熊本農業高等学校、通称「熊農(くまのう)」は、120年以上の歴史と伝統を誇る農業専門高校です。 熊本市の南部に広がる豊かな田園地帯に位置し、広大な敷地と充実した施設で、未来の農業を担う人材を育成しています。 7つの専門学科があり、それぞれの分野でスペシャリストを目指せるのが大きな魅力です。
熊本農業高等学校の基本情報
熊本農業高等学校の偏差値・難易度・併願校
生活科:49 食品工業科、農業土木科:47 園芸・果樹科、農業経済科:46 畜産科、農業科:44
熊本農業高等学校に設置されている学科・コース
農業科 野菜や米などの作物の栽培技術や、トラクターなどの農業機械の操作を学びます。農業の基本を学び、将来、農業経営者を目指したい人におすすめです。
園芸・果樹科 メロンやトマト、桃、ブドウといった野菜や果物、そしてシクラメンなどの草花の栽培について専門的に学びます。美味しい作物や美しい花を育てたい人にぴったりです。
畜産科 牛や豚、鶏などの家畜の飼育管理や、命の誕生についてリアルに学びます。 動物が好きで、畜産業や動物に関わる仕事に就きたい人におすすめです。
生活科 農業と家庭科を専門的に学び、保育、調理、裁縫、農業の4つの分野から選択して深く探求します。 食や健康、福祉に関心がある人に向いています。
農業経済科 農業の知識に加え、経済やマーケティング、IT技術などを学びます。 商品開発や販売に興味があり、ビジネスの視点から農業を捉えたい人におすすめです。
食品工業科 パンやジャム、ハムなどの加工食品の製造技術や、品質管理、衛生管理について学びます。食品開発や製造の仕事に興味がある人に最適です。
農業土木科 農地を整備したり、水路を設計したりするなど、農業の生産基盤を支える土木技術を学びます。測量や設計、施工管理に関心がある人におすすめです。
熊本農業高等学校の特色・校風
宿題の量 学科や時期によって差はありますが、専門的なレポートや実習記録などの課題が出されることが多く、一般的な普通科高校と比較すると「やや多い」と感じる生徒もいるようです。
校則 以前は厳しいという意見もありましたが、近年は見直しが進んでいるようです。 頭髪については、染髪やパーマは禁止されています。 スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用にはルールが定められています。服装検査は定期的に行われるようです。
生徒たちの雰囲気 同じ専門分野を学ぶ仲間が集まっているため、クラスの団結力が強く、和気あいあいとした雰囲気のようです。 専門的な学習に真面目に取り組む生徒が多い一方で、学校行事などでは活発に盛り上がる一面も見られます。
アルバイト アルバイトは原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、申請により許可されることがあるようです。
制服 男子は伝統的な詰襟、女子はブレザーです。特に女子の制服は、リボンやスカートのデザインが可愛いと評判のようです。
土曜授業 土曜授業は基本的にありませんが、農業高校の特性上、家畜の世話や農作物の管理などで土日に当番制で登校することがあります。
熊本農業高等学校の部活動・イベント
部活動
農業クラブ 農業に関する研究やプロジェクト活動を行う部活動で、まさに熊農の顔とも言える存在です。測量、家畜審査、意見発表など様々な部門があり、全国の農業高校生と競い合います。
馬術部 県内の高校では珍しい馬術部があり、馬の飼育管理から乗馬技術の習得まで本格的に活動しています。
相撲部 県高校総体で優勝経験もある強豪です。
その他の部活動 運動部では、ボクシング部、野球部、サッカー部、バスケットボール部などがあります。文化部も、吹奏楽部、写真部、美術部などが活動しており、文武両道で学校生活を送ることができます。
イベント
熊農祭(文化祭) 毎年秋に開催される最大のイベントです。生徒たちが育てた新鮮な野菜や果物、手作りのパンやジャムなどの加工品を販売する「生産物販売」は、毎年地域の方々で長蛇の列ができるほど大人気です。
体育祭 学科対抗で行われるため、クラスの団結力が一層高まります。農業高校らしく、トラクターを使った競技など、ユニークな種目も見られます。
クラスマッチ 学期ごとに球技大会が開催され、クラス一丸となって盛り上がります。
修学旅行 例年、北海道や関東方面へ行き、スキー研修や企業訪問などを行います。
熊本農業高等学校の進学実績
熊本農業高等学校の特長・アピールポイント
7つの専門学科でスペシャリストを目指せる 農業、園芸、畜産、生活、経済、食品、土木と、農業に関連する幅広い分野を網羅した7つの学科があり、自分の興味関心に合わせて専門的な学びを深めることができます。
広大な敷地と充実した実習施設 水田、畑、果樹園、温室、牛舎、豚舎、食品加工室、測量機器など、本格的な実習を行うための施設・設備が整っています。
「農業クラブ」活動が全国レベル 日頃の学習の成果を発表する農業クラブ活動が非常に盛んで、全国大会で最優秀賞を受賞するなど、輝かしい実績を誇ります。
地域に愛される「生産物販売」 生徒が実習で生産した農産物や加工品を販売する機会が多く、特に文化祭「熊農祭」での販売は、毎年多くの地域住民が訪れる名物イベントとなっています。
企業や地域と連携した商品開発 食品ロスを活用したブランド豚「シンデレラネオポーク」の開発など、企業や地域と連携したプロジェクト学習に力を入れており、数々の賞を受賞しています。
豊富な資格取得サポート 危険物取扱者、ボイラー技士、測量士補、フラワー装飾技能士、情報処理検定など、将来に役立つ様々な専門資格の取得を学校全体で強力にバックアップしています。
120年以上の歴史と伝統 1899年の創立以来、2万人以上の卒業生を輩出しており、農業界をはじめ、各界で活躍する多くの先輩たちがいます。
熊本農業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「実習が多く、実際に体験しながら学べるので楽しいし、知識が身につきやすい」という声が非常に多いです。 「専門的な資格がたくさん取れるので、進学や就職に有利だと感じる」といった、将来を見据えたポジティブな意見も目立ちます。 「3年間クラス替えがないので、クラスの仲がとても良く、一生の友達ができた」という声も多く聞かれます。 「先生方が専門分野に詳しく、熱心に指導してくれる」と、教師への信頼を挙げる生徒もいます。 「熊農祭の生産物販売はとても盛り上がり、やりがいがある」など、学校行事の充実を評価する声も多いです。
気になる点 「広大な敷地なので、実習場所への移動が大変」「夏は暑く、冬は寒い。また、虫が多い」といった、自然豊かな環境ならではの意見があります。 「学科によって忙しさや雰囲気がかなり違う」という声もあり、入学前に各学科の特徴をよく調べることが大切なようです。 「農業関係以外の求人は少ないため、自分で探す必要がある」という意見もあり、進路の選択肢が限られると感じる生徒もいるようです。 「駅から少し歩くので、アクセスが少し不便」という声も一部で見られます。
アクセス・通学
電車を利用する場合 JR鹿児島本線「川尻駅」から徒歩約15分〜20分
バスを利用する場合 産交バス「熊本農業高校前」バス停から徒歩約5分〜10分
熊本農業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

