唐津西高等学校は、1907年(明治40年)に町立唐津女学校として設立された、100年以上の歴史と伝統を誇る佐賀県唐津市の公立高校です。 生徒からは「西高(にしこう)」という愛称で親しまれています。 市街地に近い小高い丘の上にあり、唐津城や唐津の市街地を一望できる恵まれた環境にあります。

長い歴史の中で、地域社会の未来を担う志のある人材の育成を目指してきました。近年では、2024年度から「探究学習」を軸とした新しい普通科高校としてスタートし、地域と連携しながら課題解決学習を行う「地域探求進学コース」と、自分の興味のある分野の課題解決学習を行う「学際探求進学コース」が設置されました。

この記事では、そんな魅力あふれる唐津西高等学校について、偏差値や難易度、校風、部活動、進学実績など、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。唐津西高校がどんな学校なのか、この記事を通して少しでもイメージを膨らませていただければ幸いです。

唐津西高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 佐賀県立唐津西高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒847-0821 佐賀県唐津市町田字大山田1992
代表電話番号 0955-72-7184
公式サイトURL https://www.education.saga.jp/hp/karatsunishikoukou/

唐津西高等学校の偏差値・難易度・併願校

唐津西高等学校の合格には、どのくらいの学力が必要なのでしょうか。ここでは、偏差値や内申点の目安、そして主な併願校について見ていきましょう。

唐津西高校の偏差値は、普通科でおおよそ50前後とされています。佐賀県内の高校の中では中堅レベルに位置づけられます。同じくらいの偏差値の高校としては、佐賀県内では佐賀北高校(普通科)や鳥栖高校(普通科)などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安としては、中学3年間の評定平均が3.5以上あることが望ましいでしょう。佐賀県の公立高校入試は、学力検査だけでなく調査書(内申点)も重視されるため、日々の授業態度や提出物なども大切になります。

主な併願校としては、私立の早稲田佐賀高等学校や敬徳高等学校、佐賀学園高等学校などが考えられます。佐賀県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできませんので、私立高校を併願先として検討するのが一般的です。

唐津西高等学校に設置されている学科・コース

2024年度から、唐津西高等学校は「探究学習」を軸とした新しい普通科の高校として生まれ変わりました。 これまでの英語コースは募集停止となり、新たに2つのコースが設置されています。 唐津西高校で、あなたの興味や関心を深めてみませんか?

  • 地域探求進学コース

    • どんなことを学ぶ場所か:唐津という地域に根ざし、地域の企業や団体と連携しながら、地域が抱える課題の発見と解決に向けた探究活動を行います。

    • どんな生徒におすすめか:地元唐津が好きで、地域の活性化に貢献したいと考えている人や、実践的な学びを通して課題解決能力を身につけたい人におすすめです。

  • 学際探求進学コース

    • どんなことを学ぶ場所か:自分の興味・関心がある分野について、深く掘り下げて探究活動を行います。文系・理系の枠にとらわれず、幅広い視野で物事を考える力を養います。

    • どんな生徒におすすめか:特定の分野に強い探究心を持っている人や、将来の夢が明確で、それに向かって主体的に学びたい人におすすめです。

唐津西高等学校の特色・校風

唐津西高等学校は、「文武両道」を掲げ、落ち着いた雰囲気の中で生徒一人ひとりが学習や部活動に励んでいます。ここでは、中学生が気になる学校生活のリアルな情報をお届けします。

校風は、真面目で落ち着いているという声が多いようです。元々が女子校だった歴史もあり、現在も女子生徒の割合が比較的多めです。

宿題の量は「多い」と感じる生徒が多い傾向にあります。特に、進学を目指す生徒にとっては、日々の予習・復習が欠かせないようです。

校則は、他の高校と比較すると標準的か、やや厳しめという意見が見られます。特に頭髪や服装に関する指導は定期的に行われるようです。スマートフォンの校内での使用は、基本的には許可されていません。アルバイトは原則禁止ですが、特別な事情がある場合は許可されることもあります。

制服は、2017年に新しいデザインに変更されました。 男子は詰襟の学ラン、女子は紺のブレザーにリボン、プリーツスカートです。 伝統を大切にしつつも、現代的な要素を取り入れたデザインで、生徒からの評判は概ね良好です。40年以上変更されていなかった旧制服から一新されました。

土曜授業は、進学補習などの形で実施されることがあります。

唐津西高等学校の部活動・イベント

部活動

唐津西高等学校は、部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、文武両道を目指して日々活動に励んでいます。特に、ヨット部やボート部、弓道部は全国レベルの実績を誇ります。

  • 弓道部:男女ともに県内トップクラスの実力を持ち、九州大会や全国大会の常連です。 集中力を高め、精神的な成長も期待できる部活動です。

  • ヨット部・ボート部:唐津の海の近くという立地を活かし、輝かしい成績を収めています。 世界大会に出場する選手も輩出しています。

  • 放送部:各種コンテストで優秀な成績を収めており、文化部の中でも特に活発な部活動の一つです。

運動部、文化部ともに充実しており、生徒たちは自分の興味や目標に合わせて活動しています。

イベント

唐津西高等学校の学校生活は、多彩なイベントで彩られています。生徒たちが主体となって作り上げる行事は、クラスの団結力を高め、かけがえのない思い出となるでしょう。

  • 双松祭(そうしょうさい):毎年9月に行われる学校祭で、文化祭と体育祭が2日間にわたって開催されます。 文化祭では、書道パフォーマンスや吹奏楽部の演奏、各クラスの展示やバザーなどで盛り上がります。 体育祭は赤団・緑団に分かれて競い合い、特に団対抗リレーは生徒全員の応援で熱気に包まれます。

