愛知県立東郷高等学校は、愛知郡東郷町にある、緑豊かな落ち着いた環境に佇む高等学校です。1968年に設立されて以来、「さとく ゆたかに たくましく」の校訓のもと、知・徳・体の調和がとれた人材の育成を目指しています。生徒一人ひとりの進路実現に向けて、きめ細やかな指導を行うことでも知られています。

特に、県内の公立高校では唯一となる普通科の「美術コース」が設置されており、芸術家やデザイナーを目指す生徒にとって大きな魅力となっています。部活動も盛んで、カヌー部をはじめ多くの部が全国レベルで活躍しています。

この記事では、そんな愛知県立東郷高等学校について、偏差値や難易度、特色ある教育内容、学校生活の様子、そして在校生や卒業生からのリアルな口コミまで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。

愛知県立東郷高等学校の基本情報

愛知県立東郷高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 愛知県立東郷高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒470-0162 愛知県愛知郡東郷町大字春木字狐塚3801-2
代表電話番号 0561-39-1515
公式サイトURL https://togo-h.aichi-c.ed.jp/cms/

愛知県立東郷高等学校の偏差値・難易度・併願校

愛知県立東郷高等学校の偏差値は、普通科が51程度とされています。美術コースも同様の偏差値帯ですが、専門的な実技試験が課されるため、十分な対策が必要です。

合格に必要な内申点の目安は、普通科で27前後と言われています。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の結果も重要になります。

愛知県の公立高校入試制度では、同じ学力検査グループ内の公立高校を2校まで受験できます。東郷高校はBグループに属しているため、同じBグループの日進西高校、豊明高校、衣台高校などが併願校として考えられます。私立高校では、同じくらいの偏差値帯である星城高校、中部大学第一高校、享栄高校などを併願する受験生が多いようです。

愛知県立東郷高等学校に設置されている学科・コース

愛知県立東郷高等学校には、普通科の中に一般のコースと特色ある美術コースが設置されています。

  • 普通科(文系・理系)

    • 1年生では基礎学力の定着を図り、2年生から文系と理系に分かれます。 3年生ではさらに国公立大学受験や私立大学受験など、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた類型に分かれ、専門性を高めていきます。

  • 普通科(美術コース)

    • 2年生から選択できる、県内の公立高校で唯一のコースです。 デッサンや油絵、デザインなどの専門的な実技を学びながら、普通教科もしっかりと学習し、国公立の芸術大学や美術大学への進学を目指します。 美術に強い関心があり、将来その道に進みたいと考えている生徒におすすめです。

愛知県立東郷高等学校の特色・校風

愛知県立東郷高等学校は、「文武両道」と「きめ細やかな指導」をキーワードに、落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送ることができるようです。

  • 宿題の量:宿題の量は標準的か、やや多めという声が見られます。特に長期休暇中には補習なども行われ、学習習慣の定着をサポートする体制が整っています。

  • 校則:以前は厳しいことで知られていましたが、近年は見直され、生徒の自主性を尊重する方向にあるようです。

    • スマホ:朝のSHR前と昼休み時間は教室で自由に使用できます。

    • 服装:制服の着こなしについては、スカート丈を短くしたりすることは禁止されています。 冬のコート類は市販のものを着用できますが、トレーナーやパーカーは認められていません。

    • 頭髪:染髪やパーマは禁止ですが、髪の長さに関する規定はありません。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いという印象です。部活動に熱心に取り組む生徒も多く、活気のある一面もあります。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。

  • 制服の評判:制服については、特に大きな不満の声は聞かれませんが、ごく一般的なデザインという意見が多いようです。

  • 土曜授業:土曜日には補習が行われることがあります。

愛知県立東郷高等学校の部活動・イベント

部活動

愛知県立東郷高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し熱心に活動しています。

  • 運動部:特にカヌー部は全国大会の常連として知られ、輝かしい実績を誇っています。 その他、陸上競技部、弓道部、サッカー部、野球部など多くの部が県大会などで活躍しています。

  • 文化部:県内唯一の美術コースがあることから、美術部の活動は非常に活発です。また、吹奏楽部や合唱部なども地域のイベントなどで演奏を披露しています。珍しい部活動としては、ビデオ編集などを行うAVC部などがあります。

