導が受けられます。

  • 46分×7時間授業:1コマの授業時間を46分に設定し、1日7時間授業を行うことで、集中力を維持しやすく、より多くの科目を効率的に学べる工夫がされています。

  • 緑豊かな学習環境:学校の周りは田園風景が広がり、落ち着いた環境で学習に集中できます。校門のシンボルツリー「なんじゃもんじゃの木」は、春に美しい花を咲かせます。

丹羽高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、丹羽高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「行事がとても楽しく、クラスやブロックの団結力が強い」という声が非常に多いです。

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「質問しやすい雰囲気がある」など、学習サポートの手厚さを評価する意見が見られます。

    • 「いじめが少なく、優しい人が多いので、安心して学校生活が送れる」といった人間関係の良さを挙げる声も多数あります。

    • 「新しい制服が可愛い、かっこいい」と、制服に対する満足度は高いようです。

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら充実した毎日を送れる」という文武両道を実感している口コミも目立ちます。

  • 気になる点:

    • 「自称進学校で、課題や補習が多いと感じることがある」という意見があります。

    • 「体育館などの施設が少し古い」といった声も一部で見られます。

    • 「最寄り駅から徒歩で約15〜20分と、少し距離がある」という点が挙げられています。

    • 「授業の進め方について、先生によって分かりやすさに差がある」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

丹羽高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 名鉄犬山線「扶桑駅」から東へ徒歩約15〜20分

  • 名鉄小牧線「羽黒駅」から西へ約2.8km

多くの生徒が自転車を利用して通学しています。通学エリアとしては、扶桑町のほか、犬山市、大口町、江南市、小牧市など、近隣の市町から通う生徒が多い傾向にあります。

丹羽高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

丹羽高等学校は、「勉強も部活も行事も、全部に全力で打ち込みたい!」と考えている君にぴったりの学校です。自由な雰囲気の中で、仲間と協力しながら何かを成し遂げるのが好きな生徒や、自分のペースで学習を進め、目標に向かって努力できる生徒に特におすすめします。丹羽高校で過ごす3年間は、きっと君を大きく成長させてくれるはずです。

受験勉強においては、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが何よりも大切です。特に、内申点は合否に大きく影響しますので、日々の授業態度や提出物を大切にし、定期テストで安定して高得点を取れるように心がけましょう。学力検査では、苦手科目を作らないようにバランス良く学習を進めることが合格への鍵となります。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。