愛知県立津島高等学校は、120年以上の長い歴史と伝統を誇る、地域に根ざした進学校です。 明治33年に愛知県第三中学校として開校して以来、多くの卒業生を社会に送り出してきました。 緑豊かな広大なキャンパスには、歴史を感じさせる登録有形文化財の正門や旧講堂が今も残り、落ち着いた学習環境が整っています。
津島高等学校の基本情報
津島高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値 :普通科: 59 国際理解コース: 59
難易度 :
偏差値59は、愛知県内の公立高校の中では上位に位置します。合格するためには、中学校の定期テストで常に上位をキープし、基礎学力をしっかりと固めておくことが不可欠です。
合格に必要な内申点の目安としては、32前後が一つの基準となるようです。 ただし、愛知県の公立高校入試は2023年度から制度が変わり、当日点の比重が高くなっています。 津島高等学校の場合、内申点90点に対し当日点は220点満点と、学力検査の結果がより重視される傾向にあります。 そのため、内申点に自信があっても油断せず、過去問を繰り返し解くなどして、入試本番で実力を発揮できる準備が重要です。 主な併願校 :
愛知県の公立高校入試は「複合選抜制度」により、同じ群のAグループとBグループから1校ずつ、合計2校を受験できます。 津島高等学校は尾張学区のAグループに属しているため、Bグループの高校と併願することが可能です。
滑り止めとして私立高校を受験する場合、以下のような高校が併願校として選ばれることが多いようです。 名城大学附属高等学校 中京大学附属中京高等学校 愛知工業大学名電高等学校 大同大学大同高等学校 清林館高等学校
津島高等学校に設置されている学科・コース
普通科 幅広い進路希望に対応できる標準的なコースです。文系・理系の選択はもちろん、2年生からはさらに細かくコースが分かれ、それぞれの目標に合わせたカリキュラムで学ぶことができます。国公立大学や難関私立大学を目指す生徒が多く在籍しています。
国際探究科(2025年度〜) これまでの国際理解コースの実績を引き継ぎ、さらに探究的な学びを深める専門学科です。 英語の授業が充実しているのはもちろん、第二外国語の講座も開講予定です。 フィールドワークや海外の姉妹校とのオンライン交流、模擬国連など、実践的な活動を通して、国際社会で活躍できるコミュニケーション能力と問題解決能力を養います。 将来、海外に関わる仕事がしたい人や、主体的に学ぶ意欲のある生徒におすすめです。
津島高等学校の特色・校風
校風キーワード : 文武両道、落ち着いた雰囲気、自主自律宿題の量 :
口コミを見ると、「課題は多め」という声が比較的多く見られます。特に長期休暇中の課題は量が多いと感じる生徒がいるようです。しかし、これは生徒の学力向上を目的としたものであり、計画的に取り組むことで着実に力がつくと捉えることもできます。 校則 :
校則については、「厳しくも緩くもない、常識の範囲内」という意見が多数です。 スマホ : 校内での使用は原則禁止ですが、実際には休み時間などに使用している生徒もいる、という声が見られます。ただし、授業中の使用は厳しく指導されるようです。服装 : 制服の着こなしについては、ある程度の指導はあるものの、他校と比較して特別厳しいわけではないようです。アルバイト : 原則禁止とされていますが、家庭の事情などにより許可を得て行っている生徒もいるようです。
生徒たちの雰囲気 :
真面目で落ち着いた生徒が多いという評判です。いじめに関する深刻な口コミはほとんど見られず、生徒同士の仲も良好なようです。 部活動や学校行事には積極的に参加し、楽しむ雰囲気があります。 制服 :
男子は伝統的な黒の詰襟、女子は紺のブレザーにチェックのスカートです。 デザインについては「可愛い」「ダサい」と賛否両論ありますが、「落ち着いていて良い」という肯定的な意見も少なくありません。 土曜授業 :
土曜授業は基本的にありませんが、模試や特別な講座が実施されることがあるようです。
津島高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 :
特に陸上競技部は全国レベルの実績を誇り、強豪として知られています。 その他、野球部、サッカー部、テニス部、弓道部なども盛んに活動しています。運動部は全体的に活気があり、高い目標を持って練習に励む生徒が多いようです。 文化部 :
文化部も種類が豊富で、吹奏楽部や書道部、放送部などがコンクールで実績を残しています。また、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の経験を活かした科学系の部活動や、国際交流に関連した部活動も特色の一つです。
イベント
三稜祭(さんりょうさい) :
文化祭と体育祭を合わせた津島高校最大のイベントです。文化祭では、各クラスが趣向を凝らした展示やステージ発表を行い、大変な熱気に包まれます。体育祭は、学年やクラス対抗で様々な競技に全力で取り組み、クラスの団結力が一層深まる行事です。 球技大会 :