イベント

生徒が主体となって盛り上がる行事が多く、学校生活の大きな楽しみとなっています。

  • 体育大会:6月上旬に東郷町総合体育館を借りて行われます。 クラス対抗で様々な競技に臨み、大きな盛り上がりを見せるようです。

  • TOGO ART FESTA(文化祭):文化部の発表やクラス企画など、多彩な催しが行われます。美術コースの生徒による作品展示は特に見応えがあります。

  • 修学旅行:2年生の秋に実施されます。近年は広島・大阪方面を訪れており、平和学習や文化体験などを行います。

愛知県立東郷高等学校の進学実績

愛知県立東郷高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望の実現に向けた手厚いサポート体制が特徴です。 平日や長期休業中の補習、模擬試験の実施、自習室の開放など、学習環境が充実しています。

最新の大学進学実績を見ると、国公立大学へは愛知教育大学をはじめ、毎年コンスタントに合格者を出しています。 特に美術コースからは、愛知県立芸術大学などの難関芸術大学への現役合格者も輩出しています。

私立大学では、地元の愛知学院大学や愛知淑徳大学への進学者が多いほか、南山大学や中京大学などにも多くの合格者を出しています。 総合型選抜や学校推薦型選抜を利用した進学にも力を入れており、きめ細やかな指導が行われています。

愛知県立東郷高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、愛知県立東郷高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 県内公立高校で唯一の「美術コース」:本格的な美術教育を受けながら大学進学を目指せる、芸術家志望の生徒にとって最高の環境です。

  • 全国レベルで活躍する部活動:特にカヌー部は全国的に有名で、高いレベルで部活動に打ち込みたい生徒におすすめです。

  • きめ細やかな進路指導:補習や個別指導が充実しており、生徒一人ひとりの目標達成を全力でサポートしてくれます。

  • 落ち着いた学習環境:名古屋市と豊田市の中間に位置し、緑豊かな閑静な住宅街の中にあり、学習に集中できる環境が整っています。

  • 生徒の自主性を育む校風:かつての厳しいイメージから変化し、生徒の主体性を尊重する校風へと変わりつつあります。

愛知県立東郷高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

    • 「補習などが充実していて、塾に行かなくても大学受験に対応できる」

    • 「部活動が盛んで、仲間と目標に向かって頑張れる環境がある」

    • 「美術コースの授業は専門的でとても楽しい」

    • 「落ち着いた環境で、真面目に勉強したい人には合っている」

  • 気になる点:

    • 「最寄り駅から少し距離があり、バスか自転車通学になるのが少し不便」

    • 「施設が全体的に少し古いと感じる部分がある」

    • 「行事はもう少し盛り上がっても良いかもしれない」という声も一部にはあるようです。

アクセス・通学

愛知県立東郷高等学校へのアクセスは、主にバスを利用することになります。

  • 名古屋市営地下鉄鶴舞線「赤池駅」から名鉄バスに乗り、「清水ヶ根口」バス停で下車、徒歩約8分。

  • 名鉄豊田線「日進駅」から名鉄バスに乗り、「山崎」バス停で下車、徒歩約10分。

学校周辺は坂が多いため、自転車通学の生徒も多いようです。 通学エリアとしては、地元の東郷町のほか、日進市、みよし市、豊田市、名古屋市緑区などから通う生徒が多い傾向があります。

愛知県立東郷高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

愛知県立東郷高等学校は、「落ち着いた環境で、勉強と部活動の両方にしっかりと打ち込みたい」と考えている生徒に特におすすめの学校です。特に、美術の道に進みたいという強い意志があるなら、美術コースは最高の選択肢となるでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎的な内容を完璧にすることが大切です。内申点を確保するためにも、日々の授業態度や提出物を疎かにしないようにしましょう。学力検査では、苦手科目を作らないバランスの取れた学習が求められます。過去問を繰り返し解き、出題傾向に慣れておくことも重要です。

東郷高校は、あなたの「高い志」を全力でサポートしてくれる学校です。目標に向かって努力を続け、ぜひ合格を勝ち取ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。