長崎県立上五島高等学校は、五島列島の豊かな自然に抱かれた新上五島町にある、歴史と伝統を誇る学校です。通称「上高(かみこう)」として地域から親しまれ、多くの卒業生を社会に送り出してきました。普通科と電気情報科を併せ持つ県内唯一の公立高校であり、生徒一人ひとりの多様な進路希望に合わせたきめ細やかな教育が魅力です。
長崎県立上五島高等学校の基本情報
長崎県立上五島高等学校の偏差値・難易度・併願校
普通科:43 電気情報科:41
(※偏差値は複数の大手進学情報サイトのデータを参考にしていますが、年度によって変動する可能性があります。)
長崎県立上五島高等学校に設置されている学科・コース
普通科 どんなことを学ぶ場所か:大学進学から就職まで、幅広い進路に対応するための基礎学力を養います。2年次からは理系・文系のコースに分かれ、それぞれの希望進路に合わせた専門的な学習を深めていきます。 地域課題を探究する「進取」の時間が充実しているのも大きな特徴です。 どんな生徒におすすめか:将来の夢がまだ具体的に決まっていない人や、国公立大学や私立大学への進学を目指したい人、地域社会に貢献したいと考えている人におすすめです。
電気情報科 どんなことを学ぶ場所か:電気技術や情報技術の基礎から応用までを、実習を多く取り入れながら学びます。 電気工事士などの国家資格取得にも力を入れており、産業界で即戦力となる実践的な技術者の育成を目指しています。 どんな生徒におすすめか:ものづくりやコンピュータに興味がある人、専門的な知識や技術を身につけて社会で活躍したい人、将来は地元のインフラを支える仕事に就きたい人におすすめです。
長崎県立上五島高等学校の特色・校風
宿題の量 :口コミを見ると、宿題の量は標準的か、やや少なめと感じる生徒が多いようです。ただし、進学を目指す生徒向けの補習や課題は別途用意されています。校則 :校則は、他の高校と比較して標準的なようです。スマートフォンの持ち込みは許可制で、校内での使用には一定のルールが定められています。 服装や頭髪に関する指導も行われますが、厳しすぎるといった声は少ないようです。生徒たちの雰囲気 :真面目で素朴な生徒が多いと言われています。 生徒数がそれほど多くないため、学年や学科を越えて生徒同士の仲が良く、先生との距離も近いアットホームな雰囲気が魅力です。アルバイト :原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより届け出をすれば許可される場合があるようです。制服の評判 :制服は、男子が黒の学ラン、女子が紺のブレザーとスカートです。伝統的なデザインで、特に大きな変更はないようです。口コミでは「普通」という意見が多いですが、落ち着いたデザインを好む生徒もいます。土曜授業 :基本的に土曜授業はありませんが、模試や特別な行事が行われることがあります。
長崎県立上五島高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
陸上部、野球部、サッカー部、バレーボール部、バスケットボール部、硬式テニス部、卓球部など、基本的な部活動が揃っています。 特に、高総体(高校総合体育大会)では、各部が上位進出を目指して日々の練習に励んでいます。 文化部
吹奏楽部、書華道部、放送部、電気情報部、科学部、語学部など、文化部の活動も活発です。 中でも放送部は、NHK杯全国放送コンテストに出場するなど、全国レベルでの実績があります。 また、書華道部は書道パフォーマンス甲子園に出場経験があり、文化祭などでその腕前を披露しています。
イベント
体育祭 (5月または9月):学校全体が赤・白・青の3つの団に分かれて競い合います。応援合戦や各競技で大変な盛り上がりを見せ、生徒たちの一体感が生まれる一大イベントです。橄欖祭(かんらんさい) (10月):文化祭にあたるイベントで、各クラスや文化部が展示やステージ発表、模擬店などを行います。 生徒たちの創造性や個性が発揮される場で、地域住民も訪れるなど賑わいを見せます。修学旅行 (12月):例年、関西方面や関東方面へ旅行し、歴史や文化を学びながら仲間との思い出を作ります。マラソン大会 (2月):男子は約10km、女子は約5kmのコースを走ります。 厳しい冬の寒さの中、自分の限界に挑戦する伝統行事です。その他 :新入生を歓迎する遠足、クラスの団結力を高める球技大会(年2回)など、季節ごとに様々な行事が企画されています。
