福岡海星女子学院高等学校は、福岡市南区の緑豊かな丘の上にキャンパスを構える、カトリック精神に基づいた教育を行う伝統ある私立の女子校です。 1964年の創立以来、「愛をもって真理に向かう」をスクールモTットーに掲げ、生徒一人ひとりの豊かな個性を大切にする少人数教育を実践してきました。

グローバル化が進む社会で活躍できる女性の育成を目指す福岡海星女子学院高等学校では、特に国際教育と英語教育に力を入れています。 ネイティブ教員による授業や多彩な留学制度を通じて、生きた英語力と国際感覚を養うことができます。

この記事では、福岡海星女子学院高等学校が持つ独自の魅力や特色、気になる偏差値や校風、そして在校生や卒業生からのリアルな声をお届けします。カトリックのあたたかい雰囲気の中で、自分らしく輝ける高校生活を送りたいと考えている中学生と保護者の皆さんは、ぜひ参考にしてください。

福岡海星女子学院高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 福岡海星女子学院高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 女子校
所在地 〒811-1346 福岡県福岡市南区老司5-29-3
代表電話番号 092-565-4950
公式サイトURL https://www.f-kaisei.ed.jp/

福岡海星女子学院高等学校の偏差値・難易度・併願校

福岡海星女子学院高等学校の偏差値は、選択するコースによって異なりますが、おおよそ47から53程度とされています。 これは福岡県内の私立高校の中では、中堅レベルに位置します。

偏差値だけで難易度を判断するのは難しいですが、同じくらいの偏差値の高校としては、福岡雙葉高等学校(普通科)、中村学園女子高等学校(普通科)、筑紫女学園高等学校(普通科)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、中学校の成績で5段階評価のうち3以上が中心となるでしょう。ただし、専願入試や推薦入試では、学力試験だけでなく面接や中学校での活動実績も評価されるため、日頃から学業と課外活動の両方に真面目に取り組む姿勢が大切です。

福岡海星女子学院高等学校を第一志望とする受験生の主な併願校としては、同じ私立女子校である博多女子高等学校や、共学の九州産業大学付属九州高等学校、福岡大学附属大濠高等学校などが考えられます。

福岡海星女子学院高等学校に設置されている学科・コース

福岡海星女子学院高等学校では、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応じた多様なコースが設置されています。それぞれのコースで特色ある学びを展開しており、自分の「好き」や「得意」を伸ばせる環境が整っています。

  • グローバル特進コース

    難関大学への進学を目指し、ネイティブ教員による英語の授業やSDGs探究学習などを通じて、実践的な学力と国際的な視野を養います。

  • 国際教養コース

    英語でのドラマ授業や豊富な留学制度が特長です。 表現力やコミュニケーション能力を高め、国際社会で活躍したい生徒におすすめです。

  • 進学コース

    2年次から「こども教育」「リード」「ワイド」の3つの系統に分かれます。 保育士や教員を目指したり、看護・医療系への進学、芸術やICTなど、幅広い進路に対応した学びが可能です。

  • ブライトコース(令和7年度より新設)

    登校に不安のある生徒が、安心して自分のペースで学べるコースです。 「学び直し」を中心としたカリキュラムで、基礎からじっくりと取り組むことができます。

福岡海星女子学院高等学校の特色・校風

福岡海星女子学院高等学校の校風は、「カトリック精神」「少人数教育」「アットホームな雰囲気」といったキーワードで表すことができます。 創立以来、カトリックの教えに基づいた人間教育を大切にしており、朝礼や終礼でのお祈りの時間や宗教行事を通じて、静かに自分と向き合う時間を設けています。

  • 宿題の量: コースや学年によって差はありますが、日々の学習習慣を身につけるための適度な量の宿題が出されることが多いようです。特に特進コースでは、大学受験を見据えた課題が多くなる傾向があります。

  • 校則: 他の私立高校と比較すると、校則はやや厳しめという声が見られます。特に、服装や頭髪に関する指導はきちんと行われるようです。スマートフォンの使用については、校内でのルールが定められており、マナーを守った使用が求められます。

  • 生徒たちの雰囲気: 少人数教育ということもあり、生徒同士や先生との距離が近く、アットホームな雰囲気です。 真面目で心優しい生徒が多く、落ち着いた環境で学校生活を送りたい人に向いていると言えるでしょう。

  • アルバイト: 原則として禁止されていますが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、学校に申請し許可を得ることで可能になる場合があります。

  • 制服の評判: 伝統的で品のあるデザインの制服は、生徒や保護者からの評判が良いようです。特に冬服のブレザーは、清楚な印象を与えると人気があります。

  • 土曜授業: 月に2回程度、土曜授業が実施されることがあります。

福岡海星女子学院高等学校の部活動・イベント

部活動

福岡海星女子学院高等学校には15の部活動があり、多くの生徒が勉強と両立しながら熱心に活動しています。 特にサッカー部、バスケットボール部、バレーボール部、陸上部、卓球部、バトン部、吹奏楽部は強化指定部として、高いレベルでの活躍を目指しています。

文化部では、調理部が和気あいあいとした雰囲気で活動しているほか、E.S.S.(英語部)ではネイティブの先生と交流しながら英語力を磨くことができます。 また、茶道部のような日本の伝統文化に触れることができる部活動もあります。