  • クラスマッチ:7月と12月の学期末に行われる球技大会です。 バレーボールやバスケットボールなどの種目で、クラス一丸となって優勝を目指します。

  • 修学旅行:2年生の冬に実施されます。近年では、福島・千葉・東京方面や、関西方面(神戸・京都・大阪)などを訪れています。 スキー研修や防災学習、テーマパーク訪問など、盛りだくさんの内容で、高校生活最大の思い出の一つとなります。

唐津西高等学校の進学実績

唐津西高等学校は、多様な進路希望に対応できる指導体制を整えており、多くの卒業生が希望の進路を実現しています。国公立大学から私立大学、専門学校、就職まで、幅広い実績を誇ります。

最新の大学進学実績を見ると、国公立大学では地元の佐賀大学や長崎大学、福岡教育大学などに合格者を出しています。 また、九州内の他の国公立大学にもコンスタントに進学者を送り出しています。

私立大学では、福岡大学や西南学院大学、九州産業大学、久留米大学といった九州の主要な大学に多くの合格者を出しています。 関西圏の近畿大学や龍谷大学、関東圏の明治大学や日本大学など、全国の有名私立大学への進学実績もあります。

大学進学以外にも、専門学校への進学や、唐津市役所、自衛隊、海上保安学校などへの就職といった多様な進路選択がなされています。

このような進学実績を支えるため、唐津西高校では放課後や長期休暇中に補習や講習を実施しています。やる気のある生徒に対しては、先生方が熱心に指導してくれるという声も多く聞かれます。

唐津西高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、唐津西高等学校ならではの魅力や強みをご紹介します。

  • 探究学習を軸とした新しい学び:2024年度からスタートした「地域探求進学コース」と「学際探求進学コース」では、生徒が主体的に課題を発見し、解決する力を養います。

  • 100年以上の歴史と伝統:1907年の創立以来、地域に根ざした教育を実践し、多くの卒業生を輩出してきました。

  • 全国レベルの部活動:ヨット部、ボート部、弓道部などを筆頭に、多くの部活動が輝かしい実績を上げています。

  • 多様な進路に対応できる指導体制:国公立大学進学から専門学校、就職まで、生徒一人ひとりの希望に寄り添った進路指導を行っています。

  • 恵まれた学習環境:唐津市街地や唐津城を一望できる小高い丘に校舎があり、落ち着いた環境で学習に集中できます。

  • 活気あふれる学校行事:「双松祭」をはじめとする学校行事は、生徒が主体となって企画・運営し、学校全体が一体となって盛り上がります。

  • 欠席時のオンライン授業配信:やむを得ず学校を休んだ場合でも、YouTubeで授業動画を視聴できるサポート体制があります。

唐津西高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、唐津西高等学校について様々な声が寄せられています。ここでは、良い点と気になる点を公平にご紹介します。

良い点:

  • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

  • 「部活動が盛んで、目標に向かって仲間と切磋琢磨できる環境がある」

  • 「双松祭などの学校行事がとても楽しく、クラスの団結が深まる」

  • 「様々な進路を目指す仲間がいて、お互いに刺激し合える」

  • 「歴史と伝統があり、地域からの信頼が厚いと感じる」

気になる点:

  • 「校則が少し厳しいと感じることがある(特に頭髪や服装)」

  • 「日々の課題や小テストが多く、勉強が大変だと感じることもある」

  • 「一部の施設が少し古いと感じる」

  • 「進学実績において、トップクラスの大学を目指すには個人の努力がより重要になる」

  • 「駅から少し距離があるため、アクセスが不便に感じる人もいる」

アクセス・通学

唐津西高等学校へのアクセス方法と、通学エリアについてご紹介します。

  • 最寄り駅:JR「唐津駅」南口から徒歩約15分です。

  • バス利用の場合:昭和バス「唐津西高前」バス停で下車すると便利です。

通学している生徒は、唐津市内を中心に、伊万里市や玄海町など、比較的広い範囲から集まっています。唐津駅が最寄りであるため、JR筑肥線や唐津線を利用して通学する生徒も多いようです。

唐津西高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

唐津西高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして最後に応援メッセージをお届けします。

唐津西高校は、100年以上の歴史の中で培われた伝統を大切にしながらも、「探究学習」という新しい学びを取り入れ、常に進化を続けている学校です。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込みたい、そんなエネルギーあふれるあなたにぴったりの場所だと思います。特に、「将来やりたいことはまだ決まっていないけれど、高校生活を通して自分の可能性を広げたい」と考えている人や、「地域に貢献したい」という熱い思いを持っている人には、最高の環境が整っています。

受験勉強では、まず中学校の基礎基本を徹底的に固めることが何よりも大切です。佐賀県の入試問題は、標準的なレベルの問題が中心ですが、幅広い範囲から出題されます。苦手科目をなくし、どの教科でも安定して得点できる力を養いましょう。また、日々の授業を大切にし、内申点をしっかりと確保することも忘れないでください。唐津西高校で、充実した3年間を送りましょう!応援しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。