長崎県立上五島高等学校の進学実績
国公立大学
長崎大学、長崎県立大学といった地元の国公立大学を中心に、毎年合格者を出しています。その他、九州内の大学への進学者も見られます。 難関私立大学
福岡大学や九州産業大学など、九州の主要な私立大学への進学実績が多数あります。 関東や関西の有名私立大学へ進学する生徒もいます。 その他の進路
大学・短期大学だけでなく、専門学校への進学や、地元企業・公務員への就職など、進路は多岐にわたります。 特に電気情報科の生徒は、専門知識を活かして大手企業や地元のインフラを支える企業に就職するケースが多いです。 進学サポート
放課後や夏休みなどを利用した補習や学習会が充実しています。 また、先生方が一人ひとりの生徒に対して親身に面接指導や小論文指導を行ってくれるなど、きめ細やかな進路指導が強みです。
長崎県立上五島高等学校の特長・アピールポイント
地域課題を探究する「進取」の時間
学校の校訓でもある「進取」を冠した総合的な探究の時間が非常に充実しています。 生徒たちはグループで新上五島町の人口減少や観光振興といったリアルな課題に取り組み、解決策を考え、実践します。 この活動を通して、主体性や協働性、プレゼンテーション能力が自然と身につきます。 県内唯一の「普通科+工業科」併設校
普通科と電気情報科という異なるタイプの学科が同じ校舎で学ぶ、長崎県の公立高校では唯一の学校です。 これにより、多様な価値観を持つ生徒たちが互いに刺激し合いながら成長できる環境が生まれています。 地域全体で生徒を育てる温かい環境
学校だけでなく、新上五島町役場や地元企業、地域住民が一体となって生徒たちの学びや活動をサポートしてくれます。 フィールドワークやイベントなど、地域の方々と触れ合う機会が豊富にあるのは、離島の高校ならではの魅力です。 手厚く面倒見の良い進路指導
生徒数があまり多くない分、先生方が一人ひとりの生徒の個性や進路希望をしっかりと把握し、マンツーマンに近い形で親身な指導を行ってくれます。 進学から就職まで、どんな進路を目指す生徒にも寄り添ったサポートが受けられます。 豊かな自然に囲まれた学習環境
美しい海と緑豊かな山々に囲まれたキャンパスは、落ち着いて学習に取り組むのに最適な環境です。 都会の喧騒から離れ、のびのびとした高校生活を送ることができます。
長崎県立上五島高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「先生方がとても親身で、進路相談などに熱心に乗ってくれる」という声が非常に多いです。 「生徒数が少ないので、みんな顔見知りでアットホームな雰囲気。いじめなども聞いたことがない」といった、人間関係の良さを挙げる意見も目立ちます。 「地域と連携した探究活動が面白く、普通の高校ではできない経験ができた」という、特色ある教育活動を評価する声もあります。 「部活動に一生懸命打ち込める環境がある」と、文武両道が実践できる点を評価する口コミも見られます。
気になる点 「本土の進学校と比べると、大学進学に関する情報や競争意識が少し足りないかもしれない」という意見があります。 「施設や設備が全体的に少し古い」という点を指摘する声も一部で見られます。 「交通の便が限られているため、通学や島外へのアクセスが少し不便」といった、離島ならではの立地に関する意見もあります。 「良くも悪くも田舎の学校なので、都会的な高校生活に憧れる人には物足りないかもしれない」という声もあります。
アクセス・通学
最寄りのバス停 西肥バス「上五島高校前」バス停から徒歩約6〜7分
長崎県立上五島高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