イベント

福岡海星女子学院高等学校の学校生活は、多彩なイベントで彩られています。

  • 海星祭(文化祭): 毎年9月に行われる最大のイベントです。 生徒たちが主体となって企画・運営し、ステージ発表や展示、模擬店などで大変盛り上がります。 卒業生や地域の方々も訪れる、笑顔あふれる一日です。

  • 体育祭・クラスマッチ: クラス対抗で様々な競技に臨み、団結力を深めます。

  • 修学旅行: 2年次に実施されます。近年ではシンガポールと北海道の選択制となっており、国際文化交流や日本の雄大な自然に触れる貴重な体験ができます。 シンガポールでは姉妹校との交流も行われます。

  • 宗教行事: カトリックの学校ならではの行事も多く、「聖母月の集い」や「クリスマスミサ」などを通じて、感謝の心や他者を思いやる心を育みます。

福岡海星女子学院高等学校の進学実績

福岡海星女子学院高等学校は、生徒一人ひとりの希望進路を実現するための手厚いサポート体制が整っています。多様化する大学入試に対応するため、AO入試や推薦入試の指導にも力を入れています。

特に、上智大学や聖心女子大学など、全国のカトリック系大学への指定校推薦や特別入学試験制度が充実しているのが大きな強みです。

  • 国公立大学: 広島大学、宮崎大学、福岡女子大学、北九州市立大学などへの合格実績があります。

  • 難関私立大学: 西南学院大学、福岡大学といった地元の主要私立大学をはじめ、上智大学、青山学院大学、立教大学、同志社大学などの難関私立大学にも合格者を輩出しています。

  • その他の進路: 大学進学だけでなく、こども教育コースの生徒は幼稚園教諭や保育士を目指すなど、専門学校への進学や就職といった多様な進路にも対応しています。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中の補習・講習が充実しており、生徒一人ひとりの学力向上をきめ細かくサポートしています。

福岡海星女子学院高等学校の特長・アピールポイント

福岡海星女子学院高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • カトリック精神に基づく人間教育: 日々のお祈りや宗教行事を通じて、感謝の心や他者への思いやりを育み、豊かな人間性を形成します。

  • 一人ひとりに寄り添う少人数教育: 教師の目が行き届きやすく、生徒一人ひとりの個性や進路に合わせた、きめ細やかな指導が受けられます。

  • 充実した国際教育・英語教育: ネイティブ教員による授業や、2週間から1年間まで選べる多彩な留学プログラムがあり、実践的な英語力と国際感覚が身につきます。

  • 独自の探究学習「ステラ・ラーニング」: 興味や関心のあるテーマについて深く探究する学習を通じて、思考力や表現力を養います。

  • デュアル・ディプロマ・プログラムの導入: 在学中にオンラインでアメリカの高校の授業を履修し、日本の高校とアメリカの高校、両方の卒業資格を取得できるプログラムがあります。

  • 安心できる居場所「ブライトコース」: 令和7年度から新設される、学校を休みがちだった生徒が自分のペースで学べるコースです。

  • 緑豊かな美しいキャンパス: 落ち着いた環境で学習に集中でき、校内にあるステンドグラスが美しい聖堂は、心を静める祈りの場となっています。

福岡海星女子学院高等学校の口コミ・評判のまとめ

福岡海星女子学院高等学校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「先生方がとても親身で、勉強や進路の相談に熱心に乗ってくれる」という声が非常に多いです。

    • 「少人数なので、クラスの団結力が強く、生徒同士の仲が良い」

    • 「カトリックの学校ならではの、あたたかく落ち着いた雰囲気が好き」

    • 「留学制度が充実していて、海外に興味がある人には最高の環境」

    • 「制服が可愛くて気に入っている」という意見も多く見られます。

  • 気になる点:

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある」特にスマホの使用ルールや服装に関する指摘が挙がることがあります。

    • 「施設の古さが少し気になる」という声もありますが、新校舎が建設されるなど、改善も進められています。

    • 「最寄り駅から少し距離がある」ため、バスの利用が必須となる点を通学の負担と感じる人もいるようです。

アクセス・通学

福岡海星女子学院高等学校へのアクセスは、主に西鉄バスの利用が中心となります。

  • 最寄りバス停: 「福岡海星女子学院前」バス停で下車後、徒歩約3〜6分です。

  • 博多駅からのアクセス: 「博多駅郵便局前」バス停から66番のバスに乗車。

  • 天神からのアクセス: 天神地区のバス停から61番または610番のバスに乗車。

福岡市内全域のほか、春日市、大野城市、那珂川市など、幅広いエリアから生徒が通学しています。

福岡海星女子学院高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

福岡海星女子学院高等学校は、落ち着いた環境の中で、一人ひとりの個性を大切にしながら、自分の可能性をじっくりと伸ばしていきたいと考えているあなたにぴったりの学校です。特に、英語や国際交流に興味がある人、あるいは保育や教育の道に進みたいという夢を持っている人には、その夢を力強く後押ししてくれる環境が整っています。

受験勉強においては、まず中学校の授業内容をしっかりと理解し、基礎学力を固めることが何よりも大切です。苦手科目をなくし、どの教科もバランス良く得点できる力をつけておきましょう。また、福岡海星女子学院の入試では面接も重視される傾向があります。「なぜこの学校で学びたいのか」「高校生活でどんなことに挑戦したいのか」を自分の言葉でしっかりと伝えられるように、自己分析をしておくことをお勧めします。あなたの持つ個性と情熱を、自信を持ってアピールしてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。