年に2回開催され、クラス対抗で白熱した試合が繰り広げられます。 修学旅行 :
例年、2年生の秋に実施されます。行き先は年度によって異なりますが、生徒たちにとっては高校生活一番の思い出となる大切な行事です。
津島高等学校の進学実績
国公立大学 :
名古屋大学をはじめ、愛知教育大学、岐阜大学、三重大学など、東海地方の国公立大学に毎年多くの合格者を出しています。 2024年度入試では、旧帝国大学+一橋大学、東京工業大学に7名が合格しています。 国公立大学全体では、毎年100名近い合格実績があります。 難関私立大学 :
早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学といった難関私立大学にも合格者を出しています。 また、地元の南山大学や愛知大学、中京大学、名城大学などへも多数の生徒が進学しています。 進学サポート :
生徒の進路実現のため、手厚いサポート体制が整っています。1年生の頃から大学見学や模擬試験が計画的に実施されます。 2・3年生になると、早朝や放課後を利用した補習(講習)が充実しており、多くの生徒が参加して受験対策に取り組んでいます。 また、自習室「興学館」は冷暖房完備で、集中して学習に取り組める環境が整備されています。
津島高等学校の特長・アピールポイント
120年以上の歴史と伝統 :
明治時代に開校した旧制中学校を前身とする伝統校であり、登録有形文化財の正門など、歴史の重みを感じさせる環境で学ぶことができます。 グローバル教育の充実と「国際探究科」の新設 :
長年の実績がある国際理解コースをさらに発展させた「国際探究科」が2025年度にスタート。 探究的な学びやフィールドワークを通して、世界で活躍できる人材を育成します。 SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校としての実績 :
過去に文部科学省からSSHの指定を受けており、その経験を活かした探究的な学習活動が学校全体に根付いています。 科学的な思考力や表現力を養うプログラムが充実しています。 県内屈指の学習環境「知の館」 :
歴史ある旧講堂「三稜文庫」と、創立110周年を記念して新築された自習室「興学館」が一体となった「知の館」は、静かで集中できると生徒からも評判の学習スペースです。 活発な部活動と文武両道の実践 :
全国レベルの陸上競技部をはじめ、多くの部活動が県大会以上で活躍しています。勉強と部活動を両立させ、充実した高校生活を送りたい生徒に最適な環境です。 地域と連携した探究活動 :
1年生の「総合的な探究の時間」では、「地域探究つしま」をテーマに、津島市の課題発見や解決策の提案に取り組みます。 地域の専門家から話を聞く機会もあり、実践的な学びが得られます。 ユネスコスクールとしての活動 :
ユネスコスクールに加盟しており、持続可能な開発目標(SDGs)に関連した学習など、地球規模の課題について考える機会が多くあります。
津島高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」という声が多く、学習サポートの手厚さがうかがえます。 「三稜祭(文化祭・体育祭)などの行事がとても盛り上がり、クラスの団結が深まる」といった、学校生活の充実度に関するポジティブな意見が多数あります。 「自習室(興学館)が静かで集中できるので、受験勉強に役立った」と、学習環境を評価する声も多いです。 「真面目で落ち着いた生徒が多く、いじめなどもなく安心して学校生活が送れる」という評判です。 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら高いレベルで挑戦できる環境がある」という、文武両道を評価する口コミも目立ちます。
気になる点 :「校舎や体育館などの施設が全体的に古い」という意見が見られます。 ただし、歴史ある校舎に愛着を感じるという声もあります。 「最寄り駅から徒歩で15分以上かかり、アクセスが良いとは言えない」という声があります。 多くの生徒が自転車を利用しているようです。 「制服のデザインが少し古いと感じる」という意見も一部で見られます。 「課題の量が多いと感じることがある」という口コミもありますが、これを学力向上につながると前向きに捉える生徒もいます。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス :名鉄尾西線「日比野駅」より徒歩約16〜18分 名鉄津島線・尾西線「津島駅」より徒歩約25〜31分 名鉄尾西線「佐屋駅」より徒歩約26〜30分
通学エリア :
津島市内はもちろん、隣接する愛西市、あま市、稲沢市、弥富市などから通学する生徒が多いようです。名古屋市内から通う生徒もいます。多くの生徒が最寄り駅から自転車を利用して通学しています。
津島高等学校受験生へのワンポイントアドバイス